あらすじ
これまで書籍や雑誌、テレビで皇室から日本文化、外交問題までを語ってきた竹田さん。テレビ出演のときに共演者から「どうしてそんなにいろいろなことを知っているのですか」とも聞かれるそうですが、本書では竹田さんが初めて自らの勉強法を明らかにします。そもそも竹田さん自身、小さいころには勉強ができず、人前で話すこともできない少年だったとか。一時期は自己啓発書を読み漁ったこともあったそうですが、なかなかイメージどおりに成功できない。いま同じ悩みを抱えている人も少なくないでしょう。しかし日本文化の神髄を学んでいくうちに、竹田さんは気づいたそうです。そもそも日本と根本の価値観が異なる「西洋式成功哲学」に基づく勉強法でうまくいくはずがない……。そこで編み出したのが「日本式成功哲学」を前提にした勉強法でした。あくまで「自分」が主語になる西洋式と「日本式成功哲学」は正反対。本書でまず竹田さんが語るのは「重要なのは『生き方』ではなく『死に方』」「夢を持つデメリット」「プラス思考よりもマイナス思考」など、巷の自己啓発書とは全く逆の話です。では、「他者」のために生きる日本人が勉強をする意味はどこにあるのでしょう。「勉強の本質」から竹田式・情報収集の実践メソッド、講演の達人が誇るコミュニケーション術、人脈のつくり方までを、自らの体験や時事的な話題も盛り込みながら大公開します。ビジネスパーソンにとっても、学生にとっても、日本人なら人生の指針となり、一生使えるどこにもないビジネス書の誕生です。
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Posted by ブクログ
これだ!と思える、私にとってこれからの人生を大きく変える本でした。
日々何かが違うと感じていたのですが、この本を読み、その疑問を解く事が出しました。
日本人として、今心から消えてしまいかけてる事が詰まっているように思います。
万人に合うかは別として、日本人は必ず読む必要があるのではないかと感じました。
まず私は家族に薦めます!
素晴らしい本でした。
Posted by ブクログ
数年ぶりに読み返してみたところ、
新たな発見が多々あり、レビューします。
私も著者と同じように過去、
いろいろな自己啓発本、成功哲学本を
読みました。それらはすべて
なるほど 。。。
と納得できる内容だったものの、
私の場合は、なかなか結果は出ませんでした。
やっぱり自分は3日坊主なんだ。。。
と自己嫌悪に陥ってしまったりしました。
しかし、この本を読み返してみて、
納得しました 。。。
やっぱり自分は日本人なんだ‼️
そして、日本人に生まれ育ちよかった!
と感謝することができました。
残された人生は、
何か人様のお役に立ちたい
そういう考えに至り、「悩み」は
「やりがい」へと変わりました。
著者の武田先生。ありがとうございました!
Posted by ブクログ
日本人に合った考え方
欧米の自己啓発書を読んでもしっくり来ない理由が本書を読んで理解できました。
そもそも、人種が違うため、欧米のやり方は日本人には合わない部分があるのですね。
読んでとてもすっきりしました。
また、成功するためには圧倒的な勉強量が必要だということもわかりました。
Posted by ブクログ
●1月に初めて竹田恒泰さんの講演を生で聞いた。その内容が非常にためになるものであり、かつ日本についてさらに興味を持たせてもらえるものであったことから、竹田さんの著作を読みたくなり、本書を手に取った。
●西洋と日本の文化やメンタルの違いから、生き方や働き方については日本式の考え方のほうが自分にはしっくりくると感じていたが、本書を読んで「やはり」と思ったと同時に、自分の考え方が間違っていなかったことを確認できたことが収穫だった。
Posted by ブクログ
日本式成功哲学
僕の座右の書はナポレオンヒルの「思考は現実化する」ですが、やはり自分なりにアレンジしないといけないんですよね。
日本人は仕事が好きです。
これは労働を罰と捉える西洋式では絶対到達できない境地なんですよね。
でも今日本でその美徳が失われつつあります。
例えば「それは担当ではありません」と平気で言う人が増えてると思います。
僕もその傾向がないとは言えません。
仕事は好きです。
特に最近人材育成に向いてるんやないかと思いつつあります。
メンターは業務外業務と言えばそうなんですが結構ヤリガイを感じつつあるんですよね。
明日もメンタリング頑張ってきます。
Posted by ブクログ
今までの自己啓発書にない、日本人ならではなの新しい観点で書かれている。かなり面白く、文章が非常に読みやすい。また、著者の知識やいろいろな実体験が豊富なことから自分が感じたことという観点が良かった。
著者の竹田氏は実は結構な著名人だということはこの本を読んで初めて知った。竹田さんの講演会に行って見たい。
Posted by ブクログ
人生の成功とは、何かを考えることができた。
これまで、人生の成功とは、多くの収入を得ることと漠然と思っていた。そのために、会社に毎日通い、働いていた。働くことは、もちろんやめないが、死ぬときに、生きてきてよかったと思えるような日々を過ごしていくようにしたいと思った。
