【感想・ネタバレ】スイッチを押すときのレビュー

あらすじ

青少年自殺抑制プロジェクトセンターで、監視員として勤務する南洋平。ここでは、4人の少年少女に、自らの命を絶つ【赤いスイッチ】を持たせ、実験をしていた。極限状態で軟禁され、孤独に耐えられず次々と命を絶つはずが、この4人は“7年間もスイッチを押さない”という異例の子供だったのだ。彼らが生きたいと願うその理由を聞き、南たちは脱出を図るが、そこには非情な運命が待ちうけており――!? 一番泣ける山田悠介作品!

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とにかく最後の結末に衝撃を受けた。これまでに読んだことのない内容の本でずっと続きが気になる本だった。切ないけど読みたくなる本。

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2025年11月02日

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2025(R7)7.1-7.7
若者の自殺を減らすための施策として、選ばれた子どもたちが実験台となる近未来の日本。
そんなシステムに選ばれた子どもたちが実験台としての自らの運命に抗う物語。

山田悠介らしい、突拍子もない設定ではあるが、そこに生きる子どもたちの生き様がとてもリアルな上に、終末に向けて切なさがどんどん増していく。

子どもたちには、「精いっぱい生きたね。」と声をかけてあげたいが、そんな言葉ではチープすぎるな、と反省した。

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2025年08月05日

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ネタバレ

〜1周目〜
2021.05.24
人の死についてとてもフォーカスした一冊。
中学生くらいにおすすめな一冊。
最初は設定に入り込むのが大変だったが、読み始めると止められない。

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2025年07月13日

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ネタバレ

読む前はまぁ感情移入する事あるよなぁ、人間だもん。って感じで読み進めていましたが読み終わったあとにはもうダメ。自分に重ねてたんだね。そりゃ助けたくもなるよ。自分と同じ立場に置かれた子を目の前にして助けないって選択肢は出てこないもんね。最後の展開も読めてたけどやっぱりね。そうだよね。ってなる切ない終わり方。

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2025年06月11日

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押すと心臓が止まるスイッチ。
それを持たされた子供たち。
そして、それを監視する大人。
残酷な現実の中で、それでも夢は叶うのか。

どうしようも無い結末の中で生きる、主人公や子供たちの気持ちが、とてもリアルで切ない作品です。
何が正しかったのか、やるせない気持ちが残ります。
感動と、切なさと、悲しさと、色んな感情が押し寄せてきて、気がついたら読み終わっていました。

また、私はJR横浜線沿いに住んでるのですが、作中、JR横浜線近辺の地名がよく出てくるため、なんだかドキドキしました。
住んでる地名が作品に出てくると、なんだか嬉しくなりますよね。

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2025年03月20日

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ネタバレ

・東京都新宿区にある、 The Youth Suicide Control Project(青少年自殺抑制プロジェクト =通称 YSC)

・守らなければならないことがもう一つある。それは、実験台に選ばれたという事実を子供に黙っていなければならないということ。死ぬと分かっている我が子と、普段通りの生活を送らなければならない。そして五年後、その子供は突然親と引き離され、全国に点在するセンターへ連れていかれる。そこで初めて、灰色の四角い箱の形をした機械を渡される。真ん中には赤いスイッチ。簡単に押せないように透明のプラスチックが被せられている。

・そう、このスイッチが、子供たちの命。押すと、心臓が停止するよう作られている。痛みもなく、一瞬。

・父親は違うが、南洋平が血の繫がった兄だったなんて。その瞬間、彼に対しての見方が変わった。躊躇いなどなかった。隣に洋平がいる。そう思うだけで、心のどこかにあった恐れは消えた。

・「最後の最後で、妹に押されるとはね……どんな気持ちだったんでしょうね。妹になら、この海でなら、本望だったんでしょうね」  彼には、十分楽しませてもらった。「終わったんですね。全てが。長い年月、彼を見てきましたからね。少し、寂しくもあります。今年の四月から、横浜の施設には新たな子供たちが収容されます。八年ぶりにね。でももう二度と、南洋平のような子は現れないでしょうね」  堺は、自分が一つだけ間違っていることに気づいてはいなかった。  洋平は最期まで、真沙美が妹だとは知らなかった。

