霜月流のレビュー一覧
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幕末の横浜
実際した遊郭島、港崎遊郭が舞台
綿羊娘(らしゃめん)となった二人の娘、鏡と伊佐の物語が交互に描かれる
私はこの作品で初めて綿羊娘という言葉を知ったが、これは横浜開港に伴い、日本に住み始めた外国人相手の妾のことらしい…
もうこの設定ってだけで、ヨダレもの!
猫まっしぐら…(笑)
話が進むにつれ、二人が綿羊娘になった理由が明かされていく
また当時の横浜の様子、世相、文化、廓の様子にはとても興味を惹かれる
『真実の愛』とは…
そりゃあ、相手は外国人
いずれは日本を離れるお人だよ
蝶々夫人になっちまうんじゃないだろね…
などと作品に浸っていると
急に謎解きが始まる…(笑)
そうだ!ミステリーだよ!
江戸川乱歩賞受賞作だよ!
でも廓ものでありながら、「自分は決して抱かれたりはしない!身体は許さずとも洋妾は務まる」と信じる伊佐が急に誰かに重なりはじめる
あぁ…あの娘だ!
もうこの辺りから、伊佐は猫猫『薬屋のひとりごと』になってしまったよ…(笑)
ミステリーでありながら、真実の愛の追求…
やっぱり…
そうなん?(笑)
この作品、時代ものでありながらとにかく読みやすい
著者の霜月流さんはこの作品がデビュー作とのこと…すごい!
霜月さんは女性かしら?
ラストも良かったし、美しかった! -
Posted by ブクログ
江戸川乱歩賞受賞作。幕末の日本。不審な死を遂げた父の汚名を晴らすため、伊佐が選んだのは綿羊娘となって調査をすることだった。一方で姉を喪ったことをきっかけとして「男女の信実の絆」を探し続ける鏡もまた、とある目的のために綿羊娘となる道を選ぶ。奇想天外、そしてロマンスに溢れたミステリです。
ミステリとしての部分があまりにとんでもなくって度肝を抜かれました。伊佐の父の死にまつわる部分はまあオーソドックスといえますが。島が閉ざされた理由が衝撃的すぎます。到底理解はできないことだけれど、それでも信じる者にとっては必要なことだったということで、納得はできました。
そしてこの物語の芯となった、ロマンスがなんともいえず。伊佐とメイソン、鏡とバーキット、里とヒュースケン。三組のカップルにとっての「信実の絆」はそれぞれに違う形だけれど、どれが正しいのかなんてわからないんですよね。それぞれの愛の形があって良いとは思うのですが。しかしやはり伊佐とメイソンの関係にはほっとさせられました。 -
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ネタバレ面白く読みました。
作者の方はチルドレンだそうで(これで意味わかる方はいらっしゃるかしら?)、あの方もおすすめされていたので、ファンとしての義務感で手に取りました。
作者は女性かな?女性ファンが多いけど、コンサートの時に隣の席は男性だったし、まぁまぁ男性ファンもいるしな。名前でわからなかったからちょっと気になった。
という訳で(どんな訳だ)、時代設定が特殊でしたが、私はあまり違和感なく受け入れられました。
真実の愛なんて江戸時代だって、明治時代だって、なんなら現代だってわかるようなわからないような。人の数だけあるので、その人にとっての真実を追い求めるしかないんだろうなぁと思いました。
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ネタバレ【収録作品】
「ルパちゃん」 金子玲介
「推し活制限法」 日野瑛太郎
「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」 朱野帰子
「つるべを取られて」 阿部智里
「こんにちは、チャッテー」 真下みこと
「虚法」 須藤古都離
「国家殲滅フットボール法」 嶋戸悠祐
「復讐者は振り向かない」 多崎礼
「コロシヤとユキオンナ」 風森章羽
「 Touch law if you can」 名倉編
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
「『ラ禁法』ディストピア」 東川篤哉
「忘却加害」 霜月流
「密室の獣」 矢樹純
「御首塚の風」 高田崇史
「ネーミング」 潮谷験
「試み」 献鹿狸太朗
「魔法罪」 高田大介
「もう、ディストピア」 大沼紀子
「自転車武装条例」 矢部嵩
「ありがとう、虎太郎」 柾木政宗
「 ショートケーキの夜」 くどうれいん
「ぜんぶミステリのせい」 白井智之
「帰り道の行先は」 赤川次郎
「革命夜話」 五十嵐律人
「新しい法律ができた」という1行から始まる物語。
法律が題材だから、どうにも不気味な読後感。
「もう、ディストピア」は皮肉が効いている。
最後の「革命夜話」が重い。
この重さが失われつつある今、どんな悪法ができても驚かなくなりつつあるのが怖い。
現実的に生活は大切だけれども、それを守るためには大局を見なければいけない。理想がなければ堕ちるだけだ。 -
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作品紹介・あらすじ
何がどうしてそうなった? 1行目は全員一緒、できた新法25本!
『黒猫を飼い始めた』『嘘をついたのは、初めてだった』『これが最後の仕事になる』『だから捨ててと言ったのに』に続く、会員制読書倶楽部:Mephisto Readers Club(MRC)で配信(公開)された大人気ショートショート集第五弾。
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25編からなるショートショート集。
Mephisto Readers Club(MRC)シリーズ第5弾。
最初の一文は必ず「新しい法律ができた」で始めなければならない、という括りがある。
このシリーズを読むのも本作で5冊目。いつものように玉石混交。
以下が面白かった作者。
金子玲介
須藤古都離
多崎 礼
名倉編
潮谷 験
大沼紀子
矢部嵩
柾木政宗
くどうれいん
白井智之
五十嵐律人
上に挙げた中では大沼紀子が僕にとってのベスト。
オチの意味の分からなかった作品や、あまりにも安易なオチだなと思える作品もあった。 -
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「新しい法律ができた」
の一文から始まる25個のショート・ショート。
25人の作家たちが各々の世界を作り出していく。ほっこりするものやかなり作り込まれたトリックを忍ばせているもの、思わず肝が冷えるものなど、"新しい法律"というテーマをどう使うかが如実に表される。新しい読書体験だった。
「Touch law if you can」 名倉編
途中まですごく楽しい話だと思っていた。
「ある死刑囚の回顧録」 真梨幸子
最後の最後にタイトルを読むと本当に肝が冷える。あまり他人事とは言えないのだ。
「もう、ディストピア」大沼紀子
何故人を殺してはいけないか。その問いに、殺人が許容されている国ではどう答えるのが正しいか。