冨山和彦のレビュー一覧
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ネタバレ著名なお二方による著書
メモ
•AIは既存業務や人材を根こそぎ自動化代替する組織変容力とAI自身の自己変容力と二重の自動変容ツール
•価値の源泉は何を問うかへ。
アルゴリズム構築→問題定義能力
業務改善→業務廃止
IT人材→事業✖️AI再設計
•UIUX変容革命、自動化の異次元的革命、組織と人間の関係性革命
•自然言語で何らかの経営的社会的生活的な目的に向かってAIを有効に使い倒せる人材がAIネイティブ時代のai人材像
•Aiが提示し、人間が選ぶ時代
意思決定の人的階層を重ねて間違えないことに時間とコストをかける価値はほとんどなくなり、日本型の意思決定プロセスはその合理性を失う。人の役割は決断して責任を取ること
•自然言語で本質的な問いを立てる能力が重要
•中間層の機能喪失 つなぎや調整の終演
•AIに何をさせるかを決め、方向性を示す人が重要
•知的スマイルカーブ現象 上流と一次情報に近い最下流に価値ある仕事はシフト
顧客接点における感情労働は代替されにくい
ボス稼業か現場エキスパートか
•今後の主戦場は実装系能力。サイバーとリアルの複合
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AI時代に、既存のブルーカラー/ホワイトカラーの働き方がどのように再編されていくのかを描いた一冊です。
医師やパイロットを含むブルーカラー層(身体性や感情労働が特徴的な層)は、AIを使いこなすことで付加価値を高め、生産性を上げていく方向が示されています。これは、ブルーカラーが従来のまま固定されるのではなく、AI活用によって新たな働き方へと移行していく可能性を示すものです。
一方、AIによって代替されやすいホワイトカラーは、経営者的な経験を積んで経営層として残るか他組織へ移るか、あるいはAI活用によって新たに形成される「ライトブルーカラー層」へ移るという選択肢が提示されます。
このライトブルーカラー層は、ブルーカラー・ホワイトカラー双方から移行しうる“AI時代の新しい層”として描かれており、AIを使いこなすことで「ボス力」が身につき、そこを経由して、各自の適性に応じて、経営層への道を含めて、分岐していくという構造が示されているように思います。
なお、飛ばし読みへの配慮だと思いますが、重要箇所が太字で強調されており、私には視線が散ってしまい、かえって読みづらく感じました。 -
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著者が博学なのだろう。AI本は何冊か読んだが、内容が奥深い
・DXは業務改革 AXは根こそぎ変容
AI系SAASやアプリサービスは、AIエージェント機能を備えたAIプラットフォームサービスに凌駕される。
デスクワーカーの仕事の多くは、業務計・システム系を問わず根こそぎ自動化され代替されてしまう。
・ロボットの致命的な欠点は、バッテリー
AIが発展してもエネルギーを補給できずコード必要
・中国の闇 若年層の仕事が見つからない デジタル格差の拡大 一人っ子制作による少子化進行 不動産バブル
・丸亀製麺サービス大賞受賞 デジタル化で省人化 アジャイル開発
・ゲーム感覚で人と対話するキャラクターサービス伸びる
イーロンマスクは流石 -
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日本経済AI成長戦略 単行本 – 2026/1/23
冨山 和彦 (著), 松尾 豊 (監修)
日本経済AI成長戦略
日本のDXは口だけだったという論には納得。人を切れない日本は、局所最適で、システムを入れても日本は人を減らさない。システムベンダーの発注。コストサイドだけで、競争優位にならない。パワポでやった感だして終わりというのは、あるある過ぎて刺さる。
