佐々木正美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ褒める〜喜び合う力を育てる〜
過剰に褒めるのと過剰に叱るのは同じことで、親の過剰な期待は子どもにストレスを与える。
過剰な期待は、子どもに対する拒否、否定として伝わる。=現状のあなたに満足していない。
「できたからってそれほど大したことではない、仮にできなくても、それはそれでどうってことないんだ」
子どもを育てるのに必要なのは、自己肯定感を育てること。
自己肯定感は、相手から受け入れられている、尊重されていると感じることで育つ。
何かができたから褒めるのではなく、子どもが喜んでいるときに一緒に喜ぶ。
「見たまんま」「変化」に声をかける、人と比べない、その子自身の良い変化を伝える=存在承認
叱る〜自分で立ち直る力を育てる〜
本人を否定しないで、やったことを叱る=自尊心を傷つけない叱り方
叱る時は、子どもに失意、失望、自己否定などの負の感情を持たせない。
両親揃って叱るのではなく、叱ることと救うことの役割分担をする。
朝の準備の時間割や時計を絵にして貼り付けるなど、叱らないで済む工夫をする。
子供が誰かに迷惑をかけた時は、くどくどと叱るのではなく、親がお詫びしている姿を見せることで子どもに反省させる。
子どもが嘘をついた時は、そんな嘘はついてはいけないと一言伝える。その後の言い訳には相槌を打たなくてよい。また、嘘をつかなくてはいけない状況を作り出した親の日々のやり方を見直してみる。
褒めるのはさらっと、慰めるのは全力で行う。
何か失敗した時に、そのことで親がひどく悲しんでいるなどとは思わせないようにする。親の希望や期待は伝えすぎないで、のびのびと育てる。
親が自分の怒りなどをコントロールするには、夫婦や友人との豊かな交流を持つこと。
子どもは叩かれたり怒鳴られるたびに、愛されていない自分、価値のない自分をカウントしている。
褒める、叱るより、ありがとう、ごめんなさいを家の中に溢れさせる。
叱る時は、ダメだとただ伝えたり、なぜしたのかの問い詰めたりするのではなく、こうしてくれたら嬉しいなと希望を伝える。
褒める、叱る、話し合いの際は、人との比較は絶対にしてはいけない。人との比較は屈辱感を与えて自尊心を傷つける。
優越感と劣等感を行き来するような状況では、本当の友達はできない。
学校や塾では競争原理と比較の視点が刷り込まれてしまうので、家庭では意識的に比較しないように、子ども自身の努力やがんばりを認めてあげる。
人よりがんばったことではなく、昨日より頑張ったことや、やる気を褒める。また、子どもの人柄や性格を褒めてあげる。
そのままでいいよと言ってあげた方が、子どもは心が丈夫に育つ。
将来、不登校、引きこもり、無職にさせないためには、色々な人と交われる心を育てること。
子供との関わり方↓
①叱る前に見る(タイミングと過程)
②先にいいところを伝える
③正論より共感
④あなたが悪いではなく、ここが悪い
⑤原因追求より次の行動(なんでではなくどうする?)
叱る時は、対面や目を合わすより、L字や横並びが良い。
しつける〜人間性の土台を育てる〜
乳児期の赤ちゃんが身につけなくてはいけない発達課題は、お母さんを信じること。→人に対する基本的信頼感
子どもをしつけるには、まずは子どもに信頼されなくてはいけない。
信頼されるには、まずは子どもの要求にたくさん応えてあげる。
子どもの欲求不満は、将来、引きこもりや不登校といった非社会的な状態、非行や犯罪といった反社会的な行動に結びつく。
保育園ではいい子で、親の前でわがままを言えている方が良い。親を信じている証拠。
子どもの欲求不満のタネを感じてあげる習慣を持つ。なお、子どもに欲求不満がある時は、親にも欲求不満がある。
イヤイヤ期の乱暴な時は、怒ったり厳しく追い詰めるのではなく、「おぉ、怖い怖い」と穏やかに伝える。
「母性性」ありのままでいいよと伝える力。許容、受容、承認、包み込み
「父性性」規則、規律、義務、約束を教えていく力。
まずは母性性をしっかり与えて、十分に満たされてから、そのあとで父性性をゆっくり伝える。
学校や社会は父性性に溢れているので、家庭の中は母性性のみで良い。
幼少期に手をかけてあげるというのは、基礎工事をしっかりするということ。
喜びを分かち合う十分な経験をしたあとでなければ、子どもは他者と悲しみを分かち合う感情を発達させることができない。
喜びを分かち合う経験を多くすることで、自他に対して寛容に育ち、豊かな人間関係を築くことができる。
具体的な方法↓
・生後4、5ヶ月ごろから、自分が喜ぶことをしてくれながらママパパにも喜びを感じてほしいと要求する。
・子どもの言うことをよく聞く、子どもが求めることを叶える。
・子どもが悲しんでる時は親も悲しむ姿を見せる。
子どもが振り向いた時に、あなたのやっていることをちゃんと見ているよという存在があることが大事。
子どもには、勉強でも遊びでも「しっかり友だちに頼りなさい」「友だちに頼られたら、自分のできることは一生懸命やりない」と伝える。
孤立と自立は異なる。人に安心して頼り、頼られるような生き方が、良い人間関係を築く。
生活力「脱いだら掛ける」「汚れたら洗う」「出したらしまう」を身につける方法↓
①模倣を利用して親が見せる。②ぬいぐるみ、植物、洋服、おもちゃ全てに心があると擬人化してみる③具体的に示す。④ぬいぐるみなどを使って誘う、お願いする。⑤しつけ絵本やポスターなどを使う。⑥○○してくれてありがとう。○○してくれて嬉しい。と、お母さんが喜んでいる、お母さんの役に立っていると思わせる。
昔話などで勧善懲悪のお話をすることで、自然に善悪が身につく。
