あらすじ
なぜ一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけないのか? なぜビット経済では、95%をタダにしてもビジネスが可能なのか?〈価格ゼロ〉との競争は、もはや可能性の問題ではなく時間の問題だ。デジタル経済の大変革を喝破した世界的ベストセラー『ロングテール』の著者が描く、21世紀の経済モデル。
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Posted by ブクログ
タダより高いものはない!
とはよく言ったものだが、まさにその通り。
この書籍にはタダのカラクリが多数まとまっています。
2025年の今、この本を読んで感じるのは『そーだねぇ』と同意するだけの浅いものになるかもしれません。
しかし、この本が書かれたのは2009年。今から16年前です。
その頃に読んだ読者はきっと『そーだねぇ、え?いやいやまた大袈裟な。。。!』みたいに感じてたんじゃないかなと。未来をある程度、当てにいく内容になってます。
緻密な調査と先見の目で書かれた名書、ぜひ読んでもらいたいです。
Posted by ブクログ
多くの例を出したり,あるいは反論に答えたりしながらの分析には,驚嘆するばかり。これからやって来る厳しい世界を早く受け入れて,自分の/自社の立ち位置を見つけたい。あわせて,本書のモデルと異なるモデルを信じているように見える日本国がどういう政策を出していくのか,その結果どうなっていくかも注目したい。
Posted by ブクログ
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Posted by ブクログ
読み応えあった。
前半はアメリカの昔の話なので取っ付きにくいけど終盤は最近の話なので身近に感じられて勉強になった。
また自分のビジネスにも参考になった。
Posted by ブクログ
インターネット上ではFREEになりたがる。という言葉が印象的でした。
これからのnet時代を生きていくにはお勧めの本です。
#インターネット #free
Posted by ブクログ
<無料ビジネス>にまつわる本。
経済学とか消費・サービス・モノ・人材に関わる本があると
つい手にとってしまうほうで、
こちらの本もそんな流れで手にとってお買い上げしました。
"There's no such thing as a free lunch."
この世にタダのものなどない。
果たして本当にそうなのでしょうか?
「自由」を意味するfree,
「無料」を意味するfree.
その2点の領域を掘り下げた本です。
1、無料とはなにか?
ここで、無料が一種のマーケティング手法として
使われた経緯のお話。
当時、使い道のわからなかった「ゼラチン」を
デザートとして人々に魅力を広めた営業マンのお話。
ここでフリー戦略の芽が出ています。
2、デジタル世界のフリー
情報はフリーになりたがる?
情報の無料化、無料ビジネスが生み出す新しいあり方について
3、無料経済とフリーの世界
お金の発生しない「非貨幣経済」。
非貨幣経済を支配するものとは?
お金だけでは語れない
「価値創出」ビジネスの世界、FREE。
現代の経済のあり方をよく表現している本です。
350ページのハードカバーは
読みこむのにちょっと多めですが
とても興味深く読めました。
Posted by ブクログ
【ポイント】
プロローグ
14/あたらしいフリーを理解するものが今日の市場を粉砕し、
明日の市場を支配する。
過激な価格の過去と未来について・・
20/(ジレット)無料で配った安全カミソリが、やがて替え刃の需要を作った。
20世紀にフリーは強力なマーケティング手法になったが、21世紀にはフリーは全く新しい経済モデルになる。
モノの経済である原子経済(アトム)ではなく、情報通信の経済であるビットの経済へ
39/「フリーミアム」:
香水サンプルは実費がかかるので生産者は少量しか配布できなかった。
一方、デジタル製品では、5%の有料ユーザーが95%の無料ユーザーを支えている
46/「予想どおりに不合理」 行動経済学が「アンカー(錨)」と呼ぶもの
72/(フリーの歴史)20世紀に特筆されるべきことは、潤沢さがもたらした大きな社会的、経済的変化。
20年前のフォーチュン誌TOP100は地中から何かを掘り出すか、天然資源をモノに変える会社だった。
現在は、モノを作る会社は32社しかなく、アイデアを加工したり、サービスを提供する会社だ
77/今まで有料のものが無料になると「質が落ちた」と考えやすいが、元から無料だったら、質が悪いとは思わない。
85/消費者からは安いことと無料の間には大きな差がある。
ものをタダであげれば、バイラルマーケティング(口コミ)になるが、1セントでも請求すれば、全く別の苦労して顧客をかき集めるビジネスの一つになる。
「無料はひとつの市場を形成し、いくらであろうと有料になると別の市場となる」
