【感想・ネタバレ】どくとるマンボウ人生ノオトのレビュー

あらすじ

人生には悔いも多いが、まあそれほど後悔することもあるまい――。病床にあってもユーモアを忘れず、老いと人生を見つめるマンボウ先生の感動エッセイ!生きる勇気が湧いてくる33篇。

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Posted by ブクログ

やる気ないときに読んだら、不思議と癒された本。
骨折したり、肺を患ったり、躁うつ病になったりと、病気に忙しい印象を受けるものの、読んでいるうちに著者の世界に癒されている。それだけ魅力のある語り口ということなのだろう。
実際にやる気ないときにWeb検索したら、文中の言葉がhitしたので購入したのだった。今はどのフレーズだったか忘れてしまったけれど、それも風情というもの。
北杜夫氏の不思議と癒される世界。他の作品も読んでみたい。

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2021年05月17日

Posted by ブクログ

マンボウ先生、晩年のエッセイです。
かつては船医として7つの海を渡り、カラコルム登山隊のドクターとしても参加した北杜夫さんですが、晩年は入院生活をされながらも、ご家族に囲まれて穏やかに暮らしておられたようです。
年を取るといろいろな欲が消えるので、ストレスが無くなり、なかなか死ねない、アイロニイだが真実だと、医者らしいことをおっしゃっておられ、なるほどと思いました。老体となったご自分の姿を、衰えることのない独特のユーモアでしみじみと語られていました。
昔話も多く、父茂吉のことが多く語られているのは、尊敬してやまない存在だったことが伺われます。
年を重ねてゆけば、親しかったひととの別れも多くなります。なかでも遠藤周作とのお別れが印象的でした。
老いることへの覚悟を、やんわりと教えてくれる本でした。

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2016年08月27日

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