高星麻子のレビュー一覧
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本編からちょっと離れた短編集で、エドガーがまだシルヴァンフォード侯爵家のの嫡男だった頃の話が中心です。後半はリディアとの新婚生活の一編で、最後はその二つが融合したように、二人でエドガーの過去を乗り越えていく話になっています。
最初の頃は「ああエドガーだなぁ」と思いつつ、それでもイマイチ盛り上がりに欠けたのですが、後半いつものメンバーが出てくるようになると、俄然楽しくなりました。
分かりやすい私……(笑)
この本で私は初めて十二夜の存在を知りました。クリスマスから数えて十二日目でクリスマスが終わり、ツリー他の飾り付けを撤去、というのが新鮮にオドロキ。
十二日後って、モロ新年じゃないですかー。
その日にそら豆入りのケーキをみんなで分けて食べて、そら豆が当たった人がお願い事を、というのはよく聞く話でしたが、この日だとは知らなかった。
私も現代では一般的でないものを描くことか多いですが、あんまり説明できていないんだよね。反省。ちゃんと読んでいる人に分かるような描き方を工夫しなくては。
そしてさりげにポールのロタに対する気持ちが語られていて、おおっ!と思いました。この二人、どーなの?どーなの?と思っていただけに、結構萌えた。割と好感触じゃん!大公に!頑張れ、ポールっ! -
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※ネタばれ有なので、ご注意下さい。
前作「壁際のキス」のスピンオフですが、この一冊だけでも大丈夫です。
壁際~に出ている雄生ですが、相変わらずな性格なようでちょっと突っ込んだりしましたが(笑)
佑哉の「変わり」としてその名前を名乗る経緯を読んでいると、そうしなければ自分の心を守れなかったという、由哉の行動がより可哀想だなぁと。
自分が悪いと思い込んでいた事故で負った心の疵に、柘植が触れた時に、はっとする由哉が印象的でした。
見方はそれぞれ。それこそ、当事者なのだから重く考えて当然だろうけど、第三者から向けられる意見で違う見解が出来る様になる。
きっと、それは柘植だから出来たんだろうなぁと。
この人の、きっぱりした所が優しさの一部なんでしょうね、きっと。
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……ずっと、誰かにそう言って欲しかったのだ。そんな思いが、すとんと胸に落ちた。
「佑哉」になることも「早月」に入ることも、自分で決めたことだ。それでも、母親はもちろん劇団で「佑哉」と呼ばれるたびに、見えない棘に絶えず突き刺されているようで、どうしようもなく苦しかった。
もう、いい。もう、充分だ。他の誰でもなく、柘植にそう言ってもらえた。だったらもう何も、望むことはない──。
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大事な人が、自分の想いを汲み取ってくれただけで十分だという、そんな風に考える事に、なんだか胸を衝かれてしまいました。
そして、椎崎さんの作品には、はっきりとした「悪者」が登場するので、今回も思いっきり嫌悪感を抱きました。
執拗に由哉を見下している、マネージャーの里村。
自分より劣っていると決めつけ、そして自分が上に立っているという行動が本当に苛々したり。
攻撃を受けていても、迷惑をかけるぐらいならと一人で抱え込む由哉。
耐え過ぎているのに、少しじれったくなったけど、それぐらいに誰かに頼る事が出来ない過程を考えると痛くてしょうがなかったです。
それを強引に引っ張って、そして何気なくバックアップする為に奔走している柘植さんは、本当に彼の事が大事なんだなーと。
二人のその後を書いた「花の咲く夜に」は、柘植視点で書かれているので、彼が由哉を愛しく思っているのが垣間見えて、なんだかにまにまする場面も。
もっと由哉をべたべたに甘やかしたら良いと思いますよ、柘植さん(笑)
あと、個人的にちょっとした不満を言えば、コンタクトもいいけどもっと眼鏡をかけてくれたらと思わずにはいられなかった。
由哉の眼鏡とか、可愛いと思うですがー。(そこかい) -
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伯爵と妖精の第七巻です。
実家に帰ってしまったリディアをエドガーがどう丸めこむのか(ぇ)が見物でしたw
今までは押すばっかりだったエドガーがちょっと引き気味だったり。
上手く口説くだけじゃなくって、自分に巻き込みたくないからあえて言わないとかいじらしいじゃないですか。
リディアも心配して家まで駆けつけるとかwwもうお前ら早く結婚しろよ(笑)
二人の心理のすれ違いがたまらないです
新しい妖精のバンシーもいいキャラ出してますね。涙が琥珀とか素敵。
