あらすじ
こんなに泣けるビジネス書はなかった!海軍一のダメ軍艦(誘導ミサイル駆逐艦)「ベンフォルド」に配属された艦長が、成果の上がらない組織を立て直し、柔軟で自主性にあふれる「強いチーム」をつくり上げた、その驚きの手法とは?初めて管理職に就く人から企業のトップまで、これはどんな職場でも活かせ、一人ひとりの能力を引き出すマネジメント術だ!◆強く心優しく、型破りな艦長、その驚異のリーダーシップとは◆アイデアがどんどん生まれる風通しのいい組織づくり◆「前例がない」をくつがえす方法◆最低数日はかかる仕事を、二時間半で終える「超効率化術」◆ライバル軍艦の度肝を抜いた「チームワーク」 ◆「失敗しない人」とは「何の挑戦もしていない人」である ……etc.
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Posted by ブクログ
これから部下を持つ人より、既に部下を持った経験がある人にとって、より響く内容。
組織のマネージャーたる者、どうあるべきかが具体的な実践例やエピソードと共に語られていて、人材育成につまづいた経験がある方なら、大いに頷ける内容ばかりだと思う。
軍隊のマネジメント本は前にも読んで驚いたが、こちらの本もステレオタイプの先入観をぶち壊してくれる良書。判断の一つひとつが部下や自身の命に関わる現場のマネジメントは、かつての日本軍のような硬直した組織とは真逆である。
エピソード集なので、考え方を整理してまとめている訳ではないが、誰が、いつ、何をやるか(あるいはやらないか)、その心得が満載。
ケン・ブランチャードの一分間マネージャシリーズが好きな方にはピッタリです。
Posted by ブクログ
【一口感想】
「人を動かし、自分で考えるようにし、成果を数倍にする目からウロコのリーダーシップ」
【3行要約】
・元アメリカ海軍の艦長だった著者が2年間の任期中に最低の評価を下された艦のメンバーの能力を歴代最高とまで言わしめるまでに引き上げた具体的な方法
・上からの命令という強制力で統制するやり方とは正反対のやり方で組織をコントロールする画期的な手法のオンパレード
・リーダーとして成果を上げるための権限移譲の具体的なやり方と必要な覚悟が理解できる
【所感】
たった600円で、権限移譲型組織の作り方を実例付きで学べるという恐るべき一冊。
正直、ここ数年で読んだ自己啓発系の本の中で、コスパという観点を覗いても5本の指に入る。そんな衝撃的な内容だった。
本書では、過去18年の海軍生活のなかの最後の2年で「ベンフォルド」という最新鋭艦の艦長を任された著者が、自分の過去に経験してきた「反面教師」を踏襲することなく、独自のやり方で艦の乗組員のモチベーション管理とスキルアップをコントロールしていく具体的な方法が、実際にその艦におきた事件にたいする対処事例として紹介されていくというスタイルでストーリーが展開されていく。
数々のストーリーは目をみはるものがあるが、個人的に感じたのは、権限移譲に関してのやりかたが、日本とは次元の異なる方法で実現していた点だ。
艦長は乗組員に対しヴィジョンや求める結果を明確に提示し、担当した人間への評価についても本人だけでなく全員に伝えていくことで「オープン性」を確保することで、自分のやる作業がどのような目的に基づいているか、結果として何を残せばいいかをハッキリ意識することができ、その上、成功すれば直接的に評価をもらえるということを見せつけて、船員のモチベーションを維持していく。それを実現する方法については一切言及しない。
これが日本だと、権限は与えるが道筋も手法も全部上司が与えてしまい、考える余地なしではじめから見えている結果を導きだすように責任をを要求する。完全に手足を縛られた状況で他の選択肢はなく、ゆるぎない(交渉の余地がない)結果を出すことを求められる。これではモチベーションが上がらないのは当然だ。
また、面白かったのは、艦長が「トップダウン」を行うために、トップ(艦長)がボトム(現場)に事あるごとに降りていき、課題であったりメンバーの不安や不満を直接吸い上げ(ボトムアップ)て、その情報を元に自分の判断で方針決めを行い、それをトップダウンとして命令を下していくというやり方をとっていた点だ。
