山田悠介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
遥昔に読んたきり久しぶりに読んだ。
結末を知っていてかつ、あの頃とは違ってさらに人生経験を積んだ状態だからこそ、余計に最初の方のセリフの一つ一つが切なかった。この話は大切な何かを訴えかけてくれるものだが、何度も読みたいなと思いつつなかなか手が動かない作品でもある。重い。絶対に泣いてしまう。自殺がありふれてしまっている世の中だけど、当事者なのかその近親者なのか、そして赤の他人なのかによってその命に対する見解や感情は様々だなと改めて実感した。誰にも理解できない苦悩というものもこの世にはあるし、かと言って自殺を推奨するのも違う。本当に難しいテーマを描いている。一応政府の実験という目的で行われたものだ -
Posted by ブクログ
小説は学生以来、久しぶりに読む。
まずはタイトルに引き寄せられ、
2020年末から地道に読んで、完読。
タイトルと同じくらいストーリーにも
引き込まれて夢中になって読んだ。
もし主人公の立場なら、もし日本が分裂して
愛しい家族や友人、大切な人達と引き裂かれたら、、、。
状況は違えども安易に人と会えないコロナ時代に共通する点があると思った。
主人公と同じ立場だったら、
きっと必死になって行動していると思う。
西の人間である、本郷という登場人物は
私のお気に入りになった。
妹と会えない悩みを抱えながらも、
常に明るく主人公の博文と恵美を側で
リードして笑わせてくれる存在。
同じ状況になっ