了、君明、亮太、真沙美、看守の洋平。
ボタンを持っていた全ての人間がボタンを押した。でも果たして最期は不幸だったのか?成し遂げたいことを成し遂げたことで少しは救われたんじゃないのかとも思う。境が望んでいる通りにことは進んだようにも見えるが洋平が最後まで真沙美を妹だと知ることなく亡くなる姿は堺の思惑通りに進んでいないことになっているのでそこは少しスカッとした。でも母親の気持ちを考えると子どもふたりとも政府に殺されたなんてあまりにも悲しくて憎い。

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2025年02月20日

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10年振りくらいに読んだが、衝撃のラストに涙が止まらなかった。
この10年色んな人にあったし色んな事があった。
その10年近くの間何も無い部屋に閉じ込められていたと思うと心が締め付けらる思いだ。

現実ではありえない設定だが没入してしまうところが作者の凄いところだと思う。

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2024年01月30日

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山田悠介といえば、ホラー!怖い!痛い!というイメージだった私にとって衝撃だった作品。

そして泣いた。
少なくてもは4回泣いた。
学生ながら命について、命が尽きる瞬間にどうしていたいか、死ぬまでに何を成し遂げたいかを考えた。

舞台になった2030年は、読んだ当時は遠い未来だと思っていたのに今ではすぐそこに来ていて、とても感慨深い。

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2023年02月07日

号泣した

パズルを読んでから、山田悠介先生の作品は2作目でした。
自殺を軸に進められていくストーリーには、1人、また1人と死んでいく中で、感情移入し、気づけば涙が止まらなくなっていました。

辻村深月先生の作品も好きなのですが、辻村深月先生とは違ったどんでん返しがあり、非常に面白かったです。

最後は、もう終わり!?という感じのあっという間感を感じました。
考えさせられるお話だったと思います。

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2019年03月24日

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ネタバレ

それぞれのスイッチ。抜け出した先でしたいことをしていつ押すのか。
主人公と最後の女の子が兄妹で。ありえない世界だけど一気に読めた。

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2025年11月30日

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ネタバレ

続きが気になって読む手が止まらなかった。
残された選択肢が一つしかないからこそ、結末が予想できるのに涙なしでは読めないぐらい心情描写が繊細。
救いようがない残酷さと命を粗末に扱う世界線に対する苛立ちも感じるから完読後すっきりはしないし、なんなら最後の最後でめちゃくちゃにやりきれない気持ちになるから読むなら覚悟が必要。でも読んだことを後悔しないぐらい内容は面白い。
最後、伏線の回収が少し残念だった。
ここまでの物語を経て一番気持ちが高まっていたのに、一気に本線から外れるように説明が入って一度気持ちが落ち着いてしまった。
ただ、隠されていた設定に驚いた。様々に想像してたどの展開とも違って思わず驚きの声をあげてしまうぐらいには展開が斜め上だった。
現実では絶対に存在しない設定の中になぜか現実味も垣間見えるから子供達や世界線に感情移入して読める。

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2025年10月24日

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ネタバレ

最後の展開が180°視点が変わって良い。冒頭のシーンとも繋がる。
南洋平と高宮真沙美が兄弟関係とは思わなかった。自分の子供を2人も奪われた母の気持ちと、15年間も1人で生きてきた洋平の気持ちを考えると何も言えなくなる。
最後に堺は、洋平が真沙美のことを妹だと知って死んだのだとと考えていたため、実験は失敗と言えるだろう。
自殺を減らすためとはいえこのような実験に意味はあったのだろうか。

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2025年10月07日

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中学生の時、この本を読んで小説の面白さを知りました。シリアスな展開が中学生の私にとってとても刺激的でとても印象に残っています。

