鮎川哲也のレビュー一覧

  • 黒いトランク~鬼貫警部事件簿~

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    俺はミステリー小説が好きだが、ミステリー小説の嫌いな面といったらこういうのを言う。

    難しすぎてわけがわからない。

    やってることはわかるが、犯人側はどういう意図で行動したかいまいちつかめない。一回だけじゃわからないようになってるのよね。

    絶賛されてる短編集”五つの時計”も同じ状態といえる。

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    2011年03月21日
  • 白昼の悪魔~鬼貫警部事件簿~

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    ネタバレ

    『白昼の悪魔』
    鬼貫警部シリーズ

    殺害された姉帯田鶴子。現場に残された飛行機からばらまかれたチラシ。死体に刺さったアマチュアレスリング協会のネクタイピン。容疑者となったピンの持ち主・伊能忠平。紛失したピンを拾った探偵・鵜ノ木。鵜ノ木の下から盗まれたピン。ピンを盗んだ人物としてあがった沖正造。正造の逃亡と鵜ノ木、沖と秘書の関係。

    『誰の屍体か』
    鬼貫警部シリーズ

    池田伊之助に送られた硫酸、宇井歌子に届けられたピストル、江木俊介に届けられたビニールひも。すべての送り主は芥川厚。地下室で発見された遺体。首がなく銃で撃たれビニール紐で絞殺され、手を硫酸で焼かれていた。被害者は岡部乙五郎。犯行後に

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    2011年01月16日
  • 早春に死す~鬼貫警部事件簿~

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    ネタバレ

    『碑文谷事件』
    鬼貫警部シリーズ

    殺害された女優・山下小夜子。被害者の夫・山下一郎の九州から東京へ向かう電車の中にいたというアリバイ。一郎が電車の中で乗り合わせた大池宣造に通過駅の「島田」「磐田」を読みこんで読んだ俳句の謎。事件発覚後タクシーを待たせ入れ替わったと思われた一郎。

    『1時10分』
    鬼貫警部シリーズ

    さまざまな女と関係を持つプロデューサー・稲田登の殺害事件。チケット注文の電話オペレーター・甘利ツル子の元にかかってきた稲田登からの電話の時間一時十分。稲田の婚約者・丘リリ子の殺害事件。容疑者としてあがったネリー絵島の車から見つかった血塗れのナイフ。田所警部の捜査。

    『早春に死す

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    2011年01月12日
  • 悪魔はここに~星影龍三シリーズ~

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    『道化師の檻』
    星影龍三シリーズ

    楽団「ハネ・ワゴン」で起きた殺人事件。被害者はパトロンである三木の愛人・まゆみ。浴槽で殺害された被害者。殺害直前に楽団のリーダーとの口論を目撃されていた。犯人と思われるピエロの恰好をした人物が逃走したトンネル。トンネルの出口にいた警官に目撃されることなく消えたピエロの謎。

    『薔薇荘殺人事件』
    星影龍三シリーズ

    薔薇荘と呼ばれる館に住む学生たち。館の主人・田代氏。薔薇荘近くの海岸で遺体となって発見された玉江。彼女の部屋から消えた「ユダの窓」。何度も殴打され殺害された知井。ロープを凶器とせずサンダルを凶器とした犯人の謎。消えた絵画の秘密。

    『悪魔はここに』

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    2010年11月05日
  • 人それを情死と呼ぶ

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    こういう作品を読んでると本当に自分が何故昭和30〜40年頃をメインに生まれてこれなかったのだろうと悔やみたくなります(笑)。
    それほどこの時代の雰囲気が好きです。

    などと余計なこともほざきつつ以下ネタばれ感想です。







    円満な家庭に舞い降りた汚職事件の捜査の手、そして真面目実直だったはずの夫がある日突然失踪、後にとある女性と心中をして…という話ですが、前半は汚職事件絡みの捜査メインの記述、後半は一転して心中した女性の側の事情を追求していったらそこには…という展開です。この反転のところがうまいな〜と思います。
    こういう眼からウロコ的な展開が大好きです。

