茅田砂胡のレビュー一覧
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ファロットの誘惑 デルフィニア戦記12
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リィを殺害するために、町娘が殺され、ウォルの愛妾の侍女が殺され、シャーミアンがさらわれる。
人間とは思えないほどの強さと速さを持つリィと互角に戦うファロットの刺客。
あろうことかリィとその刺客は意気投合する。
心を通わせともに飲み、互いに全力で殺しあうことを気持ちよく了承しあう二人。
この辺をうまく読者に納得させなければならないので、作者は大変だ。
最終的にはリィとウォルの絆を書いてこの巻を終えるわけで、それはつまり、リィは負けないという表明になるのだろう。(主人公は死なない法則どおりである)
個人的には、国際政治の話を読みたいのだけれど。 -
妖雲の舞曲 デルフィニア戦記11
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盛大な夫婦げんかの果てに、再び日常を取り戻すデルフィニア王宮。
で、ウォルに愛妾を作戦やら、消息不明のロザモンドの従兄弟とタウのジルは同一人物なのか問題やら、イヴンの両親とジルの関係はいかなるものか問題など、伏線ばらまきの巻。
あとはそうだな、ファロットの本拠地がスケニアにあったのが判明したな。
ライトノベルというのは、概ねキャラクターがストーリーを動かしていくのだけれど、その割にというか、そのせいでキャラクターに深みがなく性格がデフォルメされているので、何というか…ストーリー以外に余り書くことがないんだよね。
特に一気に三冊も読んじゃうと、ほんと、書くことに困るわ。
備忘録のつもりで書いているので、許してね。 -
憂愁の妃将軍 デルフィニア戦記10
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動乱の序章 デルフィニア戦記9
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久しぶりのデルフィニア戦記だったので、どこまで本筋が進んでいるのかを思い出すのにちょっと時間がかかる。
だってお城でのパーティーで、初めてウォルとポーラが出会うところから始まるんだもの。
あれ?何のパーティーだっけ?って。
リィはシェラに、自分で判断し、自分の気持ちに従うことを覚えるよう言う。
しかしその後すぐにファロットに呼び戻される。
ファロットで、何も考えることなく命令に従って生きることは、シェラにとって喜びをも伴う楽な人生。
けれど、本当にそれでいいのか。
デルフィニアの危機を知りリィがとった行動は、まさに自分で判断した行動といえる。
呪縛から解きほぐされていくシェラの姿を読むのもまた、この作品を読む楽しみ。
とはいえ、王であるウォルが敵に捕らわれ、ナシアスとシェラも敵に取り囲まれたところで次巻に続く。 -
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ネタバレ今度は、再度、舞台が学園に戻りました。
そして、今度の相談者はヴァンツァーとレティシア。
なにやらヴァンツァーには、隠し子に年上の彼女がいて。
レティシアには年上のパトロンがいるらしい……。
互いに、バイトと授業に一生懸命なダケの二人には心当たりがまったくない。もちろん、その原因となるような行為を行ったことは否定はしないが、そこまでされる筋合いはない。
その噂の出所がどこからなのかを引き受けた四人だったが、事態は、人の命を狙われるところまで発展してしまっていて……
という話でした。
イケメンに噂、恋人……なんて、普通の学園者にはありがちな単語が並ぶけれど、このメンバーであれば、当たり前で物事が終わることなく……
かなりギリギリのところで終了する。
微妙に話が入り組んでいるので、別でやっているトゥルークの海賊たちの話が少し、入ってきたりして、とても面白い話でした。
どっちも読んで、楽しむのがベストだと思うので、楽しんでもらえたらいいなあ、と思います。
ヴァンツァーには普通に幸せになってもらいたい、という思いもありながら、シェラのことも気になっていて……なかなかに複雑です。
相変わらず面白い話を楽しみにしています。 -
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ネタバレ今回は、学園物ではなくて怪獣夫婦が大活躍する話。
全巻で登場したテオの店は、何とか息子夫婦が帰ってきてくれて、繁盛したままでいてくれていた。
そこに怪獣夫婦とその息子が食事にやってくる。
この店が一旦、畳まれていたことなどつゆ知らず、また、そこに当たり前のようにいる大物のことについてもわからないものの、怪獣夫婦は自分の腹を満たすために一生懸命。
一度では満足できず、再度、店を訪れようと思ったところ、なんとテオが店を息子に任せて、行方不明になってしまったという。
そこに謎の大物――であるテオの義父シメオン・パラデューが絡んできて、怪獣夫婦は護衛を持ちかけられる。
おいしいご飯が二度と食べられなくなってはとんでもない! と思った二人は、護衛を引き受けるけれど……という話でした。
基本的には、テオが行きたいところにいくのにパラデューと怪獣夫婦が振り回される話。
なんというか、個人的には怪獣夫婦が大好きなので、今日も怪獣夫婦が元気でいてくれればそれが一番です。
そして、なんとはナシにさらっとのろけてくれるこの巻は、今までで一番、派手な事件も起こらなくて、テオが悪いことをしたわけではなく、得をする、シリーズで一番幸せな話だったなあ……と思います。
言葉が足りないほうが得をする場合もある。
沈黙は金。 -
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ネタバレ全てがようやく丸く収まったと思いきや、最後にもう一つだけ波乱が。
ルゥのお陰で最高位への昇格が決定したエルヴァリータは、友達になったジャスミンに就任式に出席してほしいという招待状をよこした。
女友達の少ないジャスミンはどうしても、その就任式に出席したい。
ただし、その土地で今までの理屈がまったく通用しない目にあったダイアナは断固拒否!
