茅田砂胡のレビュー一覧
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紅の喪章 デルフィニア戦記14
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フェズ河以北の一帯カムセンの地がデルフィニア領となって半年。タンガの元領主らがゾラタス王の制止すら振り切り、失地回復を叫んで挙兵する。早急に鎮圧せんものと最前線で大剣を揮う戦女神リィ。だが、戦闘の混乱ついてファロットが暗殺の魔手を延ばす。リィに向けて必殺の矢が放たれたのだ!
(感想)
毎回、毎回本当に見せ場のある本です。ナシアスとラティーナは今回、ようやく結婚しましたが、期待のイヴンとシャーミアンはまだ先が長いのかもしれません。ジルとアビーの結婚式は今回済みましたが。そして後半はあらすじにもあるとおり、元領主らの暴動を鎮圧に向かったリィが、味方にまぎれて狙っていたレティシアに、不意を突かれて毒矢を食らってしまいます。ウォルやシェラの働きで、どうにか重態のリィを庇っていましたが、次から次へと襲ってくるファロット一族についに殺されるか、という時に、リィの中に眠っていた何かがリィを守る為に、文字通り暗殺者を挽肉にし、無事一命を取り留めます。 -
闘神達の祝宴 デルフィニア戦記13
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獅子の紋章を象った招待状が届けられ、使者が大陸全土からコーラルに赴く。豪華な式典の背後でタンガ・パラスト両大国は飽くことなき権力への執念に策動し、周辺諸国と大華三国のかかわりは微妙にかわり始める。ウォルとリィは毅然と顔を上げ、互いの手をとり大広間に踏み出した。偽りの宴が始まる…。
(感想)
国交回復記念式典にリィが居なくては参加しない、というポーラの意見から、周りも協力し、どうにか今回だけという約束でリィが参加。その姿たるや、当代一とよばれる歌姫・シャーリーもひきつる位の美しさ。やはり見せ場はリィの国交回復記念式典での立ち振る舞いです。その席でナシアスの妹・アランナは偶然にも、過去に助けたヴァンツァーと再会。しかし、それがきっかけでアランナはファロット一族に狙われる羽目に。シェラとリィの助けもあって無事、難をのがれるのですが。そしてこの巻では、ジルがアビーとの結婚を決め、ナシアスとレティーナの関係も一歩進み、シャーミアンはイヴンのところへ押しかけ女房になる、と現れ…。今巻の始めではバルロに双子の子供が出来ていますが、次巻ではいよいよ結婚するカップルが出るかな…? -
ファロットの誘惑 デルフィニア戦記12
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コーラル城の華やかな喧騒にまぎれ、王妃暗殺の罠は巧妙に精緻に張りめぐらされた。無関係に見えた少女の死、王宮の内部で殺された侍女。決戦の場となった雪原で、暗殺集団ファロットの青年はあでやかに微笑む。リィの本能が警鐘を鳴らす。この奇妙なイキモノは「人間」なのか!?
(感想)
王妃の離婚宣言にてんやわんやの周り。張本人のポーラが駆けつけることでどうにか一件落着を迎えました。違った意味でリィを抑えられる人の出現です。しかしやはり今回の見所はお茶会応援団として、「黄金の薔薇」に化けたリィの活躍。実際のところは「美貌の怪物」だそうですが。シェラのいうとおり短い命だったのが残念です。その後はポーラの侍女・レナがレティシアに利用されて殺害され、シャーミアンが人質にとられたことで、リィは単身、レティシアの罠に飛び込むことに。狼の助けもあって、どうにか痛みわけという形に。しかし、何か通じるものを感じたリィとレティシアは心配するウォルとシェラをよそに、その後、鍋友達に(笑) -
妖雲の舞曲 デルフィニア戦記11
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国王を人質にし戦端をひらく――愚劣であるが確実な作戦をもってなお戦には敗北した。デルフィニアの進撃を止めなくては、タンガ・パラストは滅亡する!二国の王は恐怖した。大華三国の均衡は守らねばならぬ。かくして二国再連合とスケニア、さらにファロット一族を巻き込んだ陰謀が始まった。
(感想)
前巻で勃発した世紀の夫婦喧嘩の結末。そしてリィが王の愛妾にと狙いをつけていたポーラ・ダルシニの婚約と破局。その理由がウォルだと知り、ウォルは彼女に国王の身分を明かし、愛妾にならないかと誘う。身分の違いからこの申し出を辞退したポーラだが、これを機に今度こそウォルとポーラをひっつけようと必死になっている王妃・リィはとうとう離婚をしようと神殿に乗り込む。一方でレティシアも徐々に忍び寄ってきており…。夫婦喧嘩の後のリィに出す食事で大騒ぎの厨房がなかなか楽しい巻です。あとは、ポーラの結婚祝いのためにお小遣いを強請るリィが可愛いです、なんとなく。 -
スカーレット・ウィザード 1
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奇人変人紛いな大物揃いの異世界ファンタジー。
カタカナ名前は覚えるのが苦手ですが、デルフィニア戦記は各キャラクターが特徴的過ぎて覚えやすかったです。
思わず噴き出したり、ぽろぽろ涙がこぼれたり、どきどきしたり、ほのぼの恋愛に微笑ましさを覚えたり。
感情移入というか、情景に入り込みやすい世界が大好きです。
みんな好きなキャラでしたが、わたしにとってはやはり主人公たちが同じ世界に存在してこそのデルフィニア戦記でしたので、番外編はあまり好みではありません。おもしろいことはおもしろいけど。
沖麻実也さんの描くイラストが好きなので、文庫版ではなく新書版を全巻揃えました。
気になっている方は、まず王座奪還編の1巻から4巻まででお試し読みをお勧めします。 -
スカーレット・ウィザード 5
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クラッシュ・ブレイズ15 オディールの騎士
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クラッシュ・ブレイズ15 オディールの騎士
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憂愁の妃将軍 デルフィニア戦記10
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徒党を組んで反旗を翻したグラハム卿ら西部領主との決戦に、国王ウォルの軍は大敗を喫した。頼みのラモナ騎士団は壊滅し、囚われの身となったウォルは…。更にパラスト・タンガの二国はこの機に乗じて同盟を結び、虎視眈々とタウ山脈の金銀鉱を狙う。内憂外患デルフィニアの危地に姿を消した王妃リィの真意は?