現場を見ないと正しい意思決定は出来ないといわれ、ボトムアップが大切だと部下から上司に対して報告を要求しているが、そんなやりかたではボトムアップはできないのだ。下から「報告」させている時点でボトムアップは効力を発揮しない。なぜなら上司の反感を買うような意見を出せば、自分がその反感を説得したり抑えたりすることに工数が割かれ、本来の自分の作業の時間を削られることになるからだ。誰も喜んで残業するための仕事などしたいと思わない。
bottom up というよりsuck up from bottomに近い。トップ自身によるボトムからの意見の吸い上げだ。トップが現場に降りてそのメンバーと寝食を共にし、同じ価値観で問題意識を共有して、それをトップの判断で意思決定し、トップダウンしていく。こういうやり方をしなければ組織全体としてのメリットがある断ができないばかりか、現場を見ない自己中心的な命令ばかりを繰り返す傲慢な上司に成り下がってしまう。口先だけのボトムアップでは組織は変わらないという非常にわかりやすい例だ。
また外部の五月蠅い連中から部下を守ってやり、本当に必要なら組織の規律すら変えてやるという強い覚悟を持つこともリーダーには必要だと感じた。たとえ自分の行動によって他の部隊に疎まれたり嫉妬されたとしても、本当に組織にとって正しくメリットのある行動だと思うなら毅然とした態度でそれに臨むべきだ。大きな組織に長くいると、その中での泳ぎ方ばかり上手になってしまい、こういった気持ちをどんどん忘れていってしまう。本当に正しいと思えるなら、物怖じすることなく胸をはってその行動を貫くべきだと再認識した。
他にもいくつもの事例がありとても紹介しきれない。
ともかくも、チームの自律化を目指す元・優秀な技術者であるリーダーが、どうやってチームに権限を与えて成果をドライブしていくか、迷っている人には最適な一冊といえる。
私もこの本を参考に、最高のチームを作っていきたいと思う。
【まとめ】
館の最後に、訳者によるサマリがつけられていたので、さらにそれをサマっておく。
「こんな風に仕事をしてみたい」と思える、仕事に打ち込める環境の作り方
(本書の中で紹介された事例の要約)
ポイント1:オープンでフェアな環境づくり
トップが現場に行き、そこで見聞きした情報をもとにトップダウンを下すのが正しいボトムアップ
評価の内容を全員に公表することで本人のモチベーションを上げる
ポイント2:ダイナミックな仕事に必要な4つの力
分析力、判断力、常識力を使い、結果を出す=欧米型
人間力を使い、努力目標を達成しようとする=日本型
日本型のやり方では上司に気に入られることが成果になってしまう
柱を軸に仕事を作り、その隙間にGNN(義理・人情・浪花節)流し込むのが本来の人間力
ポイント3:必要なときに全力を出し切るための万全の準備
「仕事」の対極は「遊び」であって「休み」ではない
日本人は休みで体力を回復しようとするが、本来は「遊び」を重視し、
その中で気力・やる気・意欲を回復し、遊びの中で別の視点という能力を磨く
ワークライフバランスを職場の中でも強く意識することで、総合力が上がる
Posted by ブクログ
p.65 私は部下たちに、艦を訪れるすべての人に対して、その人物と目を合わせ、握手をし、微笑み、「海軍で最もすぐれた艦へようこそ」と言って迎えるようにしてほしいと伝えた。私は部下に自信を持ってもらいたかった。
→ゴールを先に宣伝することで望む未来を組織的に引き寄せる。「世界でもっとも充実した読書会へようこそ!」
Posted by ブクログ
OODAループを調べていて、この本の存在を知った。
リーダーのあるべき姿がよくまとまっていて、定期的に振り返りたくなる内容だった。
軍隊らしからぬ、オープンでフラットな組織作りに成功した艦長のお話。
筆者も書いているように、どの組織でも通用する内容だと思う。
Posted by ブクログ
ここに真のリーダーシップがあります。
海軍の話ですが、このリーダーの在り方は、どの分野でも共通でしょう。
最高のチームを作る、最高のリーダーシップです。
感動しました。
超おすすめです!!
