佐々木正美のレビュー一覧
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カリスマ児童精神科医による子育て本の完結編。
昨今社会問題になっている、引きこもり、オレオレ詐欺、虐待、不登校、イジメ問題などに焦点をあてる。
家庭外(職場、地域、親戚など)の人間関係が良好でない人ほど家庭内でも問題を抱えているケースが多いと著者は指摘する。
家族は1番近い他人のため、家族とうまくいっていない人は、外での人間関係もうまくいかない傾向にある。
子供は母親と話している時が最も前頭前野が活発になる。前頭前野の働きは発達に欠かせない。
また、大人の場合でも電話で話すより対面で話す方が前頭前野が活発になることが分かっている。
愛の始まりは家庭から。マザーテレサの言葉。
よくぞ生まれてきてくれたという気持ちを忘れずに子育てをすること。
子供というのは、3歳までに親孝行をしてしまう。それほどまでにその存在自体が愛おしくて可愛くて幸せを与えてくれる。
子育てのキーワードは、自分を好きになれる子に育てること。
子供を幸せにする喜び以上に親にとっての大きな喜びなどない。これは障害がある子供でも一緒のこと。
自閉症の子供は、子供の方からこちらに歩み寄ることはできないから、こちらから子供に歩み寄る必要がある。
自閉症などの発達障害があるから犯罪を犯しやすいというわけではない。障害があってもなくても、家庭に居場所がない子ほど犯罪を犯しやすい。
発達障害の子供にとって厄介なのは、無理解なのに熱心な人。理解できないなら、むしろ支援をする必要はない。
著者の人間性がとてもよく表れているシリーズ本だったと思う。
子供に過剰な期待、干渉をしないこと。徹底的に甘やかして要求に応えること。
怒鳴ったり叱ったりしないこと。大人の都合を押しつけないこと。
子供がまだ生まれたばかりのこの時期に読めて本当に良かった。 -
Posted by ブクログ
第二巻は読者の質問に答える形式なので、自分の悩みについての箇所を読むのもよさそう。
実践したいこと
•モノではないコトの欲求に応えてあげる
•たまに一人っ子のように、兄弟の見えないところでえこひいきする。
•長所やいいところに注目する
•短い時間でも、子どもの話をちゃんと聞く
子どもを育てることを真剣に考えることは、次の世代を思いながら仕事することだと思う。
第一巻で、まず自分が幸せであることとあったけれど、
自分のことしか大切にしなくなった、誰かを大切にして生きなかったから、結果として自分も大切にできていないということ。
ADHD、LDの話、悲しみから立ち直るまでの11の心理過程も勉強になった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作と重なる内容が多かったが、新しい話でいうと、母性と父性の話は非常に納得度が高かった。夫とどう協力して良い家庭にすれば良いかの大きなヒントになった。
また、個人的に響いた内容では、鳥飼玖美子さんの、妊娠前に仕事が制限されることを恐れていたが、生まれたらただこの子のそばにいたいと思った、という言葉。自分自身もまさにその通りの感覚だった。
さらに、佐々木先生は、母親がおなかで40週も育てたのに、父親と同じぐらいの愛情しかもてないのは不思議ではないかと書いていて、母親としてのプライドをなくしてはいけないと書いておられる。私自身、産前は夫をたてることに何の抵抗もなかったのに、子育てだけはプライドが出てしまうことに罪悪感があったが、この言葉に救われました。
以下、まとめ。
子どもはものでは満たせない。もの以外で要求を満たしてあげると、ものを要求しなくなる。たとえば好きな献立を作る、休日にトランプやキャッチボールをするなど。
うそをつくことはよくないということは教えるべきだが、ある程度は認めてあげる。うそをつかなくていい雰囲気で育てるのが最も良い。
兄弟げんかはたくさんするほうが、友だちとは喧嘩せず仲良く遊べる。攻撃性や征服欲を自然な方法で向上心に変えていくのに格好のトレーニング。上をつい叱ってしまうのは、あまり心配いらない。強い者が我慢するのが世の中の道理。
うまい保育というのは、全員が一斉に同じことをするのではない。子どもたちがお互いに気の合った仲間を見つけて、いくつかのかたまりになっている状態が、育ち合うということ。そして入れない子を上手に入れてあげるのが上手な保育。
子どもに色々なものを与えるだけの早期教育は良いが、成果を期待するのはよくない。
親に気を許していない他人行儀のいい子より、いつも欠点を出している子どもの方が安心。
人の嫌がることをする子どもは、めぐまれた環境でやさしく育てられた経験が不足している。あるいは、望んだことを満たされながら育ってこなかった。人間は欲求不満になると攻撃的になる。
鳥飼玖美子さん「妊娠中は仕事がうんと制限されるのがつらいと思っていたが、生まれてみたらもうそんな考えがすっかりとんでしまって、もうこの子のそばにだけいたいという気持ちになった。こういう気持ちこそが母性なんだろうか」
子どもに対して、それでいいんだよといってあげ、くつろぎややすらぎや安心感を与える機能は母性的、このように生きなければと指摘し伝えるのは父性的なもの。
しつけは長所を見つけて伸ばす姿勢が大事。
育児の主役が親であれば、祖父母が孫を甘やかしても大丈夫。
母性が先にきて、父性は後にくる。複数のこどもがいても、ひとりひとりをえこひいきすることが大事。
不健康な家族に共通していることは、お父さんとお母さんの役割がはっきり分かれていないこと。健康な家族では誰がイニシアチブをとるのかはっきりしている。不健康な家族の場合は家族全体が平等。また、片親が子どもたちと連合して、もう片方の親との間に境界線をつくってイニシアチブを大きくしようとすると、子どもはうまく育たない。なかでも母親が男の子を取り込んで夫に対応しようとする場合は最悪。それらの家庭の66%に、重症な神経症患者がいた。
