【感想・ネタバレ】日本人の原点がわかる「国体」の授業のレビュー

あらすじ

現存する国家のなかで世界最古の歴史をもつ日本。なぜ日本だけが、二千年以上も存続することができたのか? なぜ日本は敗戦から立ち直り、再び世界に比類のない発展を遂げることができたのか? 答えは1つ。それは国体(国のかたち)を守りつづけることができたからである。では日本の国体とは何か?――本書は、未来を担う若者たちに向けた、日本人としてこれだけは知っておいてほしい天皇、憲法、歴史についての特別講義に大幅な加筆修正を加えたもの。「日本の建国精神とは何か?」「伝統には必ず重要な意味がある」「なぜ京都御所は無防備なのか」「天皇主権と国民主権は両立する」「『古事記』の叡智は世界の役に立つ」「お金を超えた“日本の宝”とは何か」――読後、日本人の誰もが日本に生まれてよかったと思うこと必至! 感動的な白熱講義!!

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Posted by ブクログ

明治天皇の玄孫にして、憲法学者であり歴史学者でもある竹田先生が、
「国体」についてまとめられた一冊、講義形式でスルッと入ってきました。

アメリカは「自由の国」、フランスは「平等」に重点が置かれている、
中国の国体は「中国共産党一党独裁の社会主義国家」、そして日本は?

 “誰もが自分の生まれ育った国は「こんな国」と説明できるはず”

これについて、自らの血肉とした言葉で説明できる人は、
今の日本にどれくらいいらっしゃるでしょうか、、もちろん私自身も含めて。

 “国体とは、日本人のアイデンティティの根本をなすもの”

国際化(グローバル化)との言葉が声高に叫ばれている今だからこそ、
自分自身の“根底”は何かということを強く意識する必要があるかと。

でないと、世界の荒波と向き合っていく事は厳しいのではないかな、とも。
いくら英語がペラペラと喋れても、中身が伴わないと“話せません”。

そして話す内容こそ、己のアイデンティティが投影されてくるものでしょう。
これは何も日本に限った話ではなく、普通の国ならごく自然に涵養されている事かと。

そして、文中でもありますが、日本は「和」の国だと思います。
“和して同ぜず”でも、“和ともって尊しとなす”でもよいですが、

大事なのは、「和」の精神とは体裁を取り繕うものではなく、
自分にも人にも正直に向き合って理解し合うということを、認識すること。

 “「和」とは「自己の主体性を保ちながら他者と協調すること」”
 “「同」とは「自己の主体性を失い、他者と協調すること」”

そのため、上っ面の協調性で誤魔化すのではなく、
不満があればお互いにぶつけ合うことも、必要とされるでしょう。

 “一人ひとりが自由に振る舞い、なおかつ全体として統率が取れている。”

この資質は日本にとっては普通でも、世界から見て稀有なもので、
このことは東日本大震災の際にも、発揮されていました。

 “国家観の大切さを共有するだけでも、日本は大きく変わる”

「国家観」なんて大上段な言葉を使わないまでも、
自分が日本人としてどうありたいのか、それを考えるだけで、、

そして、子供にも“考えるように”伝えていけば、
何かが変わっていくのではないかな、と。

ん、決して“結果”を押しつけるのではなく、
自らの言葉で紡げるように材料を提供していきたいですね。

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2013年12月17日

Posted by ブクログ

世界最古の国、日本はすばらしい。自分のことは後回しにする「和」の精神によって、民の幸せのために尽くした「天皇」という象徴のもとに、戦わずして統合した日本は、世界人類の奇跡と説く。
読んでいてうれしくなってくる。とても読みやすい、つまりどちらにも偏っていない(ようにみえる)のが良い。

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2013年10月09日

Posted by ブクログ

戦後、GHQによって日本人としてのDNA、「国体」が消されていった。なぜ男系天皇でなければならないのか、国民主権と天皇主権の実態、日本人としてどう生きるか、など竹田節で切り込む。