89/行動経済学は、フリーに対する我々の複雑な行動を「社会領域」おける意思決定と「金銭領域」における意思決定に分けて説明する。
95/有料のもの選ぶ理由は、目当のものがえられないリスクを下げるため。
有料には保証がつくが、フリーには保証がない。
102/コンピューターの情報処理能力、デジタル記憶容量、通信帯域幅は「安すぎて気にならないレベル」にある
104/★今日のコストをもとに決めるのではなく、明日に要するであろうコストから価格を決める。
110/半導体は、物質よりも智恵がはるかに重要となる製品。
アイデアは事実上コストを要せず、無制限に伝わっていく。
アイデアとは究極の潤沢な商品で、伝達のための限界費用はゼロなのだ。「ミーム」
169/「流動性」という言葉は金融用語だと思われているが、テクノロジーでは「規模」と呼ばれる。
「インターネットは誰もが自由、無料にアクセス出来る流動性のマシンだ」
174/ブリタニカ→WIKIPEDIA
価値収入という計測できる価値を縮小させて、我々の集合知という計測できない価値を増やした。
「冨は計測しにくい形で再分配される」
240/お金が市場での重要なメッセージではなくなり、「注目(トラフィック)経済」と「評判(リンク)経済」という、非貨幣要因が浮上する。
244/ページランクは、「評判を扱う金本位制なのだ」。
ラリー・ペイジはグーグル経済の中央銀行。
彼らは、通貨の価値を保つように、ページランクのアルゴリズムを微調整している。
307/(タダと闘う)フリーと戦うのは簡単。単純に無料のものよりよいもの、少なくとも無料版と違うものを提供すればよい。
(日本語訳解説)
343/「競争市場では、価格の限界費用まで落ちる」
「テクノロジー(情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅)の限界費用は年々ゼロに近づく」130
「低い限界費用で複製、伝達できる情報は無料になりたがり、限界費用の高い情報は高価になりたがる」
「多くのアイデア商材の価格は、フリーの万有引力に引っ張られる。それは、抵抗するよりもむしろ生かす方法を模索せよ。」
「潤沢になってしまった商品の価値は他へ移るので、新たな稀少を探して、換金化すべき」
348/「潤沢さを価値にして伸びる企業」と
「新たな稀少を価値にして伸びる企業」
Posted by ブクログ
評価はちょい甘め。日本語訳のせいなのか結構途中がしんどかったですが、ビジネスを考える上でのいろいろな示唆に富んでいて全体的にはまあまあ感。
Posted by ブクログ
現社会におけるフリーサービスについての仕組みを解説している。あらゆるものが無料で便利になっていく中、その収益モデルと成り立ち、またその対抗策を述べている。
Posted by ブクログ
この連休を利用して読み切った!
10年ほど前に出た本なので古さを感じる箇所もあるが、豊富なエピソードは読み応えがあった。また様々な人のコメントに対する反論が、そこまで話してきたことに対するまとめにもなっているのは、良い構成と思った。
Posted by ブクログ
おもしろかった。
世界はこのような場所に向かっているのだと、
私も思う。
内容としては「2011年新聞・テレビ消滅」とかぶっていて、おかしかったけれど。
Posted by ブクログ
ネットを中心とした無料(フリー)のビジネスについて書いた本でなかなかおもしろく説得力のある内容でした。
帯には「2010年代を生き抜くのに欠かせない一冊だ」とあります。そんな本を2010年代の最後に読んでいる自分はどうかと思いますが、後から読んだからこそ、この本で言われていることが概ね当たっていることも分かります。
Posted by ブクログ
★避けられない売り方★2009年の出版から10年たっても無料を巡る根本的な状況は変わっていない気がする。デジタル化できる情報・サービスの限界費用はゼロに近づき、供給はどんどん潤沢になる。それだけ先を見通せていたのだろう。雑誌という衰退産業にいる人物だけに、それを回避するために個人としては講演で稼ぐという実践をしている点も含めて、説得力と実践の重みがある。
ウェブ関連のサービスやコンテンツは無料なのが当然だと思って育った世代にとって、有料は受け入れられないだろう。ライブなど希少(な体験)がカギとなるものにしかおカネを払わない。供給側としてはフリーを入り口としたビジネスを考えるしかないのだろうか。
著者が付録として挙げているフリーを取り込んだ形態は3つ。<1>直接的内部相互補助(ハードは無料、ソフトは有料・・)、<2>三者間市場あるいは市場の二面性(ある顧客グループが別の顧客の費用を払う。広告や、発行無料で店から決済手数料を取るクレジットカード・・・)、<3>フリーミアム(一部の有料顧客がほかの顧客の無料分を負担する。後から課金するゲーム・・・)。ただ入り口を無料にしたからといって、その後の有料顧客を必ず得られるとは限らない。その橋渡しのカギはなんだろう。サービスやコンテンツにどれだけ希少さを打ち出せるかなのか。
Posted by ブクログ
結構ボリュームがある!
