松本侑子のレビュー一覧

  • アンの娘リラ

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    ため息の出るような、うっとりする風景描写、心に迫る心理描写が素晴らしい。訳者である松本さんの力量は敬服に値する。

    リラの兄ウォルターが第一次大戦でなくなり、家族の悲しみが記された描写には涙が出てきた。出征したジェムの帰りを何年も待ち続ける、犬のマンディに対しても同様であった。

    戦時中の苦しい中であっても、純粋で健気なリラに心が洗われた。リラの心の成長も読みどころだ。

    「肉体は段階をおってゆっくり成長していくが、心はひっと飛びで成熟する。一時間で、すっかり成長をとげることもある。」この表現がぐっと心にきた。真実だと思う。

    生きる勇気を与えてくれる、アン・シリーズは大好きだ。何度も読み返し

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    2024年02月25日
  • 金子みすゞと詩の王国

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    金子みすゞの評伝。「100分de名著」を観て、矢崎さんの書かれたみすゞ伝、松本さんの「みすゞと雅輔」の書籍も読んだが、この時代に女性が文学者として認められることの難しさ、それでも懸命に創作を続けるみすゞの姿に胸打たれた。

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    2023年10月08日
  • 金子みすゞと詩の王国

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    金子みすゞ の詩に作曲されたものを全部は知らない。複数の作曲家による同じ詩もある。同じ詩なのに、作曲者が違うとイメージが少し違う。作曲者それぞれのイメージが加わるからだと思うけれど、何だか面白い。

    松本さんのイメージが加わった解説もするする読める。自分で詩を読んだ時は、ややぼうっとした感じだったところが少しくっきりしたように思うところもあったのが嬉しかった。

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    2023年06月14日
  • アンの夢の家

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    ネタバレ

    久しぶりにアンと再会。夢見る夢子、妄想少女だと思っていたあの子が成長し、ギルバートと結婚するんだ。アンがグリーンズ・ゲイブルズを去るなんて、マリラのもとから離れていくなんてという寂しさも束の間、新たな地での新たな出会いに惹きつけられる。大人としての悲喜交々が連なるけれど、大人になっても子どものような純真さと豊かな想像力が自らの、そして関わる人たちの心に光をあてる。灯台守のジム船長、あなたほどアンの友人として相応しい人はいないでしょう。慈悲深い昔語りをもって、彼女や彼女の友の窮地を救う。永遠の航海に幸あれ。

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    2023年05月12日
  • アンの夢の家

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    赤毛のアンシリーズ
    ギルと結婚式から始まり、新婚生活がアボンリーから遠く離れた街で始まる。
    思い描いていた小さな家、夢の家に、花に囲まれた花壇、楽しい隣人、プリンスエドワード島の海辺での生活。
    アン夫妻が住む前の家にまつわる話をジム船長から聞き、さらに家が好きになるアン、隣人の美しいレスリーの悲しい身の上、幸せいっぱいのアンに起こる悲しい出来事、
    レスリーとの友情、アンの物語は特別な出来事ではなく、どの時代でもどこの国でもありそうで、共感するところが多い。

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    2023年04月25日
  • 風柳荘のアン

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    赤毛のアンシリーズ4作目
    医大に進学したギルバートへ向けて綴るアンの手紙が綴られるスタイルで始まる。
    アンはプリンスエドワード島サマーサイドで校長職につく。
    新天地でも素敵な街を存分に楽しみながら困難も打ち勝っていく。
    風柳荘に下宿し、家政婦のレベッカと2人の夫人に可愛がられ、ここでも可愛いニャンコ登場。
    モンゴメリさん本当猫好きなのね!
    日々の暮らしや出来事、街の人たちのキャラクター、やはり安心して読める。
    三年の任期を務めたアンが、心残りなくサマーサイドを離れられて良かった。次回作はギルバートと結婚かな?

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    2023年04月18日
  • 風柳荘のアン

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    今作品もとても素敵な時間を楽しめました!
    アンのギルバートへの愛情や、変わらない人柄にまたアンの世界に惚れました☺️
    アンがキャサリンの本当の心を取り戻したシーンでは、決して人を見捨てないアンの優しさやユーモアに感動しました。

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    2023年04月10日
  • アンの愛情

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    第3巻もとてもよかったです!
    アンが大学に進み、都会に暮らす18歳から22歳までの4年間が描かれています。新しい友達や、男性からの求婚など多くの経験を積みます。
    アンの恋模様には読み手の私も胸が締め付けられました。ラストシーンは感動しました。
    ぜひ読んで頂きたい一冊です!

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    2023年03月18日
  • 赤毛のアン

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    ネタバレ

    「神は天に存り、この世は全てよし」
    赤毛のアンにはたくさんの名台詞が登場するけれど、この台詞には特にものの見方が変わるような、新鮮な気持ちにさせられる。
    身を裂くような悲しみや苦しみが行手を阻んでも、前を向き希望を忘れずに歩き続けるアンの強さとひたむきさには心を打たれ、私もアンのように真っ直ぐに生きたいと思った。
    どんな道にも曲がり角はあって、その先がどうなっているのかは誰にもわからない。けれど、どんな道でもアンのように、広い心でありのままを受け入れれば、幸せの花が咲いていることにもきっと気付ける。
    読み終わった後の暖かな余韻が心地良くて、定期的に読み直したくなる作品。

