アンの青春

アンの青春

小説・文芸
781円 (税込)

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日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第2巻。

アン16歳、美しいプリンス・エドワード島で教師になる。

ギルバートとアヴォンリー村の改善協会を作り、マリラが引きとった双子をグリーン・ゲイブルズで育て、夢にむかって誠実に生きる。

新しい友ミス・ラヴェンダーの恋と結婚、「腹心の友」ダイアナの婚約、アンの新たな旅立ち……。

幸せな生き方をさわやかに描く、青春と希望の第2巻!

アンが語る幸せな生き方
「一番幸せで心楽しい暮らしとは、華やかなこと、驚くようなこと、胸ときめくようなことが起きる日々ではなく、さりげない小さな喜びをもたらす一日が、今日、明日としずかに続いていくことなのね、まるで小さな真珠が、一つ、また一つと、糸からすべり出て行くように」
本書第19章より。


特徴1 日本初の全文訳
米国詩人ホィティアーの詩「丘のふところにて」に始まり、米国詩人ロングフェローが過ぎ去りし青春を追想する一節「遠い遠い想い」をアンが語る章に終わる、日本初の全文訳。
大人の心豊かな読書にいざなう文学の全容。

特徴2 巻末訳註付
作中に引用されるシェイクスピア劇と英米詩の古典、聖書の名句、主にスコットランド系カナダ人からなる登場人物の民俗、19世紀カナダの料理・菓子・手芸、暮らし、草花、プリンス・エドワード島の歴史、地理、社会、キリスト教、ケルトとアーサー王伝説など、全30章から257項目について、巻末訳註でくわしく解説。

