鮎川哲也のレビュー一覧

  • 白い陥穽~鮎川哲也のチェックメイト~

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    鮎川哲也さん初でした。
    完全犯罪だと確信して行う殺人事件。
    ちょっとしたミスから真相が明らかに…

    ・白い盲点
    元カレに殺意を抱く…軽井沢の別荘にて自殺に見せかけ…

    ・暗い穽
    探偵に不倫をネタに譲られる。アリバイ工作するが…

    ・鴉
    酔っぱらった勢いで秘密クラブに嵌まってしまう中年教師。譲られ、アリバイ工作をし殺害するが…

    ・夜を創る
    ある誤解から作家へ借金をしてしまう女性編集者。誤解を解こうとするが…

    ・墓穴
    不倫相手より旦那殺害の相談を受ける。上手く行ったはずなのに…

    ・尾行
    『尾行されてる!』そんな思いより浮気をしてる夫は妾と共謀して妻を殺害する…

    ・透明な同伴者
    縁談を持ち込

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    2022年12月11日
  • リラ荘殺人事件

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    かなり前の作品のため表現方法、言葉回し等に古臭さは感じるものの、やはり名作なだけあって全体的な完成度は高い

    何よりあまり複雑すぎず事件全体の内容が頭に入りやすい
    ここが伏線だったかーという点もしっかりあり

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    2022年12月09日
  • リラ荘殺人事件

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    key word クローズドサークル 見立て?モチーフ? 有名 

    鮎川作品、初めて読んだ。有名過ぎて今まで読まなかったけど、きっと当時新しかったんだろうと思ってしまうのは今がミステリー飽和時代だからかな。

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    2022年10月24日
  • リラ荘殺人事件

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    リラ荘に集まった大学生。連続しておこる殺人事件。多様な殺害方法。残されたトランプ。ミステリーの醍醐味が詰まった作品であった。

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    2022年08月02日
  • 太鼓叩きはなぜ笑う

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    探偵の話を聞いたバーテンが真相を喝破するというアームチェア・ディテクティブもの。アリバイ崩しがメインで、多少の突っ込みどころはあるものの(「新ファントム・レディ」とか)、トリックそのものはどれもさすがというレベル。ただ、おじさん向けのユーモアミステリでもあるので、風俗描写やユーモアセンスの風化が激しい。今の感覚で言えば、不快でしかない描写が、ユーモアのつもりで延々続く。さすがにきつい。昭和のおじさんはみんなこうだったから、しょーがないんだけども。

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    2022年03月07日
  • 積木の塔~鬼面警部事件簿~

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    先日「りら荘事件」を読んで、<鬼貫警部事件簿>シリーズを再び読みたくなった。

    東京・目黒の喫茶店で中年セールスマンが毒殺された。被害者が最後に喫茶店で会っていた女は数日後、広島・廿日市の線路脇で他殺体となって発見された。
    女のバッグからは急行<海星>の寝台券が出てきたことから、<海星>の車中で殺され、列車から投下されたものと思われた。
    そして鬼貫は女の関係者である由比という男が怪しいと睨むのだが、由比には鉄壁のアリバイがあった…。

    毎回楽しいアリバイトリック。
    被害者である女が<海星>の車内で殺されたと思われるものの、由比は<海星>に乗った形跡がない。では<海星>に廿日市に着くまでにどうや

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    2022年02月16日
  • 黒いトランク~鬼貫警部事件簿~

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    鮎川哲也 「黒いトランク」を読みました。

    うーん時刻表がでてきました。
    私の今迄のミステリー読書で意外にも初めてでした。
    今まで西村京太郎も読んでいませんから。
    何しろ未知なる挑戦なのですから。

    ミステリーベスト◯をすべて読みたいと思ったのがきっかけでした。
    まず入手しなくてはいけない本リストに入りました。運良く本をゲットしました。
    それから数ヶ月、次何を読むか気分とか、タイミングとか、目についたものだとか、手近にあったりなどの末、お待たせしました。完読しました。

    鮎川哲也 本屋とかではあまり見かけません。
    しかし有名です。名前は以前から知っていました。
    ミステリーの重鎮のような方。本格

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    2022年02月09日
  • りら荘事件~増補版~

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    時々無性に読みたくなる昭和ミステリー。
    久しぶりに再読してみた。

    埼玉県秩父山中にある大学の寮(短期滞在型)<りら荘>で起こる連続殺人事件。いわゆるクローズドサークルものなのだが、特徴としてはトランプカードで連続殺人であることを指し示しているということと、殺害方法が毒殺あり刺殺あり絞殺ありとバラエティに富んでいる(これは作中である登場人物が指摘している)ことだろうか。

    七人の男女の学生たちが集まった最初の晩に一組の男女の婚約が発表されるのだが、その目出度い発表とは裏腹に、主役の男女に思いを寄せていた別の男女やそうした華やかな空気をきらう皮肉屋などがいて、雰囲気は不穏な感じ。
    そしてその翌日

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    2022年02月06日
  • 憎悪の化石~鬼貫警部事件簿~

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    そういえば最近のミステリーには時刻トリックがあまりない。出尽くしたのか、マンネリなのか。旅情と共に、解き明かしていく過程は、スリリング。何枚もの薄い皮をめくるような幸福を、久しぶりに感じた。

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    2021年11月25日
  • 黒い蹉跌~鮎川哲也のチェックメイト~

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    アンソロジーの一冊目。
    未草がなかでもよかった。やや強引な結末もあったが。
    チェックメイト78というドラマについては、刑事コロンボ読本に取り上げられている。もう観ることはできないのだろうか。

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    2021年11月03日
  • 白い陥穽~鮎川哲也のチェックメイト~

