【感想・ネタバレ】スイッチを押すときのレビュー

あらすじ

青少年自殺抑制プロジェクトセンターで、監視員として勤務する南洋平。ここでは、4人の少年少女に、自らの命を絶つ【赤いスイッチ】を持たせ、実験をしていた。極限状態で軟禁され、孤独に耐えられず次々と命を絶つはずが、この4人は“7年間もスイッチを押さない”という異例の子供だったのだ。彼らが生きたいと願うその理由を聞き、南たちは脱出を図るが、そこには非情な運命が待ちうけており――!? 一番泣ける山田悠介作品!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

〜1周目〜
2021.05.24
人の死についてとてもフォーカスした一冊。
中学生くらいにおすすめな一冊。
最初は設定に入り込むのが大変だったが、読み始めると止められない。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読む前はまぁ感情移入する事あるよなぁ、人間だもん。って感じで読み進めていましたが読み終わったあとにはもうダメ。自分に重ねてたんだね。そりゃ助けたくもなるよ。自分と同じ立場に置かれた子を目の前にして助けないって選択肢は出てこないもんね。最後の展開も読めてたけどやっぱりね。そうだよね。ってなる切ない終わり方。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・東京都新宿区にある、 The Youth Suicide Control Project(青少年自殺抑制プロジェクト =通称 YSC)

・守らなければならないことがもう一つある。それは、実験台に選ばれたという事実を子供に黙っていなければならないということ。死ぬと分かっている我が子と、普段通りの生活を送らなければならない。そして五年後、その子供は突然親と引き離され、全国に点在するセンターへ連れていかれる。そこで初めて、灰色の四角い箱の形をした機械を渡される。真ん中には赤いスイッチ。簡単に押せないように透明のプラスチックが被せられている。

・そう、このスイッチが、子供たちの命。押すと、心臓が停止するよう作られている。痛みもなく、一瞬。

・父親は違うが、南洋平が血の繫がった兄だったなんて。その瞬間、彼に対しての見方が変わった。躊躇いなどなかった。隣に洋平がいる。そう思うだけで、心のどこかにあった恐れは消えた。

・「最後の最後で、妹に押されるとはね……どんな気持ちだったんでしょうね。妹になら、この海でなら、本望だったんでしょうね」  彼には、十分楽しませてもらった。「終わったんですね。全てが。長い年月、彼を見てきましたからね。少し、寂しくもあります。今年の四月から、横浜の施設には新たな子供たちが収容されます。八年ぶりにね。でももう二度と、南洋平のような子は現れないでしょうね」  堺は、自分が一つだけ間違っていることに気づいてはいなかった。  洋平は最期まで、真沙美が妹だとは知らなかった。

了、君明、亮太、真沙美、看守の洋平。
ボタンを持っていた全ての人間がボタンを押した。でも果たして最期は不幸だったのか?成し遂げたいことを成し遂げたことで少しは救われたんじゃないのかとも思う。境が望んでいる通りにことは進んだようにも見えるが洋平が最後まで真沙美を妹だと知ることなく亡くなる姿は堺の思惑通りに進んでいないことになっているのでそこは少しスカッとした。でも母親の気持ちを考えると子どもふたりとも政府に殺されたなんてあまりにも悲しくて憎い。

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2025年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それぞれのスイッチ。抜け出した先でしたいことをしていつ押すのか。
主人公と最後の女の子が兄妹で。ありえない世界だけど一気に読めた。

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2025年11月30日

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ネタバレ

続きが気になって読む手が止まらなかった。
残された選択肢が一つしかないからこそ、結末が予想できるのに涙なしでは読めないぐらい心情描写が繊細。
救いようがない残酷さと命を粗末に扱う世界線に対する苛立ちも感じるから完読後すっきりはしないし、なんなら最後の最後でめちゃくちゃにやりきれない気持ちになるから読むなら覚悟が必要。でも読んだことを後悔しないぐらい内容は面白い。
最後、伏線の回収が少し残念だった。
ここまでの物語を経て一番気持ちが高まっていたのに、一気に本線から外れるように説明が入って一度気持ちが落ち着いてしまった。
ただ、隠されていた設定に驚いた。様々に想像してたどの展開とも違って思わず驚きの声をあげてしまうぐらいには展開が斜め上だった。
現実では絶対に存在しない設定の中になぜか現実味も垣間見えるから子供達や世界線に感情移入して読める。

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2025年10月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の展開が180°視点が変わって良い。冒頭のシーンとも繋がる。
南洋平と高宮真沙美が兄弟関係とは思わなかった。自分の子供を2人も奪われた母の気持ちと、15年間も1人で生きてきた洋平の気持ちを考えると何も言えなくなる。
最後に堺は、洋平が真沙美のことを妹だと知って死んだのだとと考えていたため、実験は失敗と言えるだろう。
自殺を減らすためとはいえこのような実験に意味はあったのだろうか。

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2025年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今作の内容はぶっ飛んでいる内容だが、現実社会でも形を変えて実在していそうな、どこか恐ろしさを感じる。
全体帯に「泣ける」とあったが個人的に苦しいものだった。特に終盤のあの内容はとても苦しかった。