特徴3 口絵写真と地図
プリンス・エドワード島で撮影した本作ゆかりの写真9点。カナダ東海岸と島の地図。

特徴4 あとがき
本作『アンの青春』を執筆中のモンゴメリ33歳の日記、作品の鑑賞、原題の意味などを紹介する訳者あとがき。

松本訳の旧訳の訳文と訳註を改訂した新訳! すがすがしい青春、2年間の物語。

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赤毛のアン の一覧

1~8巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~8件目 / 8件
  • 赤毛のアン
    850円 (税込)
    美しいプリンス・エドワード島で愛されて成長していく少女アン。幸福感あふれる名作の日本初の全文訳。 訳文は、お茶会のラズベリー水とカシス酒、アンの民族衣裳、スコットランドから来たマシューの母など、モンゴメリの原作に忠実に、全文を、みずみずしく夢のある文章で訳した真実の物語。 巻末の訳註では、作中に多数引用されるシェイクスピア劇など英文学と聖書の句、スコットランド系アンとアイルランド系ダイアナなど登場人物の民俗、19世紀カナダの衣食住、キリスト教、草花とハーブをくわしく解説。 口絵には、リンド夫人が棒針で編むキルト、アンとマシューが初めて出逢う駅のモデル、マシューが愛するスコットランドの薔薇など、物語に描かれる品々や場所の写真を11点掲載。 松本訳の旧訳『赤毛のアン』の訳文と訳註を、全面的に改稿した新訳! 児童書でも、少女小説でもない、大人の心豊かな文学『赤毛のアン』。
  • アンの青春
    781円 (税込)
    日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第2巻。 アン16歳、美しいプリンス・エドワード島で教師になる。 ギルバートとアヴォンリー村の改善協会を作り、マリラが引きとった双子をグリーン・ゲイブルズで育て、夢にむかって誠実に生きる。 新しい友ミス・ラヴェンダーの恋と結婚、「腹心の友」ダイアナの婚約、アンの新たな旅立ち……。 幸せな生き方をさわやかに描く、青春と希望の第2巻! アンが語る幸せな生き方 「一番幸せで心楽しい暮らしとは、華やかなこと、驚くようなこと、胸ときめくようなことが起きる日々ではなく、さりげない小さな喜びをもたらす一日が、今日、明日としずかに続いていくことなのね、まるで小さな真珠が、一つ、また一つと、糸からすべり出て行くように」 本書第19章より。 特徴1 日本初の全文訳 米国詩人ホィティアーの詩「丘のふところにて」に始まり、米国詩人ロングフェローが過ぎ去りし青春を追想する一節「遠い遠い想い」をアンが語る章に終わる、日本初の全文訳。 大人の心豊かな読書にいざなう文学の全容。 特徴2 巻末訳註付 作中に引用されるシェイクスピア劇と英米詩の古典、聖書の名句、主にスコットランド系カナダ人からなる登場人物の民俗、19世紀カナダの料理・菓子・手芸、暮らし、草花、プリンス・エドワード島の歴史、地理、社会、キリスト教、ケルトとアーサー王伝説など、全30章から257項目について、巻末訳註でくわしく解説。 特徴3 口絵写真と地図 プリンス・エドワード島で撮影した本作ゆかりの写真9点。カナダ東海岸と島の地図。 特徴4 あとがき 本作『アンの青春』を執筆中のモンゴメリ33歳の日記、作品の鑑賞、原題の意味などを紹介する訳者あとがき。 松本訳の旧訳の訳文と訳註を改訂した新訳! すがすがしい青春、2年間の物語。
  • アンの愛情
    770円 (税込)
    日本初の「全文訳」、英米文学や聖書からの引用を詳細に解説する訳注を収録する決定版「赤毛のアン」シリーズ、第3巻。 プリンスエドワード島を離れ、ギルバートとともにカナダ本土の大学に進んだアン。美しい自然のなかでの生活から一転、都会での暮らしにとまどいつつも、この町で新たな友を得、勉学にはげむ。何人もの青年に求婚されるなか、少しずつ大人の女性へと成長してゆくアンの18歳からの4年間を描きだす。
  • 風柳荘のアン
    800円 (税込)
    ●日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第4巻 アン22歳、プリンス・エドワード島の港町で学校長となり、風柳荘(ウィンディ・ウィローズWindy Willows)に下宿する。 アンに敵対する町の有力者プリングル一族、冷淡な副校長キャサリン、隣家の孤独な少女「小さなエリザベス」に心痛めるも、アンの明るさと誠実さ、グリーン・ゲイブルズのうるわしさと住む人々の慈愛が、幸せな明日へ導く。 アンから、婚約者ギルバートへの恋文で綴る、幸せな3年間の小説。
  • アンの夢の家
    730円 (税込)
