冨山和彦のレビュー一覧
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上司の推薦で読む
両利きの経営が、企業の存続のために必須なことを理解。また、これは個人にも応用できるかなと思う。毎日の仕事を完璧にするのも大事だが、適度に諦めて帰宅後にもっと長期的に役立つことに時間を費すのも大事。衰退してしまう企業の多くは、両利きの内新しい領域への探索が上手くできないことが多いらしい。自分自身もそんな気がするので、意識的に多少のリスクを負いながら探索しよう
あと、大前提として戦略に合う企業文化を醸成することが必要とも書かれていた。文化はセンスが要る気がして難しそうやけど、普段から意識はしたいなぁ
良い文化があるところはやはり強いと思う -
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著者、冨山和彦の父がカナダで生まれた日系移民二世である事を本書で知った。切れ味抜群で視野も専門領域も広い著者の切り口は非常に参考になる。本書では特に、日本的経営とは何かについて歴史を辿りながら紐解いていく。その上で、何が必要か。思考そのものをトランスフォームしていく。日本を鳥瞰するメタ認知は、もしかすると、著者の生い立ちも関係しているか、と思ったというのが冒頭の話だ。
終身雇用、年功制、企業別組合という言葉は、日本人の発明ではなく、日本の企業と経済社会システムについて研究したジェームズアベグレン氏が生み出した言葉である。同氏は、太平洋戦争において海兵隊員としてガダルカナル島、硫黄島で日本軍と -
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流石、冨山和彦氏と思って大いに学びながら、後半失速。当たり前の内容の羅列が目立ち始めた。それでも、有益な内容で反復学習にも役立つ。
人口ボーナス論に対し、著者は旗幟鮮明にし、生産性こそ重要だと強調する。次のような論理だ。ー 需要に対して供給力、特に労働力が不足している状況は本来は、相対的に景気が良い状態。そもそも過去100年で世界全体の経済規模は約40倍になったと言われているがその間世界の人口は4倍程度にしかなっておらず、残りの10倍分はイノベーションによって生産性が高まったことによるもの。
歴史的な事実として、人口要因よりも生産性要因の方が経済成長に効果的だったと言う事は理解しておく必要 -
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経営共創基盤CEOで、数々の企業再生などに関わってきた冨山氏の本。何冊もこの人の本を読んできたが、本書も相変わらず「歯に衣着せぬ」物言いとブレない思想が貫かれている。
危機対応時における「べからず集」が面白かった。精神論や逆に情に流されるリーダーの組織では必ず沈没する。リーダーは人に恨まれようが先を見据えて柔軟かつ冷徹に「やるべきこと」に果敢に取り組む胆力が必要だと説いている。「間違った現場主義」「資金繰りの辛さを知らないエリートが陥る罠」も面白かった。そして組織人に対しては「組織が修羅場になったら、その修羅場をとことん経験する」ことを勧めている。確かに、理論だけでなく修羅場で実戦を積んだ経 -
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両利きの経営の増補改訂版。事例がアップデートされ、入山さんと冨山さんの解説も増補されている。
両利きの経営は人口に膾炙した感があるが、その実行の難しさはあまり理解されていないように思う。単に深化と探索の両方を追えばいいというわけではなく、容易に深化の道に陥ってしまう組織の慣性=経路依存性を跳ね除け、探索の道を探るのか。また、単にアイディアを出せばいいというものではなく、それをいかにスケールされるのか。そこに力点がある。
そのためのフレームとして、既存・新規事業×既存・新規顧客のマトリクス、深化と探索、アイディエーション、インキュベーション、スケーリングを提示する。
膨大な事例とともに著者たちが -
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2冊同時投稿「DXの思考法」「アフターデジタル」
必ずしもテーマが綺麗に重なっているわけではないが、私の中で一つのトピックなのでお許し頂きたい。
で、まあデジタルトランスフォーメーションであるが、平たく言うとなんなのか。
前者「DX」はその構造的理解を、後者「アフター」はその先端的実装事例を解説してくれる。
「DX」の肝は、データは階層構造で把握すべき、というもの(本書の例えでいうなら、ミルフィーユ)。「アフター」の肝は、もうリアルの世界でデジタルをどう使うかの時代ではない、両者に境はなくユーザーはそれを意識していない、企業に求められるのは最適なジャーニーの提供だというもの。
前者は概念 -
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ネタバレなぜローカル経済から日本は甦るのか GとLの経済成長戦略 (PHP新書)2014/6/13
G経済圏とL経済圏それぞれで別の戦力を用意せよ
2015年4月15日記述
産業再生機構元トップの冨山和彦氏の著作。
本書では企業、産業がかつてに比べG(グローバル型)、L(ローカル型)とはっきりと分かれていてそれぞれに効果のある対策は異なるということを示している。
これまでも感覚的に思っていたことではあるけど、国際競争に耐えずさらされているメーカーとJR、バス会社などを同列に扱うことにそもそも無理があるのだ。
(国の産業政策だけではなく個人にとっても同様。MBAを取得や高レベルの英語力が日本人全 -
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ネタバレ結果を出すリーダーはみな非情である 2012/10/25
5つ星のうち4.0 常に与党の立場で考え行動する
2014年4月15日に日本でレビュー済み
産業再生機構でトップを勤めた冨山和彦さんの本。
流行している言い方だと意識高い系の本になるのだろうか。
ただし良い意味で危機感を持って動いた方が良い事が多い今の時代には本書は何らかの示唆を私達に与えてくれると思います。
富山さんの著作は他に「会社は頭から腐る」「挫折力」などを読んでいたのである程度は話の流れは殆ど同じです。
(*無論読んでいなくても問題なし)
本書にしかなかった話で興味深かった事をまとめてみます。
会社にも寿命がある -