佐々木正美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
佐々木先生の著書はよく読みますが、他の方と対話する形式で進む本は珍しかったので読んでみました。
堂珍さんの会話パートがノイズになるかなと思いきや、リアルな親の目線かつ的確にまとめられた質疑によって、良い塩梅で話を盛り上げてくれていて、非常に良かったです。
内容面では、子供のままごと遊びで、昔は"お母さん"役が一番人気だった。しかし、今は"ペット"役が人気だという点、非常に印象に残りました。
(ちなみに、それはお母さんが自分よりもペットの方を、うんと愛しているように見えるからなのではないか、とのこと…現代の育児の歪みがこんなところにまで出てきているのだなと思い、なんとも形容し難い恐怖を覚えました…)
他のパートも非常に良いので、ぜひ読んでみてください。 -
Posted by ブクログ
非常に良かったです。内容としては、全体を通して、育児に関する相談に対して佐々木先生が回答しているような形式で進みます。
前半は、子どもの個性や子ども同士の友達関係など、割とありがちな悩みに対するもので、それぞれかなり具体的な回答をしていただいていて、誰にでも役に立つような内容が多いと思います。
後半は、発達障害や父親の死別など、より困難な悩みに対して、佐々木先生の的確で温かい回答が、子育てに向かう親の心を支えてくれると思います。特に最後の「Q32 親に愛されなかった私が愛情を注げる?」の回答は、感動すら感じました。ぜひ手に取っていただければと思います。 -
Posted by ブクログ
何がきっかけかは忘れてしまいましたが、著者を知り、多くの出版物があることを知り、この中で何が読みたいだろうかと考えて、本作のタイトルに惹かれました。
積極的に育児書を読むようになってから、ありのままの子どもを肯定することの大切さを学び、行動に移してきたつもりです。
けれど、それでも時折子どものクラスメイトのエピソードを聞いて「え?皆もうそんなことできるの?」とドキドキするのも事実。
そんな私に優しいお叱りをくれた一冊です。
佐々木さんに寄せられた、数々の親御さんからの相談の中にはまるで自分の事のように思えるエピソードが多々ありました。
子どもを強く叱ってしまい自己嫌悪になったり、子を思うあまり過剰に心配してしまったり。
そんな相談の一つ一つに寄り添い、親の気持ちをほぐしながらも改心させる、ありがたい説法のような文章にはすっかり引き込まれました。
以下に自身の心に強く留めておきたい文章を抜粋。
・「どんな仕事でも『これだけは覚えておくといいですよ』のいうものがあると思います。親の仕事でいえば、『待つ』ことでしょうか」
・「しつけをする上で大事なことは『できるようになる時期は子ども自身が決めるのだ』と親が知っておくこと」
・「がまんするのは親です。大人が先に、がまんするのです」
・「『普通の子であってほしい』という願いもまた、過剰期待なのだ」
・「『待つ』ということは『信じる』ということと同じ意味です」
やはりこの本でも「待つ」と書かれていました。「何か言いたくなったら待つ」んだそうです。
本作の中でこの文に出会ってから、何か言いたくなった時には心の中で「何か言いたくなったら待つ」と呪文のように唱えて待っています。
そうしてみると、たった1分前後待てば事態は動き出すことに気が付きました。
他の育児書でも書かれていますが、「待つ」ことを意識して、子どもとの向き合い方をより良い方向に変えていけたらいいなと思いました。
唯一残念だったのが、著者の年齢故か、母親に求めるものが多すぎる点。
その辺りは冷静に現代に照らし合わせて読者が自分達の育児環境に落とし込んでいくしかなさそうです。
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Posted by ブクログ
3部作の最終巻。最後まで読んでよかった。
母親的なもの、父親的なもの、の話が深い。父性が、しつけや、社会的規範を教えること、勉強しなさい等と言うことを指し、母性は、しなくてもいいんだよ、等とありのままを受け入れる愛情を指す。
近年、おままごとで、お母さんをうまく演じる子どもが減り、家庭においてお父さんの存在感が薄くなっている傾向があるとか。そんな時に、お父さんがいない=父性が家庭から消えてしまうのかというと、そうではなく、お母さんが代わりに父性も担う必要がでてくるため、母性が先に消えてしまうのだという。
また、メモしておきたいのは、親としての喜びについて。親の喜びは二つあり、①こどもの将来に期待すること、②こどもを幸福にすること、だと。ただし①は、こどもの将来を考えているということは、”こうなって欲しい”という態度、すなわち”今のあなたに満足していない”というメッセージになってしまう。こどもにとっては、今幸せなことが将来への希望につながるわけだから、もっと②だけを求めてもいいのではないか。
こどもに望まれるように愛する親になろう、ということかと。
また、後半で半分以上は発達障害について語られるが、なによりも周囲の理解が必要なことがわかり、当事者たちの大変さが心に沁みる。発達障害の親の喜びは、②が中心になるのであり、親の理解と努力が不可欠なようだ。