Posted by ブクログ
うんちくや理屈を垂れるだけのリーダーシップ論とはモノが違う。
それは、この話が実話だから参考になるんです。
説得力があるし、読み物として単純に楽しい。
ワクワクする。
読んだ後の高揚感は別格。
すぐ読めてしまうし、オススメします。
Posted by ブクログ
アメリカ海軍の軍艦ベンフォルドを、ダメ軍艦から最高の軍艦に変えた手法、チャレンジの軌跡を書いた本です。自身の組織にも活かせそうな話しが多くありました。
組織の中堅職員にもぴったりです。
Posted by ブクログ
★4.5
軍隊でも、企業でも、基本となる所は同じなんですね。それの証拠ではないですが、著者も海軍将校から、コンサルタントに転身しています。
やっていることは、常識的には、会社員の殆どは頭では理解している話。それを実行できるか、出来ないか。それが、凡人と著者の違いですね。
Posted by ブクログ
自己啓発本を読んでいるとアメリカ陸軍や海軍のマネジメントの話を目にすることがあり、読んだことがないため読みました。
軍隊と会社であっても、一つの組織ということには代わりはない。
軍隊では、一つの判断ミスが、命に関わる。そのためのリスク管理、日頃のコミュニケーション等を具体的に説明されておりとても参考になりました。
一番刺さったのは、ルールを守るべきとき、破るときについて書かれていたところです。
ルールは守らなければいけないことということは、大前提であるが、ルールに縛られすぎてもいけないということに気付かされました。
Posted by ブクログ
マイケル・アブラショフの著作は前にも何か読んだことがあり、どれもUS Navyでの成功譚がベースだが、それはそれでよくて。
新たな学びが… よりも、元気になる映画をみて、僕も明日から! みたいに滋養が補給される一冊。
Posted by ブクログ
感想
情景がリアル。後書きにもあるがリーダーの基本が
しっかり詰まっています。
そして、リーダーの背負うリスクや臨場感が
海軍だからこそ?伝わってくる。
リーダーになったらまた読みたい。
評価
ポイントはわかりやすくまとめてある。
時代に左右されない姿勢のようなものが書かれている。
特殊な環境や、業界やレベルに合わせた
マネジメント、組織づくりまではいかないかもしれないが、
要諦は理解できると。
◆部下を引き出す工夫
・君が艦長だ(全員がリーダー)
・部下の方がよく知っていると言う(信頼と権限)
・アイディアを褒める(改善・創造の重視)
・部下の成長と幸せを願う
◆仕事を任せる(指示)
・目標を明確にし、時間と設備を与え、適切な訓練を受けたか確認して、指示を出す
◆意思決定の唯一基準
・明日の朝刊で記事になって、誇りに思うか、恥じるかどうか
・自分の意思に反しても、議論で負ける、決定されたことで有れば、もっとも成果を上げる行動を考えて実行する
◆深くチームを理解する
・部下の能力を把握してアイデアに耳を傾けて実装させる
・マネジメント自身の批評を公にさせる
・派閥や覇権争いをさせない、チームの成功に唯一のチャンスがあるとする。負け組は居ない
・悪い知らせをよくするには、事前に信頼関係を作っておくこと
・できるチームに仕事が回るのは、優れていること、責任があることだと、認め感謝する
◆上下関係の壁を壊す
・トップは自ら現場の声を拾いにいくことで、リアルな課題が見える
・自分が正しいと思うことを、何を差し置いても判断して実行する姿を見せる
◆失敗しない人は挑戦しない人
・自発性を持たせるのは、責任の状態(権限委譲)
◆上司に従いたくない時には、間に合わなくなるまで部下は仕事をしない
◆いつものやり方をすてる
・日頃から自分たちの本分を忘れてはならない
・部下がどれだけ成果を出せるかは、上司の準備に掛かってる
・改革にはしつこさと根回しが必要
・自分のために働くとは、自分の会社を案内できること
・成果を上げるためには、どれだけ部下を信頼するか
・他人の成功は素直に認めて、誰かを蹴落とすのではなく全員を引き上げる術を考える
◆頭を使って遊べる人
・人を否定するのではない、場に問いを投げて全員を当事者にする
◆最強のチームワーク
・あなたなら、私が何を考えて感じているかわかるだろう。(後は任せた)と言えるチーム
・指導者の真価は、自分が去ってから1年後である。(仕組みをもたらす)
・新しくすることは、嫉妬や敵意の多くをもたらすことを理解すること。
◆あとがき
3つのポイント
・オープンでフェアな職場の環境
・一人一人が責任をもち、常識力、分析力、判断力を駆使する(日本では情意:義理人情浪花節を信じてしまう)
・万全の準備として、体力、能力、意欲を備える
Posted by ブクログ
9章 あなたはまだ、部下を褒め足りない!