    日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第5巻 アン25歳、グリーン・ゲイブルズの果樹園で、ギルバートと結婚。 フォー・ウィンズ(Four Winds)の海辺で、夢の家に暮らす。 運命に翻弄される美女レスリー、昔の恋人を想い続けるジム船長、男嫌いのミス・コーネリアと心を通わせ、迷える人々を照らす灯台となる。そして母になるアンの喜びと哀しみ、永遠の別れ……。人を愛する心の尊さを描く大人の傑作小説。
  • 炉辺荘のアン
    880円 (税込)
    日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第6巻 アン34歳、美しい村の炉辺荘(ろへんそう)に暮らす。 三男三女のわが子に慕われる母の喜び、医師の夫ギルバートを愛し愛される妻の幸せ、平穏な日常を生きる安らぎ、子どもたちの成長と冒険 。モンゴメリの生前最後に刊行された、記念すべき愛の傑作。 ●アンの幸せな生き方 「普通の日というものはないのよ。どんな日も、ほかの日にはない何かがあるんですもの」 『炉辺荘のアン』第3章 ●特徴1-日本初の全文訳 ●特徴2-巻末訳註で、約530項目について解説 ●特徴3-口絵写真11点と地図2点 ●特徴4-あとがき……小説をより深く味わうために
  • 虹の谷のアン
    800円 (税込)
    日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第7巻 アン・ブライス41歳が家族と暮らす美しい村に、新しい牧師一家がやって来た。妻を亡くした美男子の牧師と母のない子どもたち。彼らは、家なき子メアリ、ブライス家の子どもたちと「虹の谷」で幸福にすごす。中年男女の恋も芽ばえる。第一次大戦が影を落とす前の平和な時代を描いた長編小説。アン・シリーズ中の異色作。 ●タイトルの「虹」 虹は、夢のように美しく楽しく、しかし永遠ではなく、いつか消えていく。本作では、プリンス・エドワード島の緑豊かな「虹の谷」ですごす子どもたちの無邪気で愉快な少年時代、少女時代と、その終わりを伝える。 ●特徴1-日本初の全文訳 米国詩人ロングフェローの詩「失われし青春」の一節に始まる日本初の全文訳。モンゴメリは献辞で、彼女が暮らす村から第一次大戦の欧州戦線へおもむき、命を落とした三人の兵士に本作を捧げた。日本で初めて原書の全文を訳したカナダ文学。 ●特徴2-訳註付。作中の約400項目について解説 作中に多数引用される聖書の名句とキリスト教、シェイクスピア劇や英詩などの英文学、不可思議な伝説(さまよえるユダヤ人、プレスター・ジョン、聖杯伝説)、料理、衣服、植物、歌、踊り、諺、カナダの歴史と戦争など、小説に描かれる約400項目についてわかりやすく解説。モンゴメリ文学の奥深い魅力を楽しむ。 ●特徴3-口絵写真10点、地図2点 カナダ、米国、スコットランド、ドイツで訳者が撮影した本作ゆかりの写真10点(プリンス・エドワード島の虹の谷のモデル、フォー・ウィンズの内海、モンゴメリが本作を書いたオンタリオ州の牧師館、ドイツのハーメルンで「笛吹き」が歩いた通りなど)。プリンス・エドワード島北海岸とカナダ東部の地図付。 ●特徴4-くわしい訳者あとがき……小説をより深く味わうために 一、モンゴメリの十冊目の単行本『虹の谷のアン』、主人公はメレディス牧師一家 二、『虹の谷のアン』のエピグラフは、米国詩人ロングフェローの詩「失われし青春」 三、牧師館の子どもたちとメアリ・ヴァンス~名作『ストーリー・ガール』を踏襲 四、魅惑の虹の谷のモデル、魔法がかかった泉 五、中年男女二組の恋~「白魔術」の出逢い、昔の恋人との再会と愛の復活 六、「ハーメルンの笛吹き」~若者たちを戦地へ連れていく「笛吹き」、近づく戦争の影 七、第一次大戦中に執筆された『虹の谷のアン』、モンゴメリ日記より 八、アンの明るく誠実な心、アンの幸せの在りか ●美しいカバーと装丁 本作に登場するドイツの伝説「ハーメルンの笛吹き」。地模様のかえでの葉は、やがて戦地へむかうカナダの青年たち。風にゆれて死者の魂がそよぐ黄水仙、長靴下(ストッキング)。
  • アンの娘リラ
    1,001円 (税込)
    日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ完結の第8巻! アン48歳、第一次大戦が始まり息子3人が兵隊として欧州の戦場へ。 出征を見送り、激戦が報じられる不安な日々、赤十字の活動をして、家族の無事を祈る。 そして悲劇、感涙の復員。アンの娘リラの視点で描く戦争と銃後の暮らし、リラの成長と甘い恋。 日本初の全文訳・訳註付アン・シリーズ完結の第8巻。 地図、写真、年表入り。 ●特徴1──日本初の全文訳 ●特徴2──巻末訳註で、作中の約590項目を解説 ●特徴3──口絵写真10点と地図2点 ●特徴4──あとがき……小説をより深く味わうために ●特徴5──付録の年表

