無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
千九百四十九年も押し詰った鬱陶しい日の午後、汐留駅前交番の電話のベルが鳴り、事件の幕が切って落とされた。トランクに詰められた男の腐乱死体。荷物の送り主は福岡県若松市近松千鶴夫とある。どうせ偽名だろう、という捜査陣の見込みに反し、送り主は実在した。その近松は溺死体となって発見され、事件は呆気なく解決したかに思われた。だが、かつて思いを寄せた人からの依頼で九州へ駆けつけた鬼貫の前に青ずくめの男が出没し、アリバイの鉄の壁が立ち塞がる……。巨星、鮎川哲也の事実上のデビュー作であり、戦後本格の出発点ともなった里程標的名作。綿密な校訂による決定版!
...続きを読む本の半分くらい(たぶん)を主人公が頭の中で推理していく話なのですが、こういうタイプのミステリーを読むのははじめてだったので新鮮でした。自分も主人公と一緒に推理してるような気分にひたれて楽しかったです。しかし!トリックは理解できませんでした。僕の頭が悪いのでしょうか?
Posted by ブクログ 2022年12月13日
戦後、間もないころの香りが漂う物語
作者は鮎川哲也
その名は東京創元社主催の推理小説新人賞「鮎川哲也賞」でおなじみ。
彼の1956年の出世作で、今もって名作とされる物語。
ようやく復興の進んだ東京の汐留駅に、異臭を放つ黒いトランクが届けられた。
事件は九州での捜査により一旦解決を見るも、とある依...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月01日
名作と誉れ高いが、まだ読んだことがなかったので。
トランクに関する論理や、容疑者のアリバイを地道に崩していくのは、今読んでもとても面白いのだが、やはり時刻表アリバイトリックはリアルタイムで読むほうが楽しめるものなのだろう。
作中では1949年の日本が描かれているが、当時の常識も70年を経た今では変わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月19日
何枚もメモ書きながら読んだが途中で投げ出す。火サスの再放送の鬼貫さんに嵌り読み始めたので時刻表のトリックには覚悟をしてのぞんだのだが。混乱の糸で読者の頭をぐるぐるにひっ絡めてやるぞ!いう作者の執拗な思いを感じずにはいられない。トリックの複雑さでしんどくなったが意外と内容はシンプル。ドラマもそうだった...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。