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2025年09月10日

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同期にオススメされて読んだ初の山田悠介作品。
ぶっとんだ設定ではあるがなぜかリアリティも感じられ、最後までワクワクしながら読めた。
他の作品も読んでみたいと思う。

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2024年10月20日

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ネタバレ

今作の内容はぶっ飛んでいる内容だが、現実社会でも形を変えて実在していそうな、どこか恐ろしさを感じる。
全体帯に「泣ける」とあったが個人的に苦しいものだった。特に終盤のあの内容はとても苦しかった。

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2024年10月17日

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ネタバレ

この実験が実際に行われていたらと思うとゾッとします。でもどこか現実味のある物語。世界のどこかで今行われていたとしても不思議ではない話でした。

青少年自殺抑制プロジェクトセンター(YSC)では子どもたちを軟禁して実験をしている。子供たちは赤いスイッチを押せば自ら命を絶てる。

監視員の南洋平はこれまで幼い子供たちが自らスイッチを押していく場面を何度も見てきた。しかし異動先の施設で出会った四人の子供たちをきっかけに国への復讐を決意する。

ーこの子たちは絶対に死なせないー
そして洋平は子供たちと施設から脱走するが、、、


私が子供たちの立場ならどうするか、南さんの立場なら何を思うか、考えてみるが結論は未だ出ません。

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2024年08月05日

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スイッチ1つで命が尽きる。
あなたはどんな時、そのスイッチを押すだろうか?


国の自殺防止プロジェクトとしてランダムに選ばれた男女。彼らは独房に入れられ、毎日同じような生活を繰り返す。
そして手元にはスイッチ。それを押せば一瞬にして死んでしまうスイッチ。

同じ生活に絶望しスイッチを押す者。みんなで一緒に押そうとする者。家族の死を聞いてスイッチを押す者。

そんな中、7年間スイッチを押さずに生き残った男女4人がいた。
彼らはお互い支え合いながら、愛するもの、守るべきもののために耐え抜いてきた。

その監視員を務めることになった主人公の南洋平。
彼らの苦しみを感じながら、自分の命をもかけて大きな賭けに出る…。


自由な人生を送れることは幸せだ。
当たり前だけど、自らルーティン化した変わらない生活を送ってしまっていると反省させられる。
これでは自らスイッチをつけているのと変わらない。

死を目の前にしてから本当にやりたかったことに気づいたとしても、それは遅いかもしれない。約束が果たせないかもしれない。

少しでも自由のある今こそ、やりたいことやるべきなんだろうな。

スイッチをつけられた彼らの悲痛さと、それでも生きようとする姿勢には自然と涙が溢れた。

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2024年04月02日

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もうなんて言ったらいいか、とにかく泣いた
悲しくて残酷で、
最期に何を思って自ら命を絶つのか
絶望か、安穏か、幸福か…言葉がまとまらない
とにかく悲しい物語

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2024年03月28日

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遥昔に読んたきり久しぶりに読んだ。
結末を知っていてかつ、あの頃とは違ってさらに人生経験を積んだ状態だからこそ、余計に最初の方のセリフの一つ一つが切なかった。この話は大切な何かを訴えかけてくれるものだが、何度も読みたいなと思いつつなかなか手が動かない作品でもある。重い。絶対に泣いてしまう。自殺がありふれてしまっている世の中だけど、当事者なのかその近親者なのか、そして赤の他人なのかによってその命に対する見解や感情は様々だなと改めて実感した。誰にも理解できない苦悩というものもこの世にはあるし、かと言って自殺を推奨するのも違う。本当に難しいテーマを描いている。一応政府の実験という目的で行われたものだが、現実味が全くないようで、ありそうな、恐ろしいものだなと思った。ただ、重すぎるので頻繁に再度はしたくない。

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2021年10月26日

ぼちぼち

一気に読了。
かなりテンポの早い展開の作品。
山田悠介先生の作品を初めて読んだ。
他の作品も読んでみようかと思わされるが、
かなり暴力的な題材なのに穏やかに終わるといった感。