・些細に思えるような意思表示を見逃さずコミュニケーションを重ねることで、親密で協力的な雰囲気が生まれる。
・前向きで直接的な励ましこそが効果的なリーダーシップの本質
・人手が足りない時にどう手を打ちどう成果を出すか→重要な仕事を部下に任せることによって、才能を引き出し予期せぬレベルまで達することができる。
・評価が正しく行われたかどうかを見極めるカギは、自分の部下に点数を与えた時に驚くかどうかにある。求められたら親身になって助言を与え、感情のムラなく誠実であること。
10章 「頭を使って遊べる」人材を育てよ!
・生産性を上げる充電プログラム→同僚や友人と楽しむことは、お金では換算出来ない大きな精神力を生み出す
11章 永遠に語り継がれる「最強のチームワーク」
・自分が任期中にどれだけのことを行ったかという正確な判断が出来るのは、自分が後任に何を手渡したかによる。
・どんな分野でも成功している企業は、リーダーの役割としえ[管理すること]よりも[いかに才能を育て伸ばすか]を重点に置いている。
仕事に打ち込める環境づくり
①オープンでフェアな環境づくり
②柱をロジックで組み立て、その隙間に‘GNN’(義理・人情・浪花節)を流し込んでこそうまくいく。
自分で考えて行動できる人をつくるには、目標やミッションに対して分析力、判断力、常識力が問われる。
③準備について、ベースは体力、次がやる気・気力・意欲、その上に来るのが能力になる。休みでリカバリーではなく遊びでリカバリーを。
Posted by ブクログ
アメリカ海軍のダメ軍艦の艦長となり、わずか2年間で海軍最強にしたリーダー論。
軍隊も会社組織も同じ考え方ができるのではないかと感じさせる本である。
大変読みやすい内容で、どの会社も抱える課題提起とその課題解決に繋がる参考にできのではないかと感じた。
■It's your ship!(君が艦長だ)
■ベンフォルド元艦長の倫理観判定方法
「もし、このことがワシントンの一面に載って全米中に知られることとなったら、それを誇り思うだろうか?それとも、恥ずべきことだとおもうだろうか?」
■軍艦を離れていく理由TOP5(ビジネス世界でも共通)
1.上司から大切に扱ってもらえないこと
2.積極的な行動を押さえ込まれること
3.意見に耳を貸してもらえないこと
4.責任範囲を拡大してもらえないこと
5.給料への不満
Posted by ブクログ
「アメリカ海軍に学ぶ」とタイトルにあるが、正確には、著者が艦長をしていた艦で、これまでアメリカ海軍にできていなかったことをやって成功した話。
こうしたらこうなったという実体験を説明しており、イメージしやすくわかりやすかった。
劇的に組織が変わる秘策が書いてあるわけではないが、少しづつでも実践できそうな、本来当たり前だが硬直化、官僚化した組織で忘れられた組織の基本を思い出させてくれる感じの本。
大組織、特に軍事組織においては単なる数字や構成単位としてしまいがちなひとりひとりの人間を見て、尊敬しているところに1番の成功の秘訣があるのだと思う。
懸命ではなく賢明に仕事をする、上司は部下に仕事をさせることが仕事なのだから、部下の最高の応援団になる、などの内容が気に入った。
Posted by ブクログ
題名の通り、志気の上がらない軍艦に任命された艦長が、No1の艦にするまでの経験を紹介、仕事においてのチーム作りに役立つ。
内容はベタであっと驚く内容でもないが、読むと「そうだよな」と納得できる当たり前のことを、当たり前に続ける事の大切さ再認識。
リーダーとは「勇気を持って、チームが最大限に力を発揮できる環境を作り上げていく」事かな。
【心に残る】
部下の身になって、何がいちばん大事かを考える
上司のやり方によって部下のモチベーションがいかに左右されるか。上司が部下と真剣に向き合い、彼らが全力で任務に打ち込める環境を整えるだけで、どのくらい成果が上がることだろう
