小林弘人のレビュー一覧
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Web2.0からの潮流を探る一冊。著者は日本版ワイアードの創設者。
セマンテックウェブと呼ばれ、フォークソノミーやタギングといった技術によって実現されたデータのメタ認識が、RSSや今日 で言うビッグデータへ繋がっていくという解説箇所が面白く、タイトルに繋がる部分 だと感じた。
後半は、こうしたインターネットの位置づけの変容を経て、それが一体どのような社会的課題の解決に向けられるべきか、あるいはどのような技術領域に応用されていくかという展望が展開される。そこはちょっと お説教くさいようにも感じたけれど、花が 咲いても実を結ばなければイミねーもんなー、という実直な思いを見た気がした。 -
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ネタバレfacebook の成り立ちから破竹の勢いで成長していく過程、そしてマーク・ザッカーバーグの考えなどが見れて面白かった。前半半分は面白くてどんどん読み進めれるが、後半半分は似たような話の繰り返しで大分だれてきたので蛇足に感じた。調べた情報を全部詰め込んでいるように見えたので後半部分はもう少しコンパクトにして欲しかった。
全ページを通じて見えるザッカーバーグのお金のためにやってるんじゃないんだという姿勢、世の中をオープンにつなげるという強い信念に感銘をうけた。
その他メモ:
* 今では受け入れられている facebook の news feed 機能でさえリリース時は大反発があった。ストーカ -
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ネタバレスタートアップのすべてがつまった本。アメリカでは、所有と経営が分離している、というのが良くわかる。投資の面では、5章のアクセル、ワシントンポストからの資金調達の攻防は、臨場感がありすぎて面白すぎる。
ザッカーバーグ自身がどんどんCEOとして成長していく姿が、下手なノンフィクションよりも面白すぎるし、FB自体も、写真機能・タイムライン・大学以外への開放と爆発的にサービスが拡大していく姿もネットビジネスの成功物語として面白すぎる。そのすべてにおいて、ザッカーバーグの強固な意志があるところがすごい。数千億の買収提案が来たら、普通売却してしまうだろう。
しかもそれが、本当に売却寸前までいっても、ギリ -
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<無料ビジネス>にまつわる本。
経済学とか消費・サービス・モノ・人材に関わる本があると
つい手にとってしまうほうで、
こちらの本もそんな流れで手にとってお買い上げしました。
"There's no such thing as a free lunch."
この世にタダのものなどない。
果たして本当にそうなのでしょうか?
「自由」を意味するfree,
「無料」を意味するfree.
その2点の領域を掘り下げた本です。
1、無料とはなにか?
ここで、無料が一種のマーケティング手法として
使われた経緯のお話。
当時、使い道のわからなかった「ゼラチン」を
デザート -
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【ポイント】
プロローグ
14/あたらしいフリーを理解するものが今日の市場を粉砕し、
明日の市場を支配する。
過激な価格の過去と未来について・・
20/(ジレット)無料で配った安全カミソリが、やがて替え刃の需要を作った。
20世紀にフリーは強力なマーケティング手法になったが、21世紀にはフリーは全く新しい経済モデルになる。
モノの経済である原子経済(アトム)ではなく、情報通信の経済であるビットの経済へ
39/「フリーミアム」:
香水サンプルは実費がかかるので生産者は少量しか配布できなかった。
一方、デジタル製品では、5%の有料ユーザーが95%の無料ユーザーを支えて -
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2011年に出版されている。mixiが日本におけるSNSの強力なプレイヤーとして紹介されている世界観だ。まさに「SNSによって世界が変わっていくんだ」という空気感があった時代だったことを思い出す。もはやノスタルジーな気持ちになるのだから、自分も年を重ねたなと思う。またフェイスブックの創業物語は映画「ソーシャルネットワーク」程度の知識しかなかったが、本書を読んで映画程には順風ではなかったことを知った(ハーバード以外に広げていくか?サーバ拡張が追いつかない?資金調達をどうするか?個人情報の取り扱いをどう定めるか?等)。それこそフェイスブックは偶然ヒットしたという印象を持っていたくらいだが、当然なが
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本書は現在シェアリングエコノミーと呼ばれている仕組みについて早い時期(日本語版は2010年)に解説を加えた本になります。私は2017年になりようやくペーパーバック版で本書を手に取りました。本書の中ではシェアリングエコノミーではなく「協働型消費」という用語で解説がされており、それを「プロダクト=サービス・システム」「再分配市場」「協働型ライフスタイル」という3つのカテゴリーに分けて解説をされています。
本書を読んだ全体的な感想ですが、正直この3つのカテゴリー分けはあまり良い分け方ではないとは思ったのですが、全体的に思ったよりも深い本だと思い感銘を受けました。この手の本ですと、事例中心の紹介本に -
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ネタバレGAFAほかプラットフォーマーの企業倫理
ギグワーカー=フリーランス シェアリングではなくただのエコノミー
ヘルステック スタートアップ失敗ランキング2018 datavase.io
1位Theranos 13億6850万ドル 小型診断機「エジソン」詐欺
アルゴリズムによるユーザー嗜好の先鋭化の問題点、検証の不足
「エルサゲート」Youtube
「編集合戦」ウィキペディア
「リツイート」=弾をこめた銃 2006年
2000年前後 readからwriteへ WEB2.0
2005年 リアルタイム化 PubSubHubbub
2007年 iPhone、Android Eyeball d -
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GAFAはプラットフォームビジネスであり、集客ありきの錬金術によって時価総額を上げている。大切なのは中央集権的な体制ではなく、トラスト(信頼)。ビットコインに代表されるブロックチェーンの技術はフィンテックや保険、引いてはマッチングアプリの世界でも利用されている。ブロックチェーンは各国が標準化に動いているが、信頼できる第三者を必要としないという時点で破綻している。インターネットに変わる可能性がある。
ネットの社会はリアルをコピーしたデジタル。
「いまや、全世界で共通に使われている唯一のプロトコルは「いいね!」です」がクスッときました。GAFAと呼ばれる巨大な組織。創業当時は当然、夢見る成長企業