生成AIで必要になるのが、部下力ではなくボス力というのは納得。そういう意味で中小企業に勝ち筋があるというのはわかるが、実際に中小企業に刺さるかは微妙。慣習・商習慣多すぎてなかなかしんどいよね。
営業力と決定力ぐらいしか人に残されない。
猪口才な生成AIハウツー本とは異なり、課題や深堀り、解決策に至る洞察は濃厚。面白い。さすが第一人者を表するのもうなずける -
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構造の罠から抜け出し、本当の「価値」で生きるための転換点
日本の「失われた30年」って、実は始まった当初に「団塊・団塊ジュニアの雇用を守ること」を最優先した結果のトレードオフだった――そう考えると、よくある「政府が無策だった」という批判よりもずっと腑に落ちます。誰も悪者にしたくないという日本的な優しさが、結果として今の閉塞感を生んでしまったのかもしれません。
私たちは今、大きな構造の転換点にいます。目指すべきは、人口減少を嘆くことではなく、付加価値の高いややこしいモノを作って外貨を稼ぎ、国内の「生産性」を上げること。そのためにDXやCX、そしてリスキリングが必要不可欠だと言われています。でも、いざ進めようとすると「既存の仕事が消える」「ジョブ型雇用にシフトしろ」と急かされ、つい尻込みしてしまうのが本音ではないでしょうか。
そもそも、なぜ私たちはこの息苦しい構造から抜け出せないのでしょう?それは、市場原理に任せきりにすると、結局は既得権益に富が吸い上げられ、本当に必要な人が正当に評価されない仕組みになっているからです。
ただ、コロナ禍を経て風向きが少し変わりました。現場を支えるエッセンシャルワーカーの重要性が浮き彫りになり、机の上のホワイトカラーや、形骸化したアカデミックな権威主義をチヤホヤする世の中に「それって変じゃない?」と皆が気づき始めたのです。
こうした中、有言実行の経営プロ集団であるIGPI(経営共創基盤)の活動などは、まさに突破口と言えます。例えば、地方交通インフラのDX化コンサル。単にシステムを入れるだけでなく、地域の足を維持しながら生産性を上げるという「実用的な改革」をリアルに形にしています。
ここで勘違いしてはいけないのが、話題の「リスキリング」の捉え方です。著者が言うように、リベラルアーツ(教養)とは単なる雑学王になるスキルではなく、身体でいう「体幹」や「基礎体力」。リスキリングという新しい技は、このブレない体幹(リベラルアーツ)の上にしか成り立ちません。
もし自分が経営者だったら「今の自分にいくら払うか?」と冷徹に考えてみる。評価基準は努力や能力ではなく、冷徹なまでに「会社に有用かどうか」の一点。だからこそ、闇雲に流行りのスキルに飛びつくのではなく、自分の基礎(体幹)を見極めながら慎重にアップデートしていく必要があります。
「ジョブ型」と聞くと身構えますが、歴史を見れば終身雇用のほうが例外で、職能型の歴史のほうが圧倒的に長い。そう思えば、案外すんなり馴染めるはずです。変化の副作用を恐れず、本質的な価値に投資していく。そんな覚悟が、今まさに私たち一人ひとりに問われている気がします。 -
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労働力不足が避けられない今、ホワイトカラーが生き残るには新陳代謝を恐れず、リベラルアーツを応用して自ら問いを立る、抽象化する思考などが不可欠です。以前は変化の激しさに漠然とした不安もありましたが、古典や歴史(例えば江戸時代の庶民の柔軟な暮らし方など)に学び、目の前の現象から普遍的な原理原則を導くという自分の方向性は間違っていないと安堵しました。
日本の強みである「複雑なオペレーションを実行する現場力」を活かすためにも、私たちは自らの能力を内省し、学び続ける必要があります。まずは、ただ漠然と知識を蓄えるのではなく、「何を学び、どう組織や社会に還元するのか」という目的と対象を明確にしてからリスキリングを始めることが、次の一歩になります。
