山田悠介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ家族のウィルスを抹殺できる特効薬を手に入れるためデスレースに参加した者達約200人。(ネットにて特効薬を渡すという通告を見て)
まずこの時点で、ただのネット情報でいかにも嘘くさい内容だと思ってしまった。(フィクションだから当たり前ですが)
自分だったらどうだろう?やはりネットの嘘くさい情報でも自分の家族の命が救えるというのならやはり飛び出して行くだろうかとずっと考えていた。
話の中では各個人の目線から描いたストーリーで非常に読みやすい。
総じて言えるのは、人間窮地に立たされたり物凄く強い感情の圧がかかると狂うということ。正常な判断が出来なくなり、周りの目なんかまるでどうでもいい。自分の目的ただ -
号泣した
パズルを読んでから、山田悠介先生の作品は2作目でした。
自殺を軸に進められていくストーリーには、1人、また1人と死んでいく中で、感情移入し、気づけば涙が止まらなくなっていました。
辻村深月先生の作品も好きなのですが、辻村深月先生とは違ったどんでん返しがあり、非常に面白かったです。
最後は、もう終わり!?という感じのあっという間感を感じました。
考えさせられるお話だったと思います。
-
購入済み
本当に大切なものを。
全ての人とは言わないまでも大体のひとに当てはまるような話ではないかなと読んでいて感じた。勿論、そのような人達が全てとは言わない。利益を追求するあまりに目先の大切な何かを見失ってしまう人達。”自分が自分が”と求めていくうちに徐々に何かが離れていってしまう事に気づかない人達。意識しているようで意識していない人達。それらのことを改めて考えさせてくれた。
私も似たような経験をしているために、最後の展開で思わず涙が溢れてきてしまった。
何故、大切な何かは失ってから本当に大切だと気付くのだろうか…