鮎川哲也のレビュー一覧

  • 人それを情死と呼ぶ

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    鬼貫警部シリーズ
     汚職事件に絡んだ男の心中事件と思われた事件に疑問を持った男の妹と女の義弟の調査。本当に殺したかったのは誰か?殺害された男女の関係は?

     2009年9月19日再読

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    2009年10月07日
  • ペトロフ事件

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    鬼貫警部シリーズ
    大連で起きたペトロフ殺人事件。容疑者は被害者の3人の甥達。それぞれにアリバイを主張する。暦を使ったアリバイ作り。時刻表を使ったアリバイトリック。

     2009年9月4日再読

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    2009年10月07日
  • 悪魔はここに~星影龍三シリーズ~

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    星影龍三ものの短編四つを収録している作品集。
    「消えた道化師」…犯人消失や謎の道化師など、本格モノど真ん中の道具立て。それを可能にするトリック自体は良く見るもののバリエーションだけど、使い方は流石。でも個人的にはこういう犯人はあまり好きじゃないんだけど……。
    「薔薇荘殺人事件」……事件そのものよりも、読者への挑戦に仕掛けられた稚気が面白かった。もちろん証拠一つ一つを押さえつつ、論理的に犯人を追いつけていく業にも感動した。
    「悪魔はここに」……いまいちトリックが良く分からん……。
    「砂とクラゲと」……謎の不思議さとその解決は上手い。でも、こういう錯誤のトリックって、信頼感に欠けると思うんだけどな

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    2010年01月16日
  • 黒いトランク

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    少し前に読んだので詳細はぼやけているが、緻密ながら飽きさせず、面白かった。

    いずれ再読したい作品。

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    2011年09月04日
  • 黒いトランク

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    シンプルなお話ながら、それでいてトリックはちょっと複雑
    じっくり読んでいかないとトランクや犯人の動きに置いてかれそう

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    2009年10月04日
  • 人それを情死と呼ぶ

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    社会的なテーマを、「本格作家」として上手く料理してある。被害者たちの思いと心理描写が巧みに表現してあるため、その裏に隠された犯人の意図は全く見えず、読者を完璧にミスリードしている。鮎川作品は、タイトルの巧さにも感服するが、この作品にもそれがよく現れている。

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    2009年10月04日
  • 黒いトランク

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    戦後しばらくしてが舞台の作品。
    当時としてはライトな感じだったのだろうが、今になると文章が少し古い。

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    2025年11月29日
  • 黒い白鳥~鬼貫警部事件簿/鮎川哲也コレクション~

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    ネタバレ

    内容について。鮎川哲也というより鬼貫警部シリーズ?はやはり激渋です。このアリバイトリックは流石にリスクありすぎだろというようなつまらんツッコミはさておき、やはり鬼貫の捜査プロセスを楽しむものです。たとえ容疑者に犯行が絶望的に不可能に見えたとしても、あらゆる可能性を検討し、一縷の望みに賭け続ける鬼貫サンが魅力なのです。そして犯人の動機にも…

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    2025年10月31日
  • ペトロフ事件

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    ネタバレ

    珍しく容疑者が3人もいて全員のアリバイを崩していくという趣向。時刻表トリックのややこしさで5〜6点くらいかなと思っていたら…
    処女作というのは著者の雛形であって、そこまで捻ってはこないだろうという謎の安心感からスッカリ騙されてしまった。『スタイルズ荘の怪事件』を読んだ時と同じ感動。
    満州が舞台で、当時の民族観や旅情なども味わえる貴重な作品。

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    2025年09月28日
  • 白の恐怖

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    雪の降る軽井沢の別荘へ、莫大な遺産相続の権利を持つ4人の男女が集められた。次々と起こる殺人事件。遺産目的の殺人に違いないと思われたが…
    典型的なクローズドサークルもの。あっと驚く犯人は、読み慣れてる人なら当てられそうだが、それでも展開にワクワクする。

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    2025年09月20日
  • 夜の挽歌~鮎川哲也短編クロニクル1969~1976~

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    犯人はわかっている。その動機も。という筋の話がほとんどでした。
    時代を感じながらなんとなくそんなに必死に殺人計画なんかする?という理由が多かった。
    それだけ犯人が愚かだということでしょうか?

