佐々木正美のレビュー一覧
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ネタバレ育児書として昔からの名著と呼ばれる一冊。
まず前提として、この本は精神科医が【1998年】に書き上げた著書であるということを念頭に入れた上で読む必要があるように思う。
現代社会に照らし合わせると、昭和時代の育児観で、少し脅迫的に感じる箇所がちらほら。
現在子育て真っ最中の家庭が、この本に書かれている「方法論」を実践しようとすると、心がしんどくなるお父さんお母さんもいるのではないか?と感じた。
そんな前提を差し置いても、「子どもと向き合う姿勢・在り方」はバイブルとして繰り返し読みたいと思える本だった。
著者とお話しているみたいに、語り口調も優しい。
●備忘録
「子どもを育てるということは、最 -
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何がきっかけかは忘れてしまいましたが、著者を知り、多くの出版物があることを知り、この中で何が読みたいだろうかと考えて、本作のタイトルに惹かれました。
積極的に育児書を読むようになってから、ありのままの子どもを肯定することの大切さを学び、行動に移してきたつもりです。
けれど、それでも時折子どものクラスメイトのエピソードを聞いて「え?皆もうそんなことできるの?」とドキドキするのも事実。
そんな私に優しいお叱りをくれた一冊です。
佐々木さんに寄せられた、数々の親御さんからの相談の中にはまるで自分の事のように思えるエピソードが多々ありました。
子どもを強く叱ってしまい自己嫌悪になったり、子を思うあ -
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上司に勧められて。
前半は現代の親が何故、子育てにストレスを感じるかについて書かれている。近所、親、友達など繋がりを持つ大切さについて書かれていて、余裕がある時に読んだ方がよさそうな内容だと思った。子供達同士で育っていくものだから、子供同士でつながって行ける環境を作ることも大切だと書かれていた。
中盤からは、ありのままを受け入れることの大切さ。特に、喜ばしいことよりも困った時、大変な時にそのままでいいと受け入れること、そっと手を差し伸べることの大切さが書かれている。
赤ちゃんは泣いて訴えることしかできない。乳児期には人への信頼感を持つことが何よりも大事な基盤となるため、2歳くらいまではその -
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乳幼児期はその子の性格を決めるとても大切な時期。建物で例えたら基礎工事のようなもの。そのためやり直しはきかない。
では、どうしたらいいか。
子供の期待や要求にはできるだけ答え、親側の期待や要求はできるだけ伝えない。これに尽きる。
虐待してしまう母親というのは例外なく孤独。夫婦関係がうまくいっていなかったり、実家の親とも疎遠になっており、腹を割って話せる友人も少ない。
育児上手になる第一歩は母親がいつでも何でも相談できる、頼れる円滑な人間関係を築いておくこと。なにより夫婦円満でいること。これだけでかなりの育児不安は取り除かれる。
現代は人間関係を煩わしく感じているため、核家族化がますます進ん -
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惰性的に子どもと関わりがちになった自分に活をいれようと手に取ってみた。
そうしたら、思った以上に心に響く言葉がたくさん。
・人間関係が人の幸せを決める
・理想の育児は「不足を感じている」というメッセージ
・母親のまなざしは行動規範もつくる~わからないことがあったら親やまわりの大人に教わればよいという行動規範があるから
・ほほえみの交換によって、他者と共鳴する感性が育つ
などなど。
そして、身につまされる点もたくさん。
スマホ片手に子どもに関わっていなかったか。
子どもに笑いかけられた時ちゃんと返せていたか。
子どもファーストに今は生きようと誓ったことを思い出しました。
明日からもっと思い切り見