竹田恒泰のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
竹田恒泰氏の無料YOUTUBE動画、「竹田学校」全283講義を視聴した。
講義内容は、竹田恒泰氏の著書「天皇の国史」の授業。
めちゃめちゃ面白くて、夢中で視聴しているうちに、気づいたら全283講義が終わっていた。そんな感じでした。
その後に「天皇の国史」を読むと、びっくりするくらい内容が頭に入ってきました。
タイトル「天皇の国史」とあるように、古事記の神代から始まり、初代神武天皇〜令和天皇まで、歴代の天皇陛下を中心にすえた「国史」であった。
最新の研究成果や学術論文の内容も盛り込まれていて、非常に興味深かった。
全283講義を視聴した中で、私に一番強烈なインパクトを残したのが、「満州事変」を起こした石原莞爾。
昭和6年(1931)9月18日 、奉天郊外の柳条湖付近で関東軍が南満洲鉄道のレールを爆破して、これは、張学良の東北軍の仕業だと、自作自演の爆破なのに、いちゃもんつけて、満州に攻め込んだ。
国民党軍約23万に対して、関東軍はたった1万あまり、圧倒的な戦力差があった。
これが何と、僅か5ヶ月後の昭和7年(1932)2月には、ハルピンを占領し、日本本土の約3.5倍の面積の満州全体を軍事的に制圧してしまったのだ。
私は、凄過ぎて、度肝を抜かれた。
石原莞爾は、100年に1人現れるかどうかの「戦争の天才」だそうだ。
石原莞爾が満州事変を起こした理由としては、
1つは、ソ連の南下を阻止するには北満(満州北部)の要所を押さえる必要があったこと。
2つ目は、張学良政権の暴政に、民衆が苦しめられていたところを、救うため。
であった。
しかし、華々しい戦果を上げた、この「戦争の天才」石原莞爾は、その後どうなったかというと、東條英機により失脚させられてしまう。
当時陸軍内には2つの方針が対立していた。
1つは、米英と組んでソ連を叩く北進論。
もう1つは、日独伊露の4ヵ国が組んで米英を叩く南進論。
北進論を押していた石原莞爾は、南進論を押していた東條英機に失脚させられたという訳だ。
これにより、石原莞爾は、戦争の表舞台から一切姿を消してしまった。
それからは、東條英機が戦争の指揮をとり、日本は敗戦国となってしまった。
「竹田学校」の授業では、もしあの戦争を石原莞爾が指揮していたなら、負けていなかっただろう!もしかしたら勝っていたかもしれない!という見解だった。
実際に石原莞爾は、戦後こう言っていた。
「本土周辺、およびサイパン、テニヤン、ガムの内海洋諸島をいっさい難攻不落の要塞化し、何年でも頑張りうる態勢をとるとともに、外交的には支那事変解決に努力傾注する。」
「とくにサイパンの防備には万全を期し、この拠点は断じて確保する。日本が真にサイパンの防備に万全を期していたなら、米軍の侵入は防ぐことはできた」
竹田恒泰氏は、これを受けてこう解説している。
「もしマリアナ諸島を守ることができたなら、日本本土がB29 の航続距離に入ることはなく、東京をはじめとする全国の都市への空爆、そして広島と長崎への原爆投下は実行不可能だった」と。
「戦争の天才」石原莞爾の能力を活かしきれずに、日本は敗戦国になったのだと知って、今さらながら残念に思った。
-
Posted by ブクログ
竹田恒泰氏の「現代語 古事記 第二版」を読んだ。
中身は、上つ巻、中つ巻、下つ巻の3部構成になっている。
上つ巻は、神の代の物語。
中つ巻は、神と人(天皇)の代の物語で、両者を結ぶ役割を担っている。
具体的に言うと、初代神武天皇〜第15代応神天皇までの物語。
つまり、神の子孫が天皇であるというスタンスの物語。
下つ巻は、完全に人(天皇)だけの代の物語。
具体的に言うと、第16代仁徳天皇〜第33代推古天皇までの物語。
それぞれの巻で、興味深かったシーンを紹介したい。
上つ巻で、印象的だったのが「国生み」。
伊邪那岐神(いざなきのかみ)と、伊邪那美神(いざなみのかみ)の男女の兄妹であり、夫婦の神が行ったこの「国生み」。
驚きました!!いきなりの、エロ描写!!
