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幕末日本。幼いころから綺麗な石にしか興味のない町娘・伊佐のもとへ、父・繁蔵の訃報が伝えられた。さらに真面目一筋だった木挽き職人の父の遺骸には、横浜・港崎遊廓(通称:遊廓島)の遊女屋・岩亀楼と、そこの遊女と思しき「潮騒」という名の書かれた鑑札が添えられ、挙げ句、父には攘夷派の強盗に与した上に町娘を殺した容疑がかけられていた。伊佐は父の無実と死の真相を確かめるべく、かつての父の弟子・幸正の斡旋で、外国人の妾となって遊廓島に乗り込む。そこで出会ったのは、「遊女殺し」の異名を持つ英国海軍の将校・メイソン。初めはメイソンを恐れていた伊佐だったが、彼の宝石のように美しい目と実直な人柄に惹かれていく。伊佐はメイソンの力を借りながら、次第に事件の真相に近づいていくが・・・・・・。
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Posted by ブクログ
タイトルがそのまま答え、そんな印象を受けた作品。
主人公伊佐は石が大好きな少女。父の無実を晴らすため潜り込んだ先で出会ったメイソンとともに謎を解き明かすストーリー。
帯には要素のひとつとして恋とあるが、人にとってはそう感じないかもしれない。メイソンはそもそもカタコトで話す。話すと言っても3つまでの単語の羅列。そのため言葉で感じるような愛情というのはほとんどない。勝手に男女の恋があり、ミステリーの謎解きにも協力するとの事だったので言葉は通じるものという先入観があったんだな、と自覚。そこに対して気持ちの通じ合う様子を感じられないかもしれないなぁとは思った。
前半はミステリー要素が少なく単調に感じていたが、後半の畳み掛けが面白かった。そのため星4。
Posted by ブクログ
幕末の横浜
実際した遊郭島、港崎遊郭が舞台
綿羊娘(らしゃめん)となった二人の娘、鏡と伊佐の物語が交互に描かれる
私はこの作品で初めて綿羊娘という言葉を知ったが、これは横浜開港に伴い、日本に住み始めた外国人相手の妾のことらしい…
もうこの設定ってだけで、ヨダレもの!
猫まっしぐら…(笑)
話が進むにつれ、二人が綿羊娘になった理由が明かされていく
また当時の横浜の様子、世相、文化、廓の様子にはとても興味を惹かれる
『真実の愛』とは…
そりゃあ、相手は外国人
いずれは日本を離れるお人だよ
蝶々夫人になっちまうんじゃないだろね…
などと作品に浸っていると
急に謎解きが始まる…(笑)
そうだ!ミステリーだよ!
江戸川乱歩賞受賞作だよ!
でも廓ものでありながら、「自分は決して抱かれたりはしない!身体は許さずとも洋妾は務まる」と信じる伊佐が急に誰かに重なりはじめる
あぁ…あの娘だ!
もうこの辺りから、伊佐は猫猫『薬屋のひとりごと』になってしまったよ…(笑)
ミステリーでありながら、真実の愛の追求…
やっぱり…
そうなん?(笑)
この作品、時代ものでありながらとにかく読みやすい
著者の霜月流さんはこの作品がデビュー作とのこと…すごい!
霜月さんは女性かしら?
ラストも良かったし、美しかった!
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