ケルピーもメインになってきましたね。最初はちょこっと出てくるだけだったのに、最近じゃすっかりエドガーのライバルですね。
今後の展開に期待です! -
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妖精と話ができるリディアは、口説き魔でいわくつきの過去をもつ伯爵エドガーに雇われる妖精博士。ある日、彼女のもとに野の花の妖精が現れ、青騎士伯爵のエドガーを妖精女王の花婿として迎えに来たと言う。ところがエドガーに渡すはずだった”月”を盗まれてしまう。同じ頃、スコットランドからは獰猛な妖精ケルピーが、リディアを連れ戻すためにやってくる。彼にプロポーズされ断ったという過去をもつリディアは慌てるが・・・。”朱い月”の正体を掴んだエドガーは画家のポールと話をしようと敵陣の真っ只中に一人で向かう。敵の刃に倒れた彼を助けるため、リディアはあることを決心する。
「僕と結婚してくれ」・・・!!あぁストレートすぎて心臓がドキドキしてます。リディア、どうしてそこでためらうんだ!!さっさと結婚しちゃえ(笑)あとはプロポーズの言葉。もう萌えどころ満載ですね、この巻は。うん、これでリディアが納得してくれれば全然問題ない。ケルピー、君もいいけどやっぱりエドガーに走ってしまうのは許して(笑)
エドガーが毒で倒れたときのレイヴンの様子が切なくてぐっときました。ずっと心配していた彼が、エドガーを失ってしまうと思ったとき、多分それは自分の命を失うよりもつらかったと思う。誰よりも信頼して後についていくレイヴンだからこそ、彼には死んでほしくないはず。あと、いくらお人好しだとしても、リデイアが人間界を捨ててまでエドガーを助けようとしたのは何か意味があると思いたい。きっと心のどこかで彼のことを好きなんだろうなと思いました。 -
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妖精と話ができる少女リディアは、いわくつきの過去をもつ若き伯爵エドガーに雇われる妖精博士。わけあって形ばかりの婚約をした二人だが、エドガーは低級紙を賑わすほどの女たらしで、リディアは振り回されてばかり。ある夜、エドガーの知人を名乗る霊媒師が降霊会を行なった。宿敵プリンスの罠だと知りながらあえて会に参加したエドガーの前に現れた霊媒師は、死んだはずの仲間アーミンにそっくりだった。エドガーは戸惑いながらも、霊媒師の正体を掴もうとする。ところがその矢先、リディアがプリンスの手下ユリシスに連れ去られてしまい・・・。
リディアがやっとエドガーに甘え始めたような気がします。そして、エドガーの口説き文句へのツッコミもさらに増えているような気がします(笑)今回はリディア(本当はマギーだけど)とエドガーがくっついているシーンが多くてドキドキさせられましたよ。もしかして・・・と思いつつなかなか進展しない恋。甘酸っぱいよーと思ったのは私だけでしょうか?エドガー、我慢しすぎ。もっと勢いよくどうぞ(笑)リディアをユリシスに拉致され、しかもその後も彼女につらい思いをさせてしまったエドガーが、本気で落ち込む場面は、読んでいてこちらも胸がキュンとなりました。信用されていない原因を、エドガーは今までわかっているようでわかっていなかったみたいですね(苦笑)プリンスの謎もますます深まり、次巻が楽しみです。 -
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青騎士伯爵エドガーの顧問妖精博士で、エドガーの婚約者ということになっているリディアは、領地で妖精が人間の赤ん坊を丸太や石、ときには妖精の赤ん坊と取り換えてしまう「取り換え子」が起きているらしいことを、依頼人マーサからの手紙で知る。リディアは一人で問題の領地へと向かおうとするが、船に乗った途端に海賊たちに連れ去られてしまう。実はその海賊たちは、エドガーのかつての悪友で・・・。仲間のベティが行方不明になっていると聞いたリディアたちは、村に入って調べようとするが、どうやら青騎士伯爵だと偽っている人物がいるらしく・・・。プリンスの企みなのか?エドガーたちは村長が何かを隠していると感じとる。
レイヴンの「エドガーさま、殴ってもいいですか?」にツボりました。レイヴンが童顔なことを気にしていたなんて!君は十分人間らしいよ(笑)エドガーも今回はカッコいい場面が多かったような気がします。ロンドンに戻るまでにリディアがエドガーとの結婚を了承しなければ諦めるとか、意外とあっさりとした感じもしましたが。いよいよ次巻でどうなるか楽しみです。エドガーがリディアのためにワームと戦おうとするシーンが一番好きです。「ね、倒すしかないだろ?」という言葉にはリディア同様がくっときましたけど(笑)そしてそして・・・リディアからのキス。エドガー、一歩先を越されたね(笑)リディアは天然ながら色気多すぎだと一人つぶやいてしまいました。 -