世の中(日本)は、実力主義、成果主義に傾きかけてきたが、最近は、従来の終身雇用、年功序列の良さも見直されてきているようだ。どこへ向かうのがよいのか。自分の問題として考えていきたい。
Posted by ブクログ
ほとんどのビジネス書は、西洋の価値観で書かれた。
和の心の概念がない。
3つのタスクリスト を持つ。
毎日、毎月、1年ごと。
1冊の本を書くのに1000冊本を購入するということに驚いた。
目的地、願望、夢の設定が大切。
ゆめ、どんどん変わってもいい。
Posted by ブクログ
目から鱗。読んでいて納得の一言。当たり前のことで、自分もずっとわかっていたこと。でも、今まではそれを見ないようにしてきた…そんなことが書かれています。日本人が読む上で一番納得のいく自己啓発本じゃないだろうか。
Posted by ブクログ
この本は、座学のような勉強法が書かれている訳ではなく、人間はどのように生きることが幸せなのかという哲学的な面から、著者が実際に行っている仕事で役立つスキル等まで幅広に書かれており、いわゆるビジネス書のようなハウツー本とは一線を画している。
西洋的な成功哲学が日本人にしっくりこない理由を明確に記してある部分は特に秀逸だと感じた。
著者からは、日本人である誇りと、この国への愛情がひしひしと伝わってくる。
Posted by ブクログ
竹田恒泰氏、自身の行き方が序盤に書いてあり、非常に面白かったです。日本人らしさ前回の勉強論(?)が書かれており、参考になるところもありました❗
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日本人らしい学びの心得というような感じの内容。届けたい気持ちのようなものははっきりしているので引き合いに出している人の顔ぶれが少し気になるけれど伝えたい事自体は受け入れられることだと思う。心持ちの部分はよくわかるように書いていると思う。いい意味で前の進めるんじゃないかな。
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欧米には欧米にあった、日本には日本にあった勉強方があることを書いている。勉強だけでなく、コミュニケーション、お金の話と多くの分野について語っている。それぞれの話を過去の偉人の言葉と自分の体験で語っているので、説得力がある。
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たしかに、俺が俺がのアメリカ式成功哲学は日本人には違和感があるかも知れない。▲1つの分野を400時間勉強して極めるなど、大学生以上向きの勉強法。▲「人は死を意識してそれを受け入れたとき、本当に生きはじめるのです。」▲「人生は自分のものであるようであって、実は自分のものではないのです。」▲すぐに役立つ勉強よりすぐに役には立たない勉強が本当の勉強なのですね。▲吉田松陰のことをもう一度勉強してみようと思いました。
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良書。参考になった。
テレビや講演の印象が変わった。なかなか偉い人だ。
西洋的な、夢を求める自己啓発本は、確かに違和感があった。それは、日本人が、考え方が違う、働くことを生きがいと感じるからだ、に合点がいった。
お金持ちより、惜しまれて亡くなる人生を。
夢を固定化しない。柔軟に。
何かを捨てる。著者は、プライベートを捨てているそうだ。
10語ろうとしたら、10ではだめ。1000から10まを語れば余裕がある。
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西洋 食料の確保が困難(日本と違う)
豊かな恵みを与えてくれないどころか厳しい労働を強いる自然に対しては感謝や畏敬の念は生まれない。むしろしぜんを征服しコントロールすべき対象。神ー人間ー自然の順
Posted by ブクログ
2013/12月
西洋式自己啓発に対する違和感を言ってくれてすっきりした。
まあ日々のタスク管理にはいいけど
夢を宣言して設定しないと意味がない。みたいな論調には違和感というか苦しめられてきた。
日本的価値観を良し悪しでなく自分の中で大切にしていきたい
Posted by ブクログ
題名からはあまり中身が想像できない本
ただ社会人になってから読んできたビジネス書かなかなか実践できない自分に対して、それを実践した先にある成功への違和感はなるほどそういうことかと納得
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【探究力】
「とことん追求したくなる精神をつくる」
「追及して解明できたときの快感・経験を積む」
凝り性はある意味素晴らしいことであると考えます。
凝り性がいないと表面的な事柄しか解明されません。深く入り込んでいく精神がなければ、何年もかけて解明されることを発見することはできません。
さらに言えば、凝り性になれる精神を身につけたものは、なんでもできてしまいます。よく考えたものは頭の中に残りますし、すぐに忘れたりすることはありません。うわべだけ勉強したことは身につかず、全く役に立ちません。