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2014年05月09日

Posted by ブクログ

竹田先生の日本学シリーズ。
読んでいてたまらなく嬉しくなる。日本人であることを誇らしく思える。これだけで、竹田先生の功績は偉大だと思わずにはいられない。
天皇がどのような存在なのか。世界はどう見ているのか。これを知らずして、日本を語ることはできない。絶対に。

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2013年09月11日

Posted by ブクログ

そうか、そもそも国体という言葉を使っちゃ行けなかったのか。

日本の国体は何かと言えば、天皇陛下を頂き、君主主権でも国民主権でもない、君民一体となった、和の国。

うん、概念としては物凄く判る。

が、今の日本がそうなっているのか、民の方がそう感じているのか、それで満足なのか、甚だ疑問。
GHQと共産主義者と、隣国の思惑通り、すでに国としての一体はなくなっているような気がして怖い。

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2019年10月28日

Posted by ブクログ

日本の国体は、天皇であるということ。

天皇主権も国民主権も嘘で君民一体が正しいとする意見。
和を尊んで自分のことを措いてみんなの幸福のために行動する…、このような日本人が今実際何人いるだろうか。日本は和の国と言い切るのは私は賛同しかねる。和とは、「自己の主体性を保ちながら他者と協調すること」。確かにこれは理想ですね。
先の大戦がベトナム、カンボジア、フィリピンなどの東南アジア諸国の西欧からの独立に貢献したという面も指摘されている。

しかし、彼のいう日本人が、あまりにも美化されていて読んでいて違和感を感じた。彼がいうほど少なくとも私の周りの日本人は自分のことを後回しにし人に尽くすような人ばかりではない。
「必ず要求された以上の仕事をします。」なんて、、よく必ずなんて言えたものだなと。そんなわけないだろぅうう!
彼の精神論は少し偏りすぎていると思います…。(ちなみに私は学生

けれど現在日本人の民族意識が高まっているのは真実であると思う。テレビ番組を見ても書店へ行っても感じられる。
彼ほど偏ってはいないですが、私も生まれた国が日本で本当に良かったと思っていますし日本の歴史を知ることも好きです。日本のことを知って、ちゃんとした日本人になりたいとは、常々思っているところであります。

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2017年04月16日

Posted by ブクログ

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「国民の不幸は天皇の責任」という考え方59
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天皇を守るためなら「濡れ衣でも受け入れる」92

責任を問われることには率先してそれを担っていこうとする。これが「和」です。93
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誤りの原因は、君と民は対立するという考え方自体にあるのです。114

ヨーロッパの法概念で理解すれば、君主主権かつ国民主権という考え方は成立しません。

「天皇主権か国民主権か」という設問の立て方が、すでに君民一体の日本には当てはまらないのです。115
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将来にわたる永続を考えるのが、日本人の行動原理です。145
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2014年11月07日

Posted by ブクログ

■日本人

A.日本の建国の精神は、「和」である。和とは「自分のことはあと、まずは仲間のために働こう」「正しく生きた先に自分の幸せがある」と思うことである。

B.日本における和のスタイルは、主に『古事記』『日本書紀』に記されている。例えば、百姓が困窮していることを知った仁徳天皇は、天が君主を立てたのは百姓、民のためであり、民が飢えればそれは天皇の責任であると明言された。こうした考え方は、時代が変わっても皇室に受け継がれている。

C.終戦時、昭和天皇はマッカーサー元帥に「この戦争の全ての責任は自分にある。自分の命はどうなっても構わない。1 億の民を飢えさせないでほしい」と語った。このように、「いざとなったら国民を命懸けで守ること」は「皇統の意志」である。

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2013年12月09日

Posted by ブクログ

国体とは国のアイデンティティであり、日本では天皇。国民のために命を捨て祈り、民の父母としてすべての人に平等に接する。

歴史を封印されていた70年間。自らの呪縛が解けだしたのだろうか。

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2014年06月28日

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