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アンの青春 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    本を読んで声を出して笑ったなんて町田康の『きれぎれ』か大西巨人の『神聖喜劇』以来かも。登場人物全員がいきいきとしている。そして太陽みたいなアンがそうさせるんだろう話題に事欠かない。まさに青春を駆け抜けたって感じ。感想は「おもしろかった! 早く続きを読みたい!」しかないわ。

    0
    2026年05月20日

    Posted by ブクログ

    16歳になったアンはアボンリー校の教師になる。
    また今回でマリラの親戚の双子のキース兄妹デイヴィとドーラ(六歳)を引き取る。
    新しい隣人ハリソン氏やアボンリー校の生徒たちなど、個性豊かな新しい登場人物が登場する

    0
    2025年10月12日

    Posted by ブクログ

    日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ第2巻。アンは家計を助けるためにアボンリーで教師として働き始める。双子の孤児など、魅力的な新キャラクターも登場。ダイアナとの友情やギルバートとの関係など、読む手が止まらない。いつでも夢に向かって誠実に生きるアンを応援したくなる。途中で飽きる可能性があったので、第3巻までしか購入していない。そろそろ残りを買うかー。訳註がとても興味深く、栞が2枚必要。

    0
    2025年07月04日

    Posted by ブクログ

    表現や情景がとても素敵。

    アンのキャラクターもとても良いしこれは長く読まれる訳だわ。

    続きも勿論読んでいきます。

    0
    2024年06月02日

    Posted by ブクログ

    大人になったアンがどうなったかな…と読み始めたら、いきなり隣の牛を売ってしまってめっちゃ笑いました。
    他にもアヴォンリーでの日常が素晴らしくて、素敵な生き方ってこういうことか…としみじみ思いました。

    0
    2021年07月03日

    Posted by ブクログ

    愛らしい華ひらく日常
     『アンの青春』は前作『赤毛のアン』よりいっそう好きになった。
     奇人だとおもはれてゐるハリソンさんや、マリラと育てることになった双子のディヴィとドーラ、そして石の家のミス・ラヴェンダー。
     新しい人物が登場するだけでなく、アンが教師としてアヴォンリーに勤めることになり、成長した彼女が少女のころのやうに思ひのままむやみに行動することが減って、つっかからなくなった。
     アヴォンリーの学校を教へたり双子に手を焼くさまがありありと伝はって、隣家にハリソンさんが越してきたのもアツく、めくるめく進展はただの日常の一端にすぎないともおもはされて、どこか的を射た寸言もよく効いてゐた。

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    アヴォンリーで教師になったアンを慕う人たちが次々と出てくる「アンの青春」。ミス・ラヴェンダーとポール・アーヴィングが特に好き。双子も可愛いよね〜 読者の私もデイヴィの方が可愛く思えてしまう笑
    アンとギルバートの関係性の変化もロマンチックで素敵なの。「アンの愛情」も楽しみだ。

    0
    2025年05月21日

    Posted by ブクログ

    松本侑子新訳版のアンシリーズ第2巻。
    原題は『Anne of Avonlea』。
    ⁡
    第2巻『アンの青春』と第3巻『アンの愛情』の邦題は逆の方があっていたんじゃないかと昔から思っていて、順番が混乱するんですが、こちらはアンがアヴォンリーで新米教師として過ごす2年間の物語。
    ⁡
    自分メモ的に整理しておくと
    アンがグリーン・ゲイブルズに来たのが11歳のとき。
    アヴォンリーの学校を経て15歳のときにシャーロットタウンのクイーン学院に進学。
    クイーン学院は教師になるための師範学校で、通常は2年かけて教員免許をとるところ、アンとギルバートは成績優秀のため1年コースで卒業。
    マシューの死去にともない大学進学をあきらめ、16歳でアヴォンリーの教師になる。(←イマココ)
    ⁡
    さらに自分メモ的にそれぞれの学校の先生
    ・アヴォンリー
    アン→ジェーン・アンドリューズ
    ・ホワイト・サンズ
    ギルバート・ブライス
    ・カーモディ
    プリシラ・グラント→ルビー・ギリス
    ⁡
    ホワイト・サンズやカーモディがアヴォンリーからどれくらい離れているのか不明ですが、週末や夏休みには帰省できるけど毎日通うのは難しい距離のようです。
    ⁡
    『大草原の小さな家』のローラも15歳で教師になってます。アンが教師になったとき、アンが教える上級生たちはちょっと前まで一緒に勉強していた子供たちなんですよね。モンゴメリ自身は19歳で教師になっていますがみんな若い。
    ⁡
    新しい隣人ハリソンさんのスキャンダル、アンクル・エイブが預言した大嵐など、村岡花子版の外伝短編集『アンの友達』、『アンをめぐる人々』のようなアヴォンリー村物語的な側面もあります。
    ⁡
    そして村岡花子版でも何度も読んでますがミス・ラヴェンダーがやっぱり素敵だな。30代くらいのイメージだったけど45歳なのか。
    ⁡
    村岡花子版では「山彦荘」、松本侑子版では「こだま荘」の石の家の名前が「エコー・ロッジ」だと初めて知る。
    ⁡
    基本的なストーリーは村岡花子版でおなじみなんですが、花の名前とか細かい自然描写が松本侑子版の方がわかりやすく頭の中で風景を再現しやすい気がします。
    へスター・グレイの庭は黄色と白の水仙に埋もれてるんだとか。
    子供の頃はラヴェンダーの花や香りが今ほど具体的にイメージできてなかったというのもあるかもしれません。
    ⁡
    あとリンドおばさんとマリラの名言多し。
    ⁡
    「マリラ、失敗したらどうしよう!」
    「たった一日で、大失敗なんかできないよ」
    ⁡
    「マリラ、私、頭が変なように見える?」
    「いいや、いつもほどじゃないよ」
    ⁡
    今回も解説が100ページほどあります。細かい引用なんかはそこまでチェックしなくてもと思うものもありますが、当時は暗誦が普通に行なわれており、欧米小説では聖書やシェイクスピア、古典の引用が一般的だったという解説は納得。
    ⁡
    ポール・アーヴィング、双子のデイヴィとドーラ、アンソニー・パイ、いずれも幼くして親を亡くしている子供たちで、モンゴメリ自身が反映されているのではという指摘もなるほどと思いました。


