北杜夫のレビュー一覧

  • 夜と霧の隅で

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    日本語を活字で見ることが好きだ。

    だから基本的には読み始めたものはどんなものでも倍速読みでもとりあえず読み終えようとする。
    だが、今回は、短編にも関わらず、何度も本を置こうとしたくて堪らなくなった。

    一言で言うと不快。
    ナチスによる精神患者の安楽死、その大まかすぎる粗筋のみに依拠して手に取ったことを後悔した。そんな短絡化できない気持ち悪さ。
    物語のプロットをここに書いてもこの作品の気味の悪さ、不愉快さはとてもではないが表しきれない。黒板に爪を立てたような、顔を背けたくなるような軋んだ音に満ちた正常を装った異常さ。

    ナチスの命令に抵抗する医師たちのもがき苦しみ?そんなつまらない文で要約なん

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    2022年09月19日
  • 楡家の人びと 第二部

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    登場人物が多いけれど、それぞれ特徴がしっかり際立っているので混乱せずに読める。昭和、開戦へ。一つ一つは日常の細かいエピソードだけど、少しずつ時代は移ろっていく。

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    2022年09月11日
  • 楡家の人びと 第一部

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    登場人物の紹介が延々と続いてなかなか物語が始まらないなーと思っていたら、どうやら様々な登場人物のエピソードを淡々と語っていく中で少しずつ物語は進んでいき、そこに面白さを見いだすタイプの小説なのだなーと気がついた。大正から昭和へ。精神病院の患者さんたちと桃子のエピソードがいきいきとしていて楽しい。

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    2022年09月09日
  • どくとるマンボウ航海記

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    ここ2ヶ月ほど北杜夫に興味を持っていて、3作目に読んだ。
    持って回ったような諧謔的な表現は内田百閒の随筆などを連想させる。旅行記としても十分おもしろい。ただ、どちらかと言うと「どくとるマンボウ青春記」の方が面白かった。

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    2022年09月19日
  • どくとるマンボウ青春記

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    しばらく前に 「どくとるマンボウ航海記」 を50
    年振りくらいに再読して、 懐かしさと、 より大
    きな面白さがあったので、 高校時代の思い出を
    たぐりたくて本書を再読した。

    ああ、なんと私の記憶と異なる作品なのだ。
    記憶では松本高校時代の寮生活がほぼ全編に面
    白おかしく描かれていた。
    ところが松高寮生活の様子は楽しく描かれてい
    るものの、主流は「青春記」に相応しい青年の
    悩みと迷いの告白の書だった。

    「一見自堕落な寮生活をつづけてはいたが、 私
    たちの心の底には、青年の悩み、 孤独、 疑惑な
    どが常につきまとっていた。」

    という一文はほとんどの若者の胸に一度は去来
    する思いではないだろう

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    2022年05月22日
  • 楡家の人びと(第一部~第三部) 合本版

    購入済み

    苦しかった

    本作は日露戦争から太平洋戦争直後までの波乱に満ちた世相を逞しく生きる家族の姿を描いたもの。
    個性的な楡家のユーモアと共に反骨精神も持ち合わせている生活を描いた中盤までは楽しかったけど、大正から太平洋戦争直後までの時代を描いた後半はその個性的な人たちが苦しむさまは、読み進めるのが苦しかったです。やっぱり市井の人々を描く戦争ものは僕は読めない。

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    2022年02月05日
  • 夜と霧の隅で

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    北杜夫にとって精神科医である以上書かなくてはならないテーマだったと言っているが、今にしてみれば内容は薄いと感じた。
    ひとつ思うことは、戦争という背景があり精神科医の苦悩があってこそ現在のノーマライゼーションの考え方で人格が尊重されているんだなと考えさせられる作品だと思う。

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    2022年01月08日
  • マンボウ最後の家族旅行

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    北杜夫さんの晩年の家族との旅行記。ユーモアのある文章は健在であったが、全盛時のリズムはさすがになかった。

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    2021年05月16日
  • ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山

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    北杜夫さんがあちこちに書いたものをワンテーマでまとめたものなので、話が重なるものも多い。そのぶん、ひとつのネタをどのように広げて書くか、テクニックが見えて興味深い。

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    2021年04月04日
  • みつばちぴい

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    なまけものの、みつばちぴぃが、仕事をサボって遊びに行ってしまい危ない目に遭うが、巣の仲間たちは心配して待っていてくれたという心温まる話。ぴぃたち、みつばちの絵が無表情なのが残念です。

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    2020年11月27日
  • どくとるマンボウ航海記