範囲をできるだけ絞込み、その事柄に関しては誰にも負けない、日本一あるいは世界一になるそこまで追求すれば、どんな事柄でも対応できる能力が身につきます。
Posted by ブクログ
人生は他者からの預かりもの
世のため人のために生かされている
いただきますは、あなたの命をいただきます
イラク戦争で人生観が変わった
どんなかたちで見送られたら、幸せを感じながら安らかに逝くことができるか
聖書では、神、人間、自然であり、日本人の自然観とは異なる
西洋社会では、リタイヤして余暇を求めるという価値観
日本人にとって働くとは生きがいであり幸せそのもの
自分に向いている仕事などこの世にない
要求された以上の仕事をするのが日本人、要求された仕事しかやらないのが欧米人、要求された仕事すらやらないのが中国人
Posted by ブクログ
目的
┗継続できて身につく勉強法を知るため
エッセンス
┗死の瞬間まで1日1日を輝かせるように全力で働いて、世のため、人のために生きる
まずは、一つの分野を徹底的に極めよう。
人脈を広げて仕事に役立てよう、という邪心を抱かない
行動プラン
┗仕事の効率化についての本ばかり読んでいて、仕事に繋げることばかりを考えていた。専門分野を極めること、好きなことを掘り下げて勉強していこうと思う。テーマを決めて、アウトプット含めて専門家と言えるくらいまで掘り下げてみたい。
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勉強法の本かと思ったが生き方の本であった。
いつもテレビで感じる竹田さんとはギャップがあったが日本の心を持った日々前向きに丁寧に努力する竹田さんが本来の姿だと思った。
Posted by ブクログ
虎ノ門ニュースを長らく観ている私には、概ね知っている情報ばっかりでした。ですが、最後の人脈に関する記載は面白かったです。勉強法と言っても特に特別なものはありませんが、欧米型の仕事観や労働観がどれほど我々日本人のそれと違うのか…ここはとても面白い考察でした。
Posted by ブクログ
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フセイン大統領は事態を打開するため、日本に期待していたのです。イラクとアメリカの外交チャンネルが途絶える中で、先進国の中で唯一、日本だけがイラクとの外交関係を保っていたからです。
しかも日本は、アメリカだけではなくアラブ諸国、さらにはイスラエルとも友好関係を築いている稀有な国でした。もし日本の仲立ちでアメリカとイラクの衝突が回避できれば、「日本は国際社会に多大なる貢献ができる」。
フセイン大統領からは、日本でアメリカと和平協定を結べる可能性があるなら、全権代表を日本に派遣すると伝えてきました。38
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夢を描くには、それなりの能力が必要であるということを忘れてはいけません。幼少の頃から本当にやりたいことが定まる人は稀です。72
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結局のところ、道は二つに一つしかありません。いま自分が好きだと思っていることを仕事にするのか、もしくはいま自分がやっている仕事を好きになるかです。77
数学者の秋山仁先生は、大学で数学科に進んだ理由を「いちばん不得意だったから」と語ったと言いました。「夢」至上主義なら、確実にいちばん得意な科目に進みます。78
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役に立つと分かっていることだけ勉強しても、ほかの人も同じことを考えているので、同質の人材が増えるだけ。
外部に発注できるような能力をわざわざ身につけているのと変わらないのです。107
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三顧の礼で劉備玄徳に仕えたという結果を抜きにして考えると、勉強してきたことが結局は無駄になるのではないか、と。実は「そうであってもかまわない」というのが、諸葛亮孔明の自分磨きに対する信念です。
幕末の野山獄で、処刑を待つ囚人たちが生き生きと勉強するはずがないのです。学んで死ぬのと、学ばずに死ぬのでは何かが違うのです。110
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一〇知っている中から一〇語ろうとすると、原稿が必要かもしれません。言葉が出てこないのは当然で、これは苦行か嫌がらせでしょう。一〇〇知っているうちの一〇語るとなれば、これは余裕です。一〇〇〇知っている中で一〇を語ろうとすると、また別の領域に到達します。181
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もし「一〇〇万円を貸してほしい」と言われたら次のように返しましょう。「貸してあげたいのは山々だけれど、その余力がない。申し訳ないけど、ここに一〇万円あるから、せめてこれを足しにしてほしい。このお金は返さなくていいから」と言って、一〇〇万円の一〇分の一程度、一〇万円をあげる。そうすれば感謝されることはあっても恨まれることはありませんし、失うお金は一〇分の一で済んだことになります。209