#切ない #ダーク

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2021年05月15日

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ネタバレ

☆3.8
設定が面白かった
主人公も実験体なんだろうなと最初から思いながら読んでいたので驚きはなかった

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2025年04月09日

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ネタバレ

なんとなく展開が読めていたけど、山田悠介の作品の中である意味きれいに終えたストーリーだったと思います(全くハッピーエンドではないけれど)

主人公も実は実験の被験者で高宮とは兄弟というのは途中からそんな気がしていた

坂本さんいい人だったー

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2025年03月08日

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ネタバレ

読書体験としては面白く読みやすく一気読みした。だが内容は残酷で救われることのない終わり方で読後感は爽やかではない。ある意味救われたのかもしれないが、そもそも被験者というだけでかわいそうなので、本当に辛い話。何年間も頑張って生きて、最愛の家族に一目会って、死んでしまった子供達。現実ではあり得ない設定だけれども、ある程度平和な世の中で生きられている私たちは毎日笑って過ごしたいなぁと思った。

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2025年01月02日

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2日で読み終えた。先が気になるストーリー。
けど残酷すぎて泣きはしなかった。
「その政策作ったらだれも子供産まなくならない?少子化に拍車かかるよね?」という設定と分かってはいるけど納得できない気持ちを持ち続けながら読み進めた。

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2024年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

南洋平
一七一センチ、五二キロ。かなりの痩せ形。髪の毛は薄い眉にかかる程度の長さ。目は二重で、小さめの鼻と口。。二十七歳。八王子施設からYRC(青少年自殺抑制プロジェクト)横浜センターに異動。

堺信秀
本部長。


YRC横浜センター所長。

森田四郎
YRC横浜センター監視員。

武並剛
YRC横浜センター監視員。

泰守人
YRC横浜センター監視員。

坂本孝平
YRC横浜センターの監視員。背は洋平と同じくらいの。姿勢が悪く、常に猫背状態。細い眉毛に吊り上がった目。首の辺りまで伸びた赤色の長髪が特徴。

高宮真沙美
YRC横浜センターに収容されている被験者。一五〇センチくらいと背は小さく、ろくに食べてないせいかほっそりしている。おかっぱ頭と大きな目が特徴。十七歳。七年間施設に入っている。二〇二三年四月一日収容。一32センチ二九キロ。B型。出生地静岡県。通告地静岡県静岡市。時間、午前一一時三四分。常に明るく振る舞っている。六歳の時に母親が養護施設に捨てていった。笹本真沙美。

新庄亮太
YRC横浜センターに収容されている被験者。一七〇センチくらい。ガリガリに痩せている。癖のある髪の毛は目の辺りまで伸びていて、オオカミのような鋭い眼差しが特徴。十七歳。七年間施設に入っている。二〇二三年四月一日収容。一五六センチ四三キロ。O型。出生地神奈川県。通告地神奈川県座間市。時間、午前一〇時五五分。

小暮君明
YRC横浜センターに収容されている被験者。ストレートの髪の毛は全て右に流れていて、広い額が見え隠れする。点のような小さな目と、優しそうな口元が特徴。女の子のような顔立ちをしている。足が不自由で車椅子を使用している。十七歳。二〇二三年四月一日収容。一二五センチ三〇キロ。A型。出生地埼玉県。通告地埼玉県越谷市。時間、午後二時一一分。施設に収容されてから絵を描き続けている。

池田了
YRC横浜センターに収容されている被験者。 四人の中で一番背が高い。体型はみんなとほぼ同じ。ペタッと寝ている短めの髪。つり上がり気味の目。真ん丸の鼻。そして尖った口。狐のような顔立ち。十七歳。七年間施設に入っている。二〇二三年四月一日収容。一五五センチ四二キロ。B型。出生地東京都。通告地神奈川県綾瀬市。時間、午後二時一二分。

細入裕
男。二〇二三年四月一日収容。一四〇センチ、四〇キロ。B型。出生地茨城県。通告地東京都豊島区。時間、午後三時四〇分。二〇二三年六月ついた、午後九時一九分、死亡。