上司が自分を強く必要としているときに手を貸すというのは、大きな投資である
前向きで、直接的な励ましこそが効果的なリーダーシップの本質だ
オープンでフェアな環境づくり
上司が必要としている事を、本人が気づく以前に察する努力をする
これほどやりがいのある仕事はたとえ報酬が無くともやっていただろう
Posted by ブクログ
著者のアブラショフは全米一の落ちこぼれ軍艦「ベンフォルド」を如何に建て直したか。答えは極めてシンプル。部下を徹底的に信じ良いアイデアは実践し評価をする。しかしこれが極めて難しい。
本書に描かれるエピソードは大げさでもあり映画的でもある。ゆえにドラマチックな印象を受ける。しかし船員たちの行為は高度に独創的でも複雑なものでもない。艦長が風通しの良い意見が言いやすい組織を作りしっかりと評価をしフィードバックをする仕組みが機能したことで螺旋の相乗効果を生み出し最強の軍艦に仕立てあげたといえよう。
全てがすべて描かれているような劇的な効果をもたらすものではないが日頃の行いを反省させられ色々と示唆に富むマネジメント本である。
Posted by ブクログ
部下の自主性を発揮させて最低の艦が最高の艦になるってのは潜水艦の話があったけど、それと内容的には変わらない。
真に優先すべきことはなんなのか。官僚的な発想に囚われて本質を見失っていないか。部下の力をいかに発揮するか。意思決定の基準にワシントンポスト紙の一面に載って恥ずかしくないかってのは面白い。上司は顧客、プラスアルファのサービスを提供。
Posted by ブクログ
「アメリカ海軍のOBが企業コンサルタント業界に転出」という記事は,Newsweek誌で読んだことがありました。アメリカの企業では今,軍隊OBが引っ張りだこという記事だったと思います。
本書は,マイケル・アブラショフという海軍元艦長が,自らが率いたダメ組織をプロフェッショナルな組織へと変革した時のエッセンスを記したものです。
リーダーシップあるいはマネジメント本としては特に新しい内容ではありませんでしたが,「海軍OBが書いた」という点には新鮮さを感じました。軍隊であろうと企業であろうと,組織論自体は全く違いがないことがわかりました。
終始,示唆に富んだことが書いてありますが,その分,記憶に残りにくい内容です。この手の本は時々読み返して,意識の中に定着させるとよいのかもしれません。
Posted by ブクログ
部下が自ら考え積極的に動くことで最強のチームができる。そのためには、部下をよく知り、事情を踏まえ、尊敬し、そのうえでワシントン・ポストのトップに載っても記載される意思決定をし、組織の最重要課題に照らして意味のない(時に有害な)規則は臆せずに変え、成果をあげつつ楽しみを取り入れて、部下がチームに誇りを抱けるようにするべきであるとのこと。少しだけ著者の自慢が鼻につき気味なのと、再現性があるのかどうかわからない手法が自信満々に紹介されていたため、星3つ。
Posted by ブクログ
いわゆる、エピソードを交えながら経験を語る「持論」本。ある意味、自伝を切り取ったものである。自慢気な語り口調は、やや鼻につくが、なるほどと思う部分も多い。再読の際には、ゴシック体の部分を読んでいけば充分であるが、たぶんその必要はないであろう。
Posted by ブクログ
借りたもの。
軍艦という閉鎖された空間――閉鎖された“組織”の究極形とも言える――から見る、組織運営の自己啓発本。
閉塞感から来る無気力や諦念を払しょくする方法……というより、そういった組織を変えるためにトップはどの様に風穴を開けてゆくべきか、心構えや方法論を説き、実際に艦内での変化と合わせて書いている。物語、読み物としても面白い。
Posted by ブクログ
