佐々木正美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第一子を妊娠した友人にプレゼントしたい本。
(私も妊娠中に出会いたかった。)
親になる覚悟を固める一助になると思う。
本書を通じて繰り返し強調されているのは、
・乳幼児期に子供の望むことをできる限り叶えてあげることで、子供は親や周囲の人を信頼し失敗を恐れず成長できる。
・子供への期待(親→子の依存)は自由な発達を妨げる。夫婦の関係が良好(親同士の依存)であれば、親は過度に子供に期待せず、子供は安心して親に依存できる。
・子供は子供同士で育ち合う。子供同士で学び合うことで、友達ができ健全に成長できる。
ということ。
そして、地域社会とのつながりが希薄になっている現代では、これらを満たす環境はなくなってきているとも記述されていた。
産後半年ごろからこの本を読み始めたが、
耳の痛い話が多々ありハッとさせられた。
YouTubeやゲームなど、家の中で得られる娯楽の誘惑に負け、自分の楽しみを優先し子供の要求を無視してしまっていた。
「相手の幸せのために自分が生かされていることを感じられる時に幸福を味わえる」、その通りだと思う。
子供の要求を満たす幸せをめいっぱい味わおうと、前向きな気持ちになれた。
とはいえ、子供に真摯に向き合うためには自分の精神の健康が必要不可欠。
あくまでこの本の内容は理想論として、
肩の力を抜きながら、最初で最後の「第一子の子育て」を全力で楽しみたい。
正解のない育児生活の中で迷った時は本書を読んで、親としての指針を再確認したいと思う。 -
Posted by ブクログ
30年近く前から、こんなに新しいことを言っていた人がいたなんて!
ネットもSNSも普及していなかったし、社会問題も今と違うから多少読み換えは必要なんだけど
現代こういう人がいっぱいいるよな…と感じる
佐々木先生の時代に愛情が不足した子どもたちが、大人になって弱者男性とかルールを守れない人になっているのではないか?と考えたりした
ソーシャル・レファレンシング!
親がスマホ見てたら育たないね
これからの子どもが心配
確かに、乳幼児期にいい子にならざるを得なかったわたしは思春期から精神疾患を抱えているのに対して、小学生で数年の入院を経験した夫は今普通に働いている
乳幼児期の不足がずっと響いているのか、佐々木先生のいうように家の土台ってたぶんとっても大事なんだろうな
この本が刊行される2年前にわたしは生まれていて、こんなふうに育っていたら…と少し心が切なくなる
悲しい連鎖はわたしで止めたい -
Posted by ブクログ
結構断定的な言い方なのが気になるところがあり、育児にすごく不安を感じている時には向かない本かもと思ったけど、なるほどと感じた箇所も多かった。例えば以下のあたりは心にとどめておきたい。
「人間というのは、人づきあいが少なくなればなるほど、あるいはできなくなるほど、不安が強くなり、いらだちが強くなり、疲れやすくなる」から、知人や友人、近所の人とコミュニケーションを取って大事にすべきだということ。
乳幼児期には、「可能なかぎり、子どもの要求を満たしてやるように心がけながら育てる」必要があること。
自分が幸せであり、「人といっしょに、ささいなことでも大きく喜べる、小さな不幸を深く悲しめる」ということで子どもの思いやりも育つということ。「喜びと悲しみを感じにくくなると、どうも人間というのは自然に怒りっぽくなる」こと(身に覚えあり…。ていうか、歳を重ねて生きるのがこなれてくるとだんだんこうなっていきがちなのでは)。
「物質的、経済的に豊かな社会に住んでいる人間ほど外罰的になる、あるいは他罰的になる」こと。都市の過密社会に住めば住むほど、「地域社会との深いつきあいを、しらずしらずのうちにさけて、マイペースで孤立的に生きていきたくなる」こと(人の嫌なとこばっかり目につく人間として、耳が痛い!そういう傾向があることを意識するだけで少しは違うか)。
余談だが、資本主義的なあり方に否定的な論調が多い気がして、家事とか育児とか資本主義の周縁分野を専門とする人は、効率重視の社会とは相容れないのかなあとも思った。