    あと文庫解説にも書かれてまし

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    2010年02月22日
  • 沈黙の函~鬼貫警部事件簿~

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    実は何気に(今さら)初鮎哲。
    しかもこのお話、各章にサブタイトルがついているので最初てっきり短編集だと思って読み始めてしまいました…(←長編です)。

    という訳で以下ネタばれ感想です。







    中古レコード店のふたりの共同経営者のうち、一人がレコード買い付け出張後に行方不明になり殺され、一人がその犯人だった…というお話なんですが、クラシック音楽やSPに対する素養のない私には最初入り込みにくいところもちょこっとありました。
    それでもラストの解決編が気になって一気に読んでしまったあたりが流石は大御所・鮎川先生といったところでしょうか。

    幻の鑞管レコードを巡る歴史ミステリ的衒学趣味も披露しつ

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    2010年02月22日
  • 太鼓叩きはなぜ笑う

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    『春の驟雨』
     スカートを切り裂かれたと女に訴えられた男。その女らしき人物が風呂場で死体で発見される。なぜ風呂場だったのか?

    『新・ファントム・レディ』
     ドンファンの殺人容疑。彼を強請ろうとした強請屋が殺害された。ドンファンのアリバイを握る消えた女の秘密。

    『竜王氏の不吉な旅』
     スーパーで殺された男。強請屋の男にゆすられた竜王氏のアリバイ。強請屋の知り合いのホステスの最後の言葉。

    『白い手黒い手』
     楽器のセールスマンが呼び出されたのは幕張。しかし顧客の家は見つからない。幕張で起きた殺人事件のアリバイがくなった男。

    『太鼓叩きはなぜ笑う』
     殺害された強請屋の探偵。探偵の強請相手の

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    2009年10月07日
  • りら荘事件

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    星影竜三シリーズ
    りら荘にあつまった学生たちの間で起きる連続殺人事件。炭焼きの死から始まったと思われる殺人。被害者のもとに置かれるトランプのカード。

     2009年7月12日購入

     2009年8月4日初読

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    2009年10月07日
  • 消えた奇術師~星影龍三シリーズ~

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    「赤い密室」は何度目の再読かわかんないほど読んだけど、毎回感心する。
    動機はちょっとどうかと思うけど、猟奇+密室にしっかりと意味があるというところが良い。
    「白い密室」「青い密室」も好きだけど、やはり多少落ちるか。
    トリック自体に「?」を感じるところもあり。
    「黄色い悪魔」そうか、あの有名なトリックはこれにも使われていたのか、というのが一番の感想。
    でも、しっかりと貼られた伏線には驚いた。
    「消えた奇術師」は、短い中にサスペンスがちりばめられててなかなか。
    「妖塔記」個人的にはイマイチかなぁ。

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    2010年01月16日
  • りら荘事件

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    鮎川哲也といえば、これをオススメします。
    本格ものの連続殺人事件です。ちょっと昔の作品ですが、今読んでも色あせないのがすばらしいです。

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    2009年10月04日
  • りら荘事件

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    「館モノ」の入門書にして本格ミステリの真髄。連続殺人の場合、事件がおきるたびに容疑者を絞り込みやすいのが普通だが、本作は全くの逆である。容疑者が犠牲になればなるほど、真相から遠ざかってしまうのだ。手掛かりはすべて提示されているので、論理的なプロセスを組み立てれば真犯人に辿り着く。しかし、伏線をどう読み取るかは、非常に高度なセンスが要求される。

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    2009年10月04日
  • 悪魔はここに~星影龍三シリーズ~