日本最古(712 年)の官能小説
他に気になったのが、事あるごとに、詩が読まれること。
これまた、日本最古のミュージカルと言える遊び心。
他に興味深くて面白いと思ったのは、伊邪那美神に「見ないで下さい!」と、言われて、伊邪那岐神は、当然気になるから見てしまった結果、そうです!あれです!「鶴の恩返し」です!祟りで、人に寿命があることの起源になってしまいました。
あとは、邇邇芸命(ににぎのみこと)が別嬪の娘との結婚を許されて、その父親がセットで嫁がせた姉ちゃんが、もの凄っっーーく醜くて、速攻で送り返した。
その結果、祟りで天皇に寿命が与えられてしまった。
神なのに、異様に人間味が溢れているところが、好感持てた。
中つ巻で興味深かったのは、倭健命(やまとたけるのみこと)。
倭健命の兄貴が、宮中の行事に真面目に出て来ないので、父親の景行天皇から、「お前から兄貴に教え諭しなさい!」と言われた。
それから5日たっても兄貴は出て来ない。
天皇:「何で兄貴は出て来ないんだ?」
「ちゃんと教え諭したのか?」
倭健命:「すでに言い聞かせました!」
天皇:「どのように言い聞かせた?」
倭健命:「明け方に兄が厠に入った時、待ち構えてつかみ潰して、手足を引き裂いて、袋に包んで投げすてました!」
言うこと聞かねぇ〜からって、兄貴殺しちゃったよこの人。
怖すぎるんだけど!?
それじゃあ、兄貴出て来れないよね!!
下つ巻で興味深かったのは、第21代雄略天皇。
この天皇も、倭健命の再来かと思わせる凶暴な人。
私が印象に残っているのは、そこだけではなく女性関係。
天皇が遊びに出かけるたある地で、可愛らしい童女に会った。
すっかり気に入った天皇は、嫁にするにはまだ早いので、「あなたは男に嫁がずにいなさい。もう少し大きくなったら、今に宮中に召し抱えることにしよう!」と約束した。
その後、雄略天皇はすっかりその約束を忘れてしまった。
可愛らしい童女は、すっかりお婆ちゃんになってしまった!!
女心をもて遊んで、罪作りな雄略天皇だ。
「現代語 古事記」を読むまでは、神が日本列島を作って、その子孫が天皇である!!
と言われても、にわかに信じ難いと思っていた。
しかし、大和朝廷を作り上げた人物は確実に存在して、その人が初代神武天皇ならば、辻褄が合う。
神の代の物語は、日本に文字の無い時代の話だから、とってもユーモアがあり、これはこれでありだと思えるようになった。
また日本は、天皇家が、地方の豪族と争うことなく、話し合って婚姻関係を結ぶことによって統治してきた、世界的にも稀有な国であることもわかって、とても良かった。
「現代語 古事記 第2版」は、全日本人が読むべき本だと思った。
-
Posted by ブクログ
そもそもわいはアメリカによる原爆投下って、人類史上最悪の戦争犯罪のひとつと思っていたので、最近毎日のように切り抜き動画を見ている竹田恒泰さんがそのことについて語ってるだけで、最強の一冊なのよ!
というわけでね
10年ほど前に書かれた『アメリカの戦争責任』を問う一冊です
特に「原爆投下」はれっきとした戦争犯罪で、なぜそう言えるのか?というのを史料にもあたりながら解説してくれています
冒頭にも書いた通り、前々から思ってたことをビシバシ言ってくれるので、気持ちいい!
そもそもトルーマンなんて犬畜生にも劣るクソ野郎(愛犬家のみなさんごめんなさい)だと思ってたので、なんでみんなもっと言わないのかと不思議に思ってたんよね
原爆投下で戦争終結が早まった?100万人のアメリカ兵の命が救われた?
