北杜夫のレビュー一覧

  • どくとるマンボウ航海記

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    ネタバレ

    ジョーク8割の青春記。
    あとがきにある
    ~私はこの本の中で、大切なこと、カンジンなことはすべて省略し、くだらぬこと、取るに足らぬこと、書いても書かなくても変わりないが書かない方がいくらかマシなことだけを書くことにした。~
    の通りの本だった。良い意味で。
    作者の宝物を詰めたような本。
    古い本だから、聞き慣れない言い回しが多くて苦戦した。でも調べならが読むのも楽しかった。

    ~私が円周率を考究中のアルキメデスみたいな顔でうなずくと、~
    この皮肉めいた一連の流れが特に面白かった。

    この作者(北杜夫)のマンボウシリーズ、次は昆虫記あたりを読んでみたいと思った。

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    2020年10月11日
  • さびしい王様

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    子供の頃、たしか大好きだった本。でも内容はまったくおぼえてませんでした。王様の周りにいる人が悪人ばかりでウンザリ。そしていかにも昭和チックな、まえがきやあとがきの多さ。読んだけどf^_^;とはいえ、続編もありそうな終わり方で、調べたらやはりシリーズ化されてます。それも読んだのかなぁ…記憶がない。でも楽しかったです☆続きも読んでみたいです☆

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    2020年03月01日
  • ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山

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    上高地とカラコルム遠征隊での顛末。
    違う媒体だからとて、同じエピソードはさすがに飽きてしまうけど、ああもう新しいエッセイは読めないのだなと改めて思うと、やっぱりさみしい。

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    2019年10月17日
  • どくとるマンボウ青春記

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    著者が40歳の頃に、自分の青春時代について書いているエッセイ。航海記、狂阪神時代と続いてこの著者のエッセイを読むのは3冊目。そのため、前者2作品のようなノリなのかと思い読み始めると、流石に少し重かった。青春時代を戦時中~戦後で過ごしたのだから無理はない。まずくても食べるしかないし古本屋で本を買うにも米がいる、というようにとにかく空腹との闘いという今では中流家庭以上では恐らく想像できないような暮らしをしている。
    とはいえ、多くの人が書くと暗いエッセイとなるのだろうが、そこは流石北杜夫氏。個性豊かな登場人物と著者自身の行動に笑わざるを得ない。というかどこまでが本当のことなのかわからない。大変な時代は大変なりに、皆で団結して楽しく明るく過ごそうとしていたようにも見える。
    若い頃は一度でも死に憧れる、だが戦時中は死は日常なのでそのようなものはない、など納得できることも。時折真面目な話を挟んでくるので油断ならない。

    著者お気に入りの話を読んだ直後にこれを手にしたのは偶然かそれとも。

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    2019年10月06日
  • 木精―或る青年期と追想の物語―

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    ★2.5だがおまけで。
    虚構に仕立てているんでしょうが、いまいちかな。
    要するにあんまりのめり込めなかったということです。

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    2019年09月01日
  • どくとるマンボウ昆虫記

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    虫に関する思い出や伝説や空想を自然の観察を織りまぜて語り、美醜さまざまの虫と人間が同居する地球の豊かさを味わえるエッセイ。

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    2019年06月26日
  • 夜と霧の隅で

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    ナチスの指令に抵抗して、患者を救うために苦悩する精神科医たちを描き、極限状況下の人間の不安を捉えた表題作など初期作品5編。

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    2019年06月26日
  • 幽霊―或る幼年と青春の物語―

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    大自然との交感の中に、激しくよみがえる幼時の記憶、母への慕情、少女への思慕――青年期のみずみずしい心情を綴った処女長編。

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    2019年06月26日
  • 世を捨てれば楽になる

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    北杜夫さん(1927.5.1~72011.10.24 享年84)の「世を捨てれば楽になる」(2015.4)を読みました。お父さんは斎藤茂吉(1882.5.14~1953.2.25 享年70)、お兄さんは斎藤茂太、お嬢さんは斎藤由香、燐家には宮脇俊三、友人は遠藤周作、阿川弘之・・・、これを知るだけでいろんな世界を散歩できそうです(^-^) ほら吹き?w、昆虫マニア、インスタントラーメン好き、寝酒にウイスキーハーフボトル、タバコ70本、散歩すらしない・・・、北杜夫さん、奥様は怖いけど感謝しきりだったとかw。

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    2019年01月03日
  • 幽霊―或る幼年と青春の物語―

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    ★3.5。
    作家の代表作の一つであることに疑いがないのと同時に、若さに由来する何というか密度もその特徴ですかね。故に読者を選ぶ作品かと思われ。
    しかしこの作家、徹頭徹尾私小説家なんすかね、その後の作品にも現れるエピソードが既にこの作品でも描かれてます。その意味では日本を象徴する作家と考えるべきかもしれませんな。

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    2018年12月31日
  • 幽霊―或る幼年と青春の物語―

