竹田恒泰のレビュー一覧
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本の内容の考察ではないけど。
人生で初めて新書というものを読みました。
今までの本に比べて読むのに時間がかかったけど、竹田先生の文章がとても読みやすく楽しく最後まで読むことができました☺
読み終えた感想として、天皇を軸に歴史を説明されているはずなのに、学校で学んだ歴史の大半網羅されている…?!と感じました。天皇家と日本の歴史は切っても切り離せない関係であることが分かり、天皇家について凄く興味が出ました。
個人的には、最後に掲載されている講談が1番面白かったです。日本の王族(天皇家)と海外の王族の違いが分かって、個人的には、天皇家の特徴は日本人の特色を凝縮したような雰囲気があるなぁ…と感 -
Posted by ブクログ
とても勉強になる。日本が日本である所以は天皇がいるからであり、僕らが日本人と名乗っていられるのは今もなお天皇が存在し続けているからだ。と思わされた。
天皇制を否定してしまうと日本という国を否定することに繋がってしまうし、男系男子で天皇が続いているからこそ僕たち日本人は違和感なく受け入れることができる。
女系男子が仮に天皇になると、その人を天皇と認めない者が必ず現れるというのはとても共感できた。
長い歴史の中で紡がれてきた代々天皇によってより存在は抽象化され、複雑になり言葉にできない存在となることでもっと自分らしく深く知っていきたいと思わされた。
この本を読んで天皇陛下の深い深い日本への思いを感 -
Posted by ブクログ
久しぶりに、読むほどに思索が深まる本に出会った。
竹田恒泰の『天皇の国史』は、日本という国を「天皇」という一本の軸から見つめ直した壮大な試みである。
それは政治や戦の記録をなぞる単なる通史ではなく、
この国がいかにして“時間の連続”を保ち続けてきたのか――
その精神的な基盤を描こうとする、思想的な歴史書だ。
著者の筆致は精密でありながら、どこか温度を帯びている。
神話を史実と切り離さず、むしろ日本人の心の原点として読み解く姿勢には、
知識と信念の両方が感じられる。
史料に基づいた分析の奥に、
「人がなぜ祈り、なぜ受け継ぐのか」という根源的な問いが潜んでいるのだ。
とりわけ印象に残るのは、 -
日本史を変えた後鳥羽上皇の怨霊
「怨霊」と言う言葉を聞けば、殆どの人が「菅原道真」「平将門」「崇徳天皇」の「日本三大怨霊」を逐一連想するでしょう。しかし、僕は「承久の乱」で怨霊化して「南北朝対立」の遠因になりました「後鳥羽上皇」を逐一連想します。後鳥羽上皇が流刑先の隠岐国で崩御してから間もなく、四条天皇が12歳の幼さで、しかも不慮の事故で崩御しました。その結果、約5世紀振りの「天皇空位期間」の末に、後鳥羽上皇の孫が「後嵯峨天皇」として即位しましたが、今度はその後嵯峨天皇自身が「南北朝対立」の遠因になってしまったでしょう。ですから、四条天皇が長生きして子孫を残していれば「南北朝対立」は絶対に起こっていなかったでしょう。また、後
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なるほど、平成から令和の皇位継承は国民のほぼ全員が納得した形だった。これは素晴らしいことで、世の中に疑わしいことがたくさんあっても天皇だけは疑いの余地があってはならないのだ。
2000年続いている皇室はとても尊いものなのだと分かった。
女性天皇はお父さんの血筋だけをたどっていけば初代天皇につながる。
愛子さまが天皇になれば男系の天皇
愛子さまが山田太郎さんと結婚されて、生まれたお子様が天皇になった場合、お父さんの血筋をたどれば山田さんの先祖につながってしまう。山田さんが天皇になってしまうと女系になる
女系天皇というのは実はないが、男系継承を守るか、やめてしまうかということ。
歴史上皇族以外の -
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(内容)
米国の政治的・経済的保護と拡大の観点から見た満州国建国の支持の理由について米国の極東情勢介入の不利益や判事の非中立性、軍事的拡大と民衆の弾圧を続ける支那共和国の虚構性、共産主義勢力からの日本の自衛的行為の正当性の以上のことを論じる。
全五部五十二章で構成されている。一部では米国のアジア問題介入の有益性の是非。二部では判事の非中立性。三部では日本の自存権と支那共和国の虚構性。四部ではアジアにおける共産主義勢力の拡大と脅威。五部では米国が日本との決戦か協調のどちらの選択を取るのか。等が各部で述べられる。
◯本書の題名は『「満州国建国は正当」である』だけれども原文は『The case -
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邪馬台国と卑弥呼を重要視すべきではない、と教えてくれた最初の本
邪馬台国の話は陳寿の三国志のみに出てくる。日本側の史料にはなく考古学的な発見もない。つまり中国側の史料になんらかの政治的な思惑からの捏造が想定されるなら、途端に信用が危うくなる話なのである。これに関しては記述では距離や方角が合わないとして九州だ近畿だと説が分かれている。実は陳寿には邪馬台国を遠くにある大国として誇張ないし捏造する理由があった。現在の中国共産党は言わずもがな、古代から中国にとって歴史とは政治の道具だ。事実関係など二の次で、ましてや海の向こうに住む蛮族のことを正確に記そうと真摯になったことはない。こんなものを日本の歴史 -
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1700
714P
竹田恒泰
昭和50 年(1975)、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫に当たる。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家。平成18 年(2006)に著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で第15 回山本七平賞を受賞。著書はほかに『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』『日本人 はいつ日本が好きになったのか』『日本人が一生使える勉強法』『アメリカの戦争責任』『天皇は本当にただの象徴に堕ちたのか』『日本の民主主義はなぜ世界一長く続いているのか』(以上、PHP新書)、『現代語古事記』(学研プラス)など多数 -
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日本は権力者はNo.2、権威者がNo.1という伝統がある。藤原氏、平清盛、鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府、ずっと天皇を利用しても天皇そのものにはなろうともしない。
日本の強さは政治が揺れても、もっと言えば政変が起きてもNo.2が変わるだけで、No.1は変わらないからびくともしないこと。ずっと日本という国は変わっていない。
これは世界に類を見ない事。
これは何度も断絶の危機に見舞われながら守られてきた万世一系の皇統のおかげ。
万世一系が正文化されたのは天武天皇の記紀編纂。これがなかったら今の皇室、日本という国体はなかったかも知らないと言えるほどの功績。
天皇とは何か。教科書的には日本国の象徴 -
Posted by ブクログ
日本は天皇の知らす国。
いい言葉かも。(もちろんそれだけとは言い切らないけども)
天皇が”象徴”になったのは戦後からだと思い込んでたけど、天皇はずっと象徴であって日本の心だったんだと思えた(愛国者ではない。)。
天皇家を話の中心に据えた歴史書。
途中からは歴史のテキストのつもりで読んだけど、その時々の天皇の在り方を柱に進んでいく構成は初めてで面白かった。
日本史の復習にもなりました勿論。
買ってから読み始めるまで時間かかったけど、読めて良かった。
神史・先史時代は単語も難しくて(神々の名前とか)やっぱり入ってこないな…
中世以降は一気読み。