高星麻子のレビュー一覧
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非情な人間のことを「人の皮を被った悪魔」などと表現することがあるが、新キャラ・テランは正にまさにそんな感じ。
それとは対照的に、人の心を持ちながら魔物(ナックラヴィー)として生まれた弟が哀れでならない。
彼の運命は、『プリンスを葬る為には死しか無いのかもしれない』というエドガーの境遇と少し似ていたが、遥か昔、母親が残した想いが彼を魔物から人へと生まれ変わらせる。
エドガーにも、こんな奇跡が起これば良いのだが…。
妖精国へ行って本物の青騎士伯爵と同じ力を得ればプリンスと戦える───という希望は、ここへ来て急に暗礁へ乗り上げた気配が。
リディアとエドガーの愛が深まるにつれ、二人の上に圧し掛かる影も -
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Posted by ブクログ
甘い新婚生活を送るフェアリー・ドクターのリディアと妖精国伯爵のエドガーだったが、不気味な猛獣・ナックラヴィーがリディアを狙ってくる。「予言者」であるというダネルのもたらした不吉な予言が影を落とすなか、リディアとエドガーたちはノッカーの歌の生まれた場所、コーンウォールへと向かう。ナックラヴィーを操るテランという男の正体はいったい何なのか。その背後に見え隠れするアーミンの目論見とは?リディアを救うため、二人の愛を守るため、エドガーはある決心を固める。
久しぶりの本編で前二、三冊がお決まりパターンのように感じられて心配だったのですが、ここにきて急展開。まだ謎はたくさんありますが、いよいよクライマッ -
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Posted by ブクログ
本編からちょっと離れた短編集で、エドガーがまだシルヴァンフォード侯爵家のの嫡男だった頃の話が中心です。後半はリディアとの新婚生活の一編で、最後はその二つが融合したように、二人でエドガーの過去を乗り越えていく話になっています。
最初の頃は「ああエドガーだなぁ」と思いつつ、それでもイマイチ盛り上がりに欠けたのですが、後半いつものメンバーが出てくるようになると、俄然楽しくなりました。
分かりやすい私……(笑)
この本で私は初めて十二夜の存在を知りました。クリスマスから数えて十二日目でクリスマスが終わり、ツリー他の飾り付けを撤去、というのが新鮮にオドロキ。
十二日後って、モロ新年じゃないですかー。 -
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Posted by ブクログ
※ネタばれ有なので、ご注意下さい。
前作「壁際のキス」のスピンオフですが、この一冊だけでも大丈夫です。
壁際~に出ている雄生ですが、相変わらずな性格なようでちょっと突っ込んだりしましたが(笑)
佑哉の「変わり」としてその名前を名乗る経緯を読んでいると、そうしなければ自分の心を守れなかったという、由哉の行動がより可哀想だなぁと。
自分が悪いと思い込んでいた事故で負った心の疵に、柘植が触れた時に、はっとする由哉が印象的でした。
見方はそれぞれ。それこそ、当事者なのだから重く考えて当然だろうけど、第三者から向けられる意見で違う見解が出来る様になる。
きっと、それは柘植だから出来たんだろ -
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Posted by ブクログ
伯爵と妖精の第七巻です。
実家に帰ってしまったリディアをエドガーがどう丸めこむのか(ぇ)が見物でしたw
今までは押すばっかりだったエドガーがちょっと引き気味だったり。
上手く口説くだけじゃなくって、自分に巻き込みたくないからあえて言わないとかいじらしいじゃないですか。
リディアも心配して家まで駆けつけるとかwwもうお前ら早く結婚しろよ(笑)
二人の心理のすれ違いがたまらないです
新しい妖精のバンシーもいいキャラ出してますね。涙が琥珀とか素敵。
ケルピーもメインになってきましたね。最初はちょこっと出てくるだけだったのに、最近じゃすっかりエドガーのライバルですね。
今後の展開に期待です! -
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