あらすじ
発達障害研究と療育の第一人者で、ベストセラー『子どもへのまなざし』ほか、数々の育児書で知られる児童精神科医・佐々木正美氏の、はじめての人生幸福論です。
本書では、幸せで健康な人間関係の築き方を、著者自身の人生を振り返りながら、精神分析家エリクソンの乳児期に始まり、老年期で終わるライフサイクル・モデルをまじえて解説。8つの時期をどう乗り越えれば、幸福な人生を送れるのかを、明快に伝えます。子育て中のお母さんはもちろん、若者にも高齢者にも、自身の生き方をあらためて考え直すきっかけとなる一冊です。
[本書の内容構成]
プロローグ
第一章 人は最後に「人生への感謝」を問われる ――老年期
第二章 人間の生涯には八つのテーマがある
第三章 母に愛されて、こころが生まれる ――乳児期
第四章 愛されながら、自信をはぐくむ ――幼児期
第五章 遊びのなかで、挫折と成長を経験する ――児童期
第六章 授業時間よりも休み時間に多くを学ぶ ――学童期
第七章 仲間を鏡にして、自分を見出す ――思春期・青年期
第八章 結婚に人生をかけ、価値を生み出す ――成人期
第九章 過去と未来をつなぐ架け橋になる ――壮年期
エピローグ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
母になって数年。もっと早くに読みたかったと思う本です。
それと同時に、私を母にしてくれた我が子に感謝の気持ちでいっぱいになります。
ぜひこれから赤ちゃんが産まれる人、その周りの人に読んでもらいたい。
もし身近でそんな人ができたら、プレゼントしたい本だとも思いました。
Posted by ブクログ
職員の感動が伝わるカウンセリング研修の報告を読んでいて、中に出てきた「エリクソンの発達段階」をあらためて掘り下げてみたくて、辿り着いたのがこちらの本。
発達心理学の授業で学んで以来でしたが、佐々木先生の人生を振り返りながら、関わってきたお子さんや家族の様子を踏まえながら、日本に今起こってきている人とのかかわりの薄さが生み出す病理のようなものをひも解きながら展開されていく8つの段階が、心に深く沁みてきます。
発達課題のひずみは置いてきた部分を丁寧にやり直すことが大切であり、それは大人になっても言えること。
自分自身も、職員の育成をしていても感じること。
「人間の本当の幸福というのは、人間関係の中にしかない」「人間関係の中でくつろぐ努力」「親しさの中で癒されること」納得。そして、道のりは続く。
Posted by ブクログ
それぞれのライフステージ毎に越えるべき課題があり、それを損ねると後々影響がでる。
という考え方がとても新鮮かつもろもろの事象を理解するのにとても納得できる。
時々読み返して自分の今いる場所のことを思い返したい。
Posted by ブクログ
子育て中の人、孫育て中の人、教育、福祉などこどもに関わる人、さらには会社の人事に携わる人も一読の価値があると思います。
こどもの問題行動も、仕事を「自分には合わないから」とすぐに辞めてしまう事も、みんな、「その子の育ちの過程につまづきがあるのだ」、と佐々木先生がわかりやすく教えてくださっている本です。
Posted by ブクログ
『あなたは人生に感謝ができますか?』
佐々木正美 先生。
佐々木先生の書籍はこれが初めてです。
購読動機は、不惑の年代の半ばをすぎて、
果たして僕の人生、生きるとは?そして、僕自身の心とは?を考えることのゆえでした。
エリクソンのいうライフサイクルモデル。
それぞれの年代で為す宿題なるものがあるということ。
それをひとつずつ乗り越えて、心理的に安定した人生を送る可能性があることがわかります。
一方で、小学生以前の記憶、ましてや家族との記憶となれば、なかなかたどることもできず、ライフサイクルとの対比が困難なのが現実でした。
自身を客観視するために、ライフサイクルと対比する考え方はひとつの考証として有効だとは考えます。
ただし、では改善、変化はどうする?となったとき、
結論は本人の考え方、行動のみに帰結するという当たり前のことです。
佐々木先生は「遅きはなし、ただし、困難ではある」の表現をされています。
おそらくその通りでしょう。
性格、行動様式ともに年齢とともに固定化するようにも思えますから、、、。
でも、もし、もし、そのままがよろしくないときづけたならば、やはりその時が変化する機会なのかもしれません。
Posted by ブクログ
誰かしら何か気づきのある一冊。会社をすぐやめてしまう若者のくだりは、苦笑いをしながら読んだ。どこまで本音で付き合えるコミニュケーションができるか。
あらためて自分の行動を見直してみたい。
Posted by ブクログ
やはり佐々木先生の本は読みやすく、分かりやすい。エリクソンのエアイフ・サイクルモデルについて書かれているが、子育てに悩んでいる人には是非読んでほしい一冊。何らかの生きにくさを抱えている子どもを持つ親にも、ぜひ読んでもらいたい。
Posted by ブクログ
エリクソンのライフサイクルモデル理論を元にしてる
乳児から老年期まで道筋を描き出した幸せな生き方を説明してくれてる
乳児期は母に愛され信頼をきづく
2-4才は自律性を身につける
子どもをいじめっこにしないために
親子で喜び悲しみを分かち合いコミュニケーションとること
育ちを信じて待つ
子どもが親を信じる自律性が育つ
児童4-7才
遊んで見いだして納得理解する
探求
遊ぶ子は将来努力や工夫できるようになる
大事なのはコミュニケーション
勉強の知識でない
勤勉性を獲得する
今未婚か晩婚かがあるが、
結局人間は、孤独のまま幸せにはなれない
お金があって高価な美味しいもの食べるにも、
相手がいなければ楽しくない
お金より健康なこころ
人間関係が大事、それが幸せを決める
Posted by ブクログ
エリクソンのライフサイクル・モデルの簡易的な理解のための本、っていうイメージです。佐々木先生の著書はよく拝読させていただいておりまして、この本は佐々木先生の著書の中で、唯一の人生の幸福論について書かれた自己啓発なのかなと思って期待していたのですが、ちょっと期待ギャップがありました。
自分の人生の見つめ直し、そしてそれをこれからの自分の育児に活かす、という目的では『抱きしめよう、わが子のぜんぶ 思春期に向けて、いちばん大切なこと』という本の方が好みでした。
決して、この本が悪いということでは無いです。この本に共感する点が多ければ、これもぜひ読んでみて欲しいです。
Posted by ブクログ
これから子育てをする方、渦中の方には
一読をおすすめしたい本。
気が楽になったり、少し余裕が持てたり、
何かしら子育てを楽しめるような
知識が得られると思います。
ひと通り終えつつある私には
もっと早く知ってたら全然違った!と思える
内容が満載でした。
マザーテレサも、日本の事を
「豊かなのに心が貧しい国」だと
言っていたけれど
佐々木さんの言葉から、その原因が、
日本人が自分の幸せだけを考えるようになった
からだと、、ちょっとズキッとしました。
コミュニケーションが大事、
特に「人の中でくつろぐこと」
この言葉が印象的でした。
Posted by ブクログ
妻が「考え方変えなきゃ」とか言っていたので読んでみる。私も佐々木正美さんの事が好きでその師に当たる人の事と言うことで興味深く読む。
【心に刺さる】
自分の自由を求めた、自分勝手に生きようとしてきた結果が世界一孤独な国になってしまった。
友人との付き合い
同僚との付き合い
社会的グループとの付き合い
【驚き】
生後六ヶ月から一年半の間で見守ってくれる人