冨山和彦のレビュー一覧

  • IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ

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    リアルな経営分析とは何かを考えさせられる本。
    アカウンティングを学び財務三表の見方を理解していたが、財務諸表上の数字を見て財務指標分析をするといった数字上の分析手法では本当に実態にあった適切な分析ができるとは言えないということを理解した。
    その分析対象の企業がどんな会社かを定性的に想像できることが何よりも重要。
    行っている事業はどんな構造でどうやって儲けているのか、その業界の構造がどうなっているのか。
    今ライフサイクル上のどこに位置しているのか。
    取引先はどんなところか、それが意味するところは何か。
    P/Lからその会社の事業構造を具体的に創造し、そこから仮説を立て、違和感のある数字を確認する。

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    2022年07月28日
  • 両利きの経営(増補改訂版)―「二兎を追う」戦略が未来を切り拓く

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    久しぶりのザ・経営書。
    イノベーションと言えば、クリステンセンさん世代(?)な私。有名な「イノベーションのジレンマ」を越えるには、クリステンセンさんの言うように新規事業担当を別組織にするだけじゃ既存の経営資源使えないじゃん?という問題意識から書かれている。
    しかし、結局は別組織にして、上が仕組みや文化でしっかり繋いでねというように読める。
    この手の経営書、以前は随分読み漁ったが、結局経営者次第じゃんと思えてしまって、しばらく遠ざかっていた。この本は訳が良いのか翻訳本にしては読みやすいし、事例も豊富で面白いんだが、やっぱり当時の感想を思い出した。学者さんが大企業を一括りにして語っている感が、マネ

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    2022年07月18日
  • 2025年日本経済再生戦略 国にも組織にも頼らない力が日本を救う

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    冨山さん、成毛さんという論客二人による日本改革に向けたアプローチやプランについて自由に語っていただいた本。
    基本的には昭和的な社会制度・文化が根強く残っている今の日本を欧米を始めとしたグローバルの潮流を意識した仕組みに転換していくべきとの主張。
    非現実的な極論も多いものの、それが故に論点がクリアに示されている。

    最後は政府や社会のせいにせず、自身で自己トランスフォーメーションしていき、好きなこと、楽しいこと仕事にすることを推奨してくれている。そのためにはそこで他者と差別化し、価値を生み出す必要があるが、今の時代はそれができる環境にある。そしてそのような発想を個々人がもち、行動に移せば、日本が

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    2022年07月09日
  • 2025年日本経済再生戦略 国にも組織にも頼らない力が日本を救う

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    学生やってる娘に渡そうと購入。
    特に若い世代の方々が読んでもらいたい本だと思いました。

    世界の中における日本の現状を事実として理解し、自分自身がどうありたいのかを考えるきっかけになり得る提言もたくさん詰まっていると思います。
    今の社会システムの中で逃げ切りを図るかトランスフォームするか悩み中の親の背中を見ていても何の解も得られないので、どうサバイブするのか?どんな価値観に重きを置くのか?自ら今のうちに考えて欲しい。

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    2022年07月07日
  • 「不連続な変化の時代」を生き抜く リーダーの「挫折力」

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    著者の経験の中での「挫折」はなかなか高いレベルのものなので、読者が身近に感じる経験ではないが、
    著書から、仕事をする上での覚悟と取捨選択の重要性を意識されられた
    特に大企業に所属している人に刺さる本だと思う。
    著書の中にもあったが、「著名な本を読んで内容を知っているだけではダメ。自分の生活の中で体現できるようにならなければ自分の知識とは呼べない」ので、この本で学んだことをしっかり体現できるように意識したい

    備忘用メモ:
    ・リーダーの思いや危機感はなかなか伝わらない→とにかく耐えること。今期強く「お願い」をすること
    (日本はシーソー式/49が51になれば一気に改革は進む)
    ・味方作り、敵減らし

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    2022年06月23日
  • IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ

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    最も印象的だったのは、「企業と生物は一緒。動的平衡を保っている。むしろ企業の方が複雑かもしれない。アメーバから霊長類まで、同じ土俵で論じられるか?」普段感じていることを言語化してもらえた気がします。

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    2022年06月11日
  • コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画

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    さすがの切れ味。こういう人を政治もリーダーに選べないと。硬直化した組織をどう変えられるか。なかなか難しいけど、この熱意からはいい影響を貰える、そうじ目の前の事象に200%あたりたい。

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    2022年06月05日
  • 2025年日本経済再生戦略 国にも組織にも頼らない力が日本を救う

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    これからの日経が心配で。
    何社か持っているので、持ち続けれるか、売るかの判断材料として読んでみる。

    面白かったし、読みやすい。
    今の自分、環境のままでは生きていけないと危機感をもった。

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    2022年06月04日
  • シン・君主論 202X年、リーダーのための教科書

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    人間はそれぞれにこのためなら動くという動機づけやインセンティブを持っている。それが理解できれば自分と相手の利害が一致する地点を見つけて折り合いをつけられるものだ。

