松本侑子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアンシリーズの中で、最初の「赤毛のアン」を
のぞいて特に好きな巻である。
理由はいくつかあるのだが、まず書簡形式のものが
基本的に好きということがある。
アンの手紙は長すぎるきらいがあるものの、
非常に魅力的だ。
SNSもメールも電話すら日常的では無い時代の話だから、
その中であのような手紙を受け取る
(しかもラブレターでもあるのだ)
その喜びはいかようであろうかと想像するだけで
胸がときめくのである。
それから、モンゴメリの見事な人物描写で描かれる
新たな面白い人物がたくさん登場するのだが、
なんらかの理由で本来の自分を抑え込んで
鬱屈した生活を送っている人物が多いことが特徴的だ。
もし私だったらとっくに鬱になってしまうのではないかと
思うような状況を必死に耐え忍んでいるうちに、
性格がねじ曲がったり、意地悪をすることでしか
喜びを得られなくなったり、物事を素直に受け取れず、
自分自身に価値を見出せなくなってしまった人々だ。
そうした人たちが、生きることに喜びを見出すことが
得意なアンと出会い触れ合うことで変化していく。
本来の自分を取り戻していく過程をアンが巧みに献身的に
手助けしていくところがとても好きだ。
もちろん簡単なことではなく苦労も多いが、
そうしたアンの本質的な魅力は当人を生き生きとさせる
だけではなく、その周辺にいる人たちにも影響を及ぼし、
最終的には多くの人々の信頼を勝ち取っていくのである。
そんなアンに強い憧れを抱き、何度も繰り返し読んだ本である。
今回かなり久しぶりに読み返したが、大人になった今
読んでもやはりその魅力が変わることは無いと感じた。
この物語は村岡花子さんの翻訳で長年慣れ親しんできたが、
今回初めて松本侑子さんが翻訳されたものを読んだ。
日本語の表現の違いなどとても興味深く、
読み比べてみるのも面白かった。 -
Posted by ブクログ
松本侑子 著「恋の蛍 山崎富栄と太宰治」、2009.10刊行、2012.5文庫。昭和23年6月13日、玉川上水に入水、その6日後の19日、投身現場から1000m下流で発見される。愛人との情死事件により、太宰治という名は知れわたり、本は飛躍的に売れた。この本は、山崎富栄の方に焦点を置いて書かれています。美容学校校長の令嬢で才媛、外国語が堪能で、結髪・着付けなど高度な技術をもつ職業婦人。絞殺して無理心中とかいろいろな中傷にさらされましたが、喀血する晩年の太宰につきそい、結核の感染もおそれず、献身的に看護して、代表作「人間失格」の執筆を支えたのは紛れもない事実に違いない!
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赤毛のアンのプリンス・エドワード島紀行
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
プリンス・エドワード島、いつかいってみたい。
実際に行くことになった時に、再度これを読めば、アンの関係地はばっちりです。
赤毛のアンを読んで、想像していた通り、この島の自然は素晴らしい。
おばけの森を私は歩いてみたい。
アンの全巻を簡潔に紹介しているのも、面白かった。
高校生の頃に全巻読んだけど、また読みたくなりました。
でも、私的に衝撃だったのは、作者モンゴメリが鬱病で睡眠薬を飲み過ぎて亡くなっていたということ。
「ブライス家は語られている」アンの40〜60代が描かれ、第一次世界大戦、第二次世界大戦間際までが描かれている。
それが、モンゴメリの最後の著書。
1942年に亡くなったモンゴメリ。
最後の作品は、彼女自身の言葉そのものなのかもしれないなと、思いました。
やはり、再読しよう。 -
赤毛のアンのプリンス・エドワード島紀行
- カート
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試し読み
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古本屋でタイトルに惹かれて購入。作者の名前も知らない。ただ「巨食症」と書いてあるから食に関する葛藤を描いた小説なのだろうと検討をつけた。
1991年のすばる新人賞作品らしい。ニュースステーションの初代お天気キャスターらしい。
主人公は摂食障害に悩む大学生。
ものが食べられない拒食症でも過食嘔吐を繰り返す過食症でもなく、いわば過食から嘔吐を差し引いたような症状。
ひたすら食べまくって吐かない。だから太る。巨大に食べる。「巨食症」と主人公は自分の病状にしっくりする名前をつける。
それが失恋がきっかけであったり母親との関係のうまくいかなさが根底にあったりと、なかなか教科書的な流れなんだけど、言葉が率直なせいかすごく響いてきた。
私はどちらかと言えば食べたくない人間だから共感には程遠いけど、ただ切実さだけに共感した。 -
Posted by ブクログ
繰り返し読んでいる一冊。
こどもの頃から、小説中に登場する「食べ物の描写」がとにかく好きだった自分なので、書店でこの本を見つけたときは勇躍レジに走ったのでした。
内容はさまざまな児童文学に登場するお菓子、お料理に関するエッセイと、完成品の写真付きレシピ。
個人的には、レシピは『ぐりとぐら』のかすてらの頁が、エッセイは『小さなスプーンおばさん』のパンケーキとコケモモのジャムの章が気に入っています(カステラを焼くのに使用されている鉄鍋、絵本の世界観にフィットしていて何だか嬉しくなります!)。
欲を言えば、著者の句点の使い方が、私には多すぎるように感じました。
そしてさらに欲を言えば、女性らしい細かな表現も魅力のこのエッセイ、ゴシック体ではなく、もう少し繊細さの感じられるフォントで読みたかったです。
ハード面にまで言及したくなるのは、もちろん総じて内容が大好きだからなのですが。 -
Posted by ブクログ
赤毛のアン、若草物語、大草原の小さな家、などの舞台となった土地をめぐる旅。 おもしろくないわけじゃないけど、なんだかすごくあっさりした印象。ストーリーから、舞台となる土地の話から、なにからなにまでいろいろと入っていて、そのわりに文章が少なく、総じて印象が薄くなってしまったような。 もっと思い切りよく楽しい旅行エッセイみたいなほうがよかったかなー。 「大草原シリーズ」がもしかしていちばん好きだったかも、と思った。 また読み返したくなってきた。 ローラ・インガルスが実在の人物で、本当の話だったってことがあらためて頭に入ってちょっとびっくり。 実際に、松本侑子氏と一緒に「大草原シリーズ」の舞台を訪ねるというツアーがあったらしいが、いいな。
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Posted by ブクログ
ネタバレいきなりのネタバレで申し訳ないのだけれど、巻末の「アンが主人公として最後の長編小説」っている? 8巻あるうちの第6巻目なのに著者生前最後の小説ってのも疑問? いったいどういう並びなんだろう? 当時は順番とか気にしてなかったってこと? この巻がモンゴメリ最晩年に書かれたことってだけはわかった。
だって読みにくいもん! 堅いわ。そして『アンの夢の家』のなんと尊きことか。ある意味ではこの巻と表裏の関係とも言えるか。まぁギルバートのオバサンにやられたわ。執拗すぎて読むのやめたくなったもんな。あと子供たちの受難。そしてアンのなんちゃって倦怠期も取ってつけたようでなんか中途半端。なるほどこれを最終巻にしちゃうと後味が悪いってこともあるんかな。