あらすじ
なぜ赤毛を嫌うのか?
日本初の『赤毛のアン』全文訳を手がけた著者が、物語に隠された「なぞ」を楽しく解説。貴重な写真とともに奥深い魅力を解き明かす。
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Posted by ブクログ
「赤毛のアン」の魅力が詰まっていた。
大人になってから読むと、アンのことはもとよりアンを育てたマリラやマシューのことが心に迫ってくることがわかる。
「赤毛のアン」の作中に出てくる詩やキリスト教的世界が詳しく解説されていて、勉強になって面白かった。
今一度「赤毛のアン」を読み返したくなった。
Posted by ブクログ
「赤毛のアン」シリーズの翻訳者、松本侑子さんがアンシリーズの謎を解いていく。私たちには馴染みのない食べ物や料理、登場人物の名前や地名、イギリス文学、キリスト教、ケルトが背景にあることなどなど。プリンスエドワード島やモンゴメリゆかりの地に何度も足を運んでいる松本さん。現地の写真も豊富に載っていて、赤毛のアン世界の想像力を私たちに掻き立ててくれる。
大好きなアンシリーズ、また新たな視点で読み直してみたいと思った。
Posted by ブクログ
同じ作者の「赤毛のアン論 八つの扉」(文春新書)と、少しばかり同内容はあるものの、構成や見せ方は本書のほうが親しみやすい。
気がする。
直近の読書だから贔屓目かもしれないが。
2章のまとめは素敵だし、5章、7章の1問1答もわかりやすい。
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◎目次
はじめに
1章 写真でたどるアンの世界
2章 秘められた愛 マリラ、マシュー、ギルバート
3章 作中に隠された英文学
4章 『赤毛のアン』のキリスト教
5章 なぜ赤毛を嫌うのか? 『赤毛のアン』Q&A
6章 アンの暮らし――スコットランド、草花、衣服、料理、手芸
7章 プリンス・エドワード島のなぞとき
8章 写真でたどるモンゴメリの生涯
付録 『赤毛のアン』と「ナルニア国物語」のケルトとキリスト教
あとがき (『赤毛のアン』の魅力)
児童書でも少女小説でもない 、大人の文学の深い魅力の数々。
人々の秘めた愛、『赤毛のアン』冒頭の詩と最後の詩、アンが語る『ロミオとジュリエット』、架空の地名の意味、お茶会の「ラズベリー水」と「カシス酒」、アンが身につけるスコットランドの民族衣装、マリラが信仰する長老派教会、マシューはイエスの弟子マタイの英語名、アンがお芝居ごっこをする詩「ランスロットとエレーン」と「アーサー王伝説」、ギルバートの求愛の花「メイフラワー」、グリーン・ゲイブルズの暮らし、料理とお菓子、リンド夫人が16枚編んだベッドカバー、アンが愛する妖精たち、モンゴメリの生涯を、プリンス・エドワード島などの海外写真80点とともに楽しく、わかりやすく解説した絶好の入門書。
Posted by ブクログ
赤毛のアンの疑問に答えてくれる本。赤い土の謎、赤毛を嫌がる理由、登場人物たちの名前に秘められた想い。キリスト教が浸透していない日本人には分かりづらいことがたくさんあることが分かります。そう言う意味でも、キリスト教を知るって英米文学をより楽しむために必要なのだと思います。読みやすく、分かりやすく書いてあり、ますます松本侑子さん訳の赤毛のアンを読みたくなります。
Posted by ブクログ
赤毛のアンの世界が解説されていてあんのファンにとっては、嬉しい一冊です。写真も豊富でとても良かったです。また、赤毛のアンを読み返したくなりました。