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それまで列強の国とそれ以外の国は、分厚い壁で隔てられていました。いまの列強は昔からずっと列強で、それ以外のかつての弱小国が列強に加わった例は、近現代では日本だけです。214
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僕はコスト削減なんて考えたことがありません。値段を上げちゃいます。それで嫌なら、僕はつくりません。そこまで強気になれる企業じゃなきゃダメです。「俺じゃなきゃできないんだ」というものをいくつか持っていれば、相手に対して強くなれます。でないともう、頭下げて仕事くださいって言うようになったら、零細企業や下請け企業は終わりです。227
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実際のところ、日本型経営は日本人にしか実践することはできないのです。232
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Posted by ブクログ
この本の著者は元皇族の竹田氏という方で、以前に「旧皇族が語る天皇史」という本を読んだことがあります。元皇族からの視点で面白い解説をしていたと思いますが、飽くまでも元皇族の人が書いたという興味で読んでいたと思います。
その彼が今回はそれまでとは趣向を変えた「日本人にあった勉強法」というものを書かれていたので手に取ってみました。ちまたに出回っているのは、西洋人向けのものであり、日本人にはそれにあった方法があるというものです。
世の中に溢れる成功哲学をあえて否定している点、夢持つことより大切なものを指摘しているなど、竹田氏独自の考え方が興味深かったです。
以下は気になったポイントです。
・人生の最期をどのように迎えたいか、そうした最後を迎えるためにはどのような日々を積み上げればよいか、このような死生観を抜きにしてはいけない(p31)
・預かりものである自分の人生は、他者のために生きる、ことによってのみ返していくことができる。それが恩返しの本当の意味であり、生きるとは恩返しをすることである(p41)
・幸せを感じながら死ぬとは、惜しまれながら死んでいくということに尽きる(p48)
・人間の価値は、世のため人のために生きてきたかで決まる(p50)
・夢を持つことには大きなデメリットがあるのは、夢を持ってそれを固定化させてしまうと、自分で自分の可能性を制限してしまう、夢を明確化して、期限を設ける(p71、76)
・35歳までは夢を持って実行する、これが第一段階、それ以降は自分の夢と矛盾しない選択をしてほしいということ(p79)
・人生の挫折について、物事を悲観的な方向に捉えるマイナス思考を推奨する。単なるプラス思考は百害あって一利なし、その理由は最悪のケースを想定しないから(p89)
・個々の仕事でそれを見極める基準は、最終的に楽しいか否かである(p99)
・仕事ぶりが流れを引き寄せることもある、それまでどれだけ自分を磨いてきた、スキルアップして仕事の範囲を増やしてきたか、流れに乗る準備ができているか、がポイント(p101)
・勉強は、勉強すること自体に価値があるのであり、勉強で得た知識を活用することに価値がある(p110)
・知能とは、答えのある問い、に対して早く正しい答えを見出す能力、知性とは、答えのない問い、に対してその問いを、問い続ける能力のこと、したがって知性を磨くのに終わりはない(p116)
・緊急ではないが、重要だから今日のうちにやっておこう、この思想ができるかどうか、これが決定的に重要である(p124)
・毎日、15分間でもよいので、計画立案のための専用の時間を設ける(p128)
・いっぱいになっている人は、何か一つでも捨てることを考える、その分、楽になるはず(p137)
・一つの分野について、400時間勉強することを一つの目安にする(p142)
・勉強すればするほど無知になることがわかる、知らないことすら知らないが、知らないことに転換させられる(p143)
・本を読めば読むほど得をする、本を読まないと人生は大損となる(p149)
・大事な情報は「ヒト」を介した情報、信頼できる人から届く情報が実はもっとも重要である(p171)
・10知っている中から10語ろうとすると原稿が必要、100知っているなかで10話そうとすると自然に言葉が出てくるようになる。原稿のかわりにキーワードをメモしておく(p181,182)
・AさんがBさんを紹介してくれた場合、あなたがBさんに何かを頼む場合、必ずAさんを通じて頼まなければならない(p201)
・どんなに仲良くなっても、営業をしてこない人には信用の貯金が増えていく(p205)
・日本が経済大国になったのは、頭の良さや、手先の器用さではない。労働に対する価値観こそがその原動力であった(p215)
・日本企業の本当の強みは、新卒一括採用・終身雇用・年功序列、である(p230)
・欧米企業の転職率は平均値で30%、日本は3%以下、実働部隊の数でいえば日本の方が多い(p232)
2015年1月1日作成