竹田恒泰のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者は旧皇族ということもあって、支配者側からの日本観が述べられていること、そして、極力、日本の良い面に焦点を当てていること、の2点を踏まえて読むべき本だとは思いますが、自信をなくしかけている日本に、勇気を与えてくれる本だと思います。
天皇の存在について、個人的には賛成でも反対でもないですが、その存在の超越性、たとえば現人神(あらひとがみ)の考え方について、理屈では理解できないものの、感覚的には何となくしっくりくる自分は、旧来の日本の感覚が残っているんでしょうね。
一神教はピンと来なくても、八百万の神には馴染みがありますし、日本に住んでいると、身体に日本がしみ込んでくる感覚があります。
ただ、そういう感覚は、若い人ほど薄れていっているんでしょうね。
日本にも悪い風習はあると思うので、そこは否定していいと思うんですが、過去をすべて否定してしまうと、いいところも捨ててしまうことになるので、これまで築いてきた日本が崩れてしまう気がします。
僕の好きな言葉に「温故知新」があるのですが、日本という国を知る上で、非常に大切な言葉かもしれない、と、今回の本を読んで、改めて感じました。 -
Posted by ブクログ
著者の竹田恒泰氏の動画コンテンツから本書の存在を知り、興味があったので購入。
著者はその出自から天皇の歴史を軸とした著書が多く、また国内には天皇家に関する書籍が数多存在するが、天皇と怨霊を結び付けた“裏の歴史”について独自の論考を展開するところが本書の特徴を際立たせている。
本書で登場する天皇の中で最も多く紙面が割かれているのは、中学や高校の歴史の教科書では「保元の乱で敗れて流罪になった天皇」程度の扱いで記載されている崇徳天皇である。
歴史の教科書ではほとんど登場することのない崇徳天皇が、地方に流罪になった後に怨霊と化し、その後800年に及び鎮魂され続けていることなど、(自分も含め)日本史を選択したとしても知っている者はほとんど居ないのではないだろうか。
本書では崇徳天皇以外にも死後に怨霊となった天皇や重鎮について詳しく書かれているが、これらの事例を通して怨霊とは霊魂や心霊現象などではなく、その存在の是非に関わらず死後に当人と深く関わりのあった人々によって作り上げられるものであるとしている。
そうしたいわば「決して表出しない社会的・文化的通念」が、古代から現代にも連綿と受け継がれているということを、本書は豊富な事例で教えてくれる。
そしてそうした事実が、鎮魂のために建立された寺社仏閣が全国に数多点在していることを改めて納得させてくれるのである。
保元の乱に限らず、兄弟間や近しい親族の間での争いは人類の歴史では至る所で起こっており、それが火種となって紛争や戦争にまで発展し、今なお繰り返されていることもまた事実である。
ただ著者は、日本の歴史の中で平和が続いた時代には新たな怨霊が生まれなかったとしており、人を憎んだり恨んだりして死ぬことのない社会が平和に繋がるということを歴史から学ぶべきだと訴える。
和を重んじ、話し合いによる問題解決を図り、時には許すことを実践してきた(と言われている)日本であるが、そんな日本の歴史においても、恨みや憎しみの連鎖により社会が混乱する危機を何度も経験し、そして乗り越えてきたということを忘れてはならないだろう。
国家間のパートナーシップに関しても、高齢となった超大国のリーダーが社会を混乱させているが、彼らが国際関係に禍根を残したままこの世を去り、その後更なるトラブルに発展させないためにも、自国が報復合戦のような短絡的手段に訴えることのないように考え・行動していくことの必要性も感じさせてくれる一冊であった。 -
Posted by ブクログ
アメリカの戦争責任について考える時、勝者は歴史を自らに都合良く描き、正当化の理論を編み上げる。原爆投下もその一つだろう。「戦争終結を早め多くの命を救った」とされるが本当にそうなのか。その一方的な論理に疑問を抱くのは歴史を学ぶ者の責務だ。
敗者が声を上げにくい状況で勝者が生み出した「正義」を無批判に受け入れる危うさ。問うべきは勝敗を超えた普遍的な人間の倫理ではないか。空襲、そして原爆投下が戦争犯罪であるとする見方も根強い。
歴史を直視し検証する意味は大きい。他者の痛みに寄り添う視点を持つこと、それが未来の平和への礎となるのではないだろうか。
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Posted by ブクログ
ネタバレ近年、日本は失われた30年という期間を過ごし、諸外国からあらゆる面で遅れている、少子高齢化により経済力がこれからも低下するのは目に見えているという苦しい状態の中、やはり日本に関して入ってくる情報はどれもネガティブなもので日本はもう終わりだ、と私自身は悲観的になっていた。
そんな中で偶然見つけた本書により心の中で封じ込められていた日本肯定感が高まりました。これまで日本人はどう生きてきたか、これから日本人としてどう振る舞うべきか、詳しくない人でもわかりやすく教えてくれる本でした。
日本人としての誇りを取り戻すためには歴史を、神話を知るべきだと知らされましたのでこの本に限らず知見を深めていきたい。
日本とは世界で最も歴史の長い国家でありその長きにわたり天皇を中心に慎ましく暮らしてきた。諸外国とは異なり「和」の心を持って国を納めた結果この数千年天皇に謀反を起こすという事など歴史上一度もなかった。
日本は食にせよ宗教にせよ文化、技術にせよ他から取り入れたものを文化に組み込んで更に発展させて全く異なるものとして昇華させてしまう。
江戸の頃の日本は自然と調和した生活をしていた。海外では都市の繁栄と自然は共存できないという見解が強かったが、江戸の日本ではそれらを成し遂げていた。それは日本人が古来から自然と調和した生き方をしてきたからだ。しかし今の日本にはその面影はない。エコが叫ばれ、海外でももったいないという言葉を広めようという今日本人が率先して自然と調和した暮らしをお手本として見せていくべきなのだ。