松本侑子のレビュー一覧
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ネタバレアンが22歳で学校長になってからの3年間を描いたお話。遠く離れて暮らす婚約者ギルバートに、アンが手紙で日々の出来事を伝えてる。町の有力者プリングル一族や副校長のキャサリン、小さなエリザベスなど、最初に登場する人物たちとのやりとりは面白かったけど、後半に出てくる人たちとのエピソードにはあまり興味が持てなかった。おしゃべりなアンらしく、手紙も長い。勉強で忙しいギルバートは最後までちゃんと読んでいたのかな?「アンらしいな」と微笑ましく読んでいたかも?
シリーズでは第4巻にあたるけれど、作者がこれを書いたのは、だいぶ後になってからとのこと。 -
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ネタバレ高畑勲版アニメを見て、原作にも手を出しく思い、どの翻訳で着手するが考えているところ。
翻訳受容史的には村岡花子訳、アニメによれば神山妙子訳だが、最新で最も網羅的な松本侑子をベースに読みつつ、他の訳も参考にしようと思っている。
折よい親書を読んでみた。
原作を読むにあたっては、アンの心情に没入するのも面白そうだし、歴史や文化を深掘りするのも面白そうで、つまりは美味しそう。
おそらく本書の内容は文春文庫版の訳注にあるのだろうが、いいまとめだと思う。
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モンゴメリ生誕150周年! 魅力を知り尽くした訳者による大人のための「赤毛のアン論」
モンゴメリ生誕150年記念出版!
世界でこよなく愛され -
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村岡花子訳赤毛のアンシリーズは、私が夢中になって読んだ、まさに青春の本です。
今回、この本を読んで、モンゴメリが、非常に深い思索のもとに、このシリーズを書き進めたことを初めて知り、驚嘆しました。特に、愛読者への「献辞」に込められた意図に、唸らずにはいられませんでした。
この本を読んで、著者の全訳でアンシリーズを再読すると、昔読んだときとは違った味わいやより物語に対する深い理解を得らえるだろうと思いました。
モンゴメリには、アンシリーズ以外にも、魅力的な物語があり、どれも私にとって忘れられない一冊です。
こちらも、是非、著者の全訳と解説が読みたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
評伝小説とあるが、きっちり取材していて、ドキュメンタリーに近い。
太宰と共に心中した山崎富栄のことは、あまり知らないし、確かに悪く言われがちかも。それは、どうしても太宰側の人間から語られることが多かったからだろう、と。著者はだからこそ、山崎富栄側(富栄とその身近な人達)からの証言などをひろって、そちら側から書かれたのが、この作品。
美容師だったことは知っていたが、こんなにすごい人だったのか、父親もすごい人だったのだなぁと、初めて知った。読み進めていくうちに、山崎富栄がとても魅力的だった人だと感じる。(それは、著者の力もあるだろうけど)
けれど、太宰と出会ってからの彼女は、どうしてしまったのだ -
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ネタバレアンシリーズ最終巻。やったー完走した!訳者の松本侑子さんに感謝!
お話は、第一次世界大戦のカナダ。主人公はタイトル通り、アンの娘のリラ。
アンシリーズを初めから追ってた読者の立場からすると、アンは娘時代の時、すごく素敵な日々を過ごしてたのに、リラはホントに忍耐の日々で、戦争はそういう意味でもやはり残酷だと思った。
食糧事情、最後の方は少し制限してたくらいだけど、日本の戦争末期とはえらい違いだと思った。
まぁアメリカはたらふく食ってたけどさ。
オーストリアが始めて、巻き込まれた形のドイツなのに、ドイツがヘイト一身に集めててなんか草。オーストリアの空気っぷりがすごい。
個人的にはスーザンが前作と