そんなわけあるかー!っていうね
未だにアメリカでは原爆投下は正義の鉄槌なのよ
いやいやいや、もういいやん
ちゃんと一回冷静になって振り返ろうよ
めちゃくちゃ非道いことしてるやん
民間人とんでもない人数殺してるやん
しかも殺し方としては最高に極悪やん
そして竹田恒泰さんはアメリカもきちんと検証して反省すべきところは反省することで、真の日米友好がスタートするんではないかと言っていて、わいもその通りだと思う
竹田恒泰さんはケンカのあと仲良くなるのは、お互いに謝った場合じゃんとも言ってる
まぁ、先生に無理矢理謝らせられた場合はあかんけどな!(お前の体験談な) -
Posted by ブクログ
神宮に参詣する犬の話がいい
明和八年のお蔭参り流行の時、犬が初めて参拝した。一匹の犬が、外宮の北御門口から入り正宮の前の広前に平伏した。様子があまりに堂々としていたため、神主も通したという。この嘘のような本当の話が全国に広がり、犬に単独で伊勢参りさせる人が続出した。宿場町では犬を泊めて水と食事を与える宿があり、犬が持参した銭から代金を受け取ることを原則とするが、逆に縁起が良いからと銭を括り付ける者もいた。いい話だ。本書の第四章に載っている。日本は何より安全な国であり、日本人は犬を人間と同等に扱う心意気があったことが分かる。江戸時代の話で、徳川政権の統治が優れていたことを示すかもしれないが、その下敷きには長い歴史に培われた日本人の社会意識があり、その中心に常に天皇がいた。本書を読むとよく分かる。日本人として、自分の世代でもこんな感心すべきエピソードを残せればいい。何ができるだろうか。 -
Posted by ブクログ
本書を通して改めて考えさせられるのは、
日本とは、天皇陛下が「しらす」国であるという、この国固有の国家観である。
それは権力によって統治する「うしはく」国ではなく、民の上に立ち、民の声に耳を澄ませ、国の安寧を祈り続ける存在によって支えられてきた国のかたちだ。
天皇と皇族は、政治を動かす主体ではない。
しかし、だからこそ日本は、権力闘争の中心に王を置かず、長い歴史の中で国の連続性を保つことができた。本書は、その特異性を感情論ではなく、
制度と歴史の積み重ねとして静かに示している。
保守的な視点に立てば、
天皇制の本質は「統治」ではなく「統合」にある。
天皇陛下がしらすということは、命令することではなく、国民とともに時代を引き受けるということだ。
災害や戦後の混乱、社会の分断の中で、
天皇の存在が常に国民の精神的支柱であり続けた理由も、ここにある。
また本書は、皇族が決して特権的な自由を持つ存在ではなく、むしろ私的な選択を大きく制限されながら、
公のために生きてきた存在であることを丁寧に描く。
その姿は、「個人の自由」を最優先とする現代社会とは対照的だが、日本という国の在り方を体現してきた生の形でもある。
日本が日本であり続けるとはどういうことか。
それは制度の是非を超えて、この国がどのような精神的基盤の上に成り立ってきたのかを理解することでもある。
本書は、天皇陛下がしらす国・日本という根本を見つめ直すための、静かで誠実な一冊だ。 -
Posted by ブクログ
本の内容の考察ではないけど。
人生で初めて新書というものを読みました。
今までの本に比べて読むのに時間がかかったけど、竹田先生の文章がとても読みやすく楽しく最後まで読むことができました☺
読み終えた感想として、天皇を軸に歴史を説明されているはずなのに、学校で学んだ歴史の大半網羅されている…?!と感じました。天皇家と日本の歴史は切っても切り離せない関係であることが分かり、天皇家について凄く興味が出ました。
個人的には、最後に掲載されている講談が1番面白かったです。日本の王族(天皇家)と海外の王族の違いが分かって、個人的には、天皇家の特徴は日本人の特色を凝縮したような雰囲気があるなぁ…と感じ、大変勉強になりました。
日本が持つ神秘性についてとても興味が出たので、著者の他の本も読んでみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