様々な事例が豊富に掲載され、分析されている。
例:タダの医療ソフト
プラクティス・フュージョン社の電子カルテ
→患者の情報を収集して、必要な医療機関などに売ることで収入(←これもどうかと思うが、、、)
Posted by ブクログ
情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅の驚異的なペースでの低コスト化により、21世紀のビット経済(デジタル社会)ではコンテンツの流通にかかる限界費用が、ほとんど気にならないくらいに安くなっている。
それゆえに、20世紀のフリー・ビジネスとは大きく性質を異にする「無料」を生かしたマーケティング戦略により巨額の富を生み出すビジネスが登場している。
ここでは、無料経済を4つの類型に分けています。
1.直接的内部相互補助
無料または極端に安い値段の商品で客を呼び、利益を出せる魅力的な他のモノを売る。
例)携帯電話の端末を無料にして通話料で稼ぐ。
ドリンクは無料だがショーは有料。
駐車場無料でショッピングモールに客を呼ぶ。
2.三者間市場
二者が無料で交換をすることで市場を形成し、第三者がそこに参加するために費用負担する。
例)テレビ・ラジオの無料放送、広告主が媒体料を払う。
クレジットカードの発行は無料、加盟店が手数料を支払う。
子供は入場無料、大人は有料。
3.フリーミアム
一部の有料顧客が、他の多くの顧客の無料分を負担する。
例)無料のウェブサービスで付加サービスを利用するためには有料。
基本ソフトウェアは無料、機能拡張版は有料。
広告付きは無料、広告を取り払うには有料。
4.非貨幣市場
金銭以外の評判や関心が動機となり成立する贈与経済。
例)ウィキペディアの編集。
知らないうちに無償の労働力を提供している。
例)検索するたびにグーグルのアルゴリズム向上に貢献している。
限界費用ゼロの世界での不正コピーの受け容れ。
例)ミュージシャンが無料で楽曲配信し、ライブで収入を得る。
1.と2.は、20世紀のアトム(=実物)経済でも存在したのに対し、3.と4.は21世紀のビット経済であればこそ急激に拡大している。
特に、3.のフリーミアムという概念が新しい。
そこでは無料ユーザーが圧倒的多数であり、それを全体の1〜2割くらいしかいない有料ユーザーが支えている。
それが可能になるのは、デジタル化により莫大な数の母集団を低コストで集めることができる(そのための手段が「無料」)ようになったから。
母集団の数が膨大な一方、ユーザーを集めるコストは低いので、割合が低くても有料ユーザー分で全体の費用を賄い、かつ利益を出すことができる、というわけです。
このあたりは非常にわかりやすい。
頭の整理という点で、非常に有用でした。
一方で、ちょっとショッキングなくらいに刺激的な見方を教えられた点もあります。
著者によれば、フリーへの考え方は(現在の)30歳を境にした上の世代と下の世代で全く異なる。
20世紀型のアトム経済で育った30歳以上の世代は、モノやサービスにはコストがかかっているのでムダにすることは悪徳だという感覚がある。
それに対して、小さいころからビット経済に慣れ親しんだ30歳以下の世代は、デジタル世界では製造・物流コストが無視してよいほど小さいことが感覚的に分かっており、デジタルなモノやサービスをムダにしたりタダでコピーして楽しんだりすることに抵抗がない。
それから、海賊版について。
中国やブラジルでは音楽ソフトやブランド品の海賊版が横行している。
先進国に暮らしている人間の感覚からすると許し難いように思えるが、中国人やブラジル人もニセモノとホンモノの価値の違いはちゃんと分かっている。
それを利用して、あえて海賊版を許容してプロモーション手段としてファンを増やし、ホンモノで儲けるビジネスモデルが生まれている、といいます。