ありのままを受け入れる〜豊かな人間関係を育てる〜
子どもは自分の望みが十分満たされれば、自然に親から離れていく。
そのままで大好きというメッセージ10回に対して、変えてほしいことを1つ言うぐらいのバランスが良い。
こうしなさい、ああしなさいと前から引っ張るのではなく、後ろからそっと押してあげるイメージで、本人が本気になるのを待つ。
子どもには「人生の中で3年の回り道なら何も言わない。無条件で待ってあげる」と伝える。子どもが望む道を進むために、一緒に方法を考える。そこで道が開けなければ、ではどうしようとまた一緒に考える。
子どもが親の顔色をうかがわずに自分の本音を言えるような雰囲気を家庭の中に作る。
まずは話を十分に聞いた後に、「そう思うんだね。ママはこう思うな」と伝える。
発達障害、自閉症↓
「発達障害のまま生きていけば良い」という感覚を周りが持った時に、子どもはいきいき、のびのびと力を発揮する。発達障害のまま適応できる環境をこちらが作ってあげる。
自閉症は能力全体が劣っているのではなく、得意不得意がよりはっきりとあるだけ。
発達障害、自閉症の子どもの苦手は治せない。治そうとすると、うまく適応できないストレスから二次的に精神や情緒の障害を現す。何かを努力して苦労して乗り越えたように見えた時、喜びや感動ではなく、実際は傷のほうが深く残ってしまうことが多い。頑張らせることが、本人を傷つけ苦しめていることが多い。
発達障害の人は興味や関心の対象が狭くて深い。また、真面目で裏表がなくずるくない。自分が興味や関心のあることに対して怠けない。
目で見て確かめられない情報の意味を掴むのが苦手で、相手の立場や気持ちがわからないので、悪意なく思ったことをそのまま言ったり失礼なことを言ってしまう。相手の気持ちをわかるようになれ、できないことを頑張れというのではなく、できることを最大限に伸ばしてあげる。
家庭の中の人間関係がより豊かに健全に推移するためには、その家庭の人は、家庭の外の人間関係を豊かにする必要がある。
話しかけやすい雰囲気作り:目を合わす、笑顔を向ける、手を止める
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Posted by ブクログ
ネタバレツマに勧められての読書。読んでよかった。
★★子供を幸せにするのなんてとても簡単なこと。親が笑顔ならそれだけで子供は幸せなのです。自分が親を幸せにしたと思って、自信たっぷりに育っていくのです。
・精神医学は人間関係論。親子関係もまた人間関係の一つだが、非常に閉じられた狭い関係。ここだけで変わるのもなかなかうまくいかないので、信頼のおける大人との関係を増やすことが重要。
★★「待つ」ということは、ほったらかしにすることではない。何度でも繰り返し教えるのです。穏やかに教えるのです。飽きずに教えるのです。やり方を見せ、一緒にやり、失敗したら助け、人に迷惑をかけたら一緒に謝るのです。そうやって、時間をかけてできるようになるのを待つのです。言葉は代弁してあげる。親が見本を見せる。挨拶をさせたいなら、自分が進んで挨拶する。
★★親の言うことを聴かない子のほぼすべては、親に言うことを聴いてもらっていない。患者さんのことを聴こうとしない医者が、患者さんに聴いてはもらえない。
★子供がしてほしいということは、できるだけしてあげる。泣かなくても勝たせてあげる。わがままになったりはしない。
★祖父母と孫が親しく過ごす時間は本当に短いもの。子供も甘えなくなるし、祖父母もそれを感じ取る。けれど、あたたかい関係はちゃんと残る。
★親が叱れば叱るほど、子供は叱られる子供になる。心配すればするほど、心配することをする。親が言うことを聞いてあげればあげるほど、言うことを聞く子になる。かわいがればかわいがるほど、かわいい子になる。
・子供はだれしも、新しい世界に出ていくことにおびえと不安を感じるのです。けれど、お母さんへの信頼をしっかり実感できれば、それを安心材料のようにして、親から少しずつ離れていくのです。
★「さっきはごめんなさい。ママ、イライラしてた」と謝ってっください。子供の自尊心が守られる。こういう言葉は、自然と口に出るものと思いがちだが、言いなれていない人、自尊心が低い人は意識して言う必要がある。
・一生懸命やればいい、結果は問わない。と決め、実際にそのようにふるまう。自己肯定感が築かれる。
・自己肯定感を高める。そうしなければ、他人を肯定できない。他人を肯定できない人は、子供の精神科医にはなれない。
★テレビのほかに、楽しいことはあるか。ひとりぼっちで勉強させるのでなく、1日30分でいいから、家族一緒の時間を。
★親の希望を押し付けるのでなく、子供の希望に寄り添う。これができずに、思春期はこじれる。親が喜ぶことをさせようとしていないか自問する。
・意識せずに色々なこと関われるのは小学校低学年から中学校くらいまで。人間関係の絶対量が不足すると、社会に出たときに人と交われない。
・兄弟がいる子にも、「一人っ子」の時間を。
★★「今日どうだった」とストレートには聞かず、おいしいおやつを用意して、自然と話してもらうのを待つ。
★兄弟平等に扱うと、上の子は必ず不平等たと感じる。「お兄ちゃん見習ってね」等のちょっとした誉め言葉で、お兄さんを少し特別扱いする。そうすると、兄は弟にやさしくする。
★★子供が生まれ自分は放っておかれたと感じる夫もいるでしょう。でも、オットには大きな仕事がある。ツマを支えることです。家事育児も大切だが、妻の話を聴くのが最も大切、なんでも聴いてあげよう。
・子供のしつけで最も重要なことは、自尊心を傷つけないこと。 -
Posted by ブクログ
1冊目の本かと思いながら読んだら3冊目のやつだった!
