【感想・ネタバレ】死びとの座のレビュー

あらすじ

一人めの被害者は、芸能人のミッキー中野こと秋葉原好一(よしかず)だった! 彼は東京・中野区の公園に置かれたベンチに座っているところを、拳銃で撃ち抜かれて息絶えていた。──捜査陣は、つぎつぎに出現する容疑者に困惑する。スチュワーデス、フリーのルポライター、ライバルの同業者たち……動機を持つ人物が多すぎるのだ。鬼貫(おにつら)警部は北へ西へと奔走し、彼らのアリバイ工作を崩そうとするが……。

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Posted by ブクログ

「鮎川哲也」の長篇ミステリ小説『死びとの座~鬼貫警部事件簿~』を読みました。
『りら荘事件』、『早春に死す~鬼貫警部事件簿~』に続き、「鮎川哲也」の作品です。

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一人めの被害者は、芸能人の「ミッキー中野」こと「秋葉原好一(よしかず)」だった! 
彼は東京・中野区の公園に置かれたベンチに座っているところを、拳銃で撃ち抜かれて息絶えていた。
――捜査陣は、つぎつぎに出現する容疑者に困惑する。
スチュワーデス、フリーのルポライター、ライバルの同業者たち……動機を持つ人物が多すぎるのだ。
「鬼貫(おにつら)警部」は北へ西へと奔走し、彼らのアリバイ工作を崩そうとするが……。
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『週刊新潮』の1982年(昭和57年)10月21日号から1983年(昭和58年)5月12日号に連作された、「鬼貫警部」シリーズの作品です。

 ■プロローグ
 ■被害者を洗う
 ■進展
 ■冬の旅
 ■北の挿話
 ■失踪
 ■X氏
 ■Xの追及
 ■肉薄
 ■相合い傘
 ■付録1●『死びとの座』縁起 鮎川哲也
 ■付録2●あとがき 鮎川哲也
 ■エッセイ●想い出五十年 山沢晴雄(作家)
 ■解説●鮎川哲也と鎌倉 山前譲(推理小説研究家)

一人めの被害者は、芸能人の「ミッキー中野」こと「秋葉原好一」だった! 彼は東京・中野区の公園・中のセントラルパークに置かれた死人の座と呼ばれるベンチに座っているところを、拳銃で撃ち抜かれて息絶えていた… 交際のあったスチュワーデス「大塚ひろみ」、妹のことで「ミッキー中野」に恨みを持つフリーのルポライター「馬場吾策」、ライバルのものまね芸人「原宿慎伍」等の動機を持つ容疑者が出現するが、決定的な証拠をおさえることができない、、、

「鬼貫警部」は北へ西へと奔走し、彼らのアリバイ工作を崩そうとするが、やっと嘘を見破っても、即犯人検挙とならないから厄介だ… その後、失踪した「原宿慎伍」が、「ミッキー中野」を殺害した銃で自殺、、、

事件は解決したかに思えたが、事件の結末に納得がいかない、推理小説家の「高田謙介」は、「原宿慎伍」の恋人「目黒マリ」と、真相の探るべく調査を開始する……。


ものまね芸人を利用したアリバイトリックは予想できた展開でしたが… 大胆なベンチのトリックは意外でしたねー

名前を隠したオープニングも効果的で面白かったですね… 巧くミスリードさせられました。

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2023年08月27日

Posted by ブクログ

鬼貫警部ものを読みたいと言っていた私にミステリ好きの義父が貸してくれた一冊。
私が好きな音楽ネタあり、ご近所(ちょっとだけでてくる)ネタあり、まさかの身内ネタまであり、お義父さんたら、すごい!

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2019年03月09日

Posted by ブクログ

この作者にしては珍しく、意味深なオープニングが存在するが、本編は地味にゆっくりと展開する。ようやく調子が出てきたと思ったら、作者お得意のレコード談義の登場でやんわり萎える。中盤以降、人物の入れ替わりがあるので、すっかり読書ペースを乱されてしまった。退屈しそうになったところで事件の全容が顔を出す。一気に目が覚めてしまった。規模の小さいサプライズ? やはり、“本格の鬼”は一筋縄ではいかないものだ。巧い。強引でアクロバティックな感もするが、巧いのだから仕方がない。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

冒頭いきなり殺人の場面が名前を伏せて書かれてるんだけどその部分で軽く読者へ挑戦している。そこから続くストーリーは怪しそうな人からそうでない人まで誰も鉄壁のアリバイを持っているという状態。ここから導き出される解答はある程度は想像できたとしてもやっぱり考えの及ばないところへ落してくる。読み返すと伏線がちょっとしたところに隠されているし。

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2009年10月04日

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