鮎川哲也のレビュー一覧

  • リラ荘殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    結構昔の作品なので言い回しが難しいなと感じる部分があったが、読み進めていくうちに慣れていった。
    人がめちゃくちゃ死んでいくなと思った。
    最後まで犯人が分からなく、続きが気になるのでどんどん読み進められた。面白かった。

    0
    2023年05月06日
  • 偽りの墳墓~鬼貫警部事件簿~

    Posted by ブクログ

    鮎川哲也の長篇ミステリ小説『偽りの墳墓~鬼貫警部事件簿~』を読みました。
    『人それを情死と呼ぶ~鬼貫警部事件簿~』、『準急ながら~鬼貫警部事件簿~』に続き、鮎川哲也の作品です。

    -----story-------------
    浜名湖東岸の温泉街で、土産物屋のおかみ・いくが首吊り死体で発見された。
    自殺を偽装した痕跡があったことから、多額の保険金を掛けていた夫・捨松(すてまつ)が疑われるがアリバイが崩せない。
    さらに、保険会社の依頼でいくの死を調べていた美人調査員が殺される、第二の事件が発生。
    やはり真犯人は捨松なのか!? ところが事件当日いくを訪ねてきていた第三の男の存在が浮上して……。

    0
    2023年04月16日
  • 準急ながら

    Posted by ブクログ

    鮎川哲也の長篇ミステリ小説『準急ながら~鬼貫警部事件簿~』を読みました。
    『人それを情死と呼ぶ~鬼貫警部事件簿~』に続き、鮎川哲也の作品です。

    -----story-------------
    はたして、奇怪な殺人事件を解く鍵はどこにあるのか? 雪深き北海道・月寒で瀕死の怪我人を助けた海里昭子。
    その美談が十数年後、新聞に採り上げられた。
    一方、愛知県・犬山で、経営不振にあった土産物屋店主が何者かに刺殺される事件が。
    だが驚いたことに、被害者の鈴木武造は、出身地・青森で健在だとの情報が入った!?
    ―一見無関係な事件がダイナミックに絡みあう。
    そして、鬼貫警部を悩ませるのは鉄壁のアリバイ。
    --

    0
    2023年04月14日
  • りら荘事件

    Posted by ブクログ

    面白かったが概ねこういうことだろうなというのはわかった。
    本人が気づかないことある!?という箇所や、クローズドじゃないのにそんなに閉じ込めておけるか?という疑念がややある。

    0
    2023年03月18日
  • 黒いトランク

    Posted by ブクログ

    戦後、間もないころの香りが漂う物語

    作者は鮎川哲也
    その名は東京創元社主催の推理小説新人賞「鮎川哲也賞」でおなじみ。
    彼の1956年の出世作で、今もって名作とされる物語。

    ようやく復興の進んだ東京の汐留駅に、異臭を放つ黒いトランクが届けられた。
    事件は九州での捜査により一旦解決を見るも、とある依頼から警視庁の刑事により再捜査が始まる。
    物語は次第に、トランクと駅、鉄道、不審人物の行方の謎が絡み合って、少しずつ異なった様相を示し始める。

    描かれているのは戦後まだ国内航空便が再開されておらず、鉄道や汽船が重要な移動手段とされていた時期。
    描写の中にも、戦後間もないころの情景があちこちにちりば

    0
    2022年12月13日
  • リラ荘殺人事件

    Posted by ブクログ

     久しぶりの本格。しかも1950年代に書かれているので、古風な言い回しや現代の感覚ではあり得ないような言動がさらに雰囲気を盛り上げる。クローズドサークルでもないのに人が死にすぎとか、安易に殺し過ぎとか、警察が無能過ぎとかツッコミどころ満載だが、中身はしっかり本格。斬新な手法でもないのに真相がまったくわからず、楽しんで読めた。殺人現場に残されるスペードの札もちゃんと機能している。紗絽女や尼リリスなどネーミングセンスが凄いが、終盤には気にならなくなっている。