小田小百合
女。二〇二三年四月一日収容。一三四センチ三五キロ。O型。出生地神奈川県。通告地神奈川県秦野市。時間、午前一一時二三分。二〇二三年四月二五日、死亡。

三鷹伸吾
男。二〇二三年七月二日、死亡。

荻窪温子
女。

永川明菜
女。

矢田遥
了と幼稚園の頃からの幼なじみ。家が近所で、毎日のように一緒に遊んでいた。同じ日に平塚の施設に入れられた。

菊田
YRC平塚センターの監視員。

平山
堺の部下。

新庄圭吾
亮太の弟。

新庄邦子
亮太の母。

小暮秀明
君明の父。

小暮公子
君明の母。

笹本真琴
真沙美の母。

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2024年09月19日

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学生の時によく読んでいた山田悠介さん。めちゃくちゃ懐かしい〜!!多分これ読んだけど話し忘れてました(^^;; 文章的には重くなく、さくさく読めたので良かったです!
まぁこの世界観の設定がありえないし、こんなルールがある国になったら世も末、、、
最後は「え?!?」という終わり方で悲しい話しでした。

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2024年07月28日

Posted by ブクログ

青少年自殺抑制プロジェクトのため子供達を監禁し自らの命を絶つスイッチを持たせる。監視員の南は子供らと脱出するが、、、。絶望感の強い設定と読者を夢中にさせる描写の多さに著者の凄みを感じた。非常に重いテーマだがここでしか得られない体験があると思った。

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2024年06月27日

Posted by ブクログ

設定が突飛なのでちょっと引いちゃうかなと思いながらも手に取ったが、意外と面白かった。
読み易くて頭の中に映像が浮かぶ。中高生がハマりやすい作家というのも納得。
だけど怖かったな。結局救いもないし。
好きではないが、印象に残る本。

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2024年02月10日

Posted by ブクログ

私の人生で強く印象に残ってる小説。極限状態で現れる人間の悲劇の美しさみたいなものに強く惹かれたのを覚えている。

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2024年01月12日

Posted by ブクログ

山田悠介さんといえばグロい!怖い!っていうイメージで、というかそれが好きで読んでたのがあったのでこの本はある意味衝撃でした。

ハッピーエンドであってくれと思いながら読んでいたけど、それぞれの人生の結末には納得する部分もあって凄く考えさせられました。

もしも私がこんな収容所に入れられたとしていつスイッチ押すのか、絶望の中長年抱いてた夢、希望が叶ってしまったら私も彼らと同じ道を辿っていたかなって思います。

有り得ない設定であんまり入り込めなくてん?お?え?となったけど展開が読めなくてラストは驚かされました。

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2024年01月07日

Posted by ブクログ

人は生きる目的を失った時、終える決断を下す。読んでいて登場人物達がその決断をするだろうなと予測しながら読みすすめました。
設定は非人道的な行為でもあるし、一部登場人物も自分勝手な考えで仕向けてくるのには不快感は抱くと思います。

読みやすさとしては文章量がそこまで多くなく、本を読みなれない人でもとっつきやすいかと思います。設定が設定なので、受け入れ難いと感じるかとも思いますが…。

学生の時に読んだら、違う感想を抱いたのかなとは思います。

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2023年11月16日

Posted by ブクログ

救いがない。
小学生のときに読んだけど全くストーリーは覚えてなくて、最初から最後まで新鮮なリアクションで読めた。
もし自分が収容されたら1年もつかなあ。

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2023年02月19日

購入済み

15年振りに読んでも泣けました

小学校の朝の読書時間に読んで、当時12歳の私が号泣した唯一の本でした。
27歳になった今、ふと読みたいと思いました。

毎日毎日生きていられる事が、本当に奇跡で有難い事なのだと考えさせられる作品です。

リアル鬼ごっこのイメージが強い作者ですが、
私の中では『スイッチを押すとき』の作者といった感じです。

また何年かしたら読みたいと思う日が来る気がします。

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2022年08月10日

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