チームメンバーが「主体的」に行動できるようにするためにはどうすれば良いのか?ということを40万人組織のアメリカ海軍の事例から学ぼうという文庫本。具体的事例で、リーダー論が読みやすく書かれているので、気軽に読めるリーダー本という感じ。ただ・・・読んでみた感想は、自分の視点が中間管理職視点だったなぁ〜という点。組織を率いる館長視点で読み、実践せねば。。。という気付きがあったのは良かった。"
Posted by ブクログ
書いてあることはよくあるマネジメント術。
ただこれらを丁寧に実行できることは凄いこと
マネジメント術については海軍での実践とエピソードを交えて、紹介している
エピソードのおかげでスルスル読めて、理解しやすい
- 常に"考える"
- 結果をだして信頼される
Posted by ブクログ
・後悔しない意思決定の絶対基準を作る。
・議論に負けたら100%納得して実行する。
・上司が自分を強く必要としている時に手を貸すことは大きな投資
・部下の配偶者への手紙(誕生日)
・自分が任期中にどれだけのことを行ったかは後任に何を手渡したか。
Posted by ブクログ
タイトル通り、良いチームを作るときのコツをアメリカ海軍の元艦長が自身の経験を元に述べていく一冊。
正直そこまで斬新な考え方や戦略が書かれているわけではない。ただチームを作る上で良いとわかっていても出来ていないことはたくさんある。部下との情報の透明性を高める、権限をなるべく委託する、部下に自主的に考える癖をつけさせる……等々。分かってるよ!分かってるんだけど、出来てないチームがほとんど。そういった基本の重要性を改めて教えてくれる内容。
全ての項目の裏付けになってるストーリーが海軍の経験に由来するので、若干共感度が低いエピソードもあるが、大抵は社内で起き得る事象ばかり。
若手リーダーやマネジメントを始めたばかりの方にはもちろんだが、長らくリーダーをやっていて初心を忘れてるような人にもオススメの一冊。
【刺さりワード】
・上司が部下に常に送り続けなければならない唯一の信号は一人一人の存在と力がいかに自分にとって大事であるかということ。
・大きなプロジェクトの後に批評会を行う。成功しても失敗しても。それが偶然なのか、自分たちの力なのかしっかり分析する。その際トップにも進んで批評させる。
Posted by ブクログ
Intel Global SummitというIntelがやっている技術投資のイベントで、講演を偶然に見てなかなかおもしろかったので購入しました。非常にわかりやすいアメリカの軍人的なお話で、本よりも講演のほうがチャーミングでした。本は、参考にはなります。ただ、たまに自慢かなーって思うかも。
Posted by ブクログ
ビジネス、とくにリーダーに必要なエッセンスが描かれた一冊。
一隻の海軍副艦長に任命された主人公が、革命的に艦を立て直すストーリー。
実際のビジネスにも、入社まもない自身にとっても心掛けておくべきキーワードが詰まっており、今後の日々の姿勢が正された。
海軍の話に落とし込んで具体例を示し、理解度を深めようとしているのかもしれないが、若干回りくどい印象を受けたため☆3つでお願いします!!
Posted by ブクログ
とても読みやすく、
それでいて組織の問題を様々な角度、観点で触れている。
率直な意見として、
(ゴールデンサークル理論でいうところの)
why→how→whatのうち、
特にhow、whatのところは淡白に説明されていて物足りなさを感じることが多かった。
それだけ一つひとつのテーマがそれだけ重要なテーマであり、
なかなか組織で実現できていないテーマだからこそだと考えている。
その物足りないところをもっと読みたかったという気持ちで星は控えめ。
たまにパラパラと読み返してみて、振り返りに使うのが良さそうなほんだと思う。
これをHOW TO本と捉えてしまうと物足りないかもしれないが、
組織や人を考えるためのヒント、刺激として活用できそうだと感じた。