    0
    2022年11月19日
  • リラ荘殺人事件

    Posted by ブクログ

    荒川の上流秩父にあるライラックの花に囲まれた日本芸術大学のレクリエーションの寮、ライラックの別名「剌羅(りら)」を冠した「リラ荘」に7人の学生が避暑に訪れる。翌日近くの崖下に屍体、そして連続殺人に発展する。
    1956~57年に雑誌連載された作品だけに表現や文体の古さが否めないが慣れてくると読み難さは無くなる。次々と事件が起きテンポ良く進む物語、伏線そしてフラグ、複雑なプロットに謎が深まる。
    早々に現れる刑事の呑気な捜査に呆れるも、探偵星影龍三の登場にお手並み拝見。本格ミステリの金字塔。
    ★★★★✩ 4.0

    0
    2022年06月03日
  • リラ荘殺人事件

    Posted by ブクログ

    鮎川哲也の星影龍三シリーズの第一作
    鮎川先生の作品は始めてで、イメージとしては時刻表などアリバイがメインの作品が多いと聞いていて、なんとなく敬遠していたが、本作は山荘で学生が次々所されるという
    とても丁寧な本格推理で、最後まで集中して読みました。 
    ただ探偵役やその他のキャラが薄く、ただの舞台装置になっていて、キャラクターを重視する人には不評かもしれない、あくまで推理を楽しみたい人向けだと感じた。

    0
    2022年01月31日
  • リラ荘殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シンプルでしっかりした正統派ミステリーという印象。ヒントが散りばめられていて推理しながら読んだのが楽しかった。
    犯人が誰かと、牧のナイフを利用したトリックまではわかったものの細かい部分には辿り着けなかった。犯人が砒素から逃れた方法は思いつきはしたものの、そんなわけ無いよねと切り捨ててしまっていた(笑)砒素にそんな効用があるとは知りませんでした…
    文体や設定の古めかしさもレトロな雰囲気を醸し出していて楽しめた。

    0
    2021年07月10日
  • リラ荘殺人事件

    Posted by ブクログ

    古いけど古典ってまではって印象だからかな?ダサいなーって場面が沢山あって笑えた
    大学生がランニングシャツに釣り竿背負って釣りに出かける とか
    あと、毒殺のトリックが今の常識で考えると、有り得ないヤツで凄くびっくりした

    0
    2021年06月14日
  • 翳(かげ)ある墓標

    Posted by ブクログ

    「達也が嗤う」は超絶技巧が光る犯人当て小説。こちらは文句なしの面白さ。メインの表題作は社会派風味を帯びた異色の作品。小説としてはまあまあ面白かったが、古さが否めない。

    0
    2021年04月04日
  • 黒いトランク

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私のようになんとなくすいすい読んでいって、おおよそのトリックであったり謎解きであったりといったものをゆるやかに楽しんでいるタイプの人には、時刻表トリックはあまり向いてないかもしれないけれど、表題のトランクに関するトリックでは、見事に鬼貫警部と一緒に悩まされて、最後に明かされるトリックになるほど!と思わされる。
    刊行されたのがずいぶんと昔であるけれど、今の時代に読んでも違和感なく入り込むことができる。
    自身でトリックを解いていきたい人には一部納得のしかねるところもあるというのは、他の人の感想を見ていると確かにそうだとは思わされるものの、あくまでもこれは虚構であって現実ではない。そこにツッコミを入

    0
    2021年01月03日
  • リラ荘殺人事件

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ずっと読みたかった作品、ようやく読み終えた。44年前の作品ということで、今ではありえないと思える所も多いけど、細かい点まで全て回収されていて、さすがによく出来ているなぁ...という印象。
    最後まで犯人は全然分からなかった。
    でも刑事が何人も一緒にいるのにもかかわらず、ポンコツ過ぎやしないかい?w

