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日本の歴史を紐解いていくと、歴史を貫く一本の線があることに気付く。それが「天皇」である。天皇は日本人の歴史そのもの、といってよい。しかし、これまで通史といえば、目まぐるしく交代する権力者を中心とした政治史が一般的だった。本書はそれとは異なり、二千年来変わることがなかった天皇を軸として、国史を取り纏めたものである。故に主題を『天皇の国史』としている。また、通史で陥りがちなのは、客観的かつ冷静的になり過ぎることである。これまで「日本史」は、「外国人が学ぶ日本の歴史」というような扱いで、感情を排して淡々と綴られているものだった。だが、日本人が学ぶべき日本の歴史は、本来はそうではないはずである。我が国は現存する世界最古の国家であり、その歴史を紐解くことは興奮の連続となる。そこで本書では、その興奮を文章に積極的に著し、日本人の日本人による日本人のための歴史を描いている。さらに今回、国史の全ての時代について、考古学や史学、人類学、分子生物学など、学界の最新の議論を把握することに努め、それをふんだんに織り込んでいる。平成18年に『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)を上梓してから、単著21冊、共著10冊を世に送り出してきた著者が、「これまでの研究活動と執筆活動の集大成となった」と自ら語る、渾身の1冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2022年11月09日
日本は天皇の知らす国。
いい言葉かも。(もちろんそれだけとは言い切らないけども)
天皇が”象徴”になったのは戦後からだと思い込んでたけど、天皇はずっと象徴であって日本の心だったんだと思えた(愛国者ではない。)。
天皇家を話の中心に据えた歴史書。
途中からは歴史のテキストのつもりで読んだけど、その時...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年12月28日
これは良書というか、すごい力作、歴史書ではないかと思える。論理的な説明、考察、洞察のほかに、登場人物や読者への敬意も感じとりながら、基本終始穏やかな気分で読み進めることができた。著者の言動を怪しく思うコメントも過去時々見聞きしているが私は少なくともこの本を通じてそのようには感じない。本当かどうか検証...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月01日
先史から令和までの天皇を軸にした日本史の通史。天皇を中心に据えた非常にボリュームのある網羅的な「国史」は他の例をみない唯一無二の著書。特に他の歴史本にはほとんど記述のない古事記や日本書紀についての詳細な分析は非常に示唆に富む。他方古代の比重があまりに重く(平安時代までで全体のほぼ半分)、江戸や明治が...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月24日
日本の成り立ちから、天皇を軸に現在に至る歴史を語る。
遺伝子情報まで論じて日本人のルーツを述べ出したのには驚いたし、正直、裏取る気もないのでここ、あまりデータ並べなくても良かった気はする。
ここかしこに、ふざけんな半島の方々な感じが漂っていて面白い。
日本は、天皇が知らすからこそ、日本であり、...続きを読む
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