そんなこと自信をもって言っちゃっていいのかな、と何となくドキドキしちゃうあたり、自分も「旧世代」であることの証明かもしれません…
Posted by ブクログ
書いてある事例は比較的平易でわかりやすいのだが、全体を通して読むと、何が書いてあったのか考え込んでしまった。この本を読むと、19世紀からフリーを導入することにより成功した事例が存在していることが分かる。そして、現在ネットの普及に伴って、より激しく変化・進化を遂げている最中であり、Googleなどの限られた例を除いて成功している企業も少なく、まだ評価や分析が十分になされていないことから、成功事例を羅列したという趣きがある。読みながら取ったメモに、「フリーの意義は、間口を広く低くすることにより、これまで知られていなかった潜在的ニーズ(ロングテールに属する顧客層等)を掘り起こすということか?」とあるが、常識の枠に縛られている気がする。
ところで、この本では、知的財産は'物事がフリーになろうとする動きを押しとどめる方向に作用する'と本質を喝破している。「ビジネスにおいては企業は知的財産権法を利用して、人為的にアイデア不足を生みだすことでお金を儲ける。それが特許や著作権や企業秘密だ。つまり、アイデアは多くの人に伝わるのが自然だが、その流れをしばらくせき止めて利益を上げようとしているのだ。(中略)だが、最後には特許が切れて、秘密は外に出る。アイデアを永久に止めておくことはできない。(111ページ)」となると、特許屋の仕事って・・。フリーになろうとするアイデアを堰き止めて、エネルギー差を人為的に作り出そうとするダムのような仕事だろうか、などと考え込んでしまった。ただ、このあたりは自然に逆らうことなので、うまくやらないと面倒なことになる。ブラジルで欧米の医薬品メーカーが持っているHIVウィルスの薬の特許に対して、国が強制実施権の発動をほのめかせて、薬価を大幅に値引きさせた事例も書かれていた。いずれにしてもパラダイムシフトを考える上で大変参考になる面白い本だと言える。
Posted by ブクログ
350ページのハードカバー単行本。
通勤電車で読むにはちょっと辛いので、海外出張の機内で一気読み。
明快な論理と説得力十分の書きっぷりに舌を巻いた。
本書を手に取るまでは、今の時流にのったあまり良くない意味での”ノリノリ”の一冊だろうという勝手な印象をもっていたが、実はフリーという形態を活かしたビジ
ネスの歴史は長いということを丁寧に書いているところから始まる。
ここでまず好感度アップ。
そこから、テクノロジー(情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅)の限界費用がどんどん下がっているネットと、フリーの関係へと展開する。
説得力十分でお見事。
途中引用する様々な例え話や、フレーズも興味深いものばかり。
米や小麦と違って、育てやすくタンパク質が豊富なトウモロコシを主食とする文化は、近隣の部族を頻繁に攻撃していたという「トウモロコシ経済」を例にした説明は至極明快。
さらに、その明快な例え話の中に「無料の本当の魅力は恐れと結びついている」なんていうフレーズが出てくるなど、読者のハートをがっちりつかむ術にも長けて
いる。この著者は本当に筆が立つ。
このフリーを活かして成功している企業の一つにグーグルがあるが、ヘタなグーグル本を読むより本書を読む方がグーグルのすごさがよく分かる。特に「注目経済」と「評判経済」から成る「非貨幣経済」について触れた第12章が象徴的。
それにしても、こういう本はやっぱりアメリカ発なんだな。
Posted by ブクログ
===引用ここから==