    0
    2020年12月29日
  • リラ荘殺人事件

    Posted by ブクログ

    推理小説作家(本格推理というのでしょうか)やミステリ小説マニアの間で良く耳にする作品だったので、読みました。

    初版が50年前とかなり古い作品ですが、こちらを読む直前に石坂浩二版の金田一シリーズの映画「悪魔の手毬唄」を見ていて、発表当時は計り知れないほどの衝撃だったのだろうと感じました。

    連続殺人事件における「どうしてそのようなことをしたのか」の理屈、ロジックが美しいです。8割ぐらい連続殺人事件の場面が入っていて、途中警察が介入するも尽く見過ごし(警察マヌケ過ぎない…?)、満を持して登場した素人探偵星影龍三が鮮やかに事件を暴きます。人間関係など動機から事件の真相を探る金田一耕助の姿が世間に浸

    0
    2020年12月17日
  • リラ荘殺人事件

    購入済み

    王道ミステリー

    ミステリー小説が好きで、少し古い作品ですが読んでみました。
    犯人とトリックは殆ど解けてしまいましたが(笑)
    伏線盛りだくさんで中々楽しめました。
    刑事が使えなさすぎるのはネタ(笑)

    0
    2020年09月08日
  • 太鼓叩きはなぜ笑う

    Posted by ブクログ

    3番館シリーズの初編。
    大体どれも1972年前後の作品なので、今では死語となっている表現がたまーにあるが十分楽しめた。言われてみればそんな表現あったな、と思える年齢の私なので、懐古主義的なのかも。若い世代の人には古すぎるのかもね。

    0
    2020年06月27日
  • 黒い白鳥

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価は4。

    内容(BOOKデーターベース)
    労働争議に揺れる東和紡績の常務令嬢敦子と、労働組合副委員長の鳴海は恋人同士。さながらロミオとジュリエットだが、社長の死を契機に労使間は雪融けを迎えつつあり、二人の春も遠くはない。その気分も手伝ってか、敦子は社長殺しの一件を探偵しようと提案。怪しいと目星をつけた灰原秘書のアリバイ捜査に赴いたバー『ブラックスワン』で、鳴海は事件の鍵を握る人物と出遇う。第13回日本探偵作家クラブ賞受賞作。

    鬼貫警部シリーズ。
    2時間サスペンスに持ってこいの内容だった。犯人は・・・・はは~ん過去をバラされたらおしまいだわ。と追い詰められた末の犯行ね。

    0
    2020年02月04日
  • 黒いトランク

    Posted by ブクログ

    面白かった。とことん論理的思考。トリック関係は頭がこんがらがるくらい複雑な印象受けたけど、読んでいて楽しかった。

    0
    2019年10月10日
  • 黒いトランク

    Posted by ブクログ

    名作と誉れ高いが、まだ読んだことがなかったので。
    トランクに関する論理や、容疑者のアリバイを地道に崩していくのは、今読んでもとても面白いのだが、やはり時刻表アリバイトリックはリアルタイムで読むほうが楽しめるものなのだろう。
    作中では1949年の日本が描かれているが、当時の常識も70年を経た今では変わってしまっている…。時代の流れを感じさせる作品だった。

    0
    2019年09月01日
  • 謎解きの醍醐味~ベストミステリー短編集~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     どれも良質な推理小説だった。ミステリとか本格派とかそうでないとかはよく分からないけれど、推理ものとしてとても楽しめた。正直、一つ前に読んでいた短編集よりこちらの方が断然好き。

     推理小説を読んでいると、誰がこんな手の込んだトリックを使ってまでこの程度の動機で殺人を犯したりするだろうか、と思うことがしばしばある。ミステリとしてはそれで良いのだろうが、筋は通っていてもあまりにも現実離れしたトリックの犯罪は、できれば現実離れした設定や舞台の上でやっていただきたい、と思う。それならお話として大いに楽しめる。
     この作品は、手は込んでいるがやろうと思えばできないことはないトリックが用いられているのが

    0
    2019年06月01日