    以下、引用。

    20
    「夜中に寝室にあがって、ドアに鍵をかけて、日よけもおろして、それからくしゃみをしても、リンドのおばさんなら、次の日、風邪はどんな具合かねってきくわよ!」

    25
    アンの声がうわずり、灰色の瞳が、宵の明星のようにきらきらと輝いたので、リンド夫人は、またわからなくなった。アン・シャーリーが本当は美人かそうでないか、いつになったら納得のいく答えが出るのだろうか。

    52
    《すみれの谷》を通り、《ウィローミア》をすぎると、もみの下で、夕闇と西日の陽光が口づけをするように溶けあっていた。

    55
    「マリラ、失敗したらどうしよう!」
    「たった一日で、大失敗なんかできないよ。まだ先は長いじゃないか」

    62
    先日ハリソン氏が、シャーロットタウンの店で、くどいほど着飾った女性を見かけたと語り、「そいつはまるで、最新流行の服の女と悪夢が正面衝突したみたいだった」と評していたのだ。

    112
    「大事なのは、ジョシュアという男の仕事ぶりの良し悪しだ。腕がよけりゃ、名前はパイだろうがプリンだろうがかまわんさ」

    163
    「土曜の朝は早くうちに来て、お弁当の支度を手伝ってね。できるだけ優雅なランチを作るの……春のお出かけにふさわしいものよ、いいこと……小さなゼリー・タルトに、指形クッキー(レディ・フィンガー)、ピンクと黄色の糖衣がけ(アイシング)をしたドロップ・クッキー、きんぽうげのケーキ。サンドウィッチも用意しなくちゃね、これはあまり詩的じゃないけど」

    165
    「もしキスが目に見えたら、すみれの花のようでしょうね」プリシラが言った。

    170
    空気は透明にきらめく金色のワインのようだった。

    178
    「あの人はのろまで急に止まることもできやしないくらいだが、手伝いがいないよりゃ、ましだからね。」

    「あの男も十年ばかし死んでいたようなもんだが、十年先も同じだろうね。ああした男は死んで自分に始末をつけることもできやしない……何一つしっかりとやり抜くことができないんだから。」

    217
    「にわとりの羽根をむしるのは嫌いだけど」アンはマリラに語った。「手先がしているだけだもの、気持ちは別のところにあるから助かるわ。手はにわとりをむしっても、心は天の川(ミルキーウェイ)をさまよっているのよ」
    「どうりで、いつもより羽根が床に散らかるこった」マリラが注意した。