    リーダーが絶対にやってはいけないのが全員に愛されようとすることだ。

    信念があれば嫌われることを恐れない。
    信念とはすなわち大義。

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    2022年05月13日
  • 2025年日本経済再生戦略 国にも組織にも頼らない力が日本を救う

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    自分が幸せを感じるのはどんな時か。
    プログラミング、英語に簿記…それも必要だけど、結局それもやりたいことをやるための手段の1つ

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    2022年05月08日
  • 2025年日本経済再生戦略 国にも組織にも頼らない力が日本を救う

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    参考にはなるものの、強力な2人の論客の対談本とあって、期待値が上がっていただけに、少し期待外れ。現状の否定が多く、将来への処方箋も言ってみれば『強者の極論』。普通の人には実践できないと思います。

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    2022年05月03日
  • シン・君主論 202X年、リーダーのための教科書

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    リーダーとして馴れ合ってはいけない。下の人に見せるイメージをコントロールする。リーダーは孤独に耐える必要。その人がいるだけでピリッとする。
    リーダーとそれ以外の生存戦略は異なるし、リーダーとして愛されるだけではダメなのだと痛感。

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    2022年03月03日
  • 新L型経済 コロナ後の日本を立て直す

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    これからはG(グローバル経済)ではなく、L(ローカル経済)こそが日本再生のカギ。
    エッセンシャルワーカーが新中間層として稼げる社会を。

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    2022年02月26日
  • コロナショック・サバイバル 日本経済復興計画

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    コロナを題材にした本を初めて読んだが、納得できる内容だった。
    近視眼的な身近な経験や常識ではなく、歴史から学ぶべき、という部分、これは経営に限った話ではないように感じた。

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    2022年02月18日
  • 「不連続な変化の時代」を生き抜く リーダーの「挫折力」

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    リーダーになる人、目指す人には非常に参考になる話が多い。
    決して上手な文章ではないが、経験に基づく話なので重みがある。

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    2022年01月23日
  • 「決断できないリーダー」が会社を潰す

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    「決断できないリーダー」が会社を潰す (PHP文庫) 2010/2/1

    リーダーのあるべき姿がわかる
    2010年9月30日記述

    冨山和彦氏の著作で、2007年6月に出版された「指一本の執念が勝負を決める」を改題し、加筆修正を加えたもの。
    500円と随分手頃な値段であることもオススメ。
    若い世代向けの本であり、リーダーのあり方や不退転の決意の重要性が書かれている。
    筆者の本の中では一番わかり易く書かれている点でもオススメ。

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    2022年01月16日
  • 選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論

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    選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論 2015/6/19

    永久に変化し続けないと淘汰されてしまう
    2015年12月13日記述

    元産業再生機構COO、経営共創基盤CEOの冨山和彦氏の著作。
    2014年10月6日から2014年12月22日まで朝日新聞・朝日新聞デジタルにおいて計10回にわたり連載された「証言そのとき 再生請負人がゆく」をベースに大幅に加筆したものである。

    本書で唯一残念であるのは誤字である。
    P48のタイトル 中小企業の経営者から産業革新機構のCOOへ
    明らかに産業再生機構の間違いであろう。
    朝日新聞出版の編集、校正はどうなっているのか?
    自分が読んだのは第1刷の

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    2022年01月12日
  • 会社は頭から腐る

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    『挫折力』が面白かったので、遡って読んでみた。
    その昔、毎日のようにニュースで見た産業再生機構の4年間のドラマはすごく刺激になった。

    P132
    重要なことは、カネボウの意思決定者が、合理的な意思決定を下せるように、プラットフォームをすっきりしてあげることなのだ。

    P146
    経営というのは、基本的に自由裁量行為である。違法行為や反社会的行為は論外だが、何をするのかは経営に委ねられる。執行と監督を分離した取締役会なら、ビジネスジャッジメントの範囲である限り、そこで口出しはするべきではない。

    P152 (株主主権に関する記述)
    マルクスではないが、生産手段、付加価値の源泉は、再び「働き手」、人

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    2021年12月24日
  • [図解]IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ

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    抽象度は高いので注意が必要だが、
    ・数値の裏にあるビジネスも含めて分析する
    ・自分で計画を作るつもりで分析する
    という視点は今後の仕事に活かしていきたい。

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    2021年11月18日
  • 新L型経済 コロナ後の日本を立て直す

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    中央にカネがあり、地方に労働力が余っていた時代は「下手に労働生産性を上げず、永田町への陳情で降りてくる事業をみんなで分け合う」が一つの安定モデルとして成立していた。

    中央にカネがなくなり、地方に働き手が足りない現在はまったく異なるモデルが必要になる。そこにカチリと嵌まり込むのがローカルなサービス業。「プロフェッショナルかつ高給取りなエッセンシャルワーカー」と、それを雇える経営者が鍵となる。

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    2021年10月17日