松本侑子のレビュー一覧
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ネタバレ再読。『赤毛のアン』シリーズ5巻目。
松本侑子さん訳の新刊は表紙がかわいらしくて好きです。
アンとギルバートの新婚生活、二人の夢の家編です。
ジム船長やミス・コーネリア、隣人で悲運の美女レスリー等、新しい登場人物も魅力たっぷりです。
レスリーにとってはアン達が引っ越してきたことは辛いことだったろうと思います。結果的にはアン達がきたことによってレスリーの幸福に繋がるのだけれど、自分が絶対持てないものを全て持っているアンに複雑な思いを抱くのは仕方ないことでしょう。
アンにも悲しい出来事があって、二人は真に心を通わせます。そしてレスリーも本来の姿に戻っていきます。
そしてアンとギルバートに新しい -
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NHKでやっているドラマの「アンという名の少女」がとても面白かったので原作を読みたくなった。
小さい村社会の中での人間関係、孤児としての生きづらさ、家族のために結婚を諦めた過去など重たいテーマを描きながらも、アンのどこまでも飛んでいく想像力とじっとしていられない行動力によって物語に明るさと躍動感が生まれている。
そんな鉄砲玉みたいなアンに対して、マニラが(おそらく真顔で)ちょいちょいユーモアのある返しをしているところも良い。
マシューの話し言葉は小説でもドラマでも「そうさな」「わしは〜だと思うがな」って感じで訳されているけど、英語では一体どんな表現だったのか気になる笑
ドラマだけでは分から -
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ネタバレマシュウが亡くなって、目が悪いマリラを残して大学に進学することは出来ないと、アンがアヴォンリーで教師をすることを選択して終わった『赤毛のアン』。その続編です。
教育者として理想にもえるアン。
アンの指導は子ども達に良い影響を与えたようです。特にアンが天才だと思う転入生のポール。ポールとアンは想像力の使い方が似ているので通じ合うのも当然で、ポールにとっては自分を肯定してくれるアンのような教師に出会えて幸運だったと思います。
でもアンの理想とする教育法が通じない相手もいました。アンソニー・パイです。
ある日体調も悪くイライラしていたアンは、アンソニーに鞭を使ってしまいます。それによってアンソニー -
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赤毛のアンシリーズも早くも4冊目。前作でアンとギルバートの気持ちが通じあったところで終わりました。本作はアンとギルバートの婚約時代の3年間を書いています。
と言っても、お互い離れて暮らす3年間なのでギルバートは殆ど出てきません。
この本はどうも事情で書いた順番があべこべらしくて、5冊目が書かれた後、二人の婚約時代を読みたいという声を受けて書いた作品だそうです。
道理でいきなり電話が登場したりするはずです。書かれた時期が20年程後なので、その間に普及したんでしょうね。
本作はアンが色々な人の人生に手を貸して、道を示していくという方向性なので、評価が分かれるかもしれませんが、登場人物が前2作より魅 -
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ネタバレアンシリーズの中で、最初の「赤毛のアン」を
のぞいて特に好きな巻である。
理由はいくつかあるのだが、まず書簡形式のものが
基本的に好きということがある。
アンの手紙は長すぎるきらいがあるものの、
非常に魅力的だ。
SNSもメールも電話すら日常的では無い時代の話だから、
その中であのような手紙を受け取る
(しかもラブレターでもあるのだ)
その喜びはいかようであろうかと想像するだけで
胸がときめくのである。
それから、モンゴメリの見事な人物描写で描かれる
新たな面白い人物がたくさん登場するのだが、
なんらかの理由で本来の自分を抑え込んで
鬱屈した生活を送っている人物が多いことが特徴的だ。
もし私 -
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松本侑子 著「恋の蛍 山崎富栄と太宰治」、2009.10刊行、2012.5文庫。昭和23年6月13日、玉川上水に入水、その6日後の19日、投身現場から1000m下流で発見される。愛人との情死事件により、太宰治という名は知れわたり、本は飛躍的に売れた。この本は、山崎富栄の方に焦点を置いて書かれています。美容学校校長の令嬢で才媛、外国語が堪能で、結髪・着付けなど高度な技術をもつ職業婦人。絞殺して無理心中とかいろいろな中傷にさらされましたが、喀血する晩年の太宰につきそい、結核の感染もおそれず、献身的に看護して、代表作「人間失格」の執筆を支えたのは紛れもない事実に違いない!