吉越浩一郎のレビュー一覧
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著者のアブラショフは全米一の落ちこぼれ軍艦「ベンフォルド」を如何に建て直したか。答えは極めてシンプル。部下を徹底的に信じ良いアイデアは実践し評価をする。しかしこれが極めて難しい。
本書に描かれるエピソードは大げさでもあり映画的でもある。ゆえにドラマチックな印象を受ける。しかし船員たちの行為は高度に独創的でも複雑なものでもない。艦長が風通しの良い意見が言いやすい組織を作りしっかりと評価をしフィードバックをする仕組みが機能したことで螺旋の相乗効果を生み出し最強の軍艦に仕立てあげたといえよう。
全てがすべて描かれているような劇的な効果をもたらすものではないが日頃の行いを反省させられ色々と示唆に富 -
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「アメリカ海軍のOBが企業コンサルタント業界に転出」という記事は,Newsweek誌で読んだことがありました。アメリカの企業では今,軍隊OBが引っ張りだこという記事だったと思います。
本書は,マイケル・アブラショフという海軍元艦長が,自らが率いたダメ組織をプロフェッショナルな組織へと変革した時のエッセンスを記したものです。
リーダーシップあるいはマネジメント本としては特に新しい内容ではありませんでしたが,「海軍OBが書いた」という点には新鮮さを感じました。軍隊であろうと企業であろうと,組織論自体は全く違いがないことがわかりました。
終始,示唆に富んだことが書いてありますが,その分,記憶に残 -
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情報整理とタスク管理に
メリタ式と呼ぶタスク管理は参考になりました。また、紙だけでなく電子データも併用すべきとのいずれか一辺倒ではないスケジュールなどの情報整理は取り入れられそうです。
後半は整理術だけでなくリーダーシップについて論が展開され有用な情報が多いです。ただし、中間管理職向けではなく、より上位の社員向けかなと感じました。 -
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06年にトリンプの社長を退任した吉越氏の仕事観に関する一冊。
仕事に対する姿勢やリーダー論に関することが多く書かれている印象を受けました。時おり時事ネタを挟みながら説明されておられる箇所もあり読んでいてなるほどと思う箇所もありました。
TPPのこんにゃくの話やサッカーの日本代表の話から仕事観に展開していたり、あとつるはしとショベルカーの仕事論や性弱説の話などは例えとして分かりやすいと感じました。
やはり、トリンプ社のことを書いた本を読んだときにも感じたスピード感に関しては非常に重要視されているなと思いました。
本書を読んで、幾多の偉大な経営者に通じるところでもあるのですが、人として大事なこと -
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元トリンプ社長の吉越浩一郎氏は、在職時に、社員の残業ゼロを実現した。
吉越氏の唱える「残業ゼロ」は、単に「残業をなくして、プライベートを充実させましょう!」という生易しいものではない。
「仕事は時間内に終わらせろ。そして、結果を出せ。以上、おわり」
吉越氏の主張を一言でまとめると、このようになるのではないか。
残業した者には、反省文を書かせたり、所属部署に罰金を払わせたりする。
当然、会社の業績を落とすわけにはいかない。
吉越氏の「残業ゼロ」は、かなり厳しく、ストイックなものだ。
しかし、考えてみれば、これは当然のことである。
大抵の会社員は、一日8時間労働の契約を結んでいる。
残業はあく