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    2025年05月11日
  • リラ荘殺人事件

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     昔の作品なので、少し読みづらいが問題はなく、読み進めることができる。
     限られた場所で登場人物が、次々と死ぬので、犯人の予想は付きそうだが、私のちっぽけな頭では犯人予想はハズレました。
     誰が犯人かな?というよりも、次は誰が殺されるのかな?ってくらい次々と死にます。
     砒素入りココアに関してのトリックは反則w

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    2024年11月25日
  • 夜の挽歌~鮎川哲也短編クロニクル1969~1976~

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     いわゆる、レア・トラックス集。レアな作品というのは、ファンにはたまらないのだろうけれど、初読なりそんなに作者に馴染みのない読者にとっては、うーん、微妙、な作品であることも多いわけで、本書に収められた短編十五編も、まあ、なんとか読み通せたけれども、通勤電車の中で一編ずつ読んだから読み通せたんであって、面白かったかといえば、はっきり言って全く面白くはなかった。パズル雑誌読んでる感覚といえばいいのかな。登場人物の人格とかはどうでもよくて、謎解きに焦点があたってる感じ。そんな作品が並ぶ中で、『ドン・ホァンの死』(pp239-290)をそれなりに楽しんで読めたのは、私が千葉県在住なせいで、1970年代

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    2024年11月22日
  • 白昼の悪魔~鬼貫警部事件簿~

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    鮎川御大、死体をバラバラにすねの好きだな!

    完璧に思えたトリックだったのが
    最後のミスに「あっ!」となった『五つの時計』
    なかなか大掛かりなアリバイづくりだった
    表題作『白昼の悪魔』のふたつが好み。

    そのほか『誰の屍体か』『愛に朽ちなん』
    『古銭』『金貨の首飾りをした女』『首』の
    全7話からなる短編集。

    ミステリとしてはおもしろいけど
    ちょっと女性の描き方にイラッとする
    ところもありました。
    まぁ、そういう時代だからと思っとこう。

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    2024年06月14日
  • 死びとの座

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    「鮎川哲也」の長篇ミステリ小説『死びとの座~鬼貫警部事件簿~』を読みました。
    『りら荘事件』、『早春に死す~鬼貫警部事件簿~』に続き、「鮎川哲也」の作品です。

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    一人めの被害者は、芸能人の「ミッキー中野」こと「秋葉原好一(よしかず)」だった! 
    彼は東京・中野区の公園に置かれたベンチに座っているところを、拳銃で撃ち抜かれて息絶えていた。
    ――捜査陣は、つぎつぎに出現する容疑者に困惑する。
    スチュワーデス、フリーのルポライター、ライバルの同業者たち……動機を持つ人物が多すぎるのだ。
    「鬼貫(おにつら)警部」は北へ西へと奔走し、彼らのアリバイ工作を崩

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    2023年08月27日
  • 早春に死す~鬼貫警部事件簿~

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    「鮎川哲也」の短篇ミステリ小説集『早春に死す~鬼貫警部事件簿~』を読みました。
    『りら荘事件』に続き、「鮎川哲也」の作品です。

    -----story-------------
    その屍体が発見されたのは、寒さの厳しい早春の朝、東京駅八重洲口にほど近い工事現場だった。
    まもなく殺人容疑者は捕らえられたが、推定される兇行時刻にその男は列車に乗っていた。
    確かな証人のいる完全なアリバイに、「鬼貫警部」は断念の瀬戸際まで追い込まれるが……。
    「鮎川」“本格”の独壇場、鉄道アリバイ・トリックを、明晰な推理が崩していく傑作短編集!
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    1955年(昭和30年)

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    2023年08月27日
  • リラ荘殺人事件

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    60年以上前の作品ということもあって、表現に違和感を覚える部分もあったが、逆に言えば気になるのはそのくらいで内容はサクサク読めた。
    思った以上に人が死にまくるのと、リラ荘主人の今後を思うと少し哀しくなる。

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    2023年07月27日
  • 黒い白鳥~鬼貫警部事件簿/鮎川哲也コレクション~

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    アリバイ崩し。鉄道を使ってのトリック。その当時のリアルな世界でありながらフィクションである。鬼貫シリーズが好きな人もそうでない人も一読の価値あり。

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    2023年06月18日
  • 黒いトランク~鬼貫警部事件簿~

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    トリックの派手さはないご、アリバイ崩しとしては傑作と言っていいのではないか。緻密に組み立てられていて、読み終わっても、中々全てを理解するのは難しかった。時間があったら何回か読み返してみたい。

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    2023年06月08日
  • 悪魔はここに~星影龍三シリーズ~

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    ネタバレ

    久しぶりに古き良きミステリを読んだ!鮎川哲也のりら荘事件は、私内ベスト5にはいるくらい、好きなミステリ。鮎川さんのつくるトリックは、物理トリック系ではなくほんとに論理トリックで、読んでいて毎回驚かれされる。それでいて、独特の、ふっと笑ってしまうユーモアのある文体が好き。どの話もレベルが高かった。特に、【道化師の檻】は、若干、本当にそう上手くいくのか?と思わせる部分もあるが、目撃者に、犯行を起こす前段階で自分の姿を目撃させて、それをあたかも犯行後の姿かのように錯覚させ、殺害後のアリバイをつくるのが見事だった。
    【薔薇荘殺人事件】も、犯人を絞りこむ論理が完璧だったし、【砂とくらげと】は傲慢不遜な星

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    2023年05月19日