二一世紀の無料(フリー)は二〇世紀のそれとは違う。アトム(原子)からビット(情報)に移行するどこかで、私たちが理解していたはずの現象も変質したのだ。「フリー」は言葉の意味そのままに「無料で自由」であることとなった。
===引用ここまで===
「アトム(原子)からビット(情報)に移行」。このくだりが大好きなのです。
本著では、IT技術の飛躍的な革新により、モノの価値を図る概念の変化が起きた結果、経済活動(”稀少な資源をめぐる選択“と呼べる)の在り方を変える必要性を説きます。
巻末付録では、フリービジネスを以下の3つに大別し、50個の例を挙げています。
フリーその1。直接的内部相互補助(例えば、製品は無料・サービスは有料。その逆も然り。サンプル配布、駐車無料など)
フリーその2。三者間市場あるいは市場の“二面性”(ある顧客グループが別の顧客グループの費用を補う)
フリーその3。フリーミアム(一部の有料顧客が他の顧客の無料分を負担する)
また「無料のルール」として、以下10個の原則にまとめています。
1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる
2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない
3.フリーは止まらない
4.フリーからもお金儲けはできる
5.市場を再評価する
6.ゼロにする
7.遅かれ早かれフリーと競いあうことになる
8.ムダを受け入れよう
9.フリーは別のものの価値を高める
10.稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう
顧客からお金や時間を確保するために、古典的な広告収入やキックバック、無料サンプル、アイテム課金などあらゆるビジネススキームが開発され、我々の生活に浸透している事実を再認識しました。
一つ一つのビジネスがどう成り立っているか図式化すると、なるほどこんな方法で儲けることができるのか、と驚くものが多くあります。柔軟で、目先のキャッシュにとらわれない思考が求められますね。豊富な資源によりリスクが低下されている現実を再認識し、まず挑戦してみて早めに失敗してみることが重要ですね。
Posted by ブクログ
すべてがF(ree)になる。
とは別に言ってるわけではないんだけど笑
無料についてこんなに考えたことはなかったので、ゆっくり考えることができる骨太の一冊。
タイミング的には自分がいま関わっている部分もあり、メモしながら読んだ。
無料とは向き合わ合いといけない。
どう無料を使いこなし、創造性を持たせるか。が大事なんですよね。
Posted by ブクログ
わかりやすい議題を取り上げているせいもあり、
論旨がつかみやすく、あっという間に読めた。
内部相互補助:一枚買ったら、一枚ただ。無料の恩恵を受けた人が払う
三者間市場:利用者はフリーの恩恵を受けるが、そこにある広告のものを買った人が払う。広告収入
フリーミアム:一部の有料会員がお金を払う。オンラインゲーム。時間のない人がお金で時間を買う。
非貨幣経済:無料で提供し、評判を買う。
無料で提供することで、知ってもらう。→ コンサートチケット、グッヅ販売などで収入を得る。
ビットの世界は、コストが限りなくゼロになるからこそできる。
ロングテールの世界では、商品棚は無限にある。
選択する必要はない。すべて載せることができる。
お金を払うというのは、選択を必要とするので、大きな障壁である。
たとえ1セントであれ。
無料情報の周りにコミュニティーを作り、ここのトピックスに助言する
人々が求めているものを設計し、基本機能を持つものは無料に
時間、技術、リスクに対する許容度よりもお金を払う人には、有料版を売る
海賊版はフリーの強制である。デジタルの世界では、もはやフリーにならざるを得ない。だからフリーで戦うモデルになる必要がある。