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Posted by ブクログ
乳幼児期を中心に子育てで意識した方がいい点を書いてあります。全般的に自分にはよく刺さり、育児に関わっている方はぜひ読んでいただきたい1冊。
満足してもらえると思います。
紹介したい内容は多いのですが、特に残った内容の紹介です。
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乳幼児期は建物でいう基礎工事のようなもの。やり直せるものではないし、最も重要なもの。この時期は子供の期待に応えてあげることが大切。
期待や要望に答えすぎると甘えた子どもに育つのでは?とよく言われるが、いつまでも抱っこを求める人はいない。それと同じように、答えすぎて困る人にはならない。むしろ、信頼関係がしっかり構築できていないと、問題行動を引き起こしてしまうのです。
いま、この瞬間を、幸せにしてあげよう、その積み重ねが、この子の幸せになるのだという育て方がいいのです。そして、理屈抜きで、育児を自然に楽しんでできれば、これはもう理想的な親だと。
また、親が子どもに期待しすぎないこと。期待するということは条件付きの愛情なのです。
ありのままの子どもで十分満足だという気持ちに、親がどれだけなれるかということが大切なのです。 -
Posted by ブクログ
借りたもの。
子育ての金言がいっぱい!
ハウツーではなく、子供との向き合い方、その考え方について、肝に銘じておきたいものばかり。
児童精神科医の著者が、時代と共に、子育て環境は変化しても「いつまでも変わらない大切なこと」を挙げている。
それは教育でも建築でも一番大事な、土台部分。
すなわち1~3歳は極めて重要、との事。
1~3歳
トイトレでトイレで排泄することが「気持ちがよく快適なこと」であることを知る前に、親が過度に嫌な顔をする、叱るなどで、叱られないためにトイトレが「偽りの前進」をしてしまう。
かといって、「ほめすぎ」も、失敗した時に親がどれだけ失望するかを伝えているようなもの。
ごくふつうにほめる……(普通って何だろう?)
大切なのは、それまで汚いともなんとも思わなかった自分の排泄物をトイレですることが「気持ちいいことである」と自分で分かること。
「叱られてもすぐ忘れる」「失敗しても同じことを繰り返す」は幼児期の子どもの大きな長所。そういうもの。
繰り返す中で、他人への絶対的な信頼感を養う。
子どもの反抗は、喜ぶべきもの。
「なんでもひとりでできるようになること」が自立ではない。他人との調和のなかで主体性を発揮して暮らしていくことが本当の自立。
子どもが望むことをみな与えるのが過保護、親が望むものだけを与えるのが過干渉。
金銭で物を買い与えるより、手塩にかけて育てること。
一番の基本はスキンシップ。
小さい頃の「将来の夢」は荒唐無稽で構わない。自己肯定感を持った子はやがて現実的な夢を着実に実現する。
競争心、協調性を健全に育てるには、たくさん友達を家に呼び、友達の家にもたくさん遊びに行く。
「ひとりで何かに取り組むこと」は勤勉であることとは違う。勤勉さとは仲間の中で何かの役割を果たそうと努める姿勢。
長所をできるだけたくさん指摘してあげること。短所や欠点はそのあとからほんのちょっぴりだけでいい。
4~6歳
分業意識は、価値の軽重を知る事から、心に差別意識を生み出す。これは避けがたい人間の業。
それを乗り越え、同情ではない本当の平等を理解するよう教育すること。
「いい子」は大人にとって「都合のいい子」のこと。
かわいがるから本当のいい子になる。
子どもは、親の社会性を見て、自らの社会性を身につける。家庭が孤立せず「社会化」することはとても大切。
周囲の仲間とともに、互いに育ちあうもの。
動物をうんとかわいがる子には、淋しい子が多い……
この世で最も「純粋に近い愛情」は親が子どもを思いやる気持ち。
きびしい偏差値教育の環境の中に放り込まれてしまったとしても、親が子どもに「成績ではない価値」を伝えられれば、何の心配もありません。
親の孤独が、子どもへの過剰な期待、過剰な干渉、体罰につながってしまうことが少なくありません。