また、同じくエルヴァリータから招待状をもらったルゥはあの星での出来事を思うととても憂鬱になって、とてもとても行きたくない。
そんな二人が手に手をとって(?)逃避行に出る――
という話でした。
関係ないようで関係のある二人が、結びついて。
でも結局はいい感じのところに落ち着く……という話でした。
相変わらず、やいのやいのしてるし、ルゥが歌ったり、ちょっと番外編というか本編じゃないからこそのゆとりもあったりもして、ラストの四巻にとてもふさわしい内容だったと思います。
これが気に入れば、他のシリーズを読んでも大丈夫です! -
天使たちの華劇 暁の天使たち外伝2
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ネタバレ外伝の2まで来て、ようやく作者様が目指す、学園ものになりましたよ!!
論文に「不可」とつけられる話とか、手芸の大会とか!!
学園物にありがちなイベントがたくさん並んでます!!
感動しました。
リィとかシェラの見た目をふんだんに生かしつつ、ケリーとかジャスミンとかもいっぱい出てきて、オールスターな感じもして、とても外伝らしい外伝でした。
この前の巻は完全に外伝じゃなくて、続編だったので、こういうの外伝というんだよ!! とちょっと真面目に言いたくなりました笑
なにはともあれ相変わらず、魅力的なキャラクタとテンポのいい話なので、楽しく読めるかと思います。
ラノベ好きで、デルフィニアシリーズからここまで読むことが苦にならない人は頑張ってたどり着いてください笑 -
風塵の群雄 デルフィニア戦記8
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コーラルの嵐 デルフィニア戦記7
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ネタバレ突然現れた謎の女性「愛妾にしてください」
国王「はい」
したたかなやり口とは反対に、控えめな女性エンドーヴァー夫人。
そして全くもって、「バカなのか?」な国王。
彼女はパラストが放った密偵だが、まださらに謎を抱えている。
もう一つの大国タンガも、どこの馬の骨とも知れない国王の養女リィを、皇太子の妃として申し込む。
断る理由なんて一つもないが、しかしどうしても受け入れるわけにはいかない結婚話。
断れば、それはタンガの面子をつぶすことになり、戦争の火蓋が切られることになる。
デルフィニアを守るために、結婚という形の同盟を結んだウォルとリィ。
また、故郷を失ったことによって生きる意味をも失ったシェラ。
村の生き残りのシェラを殺すためにやってきた凄腕の殺し屋と対峙したことで、死ぬというのがどういうことかと知り、却って生き続けること願うようになる。
リィのえらいところは、大変そうでも自分でなんとかできそうなことは黙って見守り、本当に大変なことにはすっと手を貸すところ。
子育ての極意ですな。
シェラはきっとリィの元でまっすぐ自分を見つめることになるでしょう。
本人たちの気持ちはともかく、世界中が注目するウォルとリィの結婚式の最中、タンガが国境を越え宣戦布告が届けられる。
当然式なんぞほっぽり出して戦場に向かう二人。
本当、いいコンビだわ。 -
獅子の胎動 デルフィニア戦記6
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ネタバレ極秘の国王命令で、国王の仲裁を無視してマグダネル卿を討つことになったバルロ。(ややこしいな)
そのバルロより先にマグダネル卿を殺すようファロットの組織に銘じられるシェラ。
しかし、結局バルロがマグダネルを討ち、そのうえ凄腕の殺し屋であるシェラよりもはるかに腕の立つ殺し屋が出現する。
国対国の駆け引きもさることながら、ファロットという暗殺請負組織が興味深い。
何も知らない子どもの頃から、村をあげて殺し屋を育て上げる。
というところまではシェラも知っていることだが、どうもそのような組織が各地にいくつもあるらしい。
自分が絶対と思って信じていたものが、実は大勢の中の一つだった。
これはある意味、親離れの話だろう。
自分自身というものを持ったことのないシェラが、どうやって自分になっていくのか。
それもこれからの楽しみだ。 -
舞闘会の華麗なる終演 暁の天使たち外伝1
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ネタバレルゥが世界をめちゃくちゃにしようとしたのをなんとかリィが止めて、その後の尻拭いを順番にしていく話。
リィが慣れないお菓子作りをしたり。
ダンの息子・ジェームスが「母親」であるルゥを探しに行くと言い出したり。
せっかく事件が解決しても、バッタバタ。
結局のところ、ジェームスはルゥを諦めなかったわけだけれども、まともじゃない人たちの中にまともな人間がいるとまともな人間が苦労する、ということだけは事実かもしれない……と思って、ダンの苦労を思ったりもするけれど、まあ、彼には若干配慮の足りない自業自得的面もあるので、あえて、追求せずにいよう。
