松本侑子のレビュー一覧
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ため息の出るような、うっとりする風景描写、心に迫る心理描写が素晴らしい。訳者である松本さんの力量は敬服に値する。
リラの兄ウォルターが第一次大戦でなくなり、家族の悲しみが記された描写には涙が出てきた。出征したジェムの帰りを何年も待ち続ける、犬のマンディに対しても同様であった。
戦時中の苦しい中であっても、純粋で健気なリラに心が洗われた。リラの心の成長も読みどころだ。
「肉体は段階をおってゆっくり成長していくが、心はひっと飛びで成熟する。一時間で、すっかり成長をとげることもある。」この表現がぐっと心にきた。真実だと思う。
生きる勇気を与えてくれる、アン・シリーズは大好きだ。何度も読み返したい。 -
購入済み
金子みすゞの評伝。「100分de名著」を観て、矢崎さんの書かれたみすゞ伝、松本さんの「みすゞと雅輔」の書籍も読んだが、この時代に女性が文学者として認められることの難しさ、それでも懸命に創作を続けるみすゞの姿に胸打たれた。
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ネタバレ「神は天に存り、この世は全てよし」
赤毛のアンにはたくさんの名台詞が登場するけれど、この台詞には特にものの見方が変わるような、新鮮な気持ちにさせられる。
身を裂くような悲しみや苦しみが行手を阻んでも、前を向き希望を忘れずに歩き続けるアンの強さとひたむきさには心を打たれ、私もアンのように真っ直ぐに生きたいと思った。
どんな道にも曲がり角はあって、その先がどうなっているのかは誰にもわからない。けれど、どんな道でもアンのように、広い心でありのままを受け入れれば、幸せの花が咲いていることにもきっと気付ける。
読み終わった後の暖かな余韻が心地良くて、定期的に読み直したくなる作品。 -
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かれこれウン十年前に、村岡花子さん訳の赤毛のアンを、夏休みの課題図書として読みました。
当時は、夏休みの約1ヶ月半のあいだに、このシリーズ10冊全て読んでからの感想文を書く、という、本嫌いの生徒であればなかなかに厳しい宿題でした。
かくいう私も3冊しか読めず、、、今回は別訳ですが再チャレンジ!
感想としてまず、おもしろかった!あれ、こんな内容だったっけ? です。
文体も読みやすくなっているせいか、私が歳を重ねたせいか、内容がすんなりと入ってきました。
やっぱり、大人目線で読んでしまいますね。アンの言動、行動にやきもきしたり、リンドのおばさんやマリラの気持ちに共感したり。
マシューの、アンがかわいくてしょうがない、といった描写が微笑ましいです。
何をやらかすかわからない、子供のアンから、ステキな女性へと成長していくアンに、マリラと同じく、嬉しいような寂しいような気持ちになりました。 -
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ネタバレ『本屋さんのダイアナ』の序盤で「赤毛のアンが面白いのはアンの青春まで、アンの愛情は恋愛ばっかりで面白くない」と主人公の少女たちが話していたが、そう話すのも分かる気がする。
2作目までの雰囲気とかなり異なる、大人のための作品である。
アヴォンリーの人々はこれまでよりあまり出てこず、
親友のダイアナも結婚して忙しくなり、
アンも次々と求婚される。
今までおとぎ話のように素敵だったのに、この作品は現実を見せつけられる。
(とはいってもアンのコミニケーション能力が素晴らしいので大体都合よく事が運ぶ。うらやましい限りである。)
子供の頃の甘い空想と、幻滅。
アン自身もそこに悩む。
だからギルバートへの愛に気付けず、一度は彼の求婚を断ってしまうのだ。
友達としては良い、一緒にいて楽しい、でもそれ以上のものは求められたくない。
一方で、彼が他の女の子といるとキリキリしてしまう…
彼を失うと思うと怖い。
そしてようやく愛情に気づくことができたのだ。
この作品は、空想好きなアンが、いかに現実を受け入れて大人になるか、その成長過程が描かれている。
現実は空想とは違うが、それはまた良いものである。
■お気に入り登場人物
ディビィ:2作目でマリラとアンが預かった双子の一人。いたずらっ子。ぼく知りたいな。と、ずけずけ聞いてるのが可愛過ぎる。現実にいたら手を焼くんだろうなぁ。ちなみに、皆んながもう一人の双子、ドーラのことをあまり気にかけてないのが気になってしまう。良い子だし、大体は被害者なのでケアしてあげてほしい。ドーラ回も今後あるのかな……?
フィル:レッドモンド大学の同級生。新キャラ登場。すごい美人で、マンガにいそうな天真爛漫。友達になりたいなぁ。
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ネタバレ『赤毛のアン』は私の愛読書です。
村岡花子さんの訳しか読んだことがありませんでしたので、訳者が違うとどうなのだろう?という興味で読んでみました。
当然ですが、大きな違いはなかったです。
注釈が多くあり、今までとは違う見方も出来て勉強になりました。
大好きな作品ですが久々に読んだので、アンよりマリラに感情移入してしまいました。アンの成長した姿に幼かったアンがもういない寂しさに泣いてしまうマリラに泣けました。
アンは本当に次から次へと問題を起こします。でも子どもは皆、大小の違いはあっても何かしら騒動をおこして成長していきますよね。マリラとマシューが遅い子育てにあたふたしながら、アンに愛情を注いでいく過程が本当に大好きです。
アンの想像力豊かなおしゃべりはとても楽しいです。
シリーズ再読したくなりました。