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    鮎川哲也の作品を読むのは、おそらく中学生以来。鉄道ミステリのアンソロジーだったと思う。倒叙ミステリの短編集。チェックメイト78という松方弘樹主演のドラマはうっすらと記憶にあるが、内容は忘れてしまった。

    表題作が一番好み。オチが重なる作品があるのは意図的なのだろう。

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    2021年10月30日
  • 黒い蹉跌~鮎川哲也のチェックメイト~

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    短い中でプロット勝負。やたら長いだけの小説が多い中、新鮮に感じる。ある程度年齢を経ないとわからないこともある。
    畳みかけるような話の連続には、圧倒。
    ミステリー界の巨人。
    羊草は秀逸。こうしたトリックのミステリーは、最近見ないかな。古いのか、出尽くしたのか。本格派が好きな人は、読み終わるのが残念に思うかも。

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    2021年10月29日
  • リラ荘殺人事件

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    ずいぶん古い本なんだな。最初は登場人物の話し言葉が少し読みづらいがだんだんに慣れてくる。その頃には次の展開が気になって先へ先へと読み進めてしまう。読み応えがあった。

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    2021年07月23日
  • 黒いトランク

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    実在する都市や交通機関が登場する本格ミステリーです。

    北九州と東京を中心に繰り広げられる本格ミステリーです。実在の都市・鉄道・客船等や時刻表・地図等も実際の物を参照しながらストーリーが進み訪れた事の無い地方や乗り物なのに何故だかその情景が手に取る様に脳裏に浮かび最新のミステリーでは味わえない趣が有ります。

    鉄道貨物を利用し死体を詰め込まれた黒いトランクが汐留へ発送された、、、
    容疑者のアリバイと殺人現場のトリックがこの小説の最大の読みどころです。

    登場人物が犯人を追う刑事と容疑者等関係者が学生時代の友人で少数に限定されているのですが鉄道・トラック・船を利用した仕掛けの上手さは最近流行の派

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    2021年05月03日
  • リラ荘殺人事件

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    ネタバレ


    「そして誰も」のような緊張感がずっと付き纏っていた。犯行の動機はともかくトリックは面白かった。色の件といい、トランプの件といい。

    しかし、警察がひたすら無能。何人も死んでいるのに警戒心は薄く、容疑者の足取りすら調査しようとしない。さらには誤認逮捕。極め付けに探偵役のおっさんが終盤に現れてさっと謎を解いてしまう始末。あまりに役に立たなすぎる…

    尼リリスの本名は南カメだが、ナイフのイニシャルはA、死体を引き取りに来た母親もリリちゃん呼び。後者はやや違和感を覚えたが、高慢なリリスなら親がそう呼ばないとヘソを曲げる姿かもしれないな、と思い直した次第。

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    2021年04月05日
  • 白の恐怖

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    表題作+短編+エッセイ
    遺産相続からみで集められた面々
    雪降る山荘で・・・舞台はまぁよくあるあれでした
    遺産相続の依頼を受けた弁護士視点での語り(日記調)
    それなりに楽しめました

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    2021年01月17日
  • 黒いトランク

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    ネタバレ

    どうやったかに特化した推理小説。いろんなトリックが散りばめられてておもしろかった。

    よくできたトリックだけど一点だけ。若松駅の前で、たまたま運よく彦根運転手のトラックを捕まえられたけど、いつまでたっても博多まで行くトラックを捕まえられない可能性だってあるんじゃないの?時間が肝のはずなのに、そこが行き当たりばったりで納得いかない。列車の時刻の正確さ云々よりよっぽど気になる。

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    2021年01月03日
  • 黒いトランク~鬼貫警部事件簿~

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    ネタバレ

    本格推理もの。舞台は1949年で終戦後すぐ。まだ日本文化が色濃く残っている。旅行ものとしても面白い。人物描写は抑制が効いていてうるさくなくそれでいて特色があって面白い。トリックはかなり凝っているが蓋を開けてみれば単純だ。

    当時の時刻表・九州の地図をなんども見返した。そうして実際自分がそこにいるような楽しみ方をした。時刻表をみたり地図をみたりする楽しさが味わえた。

    トリックはちゃんと読んでいけば追いつけるので、巻末のトリック解説表がなくても大丈夫。あったほうがわかりやすいが。なので発表当時ではなく洗練されたものが読みたい人は創元推理でもいいと思います。
    ただ、序盤にある北原白秋の話などが他の

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    2020年11月23日
  • リラ荘殺人事件

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    とにかく人がどんとん殺される。こっちが考える間もないくらいに。

    避暑を目的として学生たちが訪れたリラ荘は、もとの所有者がライラックの花を愛し、それを屋敷の周りに沢山植えていたことからついた、今では日本芸術大学が学生のためのレクリエーションの寮だ。
    ここを訪れた学生は、男性が4人と女性が3人。個性的でアクが強いメンバーだ。メンバー同士の仲もあまり良くないようで、なぜ同じ時期にわざわざ訪れたのか不思議な気がするけど。

    この犯人はそうとは見せないが、非常に頭がよく、機転がきく。この狭い敷地内で、最後まで疑われずに何人もの人間を短期間に殺すのだから。
    読みながら何度も笑っちゃったのは、刑事や警部の

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    2020年08月08日
  • リラ荘殺人事件

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    おすすめミステリー小説系のサイトで紹介されてたので買った一冊。

    初版発行が昭和51年  
    44年前に発行した小説

    そんな古い小説とは知らず買い読んでみたが、やはり所々に表現が古いなと感じる部分があり、ちょっと読みにくい話だなと感じてしまった。

    事件のトリックは凄かった。
    読んでて疑問に思った所がだいたい回収されて謎が解明されたし、スッキリして終わった感じでした。

    古さを感じる所があるが、今読んでも楽しめる小説でした。

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    2020年06月12日