北杜夫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
子供のころ、家の本棚にこの本の単行本版がならんでいた。お化けや妖怪(水木しげる系ね)のお話が好きだったわたしは「あの本を読みたい」と親に訴えて、あんたがおもっているような本じゃないんだよ、難しい本なんだよと、たしなめられていた。子供心に釈然としない、あきらめきれない思いが残ったのを覚えている。
著者が20代前半の頃に書いた作品で、副題のように、幼年時の記憶だとかマザコンみたいなものが主題。言われるとたしかにセンチメンタルだし若い感じがある。でも文章がすっきりしているので、センチメンタルさも嫌味にならない。ユーモラスな語り口であるとか、昆虫の描写には後の作品にも通じる北杜生らしさがある。 -
Posted by ブクログ
おそらくはユング心理学を還元法に用いて
いま・ここにある私(作者)から捏造された過去の記憶の物語
トーマス・マンの影響を指摘されるが
教養小説というより、偽私小説とでも呼んだほうがしっくりくる
とはいえ、自分を大きく見せようとするでもない
性のよろこびや、人間としての生きかた
それに、死に対する畏れが、幼心に目覚めていく有様を
やや気張った文章で書いている
その手法には、いま読んでも清新さを感じるが
クソみたいなナルシズムの産物…と言われると
それもまた認めざるを得ない
北杜夫のデビュー作で、もとは自費出版だったという
13冊売れたとか -
Posted by ブクログ
マンボウ先生、晩年のエッセイです。
かつては船医として7つの海を渡り、カラコルム登山隊のドクターとしても参加した北杜夫さんですが、晩年は入院生活をされながらも、ご家族に囲まれて穏やかに暮らしておられたようです。
年を取るといろいろな欲が消えるので、ストレスが無くなり、なかなか死ねない、アイロニイだが真実だと、医者らしいことをおっしゃっておられ、なるほどと思いました。老体となったご自分の姿を、衰えることのない独特のユーモアでしみじみと語られていました。
昔話も多く、父茂吉のことが多く語られているのは、尊敬してやまない存在だったことが伺われます。
年を重ねてゆけば、親しかったひととの別れも多くなり -
Posted by ブクログ
いやー北杜夫さん!!!!!
ふなのりクプクプの冒険がだいすきだった!
小学生の時に笑い転げた。そんな著者の大人向けっぽい装丁&分厚さのこれを見つけて、分厚いから迷ったけど面白いに違いないから買いました。
なんやこらーーーー
何度も本で吹き出したの久しぶりです。
テキトーすぎるしつじつま合わんしこれはひどい笑
いい意味で。笑
最後はネタ回収さえしてくれないし
どーなったんwww
なんなの!!!!と拍子抜けしたけど、なんか破天荒というかこんなのもアリだよねっていうか、肩の力が抜けました。
こうじゃなきゃダメっておもわなくても、いいか。って思えた。
もうなんか、無意味すぎてこんな分厚いのにこ