「母性」と「父性」はある。無理に無くして平等にしないほうが良い。
母子家庭のお母さんは時に「父性的」になりすぎることがある。まずは母性的なものをじゅうぶんに与えて。
お互いが深く依存しあえる夫婦であれば、別居婚でも、子どもがなくとも、同性でも、それは健康な関係。
人を尊敬する気持ち、共感する気持ちがないと、先人の素晴らしいものを受け継ぐことはできない。
創造性、オリジナリティは「模倣」から生まれる。子どもに「人の真似をしてはいけない」と教える必要はない。
自主性と主体性を持っているからこそ、模倣することもできるし、創造性を発揮していくこともできる。
小学校の休み時間と放課後は、人生で一番大切な物を学ぶ貴重な時間。子ども同士が学び合う。
自分が他人にどうみられているのか、必死で探る思春期。
ずっと鏡を見ているのも、恋愛に夢中になるのも、必要なこと。
恋愛というのは、自分を愛する感情のこと。大失恋といっても、宝石をなくした程度のこと。
乳幼児期にやり忘れたから「手遅れ」などという事はありません。何歳からでもやり直すことはできますし、また、そうしなければなりません。 -
Posted by ブクログ
この本を手にしたのは、実は二度目。
1度目は全く響かず、読み飛ばしまくってました。
ところが。我が子の様子がおかしい。
すぐにふてくされ、泣き、怒り、癇癪を起こし、常にイライライライラ…。こちらの話が全く伝わらない。
それならば、我が子を変えるのではなく、こちらが変わってやろうじゃないの、そんな気持ちで再度この本を手に。「変わるのは大人です」「我慢するのは大人です」「大人なんだから、当たり前です」おぉ、とりあえず私の起こした行動第一歩は正解だったようだ。
叱れば叱る程叱られる子に…これは耳が痛いが、このタイミングで知れて良かった。まさに今その状況だから。
一生懸命メモしながら読んだ。
このメモは今も今後も役に立つことだろう。 -
Posted by ブクログ
小さい子どもをもつ親全員に心からお勧めしてまわりたい。
うちの子はいま3歳だけど、それでも後悔する。
乳児期にこの本に出会っていたかったと。
きっとまだ間に合った方なんだろうけど…
最近仕事をだいぶ減らして半分専業主婦のような立ち位置にいるけれど、
まだ仕事量が多かった2年前より今の方が疲れやすいと感じていて。
仕事は減ったし、子どもが保育園に行っている間は自由時間だし、なんでこんなに疲れているんだ?!
と自分でも理由が分からず愕然として、
自分が歳を重ねたせいにしたり、日に日に活発になる子どもの迫力のせいにしたりしてたけど
この本を読んで腑に落ち、ずいぶん心が軽くなった。
孤独でいる時間が多ければ多いほど人は疲れやすいということ。
コミュニティを増やして人と情報交換をする、それによって人は生きていけるものなのだと教えていただき、
これは親にも子にも通ずる答えだと痛感。
子どもに習い事に通わせているか、問いに
シンプルに早いだろ!とおもっていたけれど
コミュニティを増やすという意味ではありなのかもなぁと思えてきた。
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Posted by ブクログ
佐々木正美先生の著書は10冊目くらいかも。
読むたびに心にグサグサ刺さります。
そして子どもや家族に優しくなれる。
子どもは親の体と心をかけてほしい生き物であって、お金や物では満足しているように見えてしていないと。
子どもの望むことを、と思うあまり、与える物にもゆるくなりがちな最近だけど、そうじゃない。
この本ではそんなところが心に残りました。
悩み相談形式だから
自分よりひどい親(笑)もいるなぁと感じれば
親である自分にも優しくなれます。
育った環境からの連鎖で次世代の子育てに苦しんでおられる方もいるようで、ママ友でもいるなと感じる。
私も少なからず親のくせを引き継いでいるだろうなと感じていて、なかなか直せない部分でもある。
どうしようもないのかなと思ってたけど、夫やわが子、家族を愛する事で克服し断ち切ることができると。そんなところも勉強になる本でした。
悩んでるママ友にも勧めたい本。