松本侑子のレビュー一覧
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ネタバレ第29回新田次郎文学賞受賞作
太宰治の最後、山崎富栄との玉川上水への入水自殺。
そこに至る経緯を、徹底的に取材して書かれている。
今まで、山崎富栄という女性を
ただ太宰治と最後に死んだ女性としてだけ知っていた。
しかもその面影は、日本髪に和服の楚々とした美人。
なんとなく、太宰のそれまでの経歴から
カフェの女給さんとか芸者さんとかだと思っていた。
ところが、実際は全く違った!
よく使われる日本髪の写真は、
冨栄が18歳(亡くなる10年前)の写真で、
日本髪のモデルをした時の写真だった。
というのも、富栄の父親は美容洋裁学校の創立者で
立派な教育者、成功した実業家だったからで、
富栄はその後 -
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『赤毛のアン』シリーズは村岡花子訳で育ったので、基本的には花子マンセーな私ですが、20代の子が松本侑子訳でシリーズを読んでいたので理由を聞いたところ、「村岡訳ではディテールが削られている」からとのことでした。
村岡花子訳は完訳ではなく抄訳だったというのは今ではよく知られた話らしく、訳した時代もあって花の名前など誤訳もあるそうです。
特にマシューが亡くなったあとのマリラの告白部分が村岡訳ではバッサリ省略されており、児童文学として読ませたかった村岡花子の意図なのか、オイルショックなどで紙がなく、ページを切り詰めなければいけない編集側の意向があったのではなどと言われています。
(今では孫の村 -
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ネタバレ再読。『赤毛のアン』シリーズ5巻目。
松本侑子さん訳の新刊は表紙がかわいらしくて好きです。
アンとギルバートの新婚生活、二人の夢の家編です。
ジム船長やミス・コーネリア、隣人で悲運の美女レスリー等、新しい登場人物も魅力たっぷりです。
レスリーにとってはアン達が引っ越してきたことは辛いことだったろうと思います。結果的にはアン達がきたことによってレスリーの幸福に繋がるのだけれど、自分が絶対持てないものを全て持っているアンに複雑な思いを抱くのは仕方ないことでしょう。
アンにも悲しい出来事があって、二人は真に心を通わせます。そしてレスリーも本来の姿に戻っていきます。
そしてアンとギルバートに新しい -
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ネタバレマシュウが亡くなって、目が悪いマリラを残して大学に進学することは出来ないと、アンがアヴォンリーで教師をすることを選択して終わった『赤毛のアン』。その続編です。
教育者として理想にもえるアン。
アンの指導は子ども達に良い影響を与えたようです。特にアンが天才だと思う転入生のポール。ポールとアンは想像力の使い方が似ているので通じ合うのも当然で、ポールにとっては自分を肯定してくれるアンのような教師に出会えて幸運だったと思います。
でもアンの理想とする教育法が通じない相手もいました。アンソニー・パイです。
ある日体調も悪くイライラしていたアンは、アンソニーに鞭を使ってしまいます。それによってアンソニー -
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赤毛のアンシリーズも早くも4冊目。前作でアンとギルバートの気持ちが通じあったところで終わりました。本作はアンとギルバートの婚約時代の3年間を書いています。
と言っても、お互い離れて暮らす3年間なのでギルバートは殆ど出てきません。
この本はどうも事情で書いた順番があべこべらしくて、5冊目が書かれた後、二人の婚約時代を読みたいという声を受けて書いた作品だそうです。
道理でいきなり電話が登場したりするはずです。書かれた時期が20年程後なので、その間に普及したんでしょうね。
本作はアンが色々な人の人生に手を貸して、道を示していくという方向性なので、評価が分かれるかもしれませんが、登場人物が前2作より魅