あらすじ
全国民に埋め込まれたメモリーチップ。記憶削除の刑を執行する組織の誠は、権力闘争に巻き込まれた子どもたちを守れるのか。緊迫の攻防を描いた近未来サスペンスの傑作に、決着篇を加えた完全版!
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Posted by ブクログ
「あんたを殺しはしない。あんたにはこの刑がもっとも相応しい。この刑がどれだけ残酷か、あんた自身で確かめるといいわ。私たちが必ずこの法律を潰してみせる。もう私たちみたいな犠牲者を出しちゃいけない。この刑を受けるのはあんたが最後になるのよ」 「お前の全記憶を削除する」
スピード感溢れる読書の時間だった。面白かった~。
Posted by ブクログ
読んでいるうちはストリートチルドレン、物語にどう関わるんだろう、表紙にも写っているにしては出番少ないかな、と思っていました。
ただ、最終章でスカッとさせてもらいました。
権力を握るものでも、相馬側と黒宮側で考え方が正反対で、しかし身内でも裏切りがあるなど、複雑な関係で読むのが楽しかったです。
また、記憶削除がテーマとなっていますが、登場人物が自分の記憶を削除させる描写があり、そうすることで状況を打破しようとするが、打破しようとしていること事態の記憶がない等、いろいろと面倒です…。
記憶削除は死よりも辛いことを思い知らされるとともに、権力へ癒着する側と人の絆を守るものたち側の対立が面白かったです。