鮎川哲也のレビュー一覧

  • リラ荘殺人事件

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    ずいぶん古い本なんだな。最初は登場人物の話し言葉が少し読みづらいがだんだんに慣れてくる。その頃には次の展開が気になって先へ先へと読み進めてしまう。読み応えがあった。

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    2021年07月23日
  • 黒いトランク

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    実在する都市や交通機関が登場する本格ミステリーです。

    北九州と東京を中心に繰り広げられる本格ミステリーです。実在の都市・鉄道・客船等や時刻表・地図等も実際の物を参照しながらストーリーが進み訪れた事の無い地方や乗り物なのに何故だかその情景が手に取る様に脳裏に浮かび最新のミステリーでは味わえない趣が有ります。

    鉄道貨物を利用し死体を詰め込まれた黒いトランクが汐留へ発送された、、、
    容疑者のアリバイと殺人現場のトリックがこの小説の最大の読みどころです。

    登場人物が犯人を追う刑事と容疑者等関係者が学生時代の友人で少数に限定されているのですが鉄道・トラック・船を利用した仕掛けの上手さは最近流行の派

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    2021年05月03日
  • リラ荘殺人事件

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    ネタバレ


    「そして誰も」のような緊張感がずっと付き纏っていた。犯行の動機はともかくトリックは面白かった。色の件といい、トランプの件といい。

    しかし、警察がひたすら無能。何人も死んでいるのに警戒心は薄く、容疑者の足取りすら調査しようとしない。さらには誤認逮捕。極め付けに探偵役のおっさんが終盤に現れてさっと謎を解いてしまう始末。あまりに役に立たなすぎる…

    尼リリスの本名は南カメだが、ナイフのイニシャルはA、死体を引き取りに来た母親もリリちゃん呼び。後者はやや違和感を覚えたが、高慢なリリスなら親がそう呼ばないとヘソを曲げる姿かもしれないな、と思い直した次第。

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    2021年04月05日
  • 白の恐怖

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    表題作+短編+エッセイ
    遺産相続からみで集められた面々
    雪降る山荘で・・・舞台はまぁよくあるあれでした
    遺産相続の依頼を受けた弁護士視点での語り(日記調)
    それなりに楽しめました

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    2021年01月17日
  • 黒いトランク

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    ネタバレ

    どうやったかに特化した推理小説。いろんなトリックが散りばめられてておもしろかった。

    よくできたトリックだけど一点だけ。若松駅の前で、たまたま運よく彦根運転手のトラックを捕まえられたけど、いつまでたっても博多まで行くトラックを捕まえられない可能性だってあるんじゃないの?時間が肝のはずなのに、そこが行き当たりばったりで納得いかない。列車の時刻の正確さ云々よりよっぽど気になる。

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    2021年01月03日
  • 黒いトランク~鬼貫警部事件簿~

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    ネタバレ

    本格推理もの。舞台は1949年で終戦後すぐ。まだ日本文化が色濃く残っている。旅行ものとしても面白い。人物描写は抑制が効いていてうるさくなくそれでいて特色があって面白い。トリックはかなり凝っているが蓋を開けてみれば単純だ。

    当時の時刻表・九州の地図をなんども見返した。そうして実際自分がそこにいるような楽しみ方をした。時刻表をみたり地図をみたりする楽しさが味わえた。

    トリックはちゃんと読んでいけば追いつけるので、巻末のトリック解説表がなくても大丈夫。あったほうがわかりやすいが。なので発表当時ではなく洗練されたものが読みたい人は創元推理でもいいと思います。
    ただ、序盤にある北原白秋の話などが他の

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    2020年11月23日
  • リラ荘殺人事件

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    とにかく人がどんとん殺される。こっちが考える間もないくらいに。

    避暑を目的として学生たちが訪れたリラ荘は、もとの所有者がライラックの花を愛し、それを屋敷の周りに沢山植えていたことからついた、今では日本芸術大学が学生のためのレクリエーションの寮だ。
    ここを訪れた学生は、男性が4人と女性が3人。個性的でアクが強いメンバーだ。メンバー同士の仲もあまり良くないようで、なぜ同じ時期にわざわざ訪れたのか不思議な気がするけど。

    この犯人はそうとは見せないが、非常に頭がよく、機転がきく。この狭い敷地内で、最後まで疑われずに何人もの人間を短期間に殺すのだから。
    読みながら何度も笑っちゃったのは、刑事や警部の

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    2020年08月08日
  • リラ荘殺人事件

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    おすすめミステリー小説系のサイトで紹介されてたので買った一冊。

    初版発行が昭和51年  
    44年前に発行した小説

    そんな古い小説とは知らず買い読んでみたが、やはり所々に表現が古いなと感じる部分があり、ちょっと読みにくい話だなと感じてしまった。

    事件のトリックは凄かった。
    読んでて疑問に思った所がだいたい回収されて謎が解明されたし、スッキリして終わった感じでした。

    古さを感じる所があるが、今読んでも楽しめる小説でした。

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    2020年06月12日
  • ペトロフ事件

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    満洲の描写が生き生きとしていて、とてもよい。土地勘がある人でないと書けない描写だなあ。日本の時刻表トリックの元祖が、満洲を舞台にしているというのは、なんというか意味深だ。

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    2020年02月13日
  • 白の恐怖

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    軽井沢の白樺荘で起きた大量虐殺事件を弁護士の日記で語られていく体裁をとっているので、星影龍三や田所警部が出てくるのは最後の最後。盛り上がりはいまひとつといった印象。
    また思わぬところから明かされる真相はかなりインパクトがありますが、犯人を限定するためのロジックが甘く、総じて満足度はあまり高くありません。長らく文庫化されなかったのも頷ける内容かなと思います。

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    2019年03月25日
  • 死びとの座

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    鬼貫警部ものを読みたいと言っていた私にミステリ好きの義父が貸してくれた一冊。
    私が好きな音楽ネタあり、ご近所(ちょっとだけでてくる)ネタあり、まさかの身内ネタまであり、お義父さんたら、すごい!