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2024年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この実験が実際に行われていたらと思うとゾッとします。でもどこか現実味のある物語。世界のどこかで今行われていたとしても不思議ではない話でした。

青少年自殺抑制プロジェクトセンター(YSC)では子どもたちを軟禁して実験をしている。子供たちは赤いスイッチを押せば自ら命を絶てる。

監視員の南洋平はこれまで幼い子供たちが自らスイッチを押していく場面を何度も見てきた。しかし異動先の施設で出会った四人の子供たちをきっかけに国への復讐を決意する。

ーこの子たちは絶対に死なせないー
そして洋平は子供たちと施設から脱走するが、、、


私が子供たちの立場ならどうするか、南さんの立場なら何を思うか、考えてみるが結論は未だ出ません。

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2024年08月05日

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ネタバレ

☆3.8
設定が面白かった
主人公も実験体なんだろうなと最初から思いながら読んでいたので驚きはなかった

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2025年04月09日

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ネタバレ

なんとなく展開が読めていたけど、山田悠介の作品の中である意味きれいに終えたストーリーだったと思います(全くハッピーエンドではないけれど)

主人公も実は実験の被験者で高宮とは兄弟というのは途中からそんな気がしていた

坂本さんいい人だったー

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2025年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読書体験としては面白く読みやすく一気読みした。だが内容は残酷で救われることのない終わり方で読後感は爽やかではない。ある意味救われたのかもしれないが、そもそも被験者というだけでかわいそうなので、本当に辛い話。何年間も頑張って生きて、最愛の家族に一目会って、死んでしまった子供達。現実ではあり得ない設定だけれども、ある程度平和な世の中で生きられている私たちは毎日笑って過ごしたいなぁと思った。

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2025年01月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

南洋平
一七一センチ、五二キロ。かなりの痩せ形。髪の毛は薄い眉にかかる程度の長さ。目は二重で、小さめの鼻と口。。二十七歳。八王子施設からYRC(青少年自殺抑制プロジェクト)横浜センターに異動。

堺信秀
本部長。


YRC横浜センター所長。

森田四郎
YRC横浜センター監視員。

武並剛
YRC横浜センター監視員。

泰守人
YRC横浜センター監視員。

坂本孝平
YRC横浜センターの監視員。背は洋平と同じくらいの。姿勢が悪く、常に猫背状態。細い眉毛に吊り上がった目。首の辺りまで伸びた赤色の長髪が特徴。

高宮真沙美
YRC横浜センターに収容されている被験者。一五〇センチくらいと背は小さく、ろくに食べてないせいかほっそりしている。おかっぱ頭と大きな目が特徴。十七歳。七年間施設に入っている。二〇二三年四月一日収容。一32センチ二九キロ。B型。出生地静岡県。通告地静岡県静岡市。時間、午前一一時三四分。常に明るく振る舞っている。六歳の時に母親が養護施設に捨てていった。笹本真沙美。

新庄亮太
YRC横浜センターに収容されている被験者。一七〇センチくらい。ガリガリに痩せている。癖のある髪の毛は目の辺りまで伸びていて、オオカミのような鋭い眼差しが特徴。十七歳。七年間施設に入っている。二〇二三年四月一日収容。一五六センチ四三キロ。O型。出生地神奈川県。通告地神奈川県座間市。時間、午前一〇時五五分。

小暮君明
YRC横浜センターに収容されている被験者。ストレートの髪の毛は全て右に流れていて、広い額が見え隠れする。点のような小さな目と、優しそうな口元が特徴。女の子のような顔立ちをしている。足が不自由で車椅子を使用している。十七歳。二〇二三年四月一日収容。一二五センチ三〇キロ。A型。出生地埼玉県。通告地埼玉県越谷市。時間、午後二時一一分。施設に収容されてから絵を描き続けている。

池田了
YRC横浜センターに収容されている被験者。 四人の中で一番背が高い。体型はみんなとほぼ同じ。ペタッと寝ている短めの髪。つり上がり気味の目。真ん丸の鼻。そして尖った口。狐のような顔立ち。十七歳。七年間施設に入っている。二〇二三年四月一日収容。一五五センチ四二キロ。B型。出生地東京都。通告地神奈川県綾瀬市。時間、午後二時一二分。

細入裕
男。二〇二三年四月一日収容。一四〇センチ、四〇キロ。B型。出生地茨城県。通告地東京都豊島区。時間、午後三時四〇分。二〇二三年六月ついた、午後九時一九分、死亡。

小田小百合
女。二〇二三年四月一日収容。一三四センチ三五キロ。O型。出生地神奈川県。通告地神奈川県秦野市。時間、午前一一時二三分。二〇二三年四月二五日、死亡。

三鷹伸吾
男。二〇二三年七月二日、死亡。

荻窪温子
女。

永川明菜
女。

矢田遥
了と幼稚園の頃からの幼なじみ。家が近所で、毎日のように一緒に遊んでいた。同じ日に平塚の施設に入れられた。

菊田
YRC平塚センターの監視員。

平山
堺の部下。

新庄圭吾
亮太の弟。

新庄邦子
亮太の母。

小暮秀明
君明の父。

小暮公子
君明の母。

笹本真琴
真沙美の母。

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2024年09月19日

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