とても勉強になる。日本が日本である所以は天皇がいるからであり、僕らが日本人と名乗っていられるのは今もなお天皇が存在し続けているからだ。と思わされた。
天皇制を否定してしまうと日本という国を否定することに繋がってしまうし、男系男子で天皇が続いているからこそ僕たち日本人は違和感なく受け入れることができる。
女系男子が仮に天皇になると、その人を天皇と認めない者が必ず現れるというのはとても共感できた。
長い歴史の中で紡がれてきた代々天皇によってより存在は抽象化され、複雑になり言葉にできない存在となることでもっと自分らしく深く知っていきたいと思わされた。
この本を読んで天皇陛下の深い深い日本への思いを感じることができ、もっと知っていきたいと思った。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに、読むほどに思索が深まる本に出会った。
竹田恒泰の『天皇の国史』は、日本という国を「天皇」という一本の軸から見つめ直した壮大な試みである。
それは政治や戦の記録をなぞる単なる通史ではなく、
この国がいかにして“時間の連続”を保ち続けてきたのか――
その精神的な基盤を描こうとする、思想的な歴史書だ。
著者の筆致は精密でありながら、どこか温度を帯びている。
神話を史実と切り離さず、むしろ日本人の心の原点として読み解く姿勢には、
知識と信念の両方が感じられる。
史料に基づいた分析の奥に、
「人がなぜ祈り、なぜ受け継ぐのか」という根源的な問いが潜んでいるのだ。
とりわけ印象に残るのは、
“なぜ日本だけが王朝交代を経験しなかったのか”という一貫した問題意識である。
その問いを通じて見えてくるのは、
天皇という存在が制度でも宗教でもなく、
「この国の時間を継ぐ象徴」そのものであるという洞察だ。
読み終えたあと、静かな余韻が残る。
歴史とは過去の記録ではなく、今も呼吸している“生きた連続体”なのだと気づかされる。
そして、その鼓動の中心に確かに息づくもの――
それが「天皇」という存在なのだろう。 -
日本史を変えた後鳥羽上皇の怨霊
「怨霊」と言う言葉を聞けば、殆どの人が「菅原道真」「平将門」「崇徳天皇」の「日本三大怨霊」を逐一連想するでしょう。しかし、僕は「承久の乱」で怨霊化して「南北朝対立」の遠因になりました「後鳥羽上皇」を逐一連想します。後鳥羽上皇が流刑先の隠岐国で崩御してから間もなく、四条天皇が12歳の幼さで、しかも不慮の事故で崩御しました。その結果、約5世紀振りの「天皇空位期間」の末に、後鳥羽上皇の孫が「後嵯峨天皇」として即位しましたが、今度はその後嵯峨天皇自身が「南北朝対立」の遠因になってしまったでしょう。ですから、四条天皇が長生きして子孫を残していれば「南北朝対立」は絶対に起こっていなかったでしょう。また、後鳥羽上皇は崩御する直前に「もし私がこの世での妄念に駆られて魔縁と化す様な事があれば、この世に災いをもたらすだろう。もし将来、私の子孫が皇位を継承したとすれば、それは私の力によるものだ」と言う内容の置き書きを残しました。こうなりますと、「四条天皇の崩御は後鳥羽上皇の祟りだ」と言う噂には、それも異常なほどの説得力がありますよね。
-
Posted by ブクログ
なるほど、平成から令和の皇位継承は国民のほぼ全員が納得した形だった。これは素晴らしいことで、世の中に疑わしいことがたくさんあっても天皇だけは疑いの余地があってはならないのだ。
2000年続いている皇室はとても尊いものなのだと分かった。
女性天皇はお父さんの血筋だけをたどっていけば初代天皇につながる。
愛子さまが天皇になれば男系の天皇
愛子さまが山田太郎さんと結婚されて、生まれたお子様が天皇になった場合、お父さんの血筋をたどれば山田さんの先祖につながってしまう。山田さんが天皇になってしまうと女系になる
女系天皇というのは実はないが、男系継承を守るか、やめてしまうかということ。
歴史上皇族以外の女性が当たり前のように皇后になってきたが、皇族以外の男子が皇族の地位を得たことはない。