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    2019年03月09日
  • リラ荘殺人事件

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    古典本格ミステリーを久々に堪能。
    隙のないロジックに、なんなら謎解きのヒントは読者にも平等に提示られているこの作り込み方が本格派だわぁ。

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    2019年03月03日
  • 白の恐怖

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    長らく絶版だったこの作品が2017年に論創社から復刻され、この度、光文社から初の文庫版で出た。買い易くなったのは有難い。
    尤も、作品の出来で言うと氏の長編の中で相当劣ると言わざるを得ない。手掛かりが皆無なフーダニットで、最後に出てきた星影探偵が解決した体裁になっているが肝心の謎解きを全くしていない。
    意外な結末を面白く感じる人もいるだろうが、同じ星影探偵の『りら荘事件』と比べたら天と地。これの絶版本が今でも1万円以上の値段が付いているのが不思議だ。

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    2018年11月28日
  • 黒いトランク~鬼貫警部事件簿~

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    スピード感はなく話そのものは地味だけど、凝ったトリックで面白い。
    じっくりとダイヤを確認しながらの推理はあの時代ならではという感じで、それだけでノスタルジックな感傷を覚える。

    ただ最後まで鬼貫は好きになれなかった。
    時代や作者の観念が手伝って、女性に対する考え方がとても偏ってる。
    昭和なのだからと理解していたけど、終盤に鬼貫の女性観が吐露されていたことで、読後感は正直イマイチだった。
    あとがきからも思ったけれど、作者は女性に何か恨みでもあるのか…
    良くも悪くも昭和の推理小説。

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    2018年10月24日
  • リラ荘殺人事件

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    四十年目の昭和五十一年復刊本だけれど文章も展開も全く古びていない。確立している。一部登場人物達の覚束ない丁寧語だけ気になったけれど時代柄?元別荘の寮を訪れた芸大生達とトランプの残された連続殺人。終盤で登場する探偵星影が有能すぎて際立つ警察との対比が清々しい。沢山の伏線からなる謎解きにわくわくした。

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    2018年10月14日
  • 白の恐怖

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    論創社から出てる「鮎川哲也探偵小説選 」に「白の恐怖」は収録されていますのでそちらでも読めますが、この本はあわせて「影法師」と「随筆」三篇を収録した構成の文庫になります。
    「影法師」の哈爾浜を舞台にした露西亜ネタが、短い中に鮎川哲也のいろんな要素(と遊び心)が詰め込んであって面白かった。

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    2018年09月10日
  • 黒いトランク

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    自分が九州出身で、元の勤務地の通勤路に、物語中登場する別府(べふ)があるので、親近感を持ちつつ読み進めた。
    人の心理として、ここまで綱渡りの凝ったアリバイ作りをするかしら、という点で、どうしてもリアリティを感じることが出来ないが、ミステリーとはそういうもんだ、と思えば、盲点を突いた面白いトリックではありました。

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    2018年05月20日
  • 黒いトランク

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    論理性にこだわった推理小説との触れ込みで読んだ。主人公の警部を中心に登場人物がすべて知り合いであるという設定。登場人物が限られて少ない中、推理の重心は犯人探しでなく、トリックの解明に紙面を費やす。少し回りくどい説明で辟易するが、読者が迷子にならないよう丁寧な説明を心掛けているのだろう。鮎川哲也というペンネームが、本書から得られた経緯が解説にある。推敲を重ねる著者らしく、作中に物語性に色を添える紅一点が登場するが、初稿ではいなかったのには驚かされる。

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    2017年07月01日
  • 黒いトランク

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    難しいーー。時刻表のくだりは読み飛ばしてしまった。笑 でもトランクのトリックは、非常に頭を使って、面白かった。

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    2017年06月07日
  • 朱の絶筆

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    再読。
    かなり昔読んだことがあるはずなのだが、驚く程まったく覚えていなかった。面白かったという記憶だけはあるのだが。

    犯人は想定内だし、第1の事件についてはタイトルから予想できる部分はあったが、他は伏線なんてあった?というくらい読み落としが多かった。伏線の散りばめ方がうまいので、すぐに再読して自分なりに伏線を拾い直すのも楽しそうだ。
    ただ、第2以降のトリック(という程ではない)はちょっと微妙。当時としては斬新なアイディアだったのだろうけど、私は第3事件で間違いなく被害者になりうる行動をするし、割合そういう人は多いと思う。

    途中、キャラのうるささと冗長な箇所で中弛みせずに一気読みできれば、こ

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    2016年12月29日