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    ネタバレ

    「道化師の檻」「薔薇荘殺人事件」「悪魔はここに」
    「砂とくらげと」

    「道化師の檻」が好き。ただトンネルがちょっと分かりにくい気がする。鮎川哲也が星影龍三にちょっといじめられてる感じも面白い。

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    2025年10月05日
  • 消えた奇術師~星影龍三シリーズ~

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    ネタバレ

    鮎川哲也の推理小説は雰囲気が古いですね~(笑)まあ実際に昔の小説ですから仕方ないんですけどね(笑)『赤』『白』『青』は密室で『黄色』は悪魔なんですね~(笑)密室物は良かったと思います(笑)特に『赤い密室』は評価が高いだけあって何回読んでも面白いですね~(笑)星影龍三のキャラクターも良いですね(笑)風邪で体調が悪いからって八つ当たりは(笑)

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    2025年10月05日
  • 黒いトランク

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    読み応えがあって面白かった。
    登場人物の描写や会話が少なく、謎解きの記号として使われているので、今読んでもそれほど読みにくさを感じず読めた。

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    2024年01月31日
  • リラ荘殺人事件

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    ネタバレ

    ミステリの金字塔
    初鮎川作

    トリックがお見事
    昔の作品でも楽しく読ませていただきました。
    トリックがお見事で最後の種明かしはとても気持ちよかったです。

    ただ警察ポンコツ過ぎたのが残念
    小説だからまだ許せたのかもしれないが、このまま映像化したらイライラして途中で見るのやめてしまうのではと感じてしまう。
    最近の実写化が酷いのもそういうところからきているのか とも教えてくれた本でした。

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    2024年01月20日
  • 竜王氏の不吉な旅~鮎川哲也「三番館」全集 第1巻~

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    1970年代の作品。もちろん描写にレトロ感はあるが、面白かったです。
    少し頼りない探偵だが、心強い味方が顔馴染みの達磨顔のバーテンだ。ピタリと真犯人を言い当て、事件を解き明かす安楽椅子探偵!
    なんとなくその探偵を大泉洋さんで脳内再生してしまいました。

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    2024年01月02日
  • リラ荘殺人事件

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     トランプが重要な鍵となる本格ミステリー。意外な犯人で驚かされたが、警察が思った以上に無能でやらかしているのが気になった。

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    2023年12月29日
  • 沈黙の函~鬼貫警部事件簿~

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    ネタバレ

    中古レコードショップの共同経営者の1人が、珍品の蝋管レコードの引き取りのため函館へ。レコードを函館から発送の行方不明になった彼は、レコードを送ったはずの荷物から首だけになって発見される!

    鬼貫警部ものだけど、捜査は丹那刑事と、あとは容疑者の1人が容疑を晴らすために依頼した私立探偵がほとんど捜査してた上に、かなり重要な発見をこの一見さんの探偵がするもんだから、そこはちょっと拍子抜け。でも最後の推理はさすが!
    最初、函の中から発見される死体とか、それが発送されたものであるとかいうところから『黒いトランク』を連想したけれど、あれは鬼貫警部が出ずっぱりだったのに対してこちらは最後しか出ないし、競馬の

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    2023年09月24日
  • リラ荘殺人事件

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    読みながらワクワクした。
    決して全てがフェアではないと思いながらも(当時と今では常識が変わっているのは当たり前だとは思う)、私の推理はしっかり外されたし、意外な結末だった。
    随分昔に書かれた本だと知りつつも、一度読んでみて良かったと改めて感じた。

    一癖も二癖もある大学生の殺人事件ものは結構自分好みかも、と思った。

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    2023年07月07日
  • 竜王氏の不吉な旅~鮎川哲也「三番館」全集 第1巻~

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    2023.05.21
    三番館のバーテンの味わいが深い短編集。
    丁寧に謎解きをしているので、1970年代というレトロな感覚と併せて、ミステリ初心者にも楽しめる一冊。
    私は「白い手黒い手」になるほど!と思わされた。

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    2023年05月21日