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    2023年03月16日
  • 赤毛のアン

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    かれこれウン十年前に、村岡花子さん訳の赤毛のアンを、夏休みの課題図書として読みました。
    当時は、夏休みの約1ヶ月半のあいだに、このシリーズ10冊全て読んでからの感想文を書く、という、本嫌いの生徒であればなかなかに厳しい宿題でした。
    かくいう私も3冊しか読めず、、、今回は別訳ですが再チャレンジ!
    感想としてまず、おもしろかった!あれ、こんな内容だったっけ? です。
    文体も読みやすくなっているせいか、私が歳を重ねたせいか、内容がすんなりと入ってきました。
    やっぱり、大人目線で読んでしまいますね。アンの言動、行動にやきもきしたり、リンドのおばさんやマリラの気持ちに共感したり。
    マシューの、アンがかわ

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    2023年01月07日
  • 赤毛のアン

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    某ドラマの夢見る主人公に対し「赤毛のアン」とうやと揶揄した場面を見て実際にはどんな内容の本なのか気になって手に取った本。
    読んでみるととても面白くて続きがどんどん読みたくなった。
    本作も面白いが巻末の解説も面白い。
    たくさんの文学作品から引用されている文も多く
    さとても読み応えがあった。

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    2022年11月15日
  • みすゞと雅輔(新潮文庫)

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    金子みすゞの作品は、有名どころの数作しか知らないし、ましてやその生涯なんて考えたこともなかったけど、希った詩集の刊行が死後50年以上経ってからだったなんて、と驚いた。
    巡り合わせが悪かったという事で片付けたくはないけれど、悲運の詩人だったんだなと。
    そんなテルの心情を思ってあの有名な「私と小鳥と鈴と」を読んだら泣けてきた。後半はテルの不安や焦燥感、絶望が伝わってきて辛かった。
    幸せだったかなあ。

    それにしても、正祐の放蕩息子ぶりには辟易した。

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    2022年06月08日
  • 赤毛のアン

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    素晴らしい、の一言です。
    赤毛のアンは、まだ小学生の頃、金の星社から出ていた映画の風景を物語にした本を祖母に買ってもらって、何度も何度も読んでいましたが、すべてを読んだことはありませんでした。
    それが、アンという名の少女を見て、すっかりアンにはまり、こちらの本を手に取りました。

    アンのようにお喋りでない私は、アンのように思うことを言葉にできたら、、、と憧れます。
    一方で、性格も年齢も近い気がするマリラの心もよく分かり、涙が滲みます。

    プリンスエドワード島の風景、すべてを人の手で行っていた時代の生活の知恵や工夫の数々、そうした描写が素晴らしく、人として生きる喜びが詰まっていると思いました。

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    2022年04月13日
  • 赤毛のアン

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    退職後のことをちらほら考えるような年齢になり、一念発起して読み始めた赤毛のアンシリーズ。
    驚いたのはマリラさんへの自分の共感が半端なかったこと。でもアンの瑞々しい感性に触れるのも心地よくて、この年で読んでも良いことはあるものだと思いました

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    2022年02月15日
  • アンの愛情

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    ネタバレ

    『赤毛のアン』シリーズ3作目、大学時代のアンの話です。
    お金持ちで美人だけど愛すべき人物のフィルや、パティの家で家事をしてくれるジェイムジーナおばさん、そしてアンの理想の恋人ロイ等々、新たな人物も登場し、アンの周りは賑やかです。
    アンに好意を抱いていたギルバートの想いは報われるのか、ドキドキの展開です。

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    2021年10月30日
  • アンの愛情

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    ネタバレ

    『本屋さんのダイアナ』の序盤で「赤毛のアンが面白いのはアンの青春まで、アンの愛情は恋愛ばっかりで面白くない」と主人公の少女たちが話していたが、そう話すのも分かる気がする。

    2作目までの雰囲気とかなり異なる、大人のための作品である。

    アヴォンリーの人々はこれまでよりあまり出てこず、
    親友のダイアナも結婚して忙しくなり、
    アンも次々と求婚される。

    今までおとぎ話のように素敵だったのに、この作品は現実を見せつけられる。
    (とはいってもアンのコミニケーション能力が素晴らしいので大体都合よく事が運ぶ。うらやましい限りである。)

    子供の頃の甘い空想と、幻滅。
    アン自身もそこに悩む。
    だからギルバー

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    2021年10月29日
  • 赤毛のアン

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    ネタバレ

    『赤毛のアン』は私の愛読書です。
    村岡花子さんの訳しか読んだことがありませんでしたので、訳者が違うとどうなのだろう?という興味で読んでみました。
    当然ですが、大きな違いはなかったです。
    注釈が多くあり、今までとは違う見方も出来て勉強になりました。

    大好きな作品ですが久々に読んだので、アンよりマリラに感情移入してしまいました。アンの成長した姿に幼かったアンがもういない寂しさに泣いてしまうマリラに泣けました。

    アンは本当に次から次へと問題を起こします。でも子どもは皆、大小の違いはあっても何かしら騒動をおこして成長していきますよね。マリラとマシューが遅い子育てにあたふたしながら、アンに愛情を注い

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    2021年08月22日
  • アンの夢の家

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    アンがギルバートと結婚してアンの理想通りの夢の家に住む。正に絵に書いたような進展ではあるが、悲劇もまたもたらされる。

    これは作者モンゴメリの体験した事実に基づいている。こんなことが起きるとは。この悲劇により「アン」がより現実味を帯びた存在に感じられます。

    アンと美女レスリーの交流も複雑で興味深い。

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    2021年07月18日
  • アンの愛情

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    ギルバートと想いが通じて本当に良かった!とマリラとリンド夫人と一緒に安堵しました笑。しかし男の人に対するアンの態度はいっそ残酷にも思えるけど、当時からしたらそういうもんなんか…?

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    2021年07月03日
  • アンの青春

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    大人になったアンがどうなったかな…と読み始めたら、いきなり隣の牛を売ってしまってめっちゃ笑いました。
    他にもアヴォンリーでの日常が素晴らしくて、素敵な生き方ってこういうことか…としみじみ思いました。

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    2021年07月03日