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エドガーと共に、母アウローラのお墓参りにスコットランドへ里帰りしたリディアのもとに、兄と称する妖精のブライアンがやってくる。彼はフィル・チリースの一人で、妖精界へ帰る前に妹に会いに来たというが、リディアは自分がチェンジリングで人間界にきた妖精だと信じられない。その頃、マッキール家は予言者を復活させるために妖精の血をひくリディアを利用しようとしていた。妖精界に入ってしまったエドガーと離れ離れになり、リディア命を削ってでも彼を守ろうと決意する。そして結界の中の聖地にたどり着いたとき、そこにはエドガーがいた。彼がプリンスの記憶を受け継いでいることを知ったリディアは、それでも彼とともにいようとするが・・・。
うおおお今回は本当に切ない。ラストで二人が離れてしまうのが本当につらかったです。別れがあればまた出会えるとは思っても、やはり幸せになってほしかった。いったいどれだけの試練が彼らには降りかかるのでしょうか・・・。次巻が気になりますが、いきなり3年後とかからは始まらないでほしいです。リディアのことを考えると、本当にかわいそうだと思います。心細くて、やっと心をひとつにできたエドガーに誰よりもそばにいてほしいはずなのに、そばにいると余計苦しいだなんてむごすぎる・・・。プリンスの記憶のことを知ったせいで、ますますつらかっただろうしなぁ。
ニコとレイヴンの別れもつらすぎました。やっと友達になれた相手との決別はレイヴンにとっても悲しかったのだろうと思います。そしてリディアとも。ずっとそばで見守ってきただけに、リディアが苦しむのを見るのはつらいものがあるのだろうなぁと。ニコとの別れに涙するリディアの手をぬぐうイラストも印象的でした。だけどきっといつかは戻ってきてくれると信じてます。最高の友であり、導きとなるニコがきっと!!
前半では甘いシーンも。夜這いと勘違いするリディアが(笑)まぁエドガー相手ならわかりますけれども。ガウン姿でリディアを抱きしめるエドガーに、とうとうここまで来たかと感慨深いです(ぇ)あと、ファーガスも思ったよりいい人かもと思いました。前回は何も知らずに伯爵に歯向かっただけだったのね^^; -
Posted by ブクログ
フィル・チリースの刃の傷のせいで、マッキール家の島で3年間暮らさなければいけなくなったリディアだったが、エドガーのことをこれまで以上に恋しく思っていた。そんなとき、リディアは眠りに落ちた夢の中でエドガーに出会い、彼がリディアのために「あるじ」の眠る島からどんな病も治す秘薬を手に入れるのを止めようとする。ファーガスからの本気の想い、エドガーへの愛。迷うリディアは、ついにエドガーとの婚約を破棄することを決意する。一方プリンスの記憶を引き出すまいとするエドガーも悩んでいて・・・二人の未来はどうなるのか?!
リディアとエドガーの、お互いを想うがゆえのすれ違い、苦しみは読んでいてすごく苦しかったです。結末には若干わだかまりが残りますが、幸せになってくれればいいのかなと一応納得。エドリディの甘々シーンはあまりなかったですが、その分ポールとロタに萌えましたvvかわいいよーロタ^^出てこないかもと心配していたニコもきっちり登場してくれてほっとしました。やっぱり彼はリディアの相棒として傍にいてほしい。レイヴンとの友情も変わらずで良かったです。ブラッドストーンを飲み込んだリディアが予言者になるのか心配ですが、予言者の敵でないと断言したエドガーがいるなら大丈夫かなぁと思う。彼の口説き文句もきちんとリディアへの愛情がこもっていて、胸がほっこりました^v^ -
Posted by ブクログ
切なかった…。
こんなに切ないBL小説を読んだのは久々かもしれません。
ストーリー展開もそんなに無理な要素もなく、文章も読みやすい。
主人公の描写が細かくて、感情移入しやすかったです。
主人公の名前が有理でこの頃にプレイしてたゲームのキャラと
被っていたので、妙な親近感を覚えていました(笑)
それにしても有理はすごく苦労人というか…
母は病気、弟は身体が弱くて、父は失踪…無茶苦茶や!
高宮の家に身を寄せている間の怜人と有理の恋愛に発展するまでのくだりは
くすぐったくて幼くて、必死な二人がとても可愛かった。
母親が死んだ後に容赦なく切り捨てるように高宮の家を去った速水一家。
その後の怜人父の事故と死亡。
なにも知らない有理は本当に傷つくばかりで(涙)
これって父親が見事な悪役っぷりというか…
半分はそんな感じで、過去を振り返る構想を組みつつ。
再会から始まる二部構成。
まさか怜人が記憶を失っているとは思わず…
思い出して欲しい…でも思い出してしまえば傍にいられない。
父親の罪に苛まれながら、手が伸ばせないでも伸ばしたい。
そんな心理描写が本当に切なくていい作品でした。