ビットの世界は、18ヶ月で半額にコストが下がる。
規模の経済が強く働くため、一人がちになる。
先に無料にしたものが市場をとり、規模を獲得できる。
リナックス:無料にすることで、会社などたくさん必要なところでは大きな差になる。
しかし、実際にはメンテナンスなどでお金がかかる。そこでお金が生まれる
→メンテナンスが進む、機能が上がる。
オンラインゲームの世界
バーチャル製品の販売、会費、広告、不動産、商品
タンポポの種。
限界費用がゼロに近い場合は、種をまきまくる戦略の方が、勝つ可能性が高い。
海賊版のパラドクス 偽者が出回れば、商品は、コモディティー化して、
ブランドの価値がなくなり、新しいものを買う。
潤沢さから、新しい希少さが生まれる
テキスト検索は、検索している人が何を求めているかわかる→テキスト連動広告を打てる。
一方、動画は、何を求めているかわからないので、広告収入かできない。
Huluは、テレビ番組を無料で提供している。
しかし、それは、何を放送しているかわかる→見たい人が何を診ればいいかわかるから、広告を特定できる。
1.デジタルのものは、遅かれ速かれ無料になる。
競争市場では、限界費用まで落ちる。
2.アトムも無料になりたがるが、力強くはない。
しかし、無料にすることでひきつけ、別の収益源を作り出すことはできる。
3.フリーは止まらない
法律や使用制限によってフリーを食い止めようとしても、
不正コピーなどが出回る、それをガードすることは正規の客への不評に
つながる。フリーを取り戻す。
4.フリーからも稼げる
時間を節約するため、リスクを避けるため、
自分の好きなもの、ステイタスにに、お金を払う人がいる。
5.市場を再評価
何を売るビジネスか。席を売るのか、旅行ビジネスをするのか
6.ゼロにする
注目をお金に変える方法は必ず存在する。
7.遅かれ早かれフリーと戦う。
フリーになるか、価格差を埋められるだけ差別化するか
8.無駄を受け入れる
限界費用がゼロになっているものに気を払わない
9.フリーは別のものの価値を高める
潤沢さは、希少さを生み出す。
10.希少なものではなく、潤沢なものを管理する
資源が希少な世界では、資源は効果になるので、慎重に使う必要がある
→従来型のマネジメント
資源が安い世界では、リスクは小さくなるので、沈む危険を考えなくていい。
むしろ速く失敗しろ!!
フリーミアム
・時間制限:実行しやすい。そもそも使われない可能性がある
・機能制限:二つの製品が必要。バランスが難しい・
・人数制限
・顧客タイプによる制限
5%が負担すれば、回るようにコスト構造を目指す。
スポーツクラブは、「お金を払って、来ない人が多いほど儲かる」
くれば繰るほど、お金を返すようにしたら、一回の単価は飛躍的に下がる。。
Posted by ブクログ
ネット(ビット経済)の情報/サービスは、構造的に無料に向かう
上記が大きなメッセージだと思う。
対比として、もの(アトム経済)は、簡単には無料にならない。
この軸に無いが、サービス(タイム経済?)も簡単には無料にならないんだろう。
また、価値としてはお金以外にいかがある。(それぞれマネタイズは別にできる)
「ウェブの世界には、貨幣経済以外に、評判(トラフィック)経済と注目(リンク)経済がある」
その上で無料からお金を得るビジネス類型が4つ説明ある。
代表的なものはフリーミリアム(一部、高機能有料モデル)、広告モデル
あと忘れた・・・
Posted by ブクログ
感想
無料という戦略。一度競争が始まれば無料がデフォルトになる。問題はそこから。顧客が料金を支払うように誘導できるか。魅力的なサービスの提供。
Posted by ブクログ
無料やフリーの存在って
もう当たり前の存在ですよね?
