鮎川哲也のレビュー一覧
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ネタバレ『白昼の悪魔』
鬼貫警部シリーズ
殺害された姉帯田鶴子。現場に残された飛行機からばらまかれたチラシ。死体に刺さったアマチュアレスリング協会のネクタイピン。容疑者となったピンの持ち主・伊能忠平。紛失したピンを拾った探偵・鵜ノ木。鵜ノ木の下から盗まれたピン。ピンを盗んだ人物としてあがった沖正造。正造の逃亡と鵜ノ木、沖と秘書の関係。
『誰の屍体か』
鬼貫警部シリーズ
池田伊之助に送られた硫酸、宇井歌子に届けられたピストル、江木俊介に届けられたビニールひも。すべての送り主は芥川厚。地下室で発見された遺体。首がなく銃で撃たれビニール紐で絞殺され、手を硫酸で焼かれていた。被害者は岡部乙五郎。犯行後に -
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ネタバレ『碑文谷事件』
鬼貫警部シリーズ
殺害された女優・山下小夜子。被害者の夫・山下一郎の九州から東京へ向かう電車の中にいたというアリバイ。一郎が電車の中で乗り合わせた大池宣造に通過駅の「島田」「磐田」を読みこんで読んだ俳句の謎。事件発覚後タクシーを待たせ入れ替わったと思われた一郎。
『1時10分』
鬼貫警部シリーズ
さまざまな女と関係を持つプロデューサー・稲田登の殺害事件。チケット注文の電話オペレーター・甘利ツル子の元にかかってきた稲田登からの電話の時間一時十分。稲田の婚約者・丘リリ子の殺害事件。容疑者としてあがったネリー絵島の車から見つかった血塗れのナイフ。田所警部の捜査。
『早春に死す -
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『道化師の檻』
星影龍三シリーズ
楽団「ハネ・ワゴン」で起きた殺人事件。被害者はパトロンである三木の愛人・まゆみ。浴槽で殺害された被害者。殺害直前に楽団のリーダーとの口論を目撃されていた。犯人と思われるピエロの恰好をした人物が逃走したトンネル。トンネルの出口にいた警官に目撃されることなく消えたピエロの謎。
『薔薇荘殺人事件』
星影龍三シリーズ
薔薇荘と呼ばれる館に住む学生たち。館の主人・田代氏。薔薇荘近くの海岸で遺体となって発見された玉江。彼女の部屋から消えた「ユダの窓」。何度も殴打され殺害された知井。ロープを凶器とせずサンダルを凶器とした犯人の謎。消えた絵画の秘密。
『悪魔はここに』 -
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こういう作品を読んでると本当に自分が何故昭和30〜40年頃をメインに生まれてこれなかったのだろうと悔やみたくなります(笑)。
それほどこの時代の雰囲気が好きです。
などと余計なこともほざきつつ以下ネタばれ感想です。
円満な家庭に舞い降りた汚職事件の捜査の手、そして真面目実直だったはずの夫がある日突然失踪、後にとある女性と心中をして…という話ですが、前半は汚職事件絡みの捜査メインの記述、後半は一転して心中した女性の側の事情を追求していったらそこには…という展開です。この反転のところがうまいな〜と思います。
こういう眼からウロコ的な展開が大好きです。
あと文庫解説にも書かれてまし -
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実は何気に(今さら)初鮎哲。
しかもこのお話、各章にサブタイトルがついているので最初てっきり短編集だと思って読み始めてしまいました…(←長編です)。
という訳で以下ネタばれ感想です。
中古レコード店のふたりの共同経営者のうち、一人がレコード買い付け出張後に行方不明になり殺され、一人がその犯人だった…というお話なんですが、クラシック音楽やSPに対する素養のない私には最初入り込みにくいところもちょこっとありました。
それでもラストの解決編が気になって一気に読んでしまったあたりが流石は大御所・鮎川先生といったところでしょうか。
幻の鑞管レコードを巡る歴史ミステリ的衒学趣味も披露しつ -
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『春の驟雨』
スカートを切り裂かれたと女に訴えられた男。その女らしき人物が風呂場で死体で発見される。なぜ風呂場だったのか?
『新・ファントム・レディ』
ドンファンの殺人容疑。彼を強請ろうとした強請屋が殺害された。ドンファンのアリバイを握る消えた女の秘密。
『竜王氏の不吉な旅』
スーパーで殺された男。強請屋の男にゆすられた竜王氏のアリバイ。強請屋の知り合いのホステスの最後の言葉。
『白い手黒い手』
楽器のセールスマンが呼び出されたのは幕張。しかし顧客の家は見つからない。幕張で起きた殺人事件のアリバイがくなった男。
『太鼓叩きはなぜ笑う』
殺害された強請屋の探偵。探偵の強請相手の -
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ネタバレ中古レコードショップの共同経営者の1人が、珍品の蝋管レコードの引き取りのため函館へ。レコードを函館から発送の行方不明になった彼は、レコードを送ったはずの荷物から首だけになって発見される!
鬼貫警部ものだけど、捜査は丹那刑事と、あとは容疑者の1人が容疑を晴らすために依頼した私立探偵がほとんど捜査してた上に、かなり重要な発見をこの一見さんの探偵がするもんだから、そこはちょっと拍子抜け。でも最後の推理はさすが!
最初、函の中から発見される死体とか、それが発送されたものであるとかいうところから『黒いトランク』を連想したけれど、あれは鬼貫警部が出ずっぱりだったのに対してこちらは最後しか出ないし、競馬の