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    ネタバレ

    ジョーク8割の青春記。
    あとがきにある
    ~私はこの本の中で、大切なこと、カンジンなことはすべて省略し、くだらぬこと、取るに足らぬこと、書いても書かなくても変わりないが書かない方がいくらかマシなことだけを書くことにした。~
    の通りの本だった。良い意味で。
    作者の宝物を詰めたような本。
    古い本だから、聞き慣れない言い回しが多くて苦戦した。でも調べならが読むのも楽しかった。

    ~私が円周率を考究中のアルキメデスみたいな顔でうなずくと、~
    この皮肉めいた一連の流れが特に面白かった。

    この作者(北杜夫)のマンボウシリーズ、次は昆虫記あたりを読んでみたいと思った。

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    2020年10月11日
  • さびしい王様

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    子供の頃、たしか大好きだった本。でも内容はまったくおぼえてませんでした。王様の周りにいる人が悪人ばかりでウンザリ。そしていかにも昭和チックな、まえがきやあとがきの多さ。読んだけどf^_^;とはいえ、続編もありそうな終わり方で、調べたらやはりシリーズ化されてます。それも読んだのかなぁ…記憶がない。でも楽しかったです☆続きも読んでみたいです☆

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    2020年03月01日
  • ヤマケイ文庫 どくとるマンボウ青春の山

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    上高地とカラコルム遠征隊での顛末。
    違う媒体だからとて、同じエピソードはさすがに飽きてしまうけど、ああもう新しいエッセイは読めないのだなと改めて思うと、やっぱりさみしい。

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    2019年10月17日
  • どくとるマンボウ青春記

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    著者が40歳の頃に、自分の青春時代について書いているエッセイ。航海記、狂阪神時代と続いてこの著者のエッセイを読むのは3冊目。そのため、前者2作品のようなノリなのかと思い読み始めると、流石に少し重かった。青春時代を戦時中~戦後で過ごしたのだから無理はない。まずくても食べるしかないし古本屋で本を買うにも米がいる、というようにとにかく空腹との闘いという今では中流家庭以上では恐らく想像できないような暮らしをしている。
    とはいえ、多くの人が書くと暗いエッセイとなるのだろうが、そこは流石北杜夫氏。個性豊かな登場人物と著者自身の行動に笑わざるを得ない。というかどこまでが本当のことなのかわからない。大変な時代

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    2019年10月06日
  • 木精―或る青年期と追想の物語―

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    ★2.5だがおまけで。
    虚構に仕立てているんでしょうが、いまいちかな。
    要するにあんまりのめり込めなかったということです。

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    2019年09月01日
  • 幽霊―或る幼年と青春の物語―

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    大自然との交感の中に、激しくよみがえる幼時の記憶、母への慕情、少女への思慕――青年期のみずみずしい心情を綴った処女長編。

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    2019年06月26日
  • どくとるマンボウ昆虫記

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    虫に関する思い出や伝説や空想を自然の観察を織りまぜて語り、美醜さまざまの虫と人間が同居する地球の豊かさを味わえるエッセイ。

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    2019年06月26日
  • 夜と霧の隅で

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    ナチスの指令に抵抗して、患者を救うために苦悩する精神科医たちを描き、極限状況下の人間の不安を捉えた表題作など初期作品5編。

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    2019年06月26日
  • 世を捨てれば楽になる

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    北杜夫さん(1927.5.1~72011.10.24 享年84)の「世を捨てれば楽になる」(2015.4)を読みました。お父さんは斎藤茂吉(1882.5.14~1953.2.25 享年70)、お兄さんは斎藤茂太、お嬢さんは斎藤由香、燐家には宮脇俊三、友人は遠藤周作、阿川弘之・・・、これを知るだけでいろんな世界を散歩できそうです(^-^) ほら吹き?w、昆虫マニア、インスタントラーメン好き、寝酒にウイスキーハーフボトル、タバコ70本、散歩すらしない・・・、北杜夫さん、奥様は怖いけど感謝しきりだったとかw。

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    2019年01月03日
  • 幽霊―或る幼年と青春の物語―

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    ★3.5。
    作家の代表作の一つであることに疑いがないのと同時に、若さに由来する何というか密度もその特徴ですかね。故に読者を選ぶ作品かと思われ。
    しかしこの作家、徹頭徹尾私小説家なんすかね、その後の作品にも現れるエピソードが既にこの作品でも描かれてます。その意味では日本を象徴する作家と考えるべきかもしれませんな。

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    2018年12月31日