無料登録、無料アプリ、無料期間、、、
色々あるんですけど、あらゆるサービスが無料化していっています。
たぶん今の時代ほとんどのものが無料で使えます。
じゃあなんで無料のサービスなんてするの?ってことですよね。
僕もブログで無料で誰でも努力すれば3ヶ月で月利11万円を稼ぐことができて、
その後も資産化されるコンテンツを公開しています。
無料メルマガに登録すれば、
マニュアルも無料で配布しています。
「それも有料化すればええやん?」ってよく言われますが、
僕はギブの精神でやっていて
来るものは拒まず、去るものは追わないスタイルでやってます。
そこから個別指導をして欲しいとなると仲間になって、全力でサポートするし、
努力に助力するようなことはします。
あくまで、個人の独立を尊重しているので、
全部やってあげる、全部教えるような指導はしません。
無料でサービスは提供するのが当たり前の時代の中で大事なのが、
パーソナリティですよね。
誰から教えてもらいたいか、
誰から情報を得たいか、
無料だからいいとか悪いとかそういう問題ではなく、
無料社会だからこそできることはなんなのかをぜひ、この本を読んで考えて欲しいです。
まぁでもなかなかのボリュームです。
自分がサービスを提供する側になるのであれば、読んでおいて損はない本ですよ(^^)
Posted by ブクログ
日垣隆氏が強くお勧めしていたので読んでみる。
本書が書かれたのが2009年。そんなに昔ではないけれど、インターネットを取り巻く環境は大きく変化していて、既に古くなっている部分もあるが、本質は今でも変わらない。今まではお金になっていたビジネス(デジタル)も、いずれは無料化されてしまう。
無料化されてしまうものに拘るのではなく、それを手子にして新たな価値の創出出来るか否かが今(現代)のビジネスに問われている。
過去のビジネス展開における成功例・失敗例については詳細に触れられているが、価値創出の具体的手段迄は、まだ著者も試行中のご様子。読者の工夫に委ねられている。
Posted by ブクログ
気付きのポイント
・情報発信者の価値は上がる
・信用をお金に変える
・スーパーの商品の1/4はトウモロコシ
・Wikiの歴史、集合知
・根本的にビジネスモデルを考え直す
・プロとアマの垣根は低くなる
・読書会は無貨幣価値の提供
・お金にできなかったものをお金に換える仕組み
Posted by ブクログ
Free(ただ)を武器とする企業がなぜ成功するのか、たとえば、無料の検索サイトgoogleがなぜ大儲けできるのか、無料の百科事典ウィキペディアの運営方法、無料ダウンロード、無料雑誌、無料試供品のからくり等について述べたもの。内容は、納得できるし、よくまとめられていると思うが、著者のようにFreeが成功の鍵になるかは未だ疑問に思う。Freeにまつわるサービスを駆使して成功した企業に学ぶことに視点をおいて読むべきなのだろう。
Posted by ブクログ
10年近く経ってから読んでみると、
既にネットフリックスの存在に言及しているくだりがあり、
その先見性にちょっと驚いた。
ちなみに、申し訳ないが、和訳が読みづらい。
Posted by ブクログ
店頭に並んでいることきにはなったものの、その当時はBtoBがメインだったのであまり関係ないと思って読まなかった。今更ではあるが、BtoCには大きく関わってくる内容ということで、読んでみた。
ところで本書の著者は、「ロングテール」の著者だったのね。知らなかった。
「どうしてグーグルではフリーがあたりまえなのだろう。なぜなら、それが最大の市場にリーチして、大量の顧客をつかまえる最良の方法だからだ。シュミットはこれをグーグルの『最大化戦略』と呼び、そのような戦略が情報市場の特徴になるだろうと考えている。その戦略はとても単純だ。『何をするにしても、分配が最大になるようにするのです。言いかえると、分配の限界費用はゼロなので、どこにでもものを配れるということです。』」
「お金を稼ぐ方法として、ウェブの発展に合わせて成長するやり方をみつけているからだ。…そのため、グーグルのつくり出すほとんどの製品は、無料の無線アクセスから無料の記憶容量まで、多かれ少なかれインターネットの使い道を広げようとするものだ。
こうした関連製品を、経済学者は『補完財』と呼ぶ。…グーグルにとって、オンラインにあるものはなんでも、メインビジネスの補完財と見ることができる。…そのすべては、グーグルが新しい製品を開発し、広告を売るときに役立ちうるのだ。」
このような縦につながるストーリーを戦略として構築したいものである。もちろんオンラインではないものは難しいし、一朝一夕に思いつくものでもないだろうが、このような「フリー」は常に意識されるべきテーマであると思う。
Posted by ブクログ
無料からお金を生み出す新戦略として、いろいろな無料で儲けてる事例などを挙げながらこれからの経済取引を考える本。
これまではアトム経済、物質のやり取りが中心だったが、これからはビット経済、情報のやり取りが中心だ。情報は費用ゼロで取引先を増やせるから必ず”無料”と戦わなければならない。といった始まり方をするのだけれど、内容はアトム経済ビット経済の区分けがそれほどはっきりとしてるわけでもなく、きちんとまとめられた考え方とは言い難い内容。
様々な事例をもとにいろいろと書いてあるが、「費用」と「利益」が直接つながらなくなっているという話に集約できると思う。
今後ますますこの”フリーミアム”が深化してき経済活動が複雑化していくのは避けられないと考えたほうが良いと思わされる一冊ではあった。