とはいえ、作者さんも後書きで書いてらっしゃいましたが、何でこれが番外編なのか? というところには激しく疑問をぶつけたいですが、作者様自身が、一番、頭を抱えてらっしゃるようなので、勘弁してあげよう……。
この外伝は外伝で、ひと段落はしてます。 -
空漠の玉座 デルフィニア戦記4
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ネタバレ国王の庶子であることが、王座を継ぐにふさわしくないという改革派の言い分だったが、今度は庶子ですらない、全くどこの誰とも知れない出自であることが分かった。
誠実に王家に忠誠を誓う人たちがここでウォルに敵対した理由がこれだった。
ここにきて沈黙を守っていた女官長・カリンが、ついに真実を語る。
言っても詮無いことではあるが、フェルナン伯爵といいカリン女官長といい、もっと早く真実を周りに告げていたらここまで事態は悪化しなかったと思うんだよなあ。
それぞれの気持ちというのはあるにせよ、本来自分の気持ちより国の在りようを優先する人たちだと思うのだが。
そういった意味では、間違った手段とはいえ、目的を見失ったとはいえ、ラスボスだったペールゼン侯爵の方が国を見据えていたともいえるかもしれない。
ともあれ、ウォルとリィの国盗り物語はここで完。
ああ、面白かった。 -
異郷の煌姫 デルフィニア戦記5
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ネタバレ前巻から3年。
落ち着いてきたかのように見えるデルフィニアだが、その裏では様々な陰謀が。
剣を使い、相手の裏を書くことで勝利を手に入れてきたウォルたちだが、今回は魔法を使う者たちが出てくる。
そして、謎の暗殺者集団。
狙いは王座というのは変わらない。
では、現在の王家を弱体化させるにはどうしたらいいか。
それはリィを排除すればいいということで、国内だけではなく、隣国のタンガとパラストもデルフィニアに触手を伸ばす。
まあそうなるよね。
5年間も王が決まらなくて国王派と改革派に分かれて揉めていたのに、そうそう簡単に国がまとまるわけはない。
そして隣の大国が政治的に不安定な時に、機に乗じてなんとかしようと思う国は出てくるに決まっている。
…シリーズものの感想って、書きにくいんだよね。
どうもストーリーを説明して終わりになってしまいがち。
面白かったくらいしか書けないのはなんでだろう。 -
白亜宮の陰影 デルフィニア戦記3
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ネタバレ王座になんて興味はなかった。
ずっとフェルナン伯爵の息子でありたかった。
そう思うウォルの気持ちを知りながら、頑なに臣下の礼を尽くすフェルナン伯爵。
それは、息子を手放したくないという自分のわがままが、国の乱れを生んだという悔いがあったからだった。
リィの活躍でようやく巡りあえた父子には、言葉も時間も多くは残されていなかった。
ここからまっすぐ最終決戦に行ってもいいと思ったが、まだ政府軍は仕掛けてくる。
最大の抵抗勢力を味方につけて、国王軍討伐に向かう。
ウォルを国王として支えていたはずの重臣たちは、なぜ討伐軍の方へ寝返ったのか。
一度読んだはずの本なのに、続きが気になって本を閉じることができない。
多分最終的にウォルは王座を奪還するはずなんだ。
だって敵はあまりにも下司で、あくどい事をやりすぎた。
それはわかっていながら、リィの人間離れした能力を使った、意表を突いた行動が愉快で。
リィを中心にした彼らの、軽口の応酬ももちろん楽しい。
だからこそフェルナン伯爵のくだりがグッとくるんだよなあ。 -
黄金の戦女神 デルフィニア戦記2
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試し読み
Posted by ブクログ
ネタバレ少しずつ味方を集めて、敵にまたは目標に向かって突き進む巻。
これは面白くないわけがない。
ウォルの幼なじみで、今は山の自由民(山賊)の副頭領であるイヴン。
ウォルの育ての親であるフェルナン伯爵の長年の友人であり、ウォルの後見人でもあるドラ将軍とその娘シャーミアン。
デルフィニア屈指の騎士・ナシアスが率いるラモナ騎士団。
いっぱしの国王軍の出来上がりだが、いかんせん国王軍が反乱軍となる現状で、なかなかウォルのもとに駆けつける領主たちは増えない。
しかしあてにならない味方を恃みにすることなく、彼らは自力で前に進む。
ウォルが心から願っているのは王座の奪還ではなく、人質として幽閉されている養父フェルナン伯爵の解放だから、時間をかけているわけにはいかないのだ。
それにしても。
血のつながりが、王の資格たる唯一のものというのは、やはりいろいろな問題を孕んでいるということなんだなあ。
アルスラーンの部下たちは、血のつながりよりも王としての適性が重要であると、割とあっさりアルスラーンの戴冠を受け入れたけど、実際にそんなことが行われたら革命し放題になってしまうので、国の安寧のために血統を重視せざるを得ないんだろうなあ。