【感想・ネタバレ】りら荘事件のレビュー

あらすじ

秩父の山荘に七人の芸術大学生が滞在した日から、次々発生する恐怖の殺人劇! 最初の被害者は地元民で、死体の傍にトランプの“スペードのA”が意味ありげに置かれる。第二の犠牲者は学生の一人だった。当然の如くスペードの2が……。奇怪な連続殺人を、名探偵星影竜三はどう解く? 巨匠の本格傑作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 本格ものの教科書みたいな一作。合計7人がテンポよく死んでいく爽快感(?)とそれぞれのトリックがなかなかに見事。死体のそばのトランプ、砒素、トリカブト、色盲、これでもかというほど「ああ、聞いたことある!」って要素が詰め込まれている。最後のリリスは自殺な気がしてたけど殺人やったっけ?そこだけは記憶違いで予想外。再読であっても取りこぼす要素もあって、何回読んでも面白いなぁと思う。十角館より前に書かれたものだけれど、当時流行らなかったらしいのは時代やなぁと思う。今なら絶体に盛り上がるのに。

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2023年09月05日

Posted by ブクログ

星影竜三シリーズ
りら荘にあつまった学生たちの間で起きる連続殺人事件。炭焼きの死から始まったと思われる殺人。被害者のもとに置かれるトランプのカード。

 2009年7月12日購入

 2009年8月4日初読

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

鮎川哲也といえば、これをオススメします。
本格ものの連続殺人事件です。ちょっと昔の作品ですが、今読んでも色あせないのがすばらしいです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「館モノ」の入門書にして本格ミステリの真髄。連続殺人の場合、事件がおきるたびに容疑者を絞り込みやすいのが普通だが、本作は全くの逆である。容疑者が犠牲になればなるほど、真相から遠ざかってしまうのだ。手掛かりはすべて提示されているので、論理的なプロセスを組み立てれば真犯人に辿り着く。しかし、伏線をどう読み取るかは、非常に高度なセンスが要求される。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

面白かったが概ねこういうことだろうなというのはわかった。
本人が気づかないことある!?という箇所や、クローズドじゃないのにそんなに閉じ込めておけるか?という疑念がややある。

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2023年03月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いわゆる館モノのハシリと思える、クローズドサークルではないが。背景、登場人物、に時代を感じることはあるが、連続殺人における小道具、アリバイ、会話の端々に隠された伏線、紛れもない本格推理小説だった。

実際自分も謎が解かれたあとで、やっと気づいたが、氏の本格に対するこだわりが凝縮された一冊なのだろう。

難を言えば探偵星影龍三はなんとなく好きになれなかった、鬼貫警部が魅力的だからだろうけど…

次の鮎川作品を鬼貫警部にしよと思った。

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2017年03月28日

Posted by 読むコレ

58年刊とのこと。
言葉の端や若干の女性蔑視的な考え方に時代を感じさせますが、連続殺人の緊張感、論理的な解は今読んでも充分に新鮮で楽しい。
本格としては満足のいく一冊でした。
しかし同時に、推理物について回る探偵の役割について考えさせられるものが。
優秀な探偵ほど瞬時に解を導くとすれば、物語の途中では確かに不要。
実際本作の探偵登場も八割が経過してからでした。
ですがぽっと出のキャラクターに愛着が湧かないのもまた事実。
ラストだけ出てきて正答を述べて帰る姿には、只々ぽかんとするばかりでした。
やはり探偵はヘボでいいかな?

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2014年06月28日

Posted by ブクログ

怒涛の展開で息つく暇もなく殺人事件がおこります。そう思うとちょっと警察の無能ぶりがひどすぎるんじゃなかろうか…。そして探偵が出てくるのは最後の最後。ぱぱっと謎解きして終了です。それでも話に勢いがあるので、どんどん読み進められました。関係ないですが、登場人物の名前は今時のキラキラネームみたいだなーと。

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2013年07月01日

Posted by ブクログ

犯罪の手口は現実味薄く、捜査陣の言動も笑いをこらえること度々あり。しかしながら執筆された時代(昭和20年代)を考慮すれば画期的な作品であったのかも。

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2013年03月19日

Posted by ブクログ

非常に読みやすかった。
50年以上前のものとは思えなかった。
メインのとこも非常によかった
犯人の頭の回転の速さに脱帽です

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2011年04月24日

Posted by ブクログ

大御所「鮎川哲也」氏の作品。とはいえ、鮎川氏を全く知らないので、まず作品の世代にびっくり。結構昔の作品なんだ〜。登場人物の名前がスゴイ。個性的な面々とバラエティ豊富(?)な殺害方法でひきつけられます。ただし、スリル感はないので、スリル感を求める人には物足りないかも。それにしても、こんなメンツで合宿(ちょっと違うか)するかな…(苦笑)

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2009年10月04日

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