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    子供のころ、家の本棚にこの本の単行本版がならんでいた。お化けや妖怪(水木しげる系ね)のお話が好きだったわたしは「あの本を読みたい」と親に訴えて、あんたがおもっているような本じゃないんだよ、難しい本なんだよと、たしなめられていた。子供心に釈然としない、あきらめきれない思いが残ったのを覚えている。

    著者が20代前半の頃に書いた作品で、副題のように、幼年時の記憶だとかマザコンみたいなものが主題。言われるとたしかにセンチメンタルだし若い感じがある。でも文章がすっきりしているので、センチメンタルさも嫌味にならない。ユーモラスな語り口であるとか、昆虫の描写には後の作品にも通じる北杜生らしさがある。

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    2018年11月05日
  • どくとるマンボウ航海記

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    東京オリンピックの翌年が初版
    半世紀以上前の作品です。

    私が出会ったのは、大学生の時、新潮文庫の夏の100冊の中で見つけたのが始まりでした。

    題名に惹かれ、手に取り読み始めると北ワールドに引き込まれる自分がいました。

    1950年代、水産庁の海洋調査船に医師として乗り込んだ著者の日常や、船の中での出来事、外国での寄港地での出来事などを、いろいろな視点から綴っています。

    ちょっとそこに自分がいるような想像できる1冊

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    2018年11月21日
  • 母の影

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    有名なお母さまだったのね、全く存じ上げませんでした。
    まぁ今の世なら違う意味で社会的に抹殺されてしまうような良い意味での自由を責任をもって突き詰めたお方という気がする。
    そんな母親への愛がそこかしこに見て取れる本作、こういう両親にこの作家ありということかと。凡人はこういう方々にイチャモンをつけてはなりませぬ。

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    2018年10月27日
  • どくとるマンボウ青春記

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    昭和21年に旧制高校に入った作者の自伝
    1年違うと世代が違うと作中書かれているように
    ほぼ同時代の山田風太郎の日記と比べて違いが面白い
    読み物としてはこの作者の作品は何が良いのだかさっぱりわからない

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    2018年10月26日
  • 幽霊―或る幼年と青春の物語―

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    おそらくはユング心理学を還元法に用いて
    いま・ここにある私(作者)から捏造された過去の記憶の物語
    トーマス・マンの影響を指摘されるが
    教養小説というより、偽私小説とでも呼んだほうがしっくりくる
    とはいえ、自分を大きく見せようとするでもない
    性のよろこびや、人間としての生きかた
    それに、死に対する畏れが、幼心に目覚めていく有様を
    やや気張った文章で書いている
    その手法には、いま読んでも清新さを感じるが
    クソみたいなナルシズムの産物…と言われると
    それもまた認めざるを得ない

    北杜夫のデビュー作で、もとは自費出版だったという
    13冊売れたとか

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    2018年10月03日
  • マンボウ 最後の大バクチ

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    家族と友の愛に囲まれて、といったところですか。
    こういうの読まされてもなぁ、、、と思わなくもないけど、今だと非常識とか叩かれそうで、ある意味ノスタルジーな空気もまとっているのかも。
    大笑いとはいきませんが、くすりとくるエッセイですか。

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    2018年09月22日
  • マンボウ 恐妻記

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    プライバシーの切り売りと見るか微妙なところですが、まぁ当事者が仕方ないと思っているなら、その読者と共犯関係が成立する訳で。
    一つ言えるのは、自立性の欠落は日本の作家に長らく流れる良い意味でも悪い意味でも美徳とされていて、この作家もその流れにいるということかも。病というどうしようもない事実を勘案しても。

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    2018年09月09日
  • 船乗りクプクプの冒険

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    まぁ確かに子供向けの本ですよね、そういう意味では良い本なんだと思います。がすれてしまった今となっては、ダークな部分が足りないなと思ってみたり。
    駄目ですなぁ、当方。こういう本は無心で読んでクスっと笑わないといけないものなのに。

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    2018年09月06日
  • どくとるマンボウ航海記

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    あくまで肌に合う合わないの問題でしょうが、『深夜特急』とか『何でも見てやろう』ほどのめり込めなかったかな。
    この作家の私的部分が見え過ぎることがその因のような気がする。『楡家の人びと』もまぁその極致ではあるんですが、どうもエッセイだけにそれが露骨かなぁという感じ、何と言うか醒めた視線が前2作ほど鋭くないと言いますか。
    ちなみにドイツ料理にあまり感心しないことにはまったく不同意、まぁこれも個人的嗜好に過ぎないことではありますけれども。

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    2018年09月02日
  • 巴里茫々

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    辻邦夫への甘え、案内人との再会に関する現実、どちらも作家の人間性を垣間見るようでなかなか読ませてくれます。とくに後者は何と言いましょうか、厳しい訳ではないけれども現実というものはそういうものだと腹落ちするもので、妙に感動的でした。

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    2018年08月29日