あらすじ
全国民に埋め込まれたメモリーチップ。記憶削除の刑を執行する組織の誠は、権力闘争に巻き込まれた子どもたちを守れるのか。緊迫の攻防を描いた近未来サスペンスの傑作に、決着篇を加えた完全版!
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Posted by ブクログ
「あんたを殺しはしない。あんたにはこの刑がもっとも相応しい。この刑がどれだけ残酷か、あんた自身で確かめるといいわ。私たちが必ずこの法律を潰してみせる。もう私たちみたいな犠牲者を出しちゃいけない。この刑を受けるのはあんたが最後になるのよ」 「お前の全記憶を削除する」
スピード感溢れる読書の時間だった。面白かった~。
Posted by ブクログ
山田悠介さんらしい話で、最後のどんでん返しにはまたもや驚かせられました。
ちょうど友達とストリートチルドレンについて話しているときにこの本を読んで、自分が恵まれていることを改めて感じました。世界中の人が平等に当たり前に暮らせる世の中になることを心から願います。
Posted by ブクログ
記憶ってのはなんだろう。
記憶の積み重ねで人格が出来るからこそ
命と変わらない。
PCと同じ様に、メモリーの更新や削除が出来たとしたら本当に怖い。
Posted by ブクログ
友達のお勧めの作家ということで読んでみた。
600ページ程に渡る長編だったけど、1週間で終始楽しく読めた。
凄く面白かった。評価が5でないのは若干物語が浅いから。
でも普段考えないようなことを考えさせられて、尚且つストーリーもよく出来ていたので読んでよかったと思う。
少し無理矢理な展開もあったように感じたけど、これこそ山田悠介なのかなと思った。
登場人物が凄く多かったけど、頑張らずに把握することができた。
会社の上下関係などもよく綴られていて知ることができた。
話の視点がよく変わるのが新鮮だった。
読み返すことは少ないかもだけど、忘れた頃にまた読みたい
読み終わった時は凄くスカッとした。
Posted by ブクログ
読んでいるうちはストリートチルドレン、物語にどう関わるんだろう、表紙にも写っているにしては出番少ないかな、と思っていました。
ただ、最終章でスカッとさせてもらいました。
権力を握るものでも、相馬側と黒宮側で考え方が正反対で、しかし身内でも裏切りがあるなど、複雑な関係で読むのが楽しかったです。
また、記憶削除がテーマとなっていますが、登場人物が自分の記憶を削除させる描写があり、そうすることで状況を打破しようとするが、打破しようとしていること事態の記憶がない等、いろいろと面倒です…。
記憶削除は死よりも辛いことを思い知らされるとともに、権力へ癒着する側と人の絆を守るものたち側の対立が面白かったです。