吉越浩一郎のレビュー一覧
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これから部下を持つ人より、既に部下を持った経験がある人にとって、より響く内容。
組織のマネージャーたる者、どうあるべきかが具体的な実践例やエピソードと共に語られていて、人材育成につまづいた経験がある方なら、大いに頷ける内容ばかりだと思う。
軍隊のマネジメント本は前にも読んで驚いたが、こちらの本もステレオタイプの先入観をぶち壊してくれる良書。判断の一つひとつが部下や自身の命に関わる現場のマネジメントは、かつての日本軍のような硬直した組織とは真逆である。
エピソード集なので、考え方を整理してまとめている訳ではないが、誰が、いつ、何をやるか(あるいはやらないか)、その心得が満載。
ケン・ブランチ -
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気力より体力ということで、体力をどのように整えるか、仕事にどのように備えるべきか、ということを、筆者の経験則から紹介した本。
特に、睡眠・食事・運動の三つの軸を整えることによって、体調・体質・体力が良好になり、それらが良質な仕事の成果に貢献するための重要な鍵になるということを説明している。
睡眠については、就寝時間から逆算して仕事すること、睡眠環境を整えること、22時30分に就寝すること、8時間寝ることとしている。
食事については、飲み会は1次会まで、三食きちんと食べること、肉は意識して食べること、禁止事項は撤廃すること、を説明している。
そして運動については、エスカレーターより階段を -
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【一口感想】
「人を動かし、自分で考えるようにし、成果を数倍にする目からウロコのリーダーシップ」
【3行要約】
・元アメリカ海軍の艦長だった著者が2年間の任期中に最低の評価を下された艦のメンバーの能力を歴代最高とまで言わしめるまでに引き上げた具体的な方法
・上からの命令という強制力で統制するやり方とは正反対のやり方で組織をコントロールする画期的な手法のオンパレード
・リーダーとして成果を上げるための権限移譲の具体的なやり方と必要な覚悟が理解できる
【所感】
たった600円で、権限移譲型組織の作り方を実例付きで学べるという恐るべき一冊。
正直、ここ数年で読んだ自己啓発系の本の中で、 -
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吉越氏はトリンプ・インターナショナル・ジャパンの元社長で、同社を19年連続の増収増益に導いた実績をお持ちです。
本書では「社長とはどうあるべきか」というテーマで、吉越氏の考え方や具体的におこなった取り組みを紹介しています。
そして、実績を上げ続けるための60の鉄則を、文字通り「社長の掟」として語っています。
早朝会議、デッドライン(期限)の厳守、残業ゼロ、社員から社長までの情報格差ゼロなど、吉越氏はいろいろな仕組みを導入して徹底的に働き方の改善に努めたそうです。
その目的、すなわち社長に求められることは『何があっても売上を伸ばし、利益を上げ続けられること』、このひとつだけだといいます -
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明快なリーダー論。実例も豊富、特に欧米と比較して日本人の弱点に対する指摘が数多く含まれている。自分も企業人として、部下を持つ身として、著書の主張のほとんどに共感し、ほぼその通りと思う。もちろん自分の立場など著者のそれとは比べ物にならないくらい小さなものであるが。ただ、従って、共感する著者の論に対して、実際に自分がどこまで出来ているか、そう考え、行動するにはどうするか?など、振り返りながら読むことになった。
日本の企業の競争力低下には、著者言う通り危機感を強く持つが、今後それがよい方に変わって行く道はあるのだろうか?
正直、難しいと思っている。その点だけは、モヤモヤとしてどこにも行きようがない、 -
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ネタバレプロセスを大切にする日本風な考え方とは全くことなる,斬新なリーダー論。
僕も仕事をした気になっているケースがあるので,注意したい。
部下には厳しくデットラインを設けるべし!
想定外を英訳すると
I do not see is what I do not want to see.
<2016年6月アップデート>
人事評価(目標設定)のために読み直してみたが,二度目でもおもしろかった(★5個にグレードアップ)。
吉越節満載で,ひたすらアウトプットを意識すというぶれない姿勢は見習うべきであると思う一方で,日本企業でここまで貫けるかどうかが課題と感じた。
日本式の騒がしいオフィスにいると -
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仕事ができる社員、できない社員
・「早く失敗に気づく」ことの重要性
・「デットライン」の設定
・どの会社でも通用する普遍的な技術
・「努力」に満足する二流、「成果」に満足する一流
・プロセスの大事さ
「やることはやった=正しいプロセスを踏んだ」のなら、結果が出ていなければおかしい。プロセスに問題がある
・人間は、逆境にあるときに育つ
・「周りのせい」ととらえない。「与件」になってしまう
・前向きに考えられる人
・人間は環境に習う
・「stay hungry,stay foolish.」
・「独立しよう」と志したときから、意識が変わる。
会社から学ぶことが多いと気づく
・「いいイ -
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勇気の湧く本!自分のリーダーシップに対する価値観が間違いでないことを確認出来た。無責任な立場の無責任な発言や能力のない無責任なリーダーシップは、やはり論外であり、自分に対して徹底的に厳しくなれない限りは本物のリーダーになれないことが著者が言及してくれている。
教育によって育てられる部分はわずかな形式知の部分であり、残りは暗黙知。言語化できない暗黙知を体得していくしかないとわかっただけで、この本は自分にとって価値がある。つまり、リーダーシップは教えられず、経験からたどり着いて結果、身につけるもの。これからは、もっと挫折をしていこうと思う。