    229
    「大丈夫、これは買ったものよ。先祖代々受けついだものじゃないわ」

    249
    アンがマリラに語ったことがあった。「結局、一番幸せで心楽しい暮らしとは、華やかなこと、驚くようなこと、胸ときめくようなことが起きる日々ではなく、さりげない小さな喜びをもたらす毎日が、今日、明日としずかに続いていくことなのね、まるで真珠が一つ、またひとつと、糸からすべり出ていくように」

    279
    「だから何かしないと気がすまないときは、男の子を一発殴ればいいんだよ、心を傷つけるよりましだもん。」

    282
    「まるで一年という存在が、巨大な大聖堂のなかでステンドグラスからそそぐ柔らかな光を浴びながら、ひざまずいてお祈りしているみたい」

    290
    「もっとも、わたくしのような年で想像ごっこをするなんて、馬鹿げているかもしれませんが、馬鹿なことをしたいときにできないなんて、いい年をした女が一人で暮らす意味がありませんわ、迷惑をおかけするわけじゃないんですもの。」

    295
    「そして母を一目見るなり、恋におちたんです。その晩、客用寝室に泊まった父は、ラヴェンダーがほのかに香るシーツに、一晩中まんじりともせずに横たわり、母を想ったんですって。それからというもの、父はいつもラヴェンダーの香りを愛していました……そんな思い出があって、娘の名前にしたんですね。」

    297
    「でも、たとえケレンハパッチという名前でも、きっとアンを好きになったわ。名前って、持ち主の人がら次第で、美しくもなれば醜くもなるのね。」

    「美しい生き方が、その人の名前を美しいものに変えるのね、最初はきれいな名前に思えなくても……やがてまわりの人たちは、その名を聞くだけで、優しく心地よい気持ちになって、名前がもともとすてきじゃなかったことなんて、考えもしなくなるんだわ。」

    300
    「たしかにミス・ラヴェンダーは人とは違うわ。どう違うか、うまく言えないけど、おそらく年をとらないタイプなのね」
    「同年輩がみんな年をとるなら、一緒に年をとったほうがいいと思うがね」

    301
    「後になってみると、少しも大したことじゃなかったのかもしれないわ。人生は、小さなことのほうが、大きなことよりも厄介を引きおこすのよ」

    302
    「トーマス・リンドという男は、気あいを入れたことなんか一度もないんだからね。結婚するまでは母親に牛耳られ、結婚後は女房の言いなりだ。よくもレイチェルの許しもなしに病気になったもんだよ。」

    304
    「猫に尻尾が二本いらないように、ドーラに新しい帽子はいらなかったのに、アンは買ってくれてね。」

    334
    「マリラ」アンは大まじめで言ったが、その目はおどっていた。「私、頭が変なように見える?」
    「いいや、いつもほどじゃないよ」マリラは皮肉を言っているつもりはなかった。

    337
    デイヴィにとって、プラムジャムに癒せない悲しみなどないのだった。

    387
    「結婚するのに、ラテン語だのギリシア語だのが何の役に立つんでしょう。大学で男の扱い方を教えてくれるというのなら、行く意味もあるんでしょうが」





    0
    2023年12月05日

    Posted by ブクログ

    アンは、大学を諦め16歳で小学校の教師に。はち切れんばかりの想像力は生徒たちへの思いに。次第に生徒の内面にも伝わり慕われるようになる。アン一家は家庭環境に恵まれない双子を引き取る。善悪の区別がつかないその一人ディックはやんちゃぶりを発揮するがまだ素直で可愛い。ミス・ラベンダーの恋の成就、ダイアナの婚約と浮き立つような幸福が続く。2022.5.13

    0
    2022年05月13日

    Posted by ブクログ

    相変わらず、次から次へと愉快な事件を起こすアンが可愛らしい。教師生活の中で、様々なことを感じて成長していくアンに憧れる。ついに大学に行くことになったアンとギルバートが今後どうやって交わっていくのか楽しみ。

    0
    2019年10月10日

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