人それを情死と呼ぶ

人それを情死と呼ぶ

550円 (税込)

2pt

警察は、河辺遼吉が浮気の果てに心中したと断定した。……しかし、ある点に注目した妻と妹だけは、偽装心中との疑念を抱いたのだった! 貝沼産業の販売部長だった遼吉は、A省の汚職事件に深く関与していた。彼は口を封じられたのではないか? そして、彼が死んでほくそ笑んだ人物なら二人いる。調べるほどに強固さを増すアリバイ。驚嘆のドンデン返し。美しい余韻を残す長編。

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人それを情死と呼ぶ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    鮎川哲也の長篇ミステリ小説『人それを情死と呼ぶ~鬼貫警部事件簿~』を読みました。
    アンソロジー作品『線路上の殺意 鉄道ミステリ傑作選〈昭和国鉄編〉』に収録されていた『早春に死す』を読んで、鮎川哲也の作品を読みたくなったんですよね。

    -----story-------------
    人は皆、警察までも

    0
    2023年04月13日

    Posted by ブクログ

    こういう作品を読んでると本当に自分が何故昭和30〜40年頃をメインに生まれてこれなかったのだろうと悔やみたくなります(笑)。
    それほどこの時代の雰囲気が好きです。

    などと余計なこともほざきつつ以下ネタばれ感想です。







    円満な家庭に舞い降りた汚職事件の捜査の手、そして真面目実直だったはず

    0
    2010年02月22日

    Posted by ブクログ

    鬼貫警部の「アリバイ崩し」モノです。
    犯人のアリバイトリックはリスクが大きのにも係わらず実行出来たのは首を傾げたくなりますが、それでも完璧に作り上げたアリバイを小さな嘘から少しずつ着実に暴かれていく展開は秀逸です。何気ない伏線が次々と真相に繋がる構成も素晴らしいです。
    お話自体はかなり地味ですが、印

    0
    2015年09月23日

    Posted by ブクログ

    箱根の山中で発見された一組の男女の死体。警察は汚職事件の果ての心中と断定したのだが……。
    鮎哲お得意のアリバイ崩しものにして鬼貫シリーズの代表作。精緻に作りこまれているため、トリックそのものものよりも、捜査により謎が徐々に解きほぐされてゆく様がとにかく愉しい作品。特に中盤、ある事実が発覚し事件の様相

    0
    2011年11月23日

    Posted by ブクログ

    汚職事件を絡めたプロットは社会派を意識していますが、アリバイ崩しに二転三転する展開と、素晴らしい本格推理小説でもあります。
    情死とみられる男女の遺体発見からはじまり、哀切漂うラストシーンまで読んで、「人それを情死と呼ぶ」というタイトルが大変胸に沁みます。

    0
    2011年05月09日

    Posted by ブクログ

    鬼貫警部シリーズ
     汚職事件に絡んだ男の心中事件と思われた事件に疑問を持った男の妹と女の義弟の調査。本当に殺したかったのは誰か?殺害された男女の関係は?

     2009年9月19日再読

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    社会的なテーマを、「本格作家」として上手く料理してある。被害者たちの思いと心理描写が巧みに表現してあるため、その裏に隠された犯人の意図は全く見えず、読者を完璧にミスリードしている。鮎川作品は、タイトルの巧さにも感服するが、この作品にもそれがよく現れている。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    フーダニットとして読んでいった場合、他の犯人候補たちのアリバイはもうちょいゆるい方が好みだけれど、物語としてはこちらの方が良いのか。
    最後の章が肝、として、他の犯人候補のアリバイが強固であれば、追い詰められる絶望も深い。
    しかしながら、最近のアピールが派手な物語に触れている身としては、感情の起伏がも

    0
    2013年01月18日

    Posted by ブクログ

    松本清張『点と線』を頂点とし、長らく隆盛を極めた日本特有の社会派ミステリに対して、孤高の本格ミステリ作家:鮎川哲也が放った鬼貫警部ものの代表作。<アリバイ崩し>という、ある意味で大技のない地味な印象を与えるプロットながら、読者の予想を次々と覆す展開がビンテージの貫禄に相応しい一編だ。情景描写・心理描

    0
    2011年01月20日

    Posted by ブクログ

    社会派全盛期の本格推理。心中と見せかけた殺人事件や事件の発端などは他の作家さんの作品と共通した部分がありますが、一番の見所は「逆転の発想」ですね。被害者の男性の親族の視点から始まっていくのに、実は・・・といった展開。ここで犯人が照子や由美に過剰な反応を見せず、手紙の中でも自分の苦しさを語ったりしない

    0
    2009年10月04日

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