家族の役割は二つあり、一つはありのままの自分を、安心してさらけだせる場であること。もう一つは、人は何のために生きるのか、どういう価値観を持って生きるのか、どういう理想を持つべきかなどを考えていくこと。
信頼関係の豊かな子どもたちは、いじめともいじめられとも無関係な位置にいる。人を信じられる子どもは、いろいろな子どもと友達になれるから、いじめる子どもと友達にならなくてもいい。
小さい時から親が話を聞いてあげることが大切。親に話を聞いてもらって解決してもらった経験がなければ、子どもは親に話しても仕方ないと思うようになる。
母親が40週も自分のおなかのなかにおいて、大切に育ててきた子どもをいとおしまないで、父親と同じような愛情しか持てないというのは、不思議なことではないでしょうか。自分と同じような質でもって、父親がこの子をかわいがれるはずはないと思って、育児は自分でやりたいとどうして思わないのか。母親に母親としてのプライドがなくなってしまったは、子どもは安心して育っていくことはできなくなるのではないか。
ダウン症は不適応行動や異常行動が極端に少ない。極端に多いのは自閉症。ダウン症の子は人なつこく、他の子と一緒に何かやるのが大好き。自閉症はその逆。ダウン症は知能の発達だけが遅れているごくふつうの子ども。ADDやADHDはその間。特徴はシングルフォーカス。こういう子たちには、大人が我慢して叱らないでいてあげるしかない。
自閉症だと、想像力を働かせるということができない。同時にいくつものこともできない。イメージの世界がもてないので、鬼ごっこなどもできない。空間の世界に生きていて、時間の世界には生きられない。話してもわからないが、文字になればわかる。 -
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惰性的に子どもと関わりがちになった自分に活をいれようと手に取ってみた。
そうしたら、思った以上に心に響く言葉がたくさん。
・人間関係が人の幸せを決める
・理想の育児は「不足を感じている」というメッセージ
・母親のまなざしは行動規範もつくる~わからないことがあったら親やまわりの大人に教わればよいという行動規範があるから
・ほほえみの交換によって、他者と共鳴する感性が育つ
などなど。
そして、身につまされる点もたくさん。
スマホ片手に子どもに関わっていなかったか。
子どもに笑いかけられた時ちゃんと返せていたか。
子どもファーストに今は生きようと誓ったことを思い出しました。
明日からもっと思い切り見守って、遊んで、笑いかけよう。 -
Posted by ブクログ
書いてあることは本当なんだろうなと思う。「手のかかる子には思う存分手をかけましょう」というのは、子供がこのままわがままに育ってしまうのでは?と心配していた私の救いになった。
ただ、「最後の最後で親が怒ってしまったら意味がない」「子供が望むことをとことんやってあげる」などは、理想的な子育てとは思うが、そこまで完璧にできる人は少ないはず。この本を読んで以降、できてないことを責めて、少し苦しくなってしまったので、「まぁ理想的にはそうなんだろうけど、無理のない範囲でやろう」と割り切って読まなくてはいけないなと思う。
それと一つ疑問が。「子供がテレビを見たいと言ったときに見せる続けるのとは違う」というような記述がどこかにありましたが、子供の望むことをしてあげる(アイスが食べたければあければよい)のとは何が違うのか、良くわかりませんでした。 -
Posted by ブクログ
星四つの評価は、もっと早く出会うべき本だったと思うから。
この本をすすめてくれた方に感謝!ありがとうございます!私も必ず娘にプレゼントします!
こどもの前では職業人でいないこと!にちゃんと取り組んでいきたいです。
出産と子育てこそが私を母にしたわけですが、子育てというのは非常に厄介で、みんな成功したみたいにアドバイスしてくれるけど、実はどれも正解じゃない。義理の親は私自身とは別の人間で、夫も私の子ではない。ましてや医療、福祉、学校関係者も私と違い、子の生育歴を知るのも私というフィルターを介して。情報だけが無尽蔵にあり、私は結局正解にたどり着いてないし、たどるものでもなかったと気づいてやっと楽になれたと思う。
子育ては私とそれぞれの子の、不器用な共同作業だと改めて思う。言葉が足らずに糸の渡し方をそれぞれ誤解して理解し、そっちがまちがったんだからな!と笑ったり泣いたりしながら織りすすめられている布は三枚とも商品としてはいかがなものか?と苦笑いしてしまう。だけど私自身それほど素敵な糸にそだったわけでなし、毎日ガンガン使っても大丈夫な強い布になってくれたら言うことないなーと思う。 -
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『あなたは人生に感謝ができますか?』
佐々木正美 先生。
佐々木先生の書籍はこれが初めてです。
購読動機は、不惑の年代の半ばをすぎて、
果たして僕の人生、生きるとは?そして、僕自身の心とは?を考えることのゆえでした。
エリクソンのいうライフサイクルモデル。
それぞれの年代で為す宿題なるものがあるということ。
それをひとつずつ乗り越えて、心理的に安定した人生を送る可能性があることがわかります。
一方で、小学生以前の記憶、ましてや家族との記憶となれば、なかなかたどることもできず、ライフサイクルとの対比が困難なのが現実でした。
自身を客観視するために、ライフサイクルと対比する考え方はひとつの考証として有効だとは考えます。
ただし、では改善、変化はどうする?となったとき、
結論は本人の考え方、行動のみに帰結するという当たり前のことです。
佐々木先生は「遅きはなし、ただし、困難ではある」の表現をされています。
おそらくその通りでしょう。
性格、行動様式ともに年齢とともに固定化するようにも思えますから、、、。
でも、もし、もし、そのままがよろしくないときづけたならば、やはりその時が変化する機会なのかもしれません。