竹田恒泰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日本について知りたくて読書。
箸の話が印象的。中国語だと箸ではなく筷子と書くが、箸という漢字も存在はする。一般的に箸文化は3世紀から7世紀に中国から仏教を通じて伝わったとされているが、その前から箸に近いものを使っており、その呼び方がはしだったのではないかとの説は興味深い。
アジア諸国へ行くと箸文化が残っているのは、中国の影響を受けた国が中心であるが、確かに多くがスプーンとの併用が多い。箸だけで食事をするのは日本だけだと思う(中国大陸や台湾もそれに近いが)。
韓国はスプーンが中心で、ご飯も焼肉もスプーンを用いることが多い。韓国人が大好きな辛ラーメンもフォークで食べる人と箸で食べる人が半々くらいではないだろうか。ラーメンは箸で食べたほうが美味しいというより食べやすいと個人的に思う。
台湾の烏山頭ダムやウズベキスタンのナヴォイ劇場など、日本人があまり知らない日本についての話は、別書で見聞きしたものもあるが、参考文献の量に驚嘆。著者の学習力を高さを感じる。
最近では韓国について批判的な論客としても知られているが、著者が韓国を訪れた回数を聞くと驚く。批判するだけあってよく行っているようだ。中国についての発言も多いが、50回以上訪れているという。よく韓国や中国を批判をする人たちの中にはほとんど訪れたこともなく、バイアスがかけられた日本のテレビや報道のみが情報源という残念な人も少なくない。
私の1つ上だが著者の知識量はすごいなと尊敬に値する。
本書で勧められているように『古事記』など日本の古典から日本を見つめ直す必要性を感じる。
読書時間:約1時間25分 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日本史を『国史』と言わないのはおかしいと著者は指摘していますが、確かにそうですね。一体誰目線だ!って思いましたし、指摘されるまで気付きませんでしたね。
記紀(古事記と日本書紀)を一つの宗教ととらえれば、日本史を『国史』と呼ばないのは、ちょっと納得します。特定の宗教を教えるのは公正な観点から見れば非難されても仕方ないでしょうが……それにしても日本の成り立ちを記紀に求め、それを教えていかなければならないとする著者の主張も理解できます。
日本の歴史のすごさをアピールしまくった本ですが、なるほどすごい。世界最大にして最古の古墳があったり、世界最長の歴史をもっていたり、武力に頼らずに領土を拡大したり、世界の常識とは並外れています。それだけで十分に読む価値があります。
「これだけ物のあふれる自由で豊かで安全で、しかも文化の香りの高い社会に暮らしていて、国を愛して何が悪いのか。むしろ、これだけの大きな恩恵を受けていながら、国を愛さない方がおかしいと私は思う。」
著者の考えに違和感を持つのは、ここです。これって、『アメ玉をくれるお兄さんが好き』と言う子供と同じ発想で、大人には通用しません。大人だと、『アメ玉をくれる』行為と、その行為をする『人』とを区別し、『アメ玉をくれるのは嬉しい(=好きだ)けど、くれるお兄さんが好きだとはイコールではない』と分かります。これは、アメ玉をくれる人なら誰でも好きになるのと同じで、さらに言えばアメ玉をくれなくなったら嫌いになります。
では、日本人は日本のことをどう思っているのか。僕自身がそうであるように、大半の日本人、特に若年層では、『日本に生まれて良かった』と思うけど、愛着とか、愛国心はそれほど高いものではないと思います。しかしながら、愛国心は高くなくても、著者危惧する『愛国心のない国は滅びる』という心配は杞憂に終わると思います。根拠はありませんが……。
従来の中学生の歴史の教科書を改定した教科書(案)が本書末に載っていますが、こちらの方がより上手くまとめてあり、良いものに仕上がっていると感じました。
僕の評価はAにします。