(感想)
作者がコメントに書かれているように、社会の中で生きている限り、人間には立場と事情があり、責任もあり、個人の意志は後回しになります。ウォルを助けに行きたいのに動けない友人達の苦悩、それが描かれた巻です。シェラはナシアスと合流しグラハム卿についたと見せかけて、宰相・ブルクスはジルに助けを求めつつ交渉という立場から、ロザモンドはポリシア平原を守るという名目で挙兵をし、バルロはパラストを抑えるために街道に全戦力集結させ、イヴンはタウの仲間に呼びかける。そんな皆の努力もあって、獅子に食われて処刑されそうになったのにギリギリ駆けつけたリィがどうにかウォルを救出してからの、怒涛の反撃は爽快。しかし、その戦の後、食事もしない、寝もしないリィを無理やり薬で寝かしたことで夫婦喧嘩が勃発して、異様な緊張感を残して終わるというところが、なんともはや…。 -
動乱の序章 デルフィニア戦記9
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風塵の群雄 デルフィニア戦記8
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婚礼衣装のまま駆けつけたウォルとリィはタンガの王子を捕獲。しかし、タンガの国王ゾラタス率いる援軍が到着し…。ラモナ騎士団長・ナシアス、ティレドン騎士団長・バルロには結婚の話が舞い込む。そしてシェラは偶然シャーミアンに男であることがばれてしまうが…。
(感想)
どうにか戦争に一段落ついた後、周りの人々の生活模様が描かれていて楽しめる巻です。色々と今後の展開に重要である伏線も登場しています。しかし、この巻の一番の主役はやはり戦争でも大活躍、そしてシャーミアンを止めたイヴン!彼は将来的にシャーミアンとくっついてほしいのですが、どうなることやら…。 -
コーラルの嵐 デルフィニア戦記7
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放浪の戦士 デルフィニア戦記1
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獅子の胎動 デルフィニア戦記6
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ウォルの従兄弟である騎士バルロが出撃する、叔父のマグダネル卿を討つために。一方、シェラはリィ暗殺の指令が一転、マグダネル卿の暗殺を命じられ、更にはリィの従者となることに。そして国王の命に背き、無断で出撃したとなっているバルロに対するウォルの処分とは…。
(感想)
マグダネル卿の問題編はこの巻で完結します。いよいよシェラが味方?になり頼もしいところ。また、バルロの処分を行なう査問会のくだりが痛快。リィが「凄い迫力だった。お前、意外と腹芸の才能があるんじゃないか」と言っていますが、その演技に信頼しつつも少し不安になるバルロ、完全に騙される将軍や伯爵達など、とても楽しめる展開。 -
空漠の玉座 デルフィニア戦記4
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ついに王都コーラルの目前に迫るが、ここにきてウォルが実は国王の息子ではなかったという説が浮上。救い出すべき父は既に亡く、王座奪還は不可能と思われる中で、ウォルが唯一欲しいものは父の敵の首ひとつ。わずかな供を連れ城に乗りこむウォルの運命、そしてデルフィニアを巡る争乱の行方は…。
(感想)
コーラル奪還編はこの巻で完結。リィと山賊・イヴンの奇襲作戦など、テンポよく、あっという間に読みすすめてしまえました。特に、敵の指揮官を縛り上げ拉致してしまうという突拍子のないところなどは笑えて、前巻とはまったく違った意味で楽しむことができました。個人的に、私はリィとイヴンの組み合わせが好きだというのもあるのですが。 -
白亜宮の陰影 デルフィニア戦記3
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風変わりなデルフィニアの国王・ウォルと、異世界からの迷子・リィの王座奪還の諸戦は大勝利をおさめたにもかかわらず、陣幕は沈んでいた。何故なら、王冠を棄て、軍を解散せよ、さもなくばウォルの養父・フェルナン伯爵の命は保証しない、と迫られたからだ。大義のために養父を見捨てるか、ペールゼン侯爵に屈するか。苦悩の選択を迫られ、ウォルは逆転を賭してリィに難攻不落のコーラル城の最奥に囚われている伯爵救出を託すが…。
――お前は復讐をいけないとは言わないのだな
――そんな御託はな。目の前で肉親をなぶり殺しにされたこともなく、無実の罪で拷問されたあげくに殺された身内を持っているわけでもないくせに、武器を捨てよだの、汝の敵を愛し許せよだの、歯の浮くようなお題目を平気で人に押しつける頭のいかれた連中に言わせておけばいいんだ
(感想)
3巻では、無事ウォルのお父さん(養父)を救出したものの、その死がまっており、「復讐」について考えさせられました。復讐は確かに何も生まない、それを頭では理解しています。しかしそれを今の私が唱えたところで、大切なものを無理やり奪われた痛みを知らない連中のきれいごと、単なる偽善者、になってしまう。実際自分の親しい人が理不尽な死を迎えた時、どう考えるか。リィの言うように、自分が体験した上でまだ敵を許そうと言える人がいれば、確かにその人は素晴らしい人だと思います。…まぁ、死ぬまでに実際にそんなことを考える機会がないにこした事はないのですが。