伊勢神宮でお祀りしている天照大神を持ち出す人がいるが、神話に血筋はない。神武天皇とどう繋がっているかを考えるべきだ。
確かに考えてみれば、今まで戦国時代を経ているにも関わらず天皇がのこっているのは、それだけ天皇がいた方が国民がまとまったのだろう。
他の国では天皇を倒して私が王だと言いそうだ。
ポツダム宣言後、つまり敗戦後に天皇を中心とする我が国の国体が維持されたのは世界では例外。
マッカーサーが連合国軍最高司令官として日本にやってきたとき昭和天皇はすぐに会見したいと申し出られた。マッカーサーは、命と財産を保障してくれと言われるのかと思って厳しい顔をしたが、昭和天皇は開口一番「開戦の全責任は自分にある。自分の身はどうなってもいいから国民を救ってほしい。」と仰せになった。
そして300万人が命を失い日本中が焼け野原になっても日本国民が天皇を大切にしているこの国体にマッカーサーは感動したそうだ。 -
Posted by ブクログ
(内容)
米国の政治的・経済的保護と拡大の観点から見た満州国建国の支持の理由について米国の極東情勢介入の不利益や判事の非中立性、軍事的拡大と民衆の弾圧を続ける支那共和国の虚構性、共産主義勢力からの日本の自衛的行為の正当性の以上のことを論じる。
全五部五十二章で構成されている。一部では米国のアジア問題介入の有益性の是非。二部では判事の非中立性。三部では日本の自存権と支那共和国の虚構性。四部ではアジアにおける共産主義勢力の拡大と脅威。五部では米国が日本との決戦か協調のどちらの選択を取るのか。等が各部で述べられる。
◯本書の題名は『「満州国建国は正当」である』だけれども原文は『The case for Manshukou』で、直訳すると(満州国支持の理由について)となるそう。
つまり本書はあくまで*米国の国益から見た*満州国建国の正当性が述べられていると言うことだ
。当たり前の事を言っているようだけれども例えば共産主義者が満州国について述べるなら「満州国の非正当性について」となるわけだ。何故なら共産主義者にとって満州国建国を巡って資本主義陣営が争うのは利する事だし、満州国が建国されると南下して支那な日本海に進出する事が難しくなるからだ。要するに国際社会において各国の政策方針が一致する事は決して無く最終的な決着は軍事的優位性によって決まるという事だ。
(感想)
この本の面白いのは述べられる予測がことごとく当たっている事だ。例えば日本と米国の決戦、大英帝国の勢力損失、支那の共産化などが挙げられる。
本書の最終的な目的は日米戦争の回避であった。しかし残念ながら、それは避けれなかった。だから本書を読むことの意義は日本が大東亜戦争を遂行せざるおえなかった現実的な理由や民主主義政治の限界を知れる事だと思う。
-
Posted by ブクログ
邪馬台国と卑弥呼を重要視すべきではない、と教えてくれた最初の本
邪馬台国の話は陳寿の三国志のみに出てくる。日本側の史料にはなく考古学的な発見もない。つまり中国側の史料になんらかの政治的な思惑からの捏造が想定されるなら、途端に信用が危うくなる話なのである。これに関しては記述では距離や方角が合わないとして九州だ近畿だと説が分かれている。実は陳寿には邪馬台国を遠くにある大国として誇張ないし捏造する理由があった。現在の中国共産党は言わずもがな、古代から中国にとって歴史とは政治の道具だ。事実関係など二の次で、ましてや海の向こうに住む蛮族のことを正確に記そうと真摯になったことはない。こんなものを日本の歴史好きはともかく、プロの学者まで陳寿のプロパガンダ本を真摯に書かれた書物と思い込んで熱心に研究しているのである。邪馬台国と卑弥呼のいかがわしさと陳寿の策略については牧村健志による「よみがえる神武天皇」に詳しい
ともあれ、なぜ日本人は日本について知らないのかは、日本の建国事情が他国とは全く異なっており(世界の中で日本だけが違う)、日本独自の問題が存在するということと、そのことを政府も教師も生徒に教えてくれないということに起因する