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長年企業再生に携わってきた著者による、今後の働き方について提言する一冊。
同じ著者による、2014年に発表された『なぜローカル経済から日本は甦るのか』を読んで、当時大きな印象を受けた記憶があります。本書でも、当時の内容を引用し、AIの活用によるホワイトカラーの人余り、一方で、地方における人手不足問題を解決するための処方箋を提案しています。
タイトルは印象的ですが、決して悲観論になるのではなく、むしろ、日本の付加価値労働生産性の向上により、先進国トップクラスに押し上げる可能性を述べているなど、取り組むべき課題を明確にしています。
これまでの改革論は、なかなか実施するために困難な面も多かったのですが、労働供給制約社会の中で、そうせざるを得ない状況になっていくことと思います。「今の中小企業政策においてもっとも大事なことは不作為に徹すること」と述べているように、政策の転換も求めています。これまでに経験したことのない状況であるだけに、いろいろ考えさせられる内容でした。
▼日本再生への20の提言
①歴史的な大転換期の認識を共有せよ
②豊かなローカル、強いグローバルの国を目指せ
③人口減少の危機的局面を国と社会の再生の梃子とせよ
④シン列島改造論のすすめ
ー人口8000万人時代に「多局集住」で「密度の経済性」を実現できる国づくりを
⑤あらゆるレベルで新陳代謝を加速せよ
⑥古来の伝統からつながる江戸の庶民の世界観、社会観、人間観を再評価せよ
⑦「複雑性」「ややこしさ」が勝負、シン基幹産業が何かを間違えるな
⑧昭和の身分制を破壊せよ
⑨昭和なホワイトカラー身分にょる中間搾取を排除せよ
⑩シン「学問のすすめ」
ーローカル才能、グローバル才能それぞれに可能性をフル追求できる教育システムを
⑪カイシャ共助型から社会共助型セーフティネットへ
⑫国も企業も付加価値労働生産性向上の一本勝負!
⑬人的資本の強化に向けて労働市場のの改革を急げ
⑭チープレーバー移入型ではない国際的な多様化を
⑮アドバンスト現場人材の時代、シン「分厚い中間層」づくりを急げ
⑯労働所得と資産所得のリバランスを進めよ
⑰超長期的な人口戦略を遂行せよ
⑱為政者、リーダーは日本社会の変革特性を理解せよ
⑲アンラーンとラーン、スキリングとリスキリングの国民運動へ
⑳青年はローカルをめざすーローカル経済圏をサブスリー経済圏に!
▼今回の大トランスフォーメーションは、人手不足時代の到来が大前提にあるので、社会全体で見れば失業とそれに伴う貧困が長期大量に発生するリスクはほとんどない。むしろ改革を迅速にすすめて付加価値労働生産性を向上させることで、国民の多くの生活は向上するし、衰退するホワイトカラーサラリーマン身分の人たちもマインドセットと技能のアップデート、すなわちリスキリングを正しく真摯に行えば、大半が新たな分厚い中間層の構成メンバーになれる。
<目次>
序章 労働力消滅、ふたたび
第1章 グローバル企業は劇的に変わらざるを得ない
第2章 ローカル経済で確実に進む「人手不足クライシス」
第3章 エッセンシャルワーカーを「アドバンスト」にする
第4章 悩めるホワイトカラーとその予備軍への処方箋
第5章 日本再生への20の提言 -
Posted by ブクログ
既存組織の中で新しいソリューションを開発・提供している自分にとって、どう振る舞うべきかのヒントが多い一冊だった。
成功事例は幹部の行動に焦点が当たるものが多く、中間管理職の立場では実行が難しいと感じる部分もあったが、だからこそ自分の影響範囲で何をするかを考えさせられた。
会社全体のありたい姿と、自分が取り組む事業の戦略的意図を重ねること。決裁者や幹部に必要な情報を渡し、部分的にでも仲間に引き入れること。自組織内では、探索事業に必要な価値基準を訴え続け、文化として根づかせること。戦略的意図から外れない範囲で、役割から少しはみ出して挑戦していきたい。