と思ったけどぜんぜんすんなり入ってくる
赤ちゃん〜大人になる家庭での成長変化について詳しく書かれていて、すばらしい本だと思った
赤ちゃんはまずお母さんと自分との区別がつかないところから、愛を与えてお世話してくれる人がお母さん(自分とは別の人)である事を知る
自分を大切にされたことがない人は自分を大切にできないし、他人を大切にすることもできない
学齢期にたくさん遊んだりケンカしたり社会性を身につけないと、勉強ができたとしても、仕事(社会の中での役割)ができる人にはならない
まずは子どもの欲求をひたすら満たすこと
過保護はどれだけしてもオッケーで
過保護と過干渉はちがう
子どもをとりまく環境が変わってきていることも
重視しておられた
母がしっかりしないと、と思う
夜泣きしない子がいい、オムツ外れる子がいい、自己愛から子どもに求めすぎている
最後は発達障害にも多くのページを使われており、知らないことばかりで驚いた
まだ自分は知っている方だと思っていた
恥ずかしい
発達が遅いとか低いとかではなく脳の機能にバラツキがある状態であること
彼らの世界に歩み寄る優しさが必要で、それはどんな子どもや相手でも実は同じである
どんな相手でも子どもでも敬意をもって接しようと思う
佐々木先生の愛の深さにいつも
心が優しくなれるし、なんかぎゅーっとなるし
1冊目2冊目すぐ読まねばと思った -
Posted by ブクログ
ネタバレ早期に受験させるというブームがありますが、人間関係で大切なことについて以下とても印象に残りました。
【著名な心理学者や精神科医はみな言っていますよ、子供時代の雑多な人間関係の中で、人は社会性を身につけるのだ、と。しかし残念なことに、意識せずいろんな子と交われるのは、小学校の低学年から中学年くらいの非常に限られた時期だけのことです。思春期以降になると、類は友を呼ぶといいますか、価値観、趣味、話が合う友だちとしか交わらなくなるのです。そのときに友だち選びの基準になるのは「親の価値観」です。自分の両親のもつ文化や考え方を基準にして、子どもは友を選びます。これは、ほぼ確実です。
雑多な人間関係があるからこそ、人を見る目が養われ、どんな人とでも交われる能力を身につけていくのです。】
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Posted by ブクログ
ネタバレ佐々木正美先生の本ということで、今更ながら読みました。
非常に読みやすく、さらっと読めてしまいますが、大切なメッセージばかりと感じました。
特に印象に残っているのは以下。
・健全な人格形成のためには土台がいちばん大事
・「なんでもひとりでできるようになること」が自立ではない、他人との調和のなかで主体性を発揮して暮らしていくことが本当の自立
・子どもは自分の希望をありのままに親に受け入れてもらうことで、「自分は価値のある者なのだ」と感じられるようになる
・子どもの自然な気持ちを最大限に発揮できるようにしてあげるのが、育児というもの
・「いい子」とは大人にとっての都合のいい子
・人間は、やさしくしてもらった経験がないと、けっして他人に対してやさしくなることはできない。 親が子どもにやさしくすれば、子どもは必ず人にやさしくなれる。
・子どもの言うことを、じゅうぶんに聞くこと。子どもののぞむことを、惜しみなく与えること。それだけで、子どもの心は育つ。
子どもの気持ちを尊重する、というのがいかに大切か実感しました。しつけとして、子どもの行動をコントロールしてしまいそうになることが度々あるなと感じたので、必要以上にそのような行動を取らないように気をつけたいです。
子どもがまだ小さい今の段階で出会えて良かったです。何度も繰り返し読もうと思います。